幌ほろ馬車ばしゃ

Narrow covered wagon used by 西部せいぶ行いきのカナダ人じん入植にゅうしょく者しゃが使用しようする狭せまい屋根やね付つきワゴンc．1885年ねん c. 1885

入植にゅうしょく者しゃの幌ほろ馬車ばしゃ隊たいを描えがいた絵え

幌ほろ馬車ばしゃ(ほろばしゃ、covered wagon)、もしくは屋根やね付つき馬車ばしゃは、プレーリー・ワゴン(prairie wagon)、ホワイトトップ(whitetop)、またはプレーリー・スクーナー(prairie schooner)とも呼よばれ、輸送ゆそうまたは運搬うんぱんに使用しようされる帆布ほぬのの上部じょうぶを備そなえた馬うままたは牛うしが引ひく 貨車かしゃである。幌ほろ馬車ばしゃはアメリカ西部せいぶ（あるいは、西部せいぶ開拓かいたく史し）の文化ぶんか的てき象徴しょうちょうとなっている。

アメリカの西部せいぶ開拓かいたく

植民しょくみん地ち東部とうぶの荒あれた未み開発かいはつの道路どうろや小道こみち用ように開発かいはつされた重おもいコネストーガ幌ほろ馬車ばしゃにルーツを持もち、幌ほろ馬車ばしゃはアメリカ人じんの移住いじゅうとともに西にしに広ひろがっていった。典型てんけい的てきな農場のうじょう馬車ばしゃは単たんに西にし方向ほうこうへの拡張かくちょうのために屋根やねが覆おおわれているだけで、グレート・ワゴン・ロード、モルモン・トレイル、サンタフェ・トレイル、オレゴン・トレイルなどの旅行りょこうルートに沿そって大おおいに頼たよりにされ、土地とち、金きむ、そしてさらに西にしへの新あらたな未来みらいを求もとめる入植にゅうしょく者しゃを運はこんだ。

アパラチア山脈さんみゃくとミシシッピ川がわの間あいだの穏おだやかな地形ちけいと肥沃ひよくな土地とちは、一度いちど突破とっぱされると急速きゅうそくに定住ていじゅうした。19 世紀せいき半なかば、何なん千せん人にんものアメリカ人じんがさまざまな農場のうじょう用ようワゴンに乗のって、中西部ちゅうせいぶの開発かいはつ地域ちいきからカリフォルニア、オレゴン、ユタ、コロラド、モンタナなどの西部せいぶの場所ばしょまで、グレートプレーンズを横断おうだんした。陸路りくろの移民いみんは通常つうじょう、頑丈がんじょうなワゴンに木製もくせいまたは金属きんぞく製せいの弓ゆみをいくつか取とり付つけ、荷台にだいの上うえに高たかくアーチ状じょうに取とり付つけた。その上うえに帆布ほぬのなどの丈夫じょうぶな布ぬのを張はり、特徴とくちょう的てきな幌ほろ馬車ばしゃのシルエットを作つくり出だした。

西にしに移住いじゅうする「陸地りくち住民じゅうみん」にとって、手押ておし車しゃ、駅えき馬車ばしゃ、鉄道てつどうよりも屋根やね付つき貨車かしゃの方ほうが一般いっぱん的てきな交通こうつう手段しゅだんだった。幌ほろ馬車ばしゃを牽引けんいんする最もっとも一般いっぱん的てきな役やく動物どうぶつは牛うしだったが、ラバや馬うまも使用しようされた。移民いみん向むけに書かかれたガイドブックの著者ちょしゃらは、牛うしの方ほうが信頼しんらい性せいが高たかく、安価あんかで、他たの選択肢せんたくしとほぼ同おなじくらい速はやいと指摘してきした。

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  パイプスプリング国定こくてい公園こうえんの屋根やね付つきワゴン
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  有蓋ゆうがいワゴンc. 1870年代ねんだいCovered wagon c. 1870s
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  有蓋ゆうがいワゴンｃ．1871年代ねんだい
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  ネバダ州しゅうエルコのカリフォルニア通訳つうやくセンターの屋根やね付つきワゴン

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