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序詞じょし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

序詞じょし(じょことば、じょし)とは、しゅとして和歌わかられる修辞しゅうじほうで、特定とくていかたりまえいて、比喩ひゆ掛詞かけことば同音どうおんなどの関係かんけいかか言葉ことばのことである。

概要がいよう

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比喩ひゆ懸詞かけことば同音どうおんなどをもちいて、おもしゅそう一部いちぶにかかり、しゅそう誘導ゆうどうする役割やくわりがあるとされる[1]おなじような和歌わか修辞しゅうじほう枕詞まくらことばがある[1]両者りょうしゃ差異さいは、枕詞まくらことば五音ごいんないしななおとであるのにたいして、序詞じょしは2から3以上いじょうながさであること、枕詞まくらことば用法ようほうまっているが、序詞じょし創作そうさくせいんでいることである[1]中国ちゅうごく少数しょうすう民族みんぞく歌謡かよう(ゼンジュ)にも序詞じょし発想はっそうられ、序詞じょしはかつてのひがしアジアの歌謡かよう技法ぎほう母体ぼたいとする可能かのうせいたか[2]

序詞じょしは、古典こてん和歌わかぜん時代じだいつうじてもちいられ、『万葉集まんようしゅう』の時点じてんですでに発展はってんしていた[1]。『古今ここん和歌集わかしゅう以後いごさかんにもちいられたが、『万葉集まんようしゅう』にくらべて精彩せいさいくとわれる[1]

序詞じょしには種類しゅるいかたられ、有心うしんじょ(うしんのじょ)と無心むしんじょ(むしんのじょ)がある。有心うしんじょ意味いみでつながるもので、無心むしんじょ発音はつおんでつながるものである。

序詞じょしれい

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有心うしんじょ

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  • あきづけば尾花おばなうえ  けしぬべくもわれおもえほゆるかも
    えるようにわたしえる

無心むしんじょ

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  • ふうけばおき白波しらなみ  たつやま夜半やはんにやきみがひとりこしゆらむ
    白波しらなみが「」と「龍田たつたさん」の掛詞かけことば

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d e 日本にっぽん古典こてん文学ぶんがくだい辞典じてん編集へんしゅう委員いいんかい日本にっぽん古典こてん文学ぶんがくだい辞典じてんだい3かん岩波書店いわなみしょてん、1984ねん10がつ、418ぺーじ 
  2. ^ 遠藤えんどうこう太郎たろうひがしアジアのうた序詞じょしてき発想はっそうほう日本にっぽん歌謡かよう学会がっかい、2014ねん12月30にちdoi:10.34421/kayo.54.0_47https://doi.org/10.34421/kayo.54.0_472021ねん10がつ28にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく

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