智頭ちず宿やど

智頭ちず宿やど（ちづしゅく、ちずしゅく）は、因幡いなば国こく智頭ちず郡ぐんにかつてあった因幡いなば街道かいどうの宿場しゅくばで、現在げんざいの鳥取とっとり県けん八頭やつがしら郡ぐん智頭ちず町まち大字だいじ智頭ちずにある旧きゅう宿場しゅくば町まちである。

奈良なら時代じだい以来いらいの畿内きないと因幡いなばを結むすぶ道みちで江戸えど時代じだいには参勤交代さんきんこうたいの道みちでもあった智頭ちず往来おうらい（因幡いなば街道かいどう）と、備前びぜん街道かいどうが合流ごうりゅうする地ちにあって、両りょう街道かいどうの宿場しゅくばとして栄さかえた歴史れきしを持もつ。智頭ちず往来おうらいは歴史れきしの道みち百ひゃく選せんと遊歩ゆうほ百ひゃく選せんに選えらばれており^[1]、沿道えんどうには社寺しゃじや町家まちやなどの古こ建築けんちくが現在げんざいも残のこる。

なお、智頭ちず宿やどの読よみは旧きゅう高こう旧領きゅうりょう取調とりしらべ帳ちょうなど古こ資料しりょうでは「ちずしゅく」と記載きさいされている。また大字だいじ智頭ちずも「ちず」と読よむ。

歴史れきし

沿革えんかく

1878年ねん（明治めいじ11年ねん）7月がつ22日にち - 郡こおり区く町村ちょうそん編制へんせい法ほうが公布こうふ。
1879年ねん（明治めいじ12年ねん）1月がつ12日にち - 郡こおり区く町村ちょうそん編制へんせい法ほうの島根しまね県けんでの施行しこうにより行政ぎょうせい区画くかくとしての智頭ちず郡ぐんが発足ほっそく。
1889年ねん（明治めいじ22年ねん）10月01日にち - 町村ちょうそん制せいの施行しこうにより、市瀬いちのせ村むら・智頭ちず宿やど・南方なんぽう村むらの区域くいきをもって智頭ちず村むらが発足ほっそく。
1896年ねん（明治めいじ29年ねん）4月がつ1日にち - 郡ぐん制せいの施行しこうにより、「八はち上じょう八東はっとう智頭ちず郡ぐん役所やくしょ」の管轄かんかつ地域ちいきをもって八頭やつがしら郡ぐんが発足ほっそく。同日どうじつ智頭ちず郡ぐん廃止はいし。
1914年ねん（大正たいしょう03年ねん）06月がつ01日にち - 智頭ちず村むらが町制ちょうせい施行しこうして智頭ちず町まちとなる。

名所めいしょ・旧跡きゅうせき

石谷いしがや家か住宅じゅうたく - 近代きんだい和風わふう建築けんちく、主おも屋やは1928年ねん竣工しゅんこう。主おも屋や、座敷ざしき棟とう、家族かぞく棟とう、土蔵どぞうなどの建造けんぞう物ぶつ8棟むねおよび土地とちが国くにの重要じゅうよう文化財ぶんかざい
- 石谷いしがや氏し庭園ていえん - 県けん指定してい名勝めいしょう
旧きゅう塩屋しおや出店しゅってん
- 主おも屋や - 国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい
- 西洋せいよう館かん（西河にしかわ克己かつみ映画えいが記念きねん館かん） - 国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい
下町したまち公民館こうみんかん - 国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい
中町なかまち公民館こうみんかん - 国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい
智頭ちず消防しょうぼう団だん本町ほんちょう分団ぶんだん屯所とんしょ - 国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい
米原まいばら家か住宅じゅうたく（米べい原はら章三しょうぞう旧宅きゅうたく） - 国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい
諏訪すわ神社じんじゃ・柱はしら祭まつり（県けん指定してい無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい）
光専寺こうせんじ - 南画なんが家いえ・河村かわむら香かおり坡の襖ふすま絵え所蔵しょぞう
興きょう雲寺くもでら
牛臥山うしぶせやま - 智頭ちず三さん山やまのひとつ
桜さくら土手どて - 千代川ちよかわの土手どてに1.3km続つづく桜さくら並木なみき
酒蔵さかぐら交流こうりゅう館かん・梶屋かじや - テレビドラマ「夏子なつこの酒さけ」で紹介しょうかいされた諏訪すわ酒造しゅぞうの酒蔵さかぐら。館内かんないには原作げんさく者しゃの漫画まんが家か・尾瀬おせあきらのギャラリー有あり。日本酒にほんしゅの試飲しいん販売はんばいも
cafe&space Moriichi（旧きゅうギャラリー風ふう人じん洞ほら）