山口やまぐち繁しげる

山口やまぐち 繁しげる やまぐち しげる
生年月日せいねんがっぴ	(1932-11-04) 1932年ねん11月4日にち（91歳さい）
出生しゅっしょう地ち	兵庫ひょうご県けん
出身しゅっしん校こう	京都大学きょうとだいがく法学部ほうがくぶ
第だい14代だい 最高さいこう裁判所さいばんしょ長官ちょうかん
任期にんき	1997年ねん10月31日にち - 2002年ねん11月3日にち
任命にんめい者しゃ	明仁あきひと （第だい2次じ橋本はしもと内閣ないかくが指名しめい）
前任ぜんにん者しゃ	三好みよし達いたる
後任こうにん者しゃ	町田まちだ顯あらわ
最高さいこう裁判所さいばんしょ判事はんじ
任期にんき	1997年ねん3月がつ10日とおか - 1997年ねん10月31日にち
任命にんめい者しゃ	第だい2次じ橋本はしもと内閣ないかく

山口やまぐち 繁しげる（やまぐち しげる、1932年ねん〈昭和しょうわ7年ねん〉11月4日にち - ）は、日本にっぽんの裁判官さいばんかん。勲等くんとうは桐きり花はな大だい綬章じゅしょう。

人物じんぶつ

司法研修所しほうけんしゅうしょ所長しょちょう、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょ長官ちょうかん、最高さいこう裁判所さいばんしょ判事はんじを歴任れきにん。裁判官さいばんかん事務じむ総局そうきょく勤務きんむ時代じだいには懸案けんあんとなっていた簡易かんい裁判所さいばんしょの統廃合とうはいごうに尽力じんりょくして100ヶ所かしょ以上いじょう減へらした。

1997年ねん10月がつに最高さいこう裁判所さいばんしょ長官ちょうかん（第だい14代だい）に就任しゅうにん。長官ちょうかん在任ざいにん中ちゅうに、1998年ねんの寺西てらにし判事はんじ補ほ事件じけんでは1998年ねん12月1日にちに長官ちょうかんとして裁判さいばん長ちょうを務つとめた最高裁さいこうさい大だい法廷ほうていの分限ぶげん裁判さいばんで10対たい5で戒告かいこく処分しょぶんを、また2001年ねんに発覚はっかくした福岡ふくおか高裁こうさい判事はんじ妻つまストーカー事件じけんでは容疑ようぎ者しゃの夫おっとである福岡ふくおか高裁こうさい判事はんじに2001年ねん3月がつ30日にちに長官ちょうかんとして裁判さいばん長ちょうを務つとめた最高裁さいこうさい大だい法廷ほうていの分限ぶげん裁判さいばんで12対たい3で戒告かいこく処分しょぶんをそれぞれ決定けっていした。2001年ねん4月がつ1日にちに司法しほう行政ぎょうせい文書ぶんしょの情報じょうほう公開こうかい制度せいどの実施じっしに伴ともない、最高さいこう裁判所さいばんしょの保有ほゆうする司法しほう行政ぎょうせい文書ぶんしょの開示かいじ等とうに関かんする事務じむの取扱とりあつかい要綱ようこうを施行しこうした。2002年ねん9月がつ4日にちの最高裁さいこうさいの裁判官さいばんかん会議かいぎでは、国家こっか公務員こうむいんの月給げっきゅう部分ぶぶん引ひき下さげを求もとめた人事院じんじいん勧告かんこくに関かんし、裁判官さいばんかん給与きゅうよを在任ざいにん中ちゅうに減額げんがくできない憲法けんぽう第だい80条じょうの規定きていについて、国家こっか財政ざいせい上じょうの理由りゆうなどで、やむを得えず立法りっぽう、行政ぎょうせいの公務員こうむいんも減額げんがくされる場合ばあいは全ぜん裁判官さいばんかんに適用てきようされる報酬ほうしゅうの減額げんがくは身分みぶん保障ほしょうなどの侵害しんがいに当あたらず許ゆるされることを決定けっていした。2002年ねん9月がつに郵便ゆうびん法ほう事件じけんの最高裁さいこうさい大だい法廷ほうていの裁判さいばん長ちょうとして郵便ゆうびん業務ぎょうむ従事じゅうじ者しゃの過失かしつにより発生はっせいした損害そんがい賠償ばいしょう責任せきにんの免除めんじょ規定きていについて違憲いけん判決はんけつを出だした。

略歴りゃくれき

• 1951年ねん 兵庫ひょうご県立けんりつ兵庫ひょうご高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう。
• 1955年ねん 京都大学きょうとだいがく法学部ほうがくぶ卒業そつぎょう。司法しほう修習しゅうしゅう生せいとなる。
• 1957年ねん 判事はんじ補任ほにん官かん。その後ご、岡山おかやま地裁ちさい・家裁かさい、大分おおいた地裁ちさい・家裁かさい、裁判所さいばんしょ書記官しょきかん研修けんしゅう所しょ、函館はこだて地裁ちさい・家裁かさいで勤務きんむ。
• 1967年ねん 函館はこだて地裁ちさい・家裁かさい判事はんじ
• 1969年ねん 裁判所さいばんしょ書記官しょきかん研修けんしゅう所しょ事務じむ局長きょくちょう
• 1972年ねん 最高裁さいこうさい民事局みんじきょく第だい三さん課長かちょう、同どう第だい一いち課長かちょう兼けん第だい三さん課長かちょう
• 1976年ねん 東京とうきょう地裁ちさい判事はんじ部ぶ総括そうかつ
• 1980年ねん 東京とうきょう高裁こうさい事務じむ局長きょくちょう
• 1983年ねん 最高裁さいこうさい総務そうむ局長きょくちょう
• 1988年ねん 甲府こうふ地裁ちさい・家裁かさい所長しょちょう
• 1989年ねん 東京とうきょう高裁こうさい判事はんじ部ぶ総括そうかつ
• 1991年ねん 司法研修所しほうけんしゅうしょ長なが
• 1994年ねん 福岡ふくおか高裁こうさい長官ちょうかん
• 1997年ねん3月がつ10日にち 最高裁さいこうさい判事はんじ
• 1997年ねん10月がつ31日にち 三好みよし達いたる長官ちょうかんの退官たいかんに伴ともない、最高裁さいこうさい長官ちょうかんに就任しゅうにん。
• 2002年ねん11月3日にち 定年ていねん退官たいかん。
• 2005年ねん4月がつ29日にち 桐きり花はな大だい綬章じゅしょうを受章じゅしょう。

その他た

• 裁判官さいばんかん出身しゅっしんの最高裁さいこうさい長官ちょうかんのうち、最高裁さいこうさい黎明れいめい期きである初代しょだい長官ちょうかんの三さん淵ふち忠彦ただひこを除のぞけば、東京とうきょう高裁こうさいもしくは大阪おおさか高裁こうさい長官ちょうかんを経験けいけんせずに長官ちょうかんとなった例れいは山口やまぐちと寺田てらだ逸郎いつおだけである。

参考さんこう文献ぶんけん

• 野村のむら二郎じろう『日本にっぽんの裁判さいばん史しを読よむ事典じてん』自由じゆう国民こくみん社しゃ、2004年ねん。ISBN 9784426221126。 

外部がいぶリンク

• 『山口やまぐち繁しげる』 - コトバンク