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昭和電工しょうわでんこう事件じけん

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事件じけん舞台ぶたいとなった当時とうじ昭和電工しょうわでんこう本社ほんしゃ

昭和電工しょうわでんこう事件じけん(しょうわでんこうじけん)は、終戦しゅうせんこうあいだもない1948ねん昭和しょうわ23ねん)におきた贈収賄ぞうしゅうわい汚職おしょく事件じけん昭電しょうでん事件じけん[1][2][3]昭電しょうでん汚職おしょく(しょうでんおしょく)[1]昭電しょうでん疑獄ぎごく(しょうでんぎごく)[2][3][4]ともばれる。

事件じけんのあらまし

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検察庁けんさつちょう引致いんちされる栗栖くりす赳夫たけお中央ちゅうおう手前てまえ眼鏡めがね人物じんぶつ

復興ふっこう資金しきんとして復興ふっこう金融きんゆう金庫きんこからの融資ゆうしるために、大手おおて化学かがく工業こうぎょう会社かいしゃ昭和電工しょうわでんこう日野ひのはら節三せつぞう社長しゃちょうおこなった政府せいふ高官こうかん政府せいふ金融きんゆう機関きかん幹部かんぶたいする贈収賄ぞうしゅうわい事件じけん。1948ねん昭和しょうわ23ねん)6がつ発覚はっかくしたが、収賄しゅうわいがわとしてGHQした日本にっぽん民主みんしゅすすめる民政みんせいきょく(GS)チャールズ・ケーディス大佐たいさ高官こうかん名前なまえ沙汰ざたされ、ケーディスは失脚しっきゃくうらにGSのライバルで反共はんきょう工作こうさくおこなっていたGHQ参謀さんぼうだい2(G2)のチャールズ・ウィロビー少将しょうしょう右翼うよく三浦みうら義一ぎいち暗躍あんやくがあった。

疑惑ぎわくさきけたのは警察けいさつであった。当時とうじ警視庁けいしちょう捜査そうさ2課長かちょうのち警視総監けいしそうかんつとめることになる秦野はたのあきららは、内偵ないていすすめていくうちに政界せいかいがらみのおおきな汚職おしょく事件じけんになると確信かくしんし、政府せいふがつぶれるという危機ききかんすらいたが、それでも捜査そうさすすめた。捜査そうさ過程かていではGHQ職員しょくいんらもかねっていたことが発覚はっかく政財界せいざいかいだけなく、GHQもかかわるどもえ構造こうぞう汚職おしょくであることをつかむ。このためこれを察知さっちしたGHQは圧力あつりょくをかけ、捜査そうさから警察けいさつし、GHQのいうがままにうご検察けんさつ主導しゅどうおこなわせるよう工作こうさくした。警察けいさつ情報じょうほうらすというのがその理由りゆうであった。そこで秦野はたの一策いっさくこうじ、クリスチャン・サイエンス・モニター記者きしゃであったゴードン・ウォーカーび、GHQ関係かんけいしゃ名前なまえがずらりとならんだ汚職おしょく容疑ようぎしゃリストをすべてわたした。ゴードン・ウォーカーはさっそくGHQをおとずれ「GHQは、日本にっぽん警察けいさつ邪魔じゃまをするのか」といい、そのリストをせた。直後ちょくごからGHQの警察けいさつへの干渉かんしょうはぴたりとまった。しかし、そのゴードン・ウォーカーは突然とつぜん朝鮮半島ちょうせんはんとう転任てんにんになった。また秦野はたの藤田ふじた刑事けいじ部長ぶちょう2人ふたり突如とつじょ転任てんにんとなり、その捜査そうさ警察けいさつから検察けんさつうつることになる。検察けんさつ捜査そうさではGHQへの疑惑ぎわくまったなかった[5]

大蔵おおくら官僚かんりょう福田ふくだ赳夫たけお首相しゅしょう)や野党やとう民主みんしゅ自由党じゆうとう重鎮じゅうちん大野おおの伴睦ばんぼく自由民主党じゆうみんしゅとうふく総裁そうさい)の逮捕たいほはじまり、やがて政府せいふ高官こうかん閣僚かくりょう逮捕たいほにまでおよんだ。栗栖くりす赳夫たけお経済けいざい安定あんてい本部ほんぶ総務そうむ長官ちょうかん西尾にしお末広すえひろまえふく総理そうり検挙けんきょされ芦田あしだ内閣ないかくそう辞職じしょくをもって崩壊ほうかいし、民主みんしゅ自由党じゆうとう吉田よしだ内閣ないかく成立せいりつをもたらした[4]。そのぜん首相しゅしょうであった芦田あしだひとし自身じしん逮捕たいほされたが、裁判さいばんでは栗栖くりす以外いがい政治せいじ無罪むざいとなった。

事件じけん経緯けいい

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  • 1948ねん昭和しょうわ23ねん
  • 1962ねん昭和しょうわ37ねん4がつ13にち最高裁さいこうさい日野ひのげんもと社長しゃちょう懲役ちょうえき1ねん執行しっこう猶予ゆうよ5ねん確定かくてい判決はんけつ同年どうねん11がつ栗栖くりす懲役ちょうえき8ヶ月かげつ執行しっこう猶予ゆうよ1ねん追徴金ついちょうきん150まんえん確定かくてい重要じゅうよう被告ひこくはほぼ無罪むざいとなる[6]

捜査そうさ取調とりしらべ結果けっか

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経済けいざい安定あんてい本部ほんぶ栗栖くりす赳夫たけお総務そうむ長官ちょうかん昭和電工しょうわでんこう日野ひのはら節三せつぞう社長しゃちょうら15めいの、復興ふっこう金融きんゆう金庫きんこ日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうからの昭和電工しょうわでんこう融資ゆうしにからむ贈収賄ぞうしゅうわい

  1. 日野ひのげん社長しゃちょう贈賄ぞうわい受領じゅりょうがわ収賄しゅうわい
  2. 藤井ふじいたかし常務じょうむ贈賄ぞうわい受領じゅりょうがわ収賄しゅうわい

GHQ陰謀いんぼうせつ

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この事件じけんをGHQ参謀さんぼうだい2民主みんしゅすすめようとする民政みんせいきょくのメンバーを排除はいじょするとともに、保守ほしゅ内閣ないかく成立せいりつはかった陰謀いんぼうとするせつ有力ゆうりょくである[4]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 昭電しょうでん事件じけん弁護士べんごしドットコム
  2. ^ a b デジタル大辞泉だいじせん コトバンク. 2018ねん8がつ9にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 大辞林だいじりん だいさんはん コトバンク.
  4. ^ a b c 宇野うの俊一しゅんいちほかへん日本にっぽんぜん(ジャパン・クロニック)』 講談社こうだんしゃ、1991ねん、1094ぺーじISBN 4-06-203994-X
  5. ^ 田原たはら総一朗そういちろう日本にっぽん官僚かんりょう」(文春ぶんしゅん文庫ぶんこ)1984年版ねんばん268P
  6. ^ 昭電しょうでん疑獄ぎごく事件じけん コトバンク

関連かんれん項目こうもく

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