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富田とみた勝彦かつひこ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

富田とみた 勝彦かつひこ(とみた かつひこ、1958ねん- )は、日本にっぽん美術家びじゅつかである。自身じしん創作そうさくかたわら、芸術げいじゅつのプロデュース、ディレクション活動かつどうをし、芸術げいじゅつ振興しんこう尽力じんりょくしている。  

人物じんぶつ[編集へんしゅう]

うみじょう高等こうとう学校がっこうそつ(1976ねん)、武蔵野美術大学むさしのびじゅつだいがく造形ぞうけい学部がくぶ芸能げいのうデザイン学科がっかそつ(1981ねん)。

アフリカやアジア各地かくち巡行じゅんこうし、土地とち特色とくしょく文化ぶんか宗教しゅうきょう歴史れきしから、その普遍ふへんてき真理しんり探求たんきゅうし、造形ぞうけい作家さっかとして創作そうさくしている。

2004ねんつやきよし武蔵野美術大学むさしのびじゅつだいがくαあるふぁMプロジェクト)」のさい、キュレイターの児嶋こじまやよいは、『富田とみた追求ついきゅうしてきたのは、作品さくひんかれる「」を、ひと自然しぜんなかいたかのように心地ここちよくかんじる空間くうかんとすること』『その「」においては、そこがどの方角ほうがくめんしていて、太陽光たいようこうがどこからはいるか、といった自然しぜん条件じょうけん立地りっちかんがいたうえ展示てんじ方法ほうほう決定けっていしている』と解説かいせつしており、このような富田とみた作品さくひんを、"環境かんきょう体験たいけんがた空間くうかん"と名付なづけている[1]富田とみた本人ほんにんもアフリカで北半球きたはんきゅう南半球みなみはんきゅう赤道あかみち直下ちょっかでの、かげかたちがいを体験たいけんしたことがきっかけとなり、イスラムや風水ふうすいなどの東洋とうよう思想しそうのシスタマティックさに影響えいきょうけ、空間くうかん方角ほうがく方位ほういつよ意識いしきする作風さくふうへとつながったことを、この展覧てんらんかいのギャラリートークではなしている[2]

雑誌ざっし芸術げいじゅつ倶楽部くらぶ」のインタビュアーには、『美術びじゅつたことがないひとにもかってもらえるほうい』『ひとを、一人ひとりでもおお気持きもちよくさせようというかんがかたも、ある意味いみ宗教しゅうきょうみたいなもの』『普遍ふへんてきなもののなかに、どうしても宗教しゅうきょうてきなもののニュアンスがはいってきてしまう』『神道しんとうとかの勉強べんきょうをしてみると、根底こんていにはアニミズム・自然しぜん崇拝すうはいがどうしようもなく存在そんざいしており、そういう要素ようそれることで、おおくのひと興味きょうみをもってもらえるのでは』とこたえ、文化ぶんかもとづく宗教しゅうきょうてき価値かちかんなかに、人間にんげん普遍ふへんてき美意識びいしき見出みいだしている[3]

2013ねん江戸えど琳派の逆襲ぎゃくしゅう」のさいに、武蔵野美術大学むさしのびじゅつだいがく芸術げいじゅつ文化ぶんか学科がっか教授きょうじゅ新見にいみたかしは、富田とみたがいっかんしてえがつづけてはなについて、『かれ愛着あいちゃくするところの、アジアの湿地しっちたいから、においでたような、あわやかで、かすかにかすかに、典雅てんがかおる、みずかぶはちすやらはる辛夷こぶしであって、それが、富田とみた勝彦かつひこが、生命せいめいのエロスととらえるものの、創世そうせい神話しんわ由緒ゆいしょをこそ、物語ものがたっているようだ』とあらわしており、また、どう展覧てんらんかいにて、とちぎぞうまち美術館びじゅつかん事務じむ局長きょくちょう村井むらい孝行たかゆきは、富田とみたまん元年がんねん(1658ねん)に尾形おがた光琳こうりん誕生たんじょうした300ねん安政あんせい5ねん(1858ねん)に鈴木すずき其一がぼっした100ねんまれたことにえんかんじ、琳派の伝統でんとう継承けいしょうしゃ一人ひとりであることをつよ意識いしきしていることにれ、『そのあゆみは日本にっぽんひかりした琳派の文学ぶんがくせい装飾そうしょくせいて、より原初げんしょてき生命せいめいりょくちた、はるかにつよ熱帯ねったいひかり志向しこうする。』と[4]伝統でんとうてき日本にっぽんてき魅力みりょくともに、おとずれた国々くにぐにからけた影響えいきょうを、富田とみた作品さくひんなか色濃いろこきざけていることをうかがることが出来できる。

 おも展覧てんらんかい [編集へんしゅう]

 個展こてん [編集へんしゅう]

