岡山おかやま電気でんき軌道きどう7900形かたち電車でんしゃ

岡山おかやま電気でんき軌道きどう7900形かたち電車でんしゃ（おかやまでんききどう7900がたでんしゃ）は岡山おかやま電気でんき軌道きどうの路面ろめん電車でんしゃ車両しゃりょう。岡山おかやま電気でんき軌道きどうの主力しゅりょく車両しゃりょうである。

7900形かたち8101号ごう

7900形かたち8501号ごう(最終さいしゅう増ぞう備車)

1989年ねんの7901を皮切かわきりに、8101（1991年ねん）・8201（1992年ねん）・8301（1993年ねん）・8501（1995年ねん）と5回かいに分わけて計けい5両りょうがアルナ工機あるなこうきで製造せいぞうされた。

老朽ろうきゅう化かした岡おか軌3000型がた（元もと東武とうぶ100型がた）の代替だいたい用ようとして、同どう形式けいしきの主要しゅよう機器ききを流用りゅうようして新造しんぞうされており、車体しゃたいは7600形かたち・7700形かたちとほぼ同どう一いち形態けいたいであるが、夜間やかん運行うんこう時じの室内しつない照明しょうめいの写うつり込こみによる乗務じょうむ員いんの視認しにん障害しょうがい防止ぼうしを目的もくてきとして、前面ぜんめんの傾斜けいしゃ角かくが増大ぞうだいするなど細部さいぶの改良かいりょうが施ほどこされている。

台車だいしゃは全車ぜんしゃとも種たね車しゃの新しん扶桑ふそう金属きんぞく工業こうぎょうKS-40Jを流用りゅうようせず、形かたち鋼こう溶接ようせつ構造こうぞうの軸じくばね式台しきだい車しゃであるアルナ工機あるなこうきNK-202を新しん製せいの上うえで装着そうちゃくするが、主しゅ電動でんどう機きは種たね車しゃの東洋電機製造とうようでんきせいぞうTDK-532-B（端子たんし電圧でんあつ600V時じ一いち時じ間あいだ定てい格かく出力しゅつりょく45kW/905rpm）を第だい2・3軸じくに外そと掛かけで装そう架かする。

また、抵抗ていこう器きは岡おか軌3000型がたのグリッド抵抗ていこう器きを廃棄はいきし、軽量けいりょうのリボン抵抗ていこう器きに置おき換かえている他ほか、制御せいぎょ器きも7901・8101については竣工しゅんこう当初とうしょは岡おか軌3000型がたの東洋電機製造とうようでんきせいぞうDBI-LBK4直接ちょくせつ制御せいぎょ器きを搭載とうさいしたものの、8201以降いこうは1992年ねんの西日本鉄道にしにっぽんてつどう北九州きたきゅうしゅう線せん第だい2次じ部分ぶぶん廃止はいし時じに廃車はいしゃとなった同社どうしゃ600形かたちからの発生はっせい品ひんである日立製作所ひたちせいさくしょDR BC-447に変更へんこうされており、7901・8101についても後ごの定期ていき検査けんさ時じに交換こうかんされている。このため、旧きゅう岡おか軌3000型がた由来ゆらいの機器ききは主しゅ電動でんどう機きとパンタグラフ程度ていどに限かぎられている。

冷房れいぼう装置そうちは8301までは岡おか軌7100型がた以来いらいの富士電機ふじでんきFDA2220-1A（冷凍れいとう能力のうりょく20,000kcal/h）を搭載とうさいしていたが、1994年ねんの酷暑こくしょで冷房れいぼう能力のうりょくの不足ふそくが問題もんだいとなったことから、最終さいしゅう増ぞう備の8501のみ冷凍れいとう能力のうりょく22,000kcal/hのモデルに変更へんこうされている。

ラッピング車両しゃりょう

2024年ねん3月12日にちから、中国ちゅうごく銀行ぎんこうの広告こうこくラッピング車両しゃりょう「ももちゅ号ごう」が運転うんてんされる。7901号ごうに「ちゅうぎんアプリ」のラッピングを施ほどこし、車内しゃないにも「ちゅうぎんアプリ」の機能きのうなどを紹介しょうかいする広告こうこくを全面ぜんめん展開てんかいしている。