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岩瀬駅前土地区画整理事業(いわせえきまえとちくかくせいりじぎょう)は、茨城県岩瀬町(現、桜川市)の土地区画整理事業[2]。現行政地名は明日香、富士見台、御領、東桜川、西桜川[2]。
1980年に開通した国道50号岩瀬バイパスの開通を受けバイパス沿いが開発される際のスプロール現象が懸念されたため、1982年に地域組合を結成し組合主導で開発されることになった。面積77.1ha、地権者221名、総工費48億7000万円[3]。
- 大字岩瀬の小字
- 宮田,成山,代の下の全域
- 山王,古田,十五日田,若宮,御領,十枚内,番匠免,本内の各一部
- 大字青柳の小字
- 成山,久保田,宮田の全域
- 中畑,本内,向山の各一部
- 大字鍬田の小字
- 八幡久保,烏川,合ノ田の各一部
- 都市計画[5]に基づく道路新設
- 鍬田大岡線(現︰鍬田本田〜総合運動公園)
- 岩瀬駅前富谷線(現︰岩瀬駅入口交差点〜富谷)
- 東区元岩瀬線(現︰山王橋〜岩瀬高校)
- 西区富谷線(現︰大神宮〜富谷交差点)
- 青柳線(現︰雇用促進住宅〜総合運動公園)
- いわせコモンモール(現︰富士見台2丁目〜明日香公園)
- その他街路
- 都市公園の整備
- 明日香公園
- 北1,3号公園
- 南1,2号公園
- 土地造成
- 調整池の整備
- 商業施設の誘致
事業の進行に伴う換地処分の際、大字岩瀬、大字青柳、大字鍬田から明日香、富士見台、御領、東桜川、西桜川が分離した[7]。岩瀬 (桜川市)#地区割を参照。
現在の地区
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旧小字(公営住宅名や地番表示等に使用される)
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東桜川
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一丁目
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・大字岩瀬字山王、十枚内、宮田
の各一部
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二丁目
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・大字岩瀬字山王、宮田、成山
・大字青柳字成山
の各一部
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三丁目
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・大字岩瀬字宮田
・大字青柳字宮田、成山、久保田、中畑ケ
の各一部
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西桜川
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一丁目
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・大字岩瀬字山王、十枚内、古田、十五日田
の各一部
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二丁目
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・大字岩瀬字古田、十五日田、御領、十枚内
の各一部
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三丁目
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・大字岩瀬字十五日田、若宮
・大字鍬田字八幡久保、合ノ田、烏川
の各一部
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御領
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一丁目
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・大字岩瀬字御領、十枚内、十五日田
の各一部
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二丁目
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・大字岩瀬字若宮、御領、十五日田
の各一部
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三丁目
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・大字岩瀬字御領
の一部
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明日香
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一丁目
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・大字岩瀬字水道、十枚内
の各一部
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二丁目
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・大字岩瀬字十枚内
の一部
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三丁目
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・大字岩瀬字十枚内、代ノ下、宮田
の各一部
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四丁目
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・大字岩瀬字十枚内
の一部
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富士見台
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一丁目
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・大字岩瀬字十枚内、宮田、番匠免、代ノ下、成山
・大字青柳字成山
の一部
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二丁目
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・大字岩瀬字宮田、番匠免、本内
・大字青柳字成山、本内、久保田、中畑ケ、向山
の各一部
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三丁目
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・大字岩瀬字十枚内、宮田、番匠免
の各一部
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四丁目
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・大字岩瀬字番匠免、本内
の各一部
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当事業で調整池を2箇所、水田を利用したみなし調整池1箇所を整備した[8]。調整池として位置づけられた水田は桜川と大川との合流点付近に位置しており、当該地域の下流にあるJR水戸線が流下能力のボトルネックとなっていることもあったため出水時には地域一帯が湛水する浸水常襲地域であった。この水田は市街化調整区域、農振農用地区域に指定されており、遊水機能は将来的に維持されると期待できる。湛水による米の減収が懸念されるため、排水用のコールゲート管を設置し出水後に湛水を速やかに解消する対策をしている。
明日香地区の明日香公園には、区画整理の完了を記念して石碑が建てられている。
- ^ “市R3桜川市統計概要【2】人口”. 総桜川市. 2021年4月1日閲覧。
- ^ a b 桜川市
- ^ 明日香公園“以和為尊”碑
- ^ 茨城県報7169号
- ^ 地区計画総括図(索引図)
- ^ 地区計画総括図(索引図)
- ^ 茨城県報第157号 平成2年7月16日
- ^ 遊水機能を維持・活用した治水の実践事例
~事例調査から浮き彫りになった地域特性の共通点~ 大沼克弘,伊藤弘之