  • ひかりかげ」(東京とうきょう代々木よよぎアート・ギャラリー、1989ねん
  • あき」(東京とうきょう・ギャラリーなつか、1992ねん
  • うたげ」(東京とうきょうあい画廊がろう1996ねん
  • ふし」(東京とうきょう画廊がろう1998ねん
  • きよし」(東京とうきょうあい画廊がろう)、1998ねん
  • ひかりかげⅡ“あきえん”」(東京とうきょう代々木よよぎアートギャラリー、1999ねん
  • つや」(東京とうきょう画廊がろう2002ねん
  • きよし」(東京とうきょうあい画廊がろう2003ねん
  • つやきよし武蔵野美術大学むさしのびじゅつだいがくαあるふぁMプロジェクト)」(東京とうきょう・ASK?、2004ねん
  • うらら」(東京とうきょうあい画廊がろう2006ねん
  • 」(東京とうきょう・ASK?、2006ねん
  • はし」(東京とうきょうあい画廊がろう2010ねん
  • しょう作品さくひんてんwithかめぶく」(東京とうきょう・カフェギャラリーかめぶく2010ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.1」(東京とうきょう・カフェダイニングよしあん2011ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.2」(東京とうきょう・カフェダイニングよしあん2011ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.3」(東京とうきょう・カフェダイニングよしあん2012ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.4」(東京とうきょう・カフェダイニングよしあん2012ねん
  • 「燁」(東京とうきょう成城せいじょうさくらさくギャラリー、2013ねん
  • 江戸えど琳派の逆襲ぎゃくしゅう」(京都きょうと・ArtSpace よせしょ2013ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.5」(那須なす倶楽部くらぶ2014ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.6」(東京とうきょう・ギャラリーさつ2014ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.7」(東京とうきょう・ギャラリーさつ2015ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.8」(東京とうきょう・café&wineシュペッツレ、2017ねん
  • かえ」(東京とうきょう・ASK?+ASK℗、2018ねん
  • しょう作品さくひんてん vol.9」(東京とうきょう・M et D エムエデギャラリー、2019ねん
  • よしうらら」(東京とうきょう・ASK?、2021ねん
  • よし」(東京とうきょう・ASK?、2023ねん

グループてん[編集へんしゅう]

  • 二人ふたりてん「21世紀せいき視点してんⅣ」(東京とうきょう画廊がろう1993ねん
  • だい18かい 国際こくさいインパクトアート・フェスティヴァル」(京都きょうと美術館びじゅつかん1997ねん
  • だい10かい ARTEX PARIS 選抜せんばつ作家さっかてん」(フランス・ギャラリートランスヴェルサル、1999ねん
  • はなのイ―スターパレードてん」(東京とうきょう画廊がろう2015ねん
  • はなうたげてん」(東京とうきょう画廊がろう2017ねん
  • 「2018ひろし秋季しゅうきてん」(東京とうきょう東京とうきょう美術館びじゅつかん2かいだい2展示てんじしつ2018ねん
  • 「2019ひろしてん」(東京とうきょう国立こくりつしん美術館びじゅつかん2019ねん
  • 「2019ひろし秋季しゅうきてん」(東京とうきょう東京とうきょう美術館びじゅつかん2かいだい2展示てんじしつ2019ねん
  • 「2022ひろし秋季しゅうきてん」(東京とうきょう東京とうきょう美術館びじゅつかん2かいだい2展示てんじしつ2022ねん
  • その多数たすう

プロデュースイベント[編集へんしゅう]

その[編集へんしゅう]

  • B&B Italia Tokyo でシリーズ「つや」より2てんひゃくごう銀箔ぎんぱく」、「しろひゃくごう黒地くろじ展示てんじ2003ねん
  • 東京とうきょう経営けいえいしゃ協会きょうかい(東京とうきょう八重洲やえす)のウィンドウでシリーズ「つや」より2てんあかむらさきひゃくごう銀箔ぎんぱく」、「あかひゃくごう金箔きんぱく展示てんじ2006ねん
  • 妙法寺みょうほうじ須弥壇しゅみだん装飾そうしょく白蓮びゃくれん奉納ほうのう2013ねん
  • 妙法寺みょうほうじ「サツキ盆栽ぼんさいてん」に新作しんさく「つつじ」を展示てんじ2014ねん
  • 世界せかいらんてん2015」(東京とうきょうドーム)で「燁#27」を展示てんじ2015ねん
  • 世界せかいらんてん2016」(東京とうきょうドーム)で「燁#06」を展示てんじ2016ねん)
  • 世界せかいらんてん2017」(東京とうきょうドーム)で「燁#71」を展示てんじ2017ねん)

受賞じゅしょうれき[編集へんしゅう]

  • 世界せかいらんてん2015」(東京とうきょうドーム)にて「奨励しょうれいしょう」「トロフィーしょう」を受賞じゅしょう2015ねん
  • Gates Art Competition -food部門ぶもん- にて「審査しんさいん特別とくべつしょう」を受賞じゅしょう2022ねん

 巡行じゅんこうした [編集へんしゅう]

その[編集へんしゅう]

  • 駿河台大学するがだいだいがく市民しみん講座こうざ「アジアのしこう、日本にっぽん美術びじゅつのしこうー琳派を中心ちゅうしん紐解ひもとく」[5]2014ねん
  • 北海道ほっかいどう栄養えいよう学校がっこうはは鶴岡つるおかトシ物語ものがたり佐々木ささきゆりちょ 鈴木すずき武夫たけお/浅見あさみ春江はるえ監修かんしゅう ビジネスしゃ 表紙ひょうし装丁そうてい担当たんとう2019ねんがつ13にち刊行かんこう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ αあるふぁM 富田とみた勝彦かつひこつやきよし 2014ねん3がつ20日はつか閲覧えつらん
  2. ^ αあるふぁM ギャラリートーク 富田とみた勝彦かつひこ×立花たちばなよしりょう×児島こじまやよい 2014ねん3がつ20日はつか閲覧えつらん
  3. ^ 芸術げいじゅつ倶楽部くらぶ藝術げいじゅつ出版しゅっぱんしゃ、1999ねん2がつ刊行かんこう、16ぺーじより(ISBN 4795237964
  4. ^ 海原うなばらメディアかい|NEWS2014ねん3がつ20日はつか閲覧えつらん
  5. ^ 海原うなばらメディアかい|NEWS2014ねん7がつ15にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]