岡野おかの祐ゆう

岡野おかの 祐ゆう（おかの たすく、1909年ねん6月22日にち - 1988年ねん2月がつ15日にち）は、日本にっぽんの実業じつぎょう家か、パシフィック・リーグ元もと会長かいちょう。東京とうきょう都と出身しゅっしん。

来歴らいれき・人物じんぶつ

1935年ねんに慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく経済学部けいざいがくぶを卒業そつぎょうし、阪神はんしん急行きゅうこう電鉄でんてつ（現げん・阪急電鉄はんきゅうでんてつ、企業きぎょうとしては現在げんざいの阪急はんきゅう阪神はんしんホールディングス)に入社にゅうしゃした。人事じんじ部ぶ次長じちょう、電鉄でんてつ調査ちょうさ部長ぶちょうを歴任れきにんした後のちに、1953年ねん7月がつに阪急はんきゅうバス常務じょうむに就任しゅうにんし、1957年ねん12月には六甲山ろっこうざんホテル専務せんむに就任しゅうにんした。

経営けいえい手腕しゅわんを買かわれて、1960年ねんから阪急はんきゅうブレーブスの球団きゅうだん代表だいひょう、1964年ねんから1968年ねんまでに球団きゅうだん社長しゃちょうを務つとめた。球団きゅうだん社長しゃちょう在任ざいにん中ちゅうの1966年ねんオフに、監督かんとくの西本にしもと幸雄ゆきおが選手せんしゅに対たいして「信任しんにん投票とうひょう」を実施じっししその結果けっかから岡野おかのに辞表じひょうが提出ていしゅつされたが、オーナーの小林こばやし米三よねぞうが監督かんとくの交代こうたいを望のぞまず、留任りゅうにんとなった。岡野おかのはシーズン中ちゅうに西本にしもとから「これだけ負まけたらもう辞やめた方ほうがいいですかね？」と問とわれて慰留いりゅうしていた一方いっぽう、コーチだった青田あおた昇のぼるを監督かんとくにする方針ほうしんを抱だいていたともされる。翌よく1967年ねんに阪急はんきゅうは悲願ひがんの初はつ優勝ゆうしょうを達成たっせいした。

1968年ねん11月1日にちからパシフィック・リーグ会長かいちょうに就任しゅうにんし、黒くろい霧きり事件じけんの処理しょりや2シーズン制せい、指名しめい打者だしゃ制度せいどの採用さいようなどを行おこない、パ・リーグの活性かっせい化かに尽力じんりょくした。1978年ねん8月がつ10日とおかに辞任じにんした。同年どうねんから顧問こもんに就ついた。

1988年ねん2月がつ15日にち、急性きゅうせい心不全しんふぜんのため78歳さいで死去しきょした。

父親ちちおやは土木どぼく工学こうがく者しゃ、鉄道てつどう官僚かんりょうの岡野おかの昇のぼる。

参考さんこう文献ぶんけん

• 人事じんじ興信所こうしんじょ 編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい31版はん 上じょう』人事じんじ興信所こうしんじょ、1981年ねん。 

先代せんだい 松浦まつうら晋すすむ

パシフィック・リーグ会長かいちょう 1968 - 1978

次代じだい 工藤くどう信一しんいち良りょう