曽そ雌めす定子さだこ

曽そ雌めす定子さだこ（そし さだこ、寛文ひろふみ元年がんねん（1661年ねん） - 正徳まさのり3年ねん9月5日にち（1713年ねん10月23日にち））は、柳沢やなぎさわ吉保よしやすの正室せいしつ。武田たけだ遺臣いしんである旗本はたもとの曽そ雌めす定てい盛もりの次女じじょ。母ははは曽そ雌めす定次さだじの娘むすめ。

略歴りゃくれき

延のべ宝たから4年ねん（1676年ねん）、母方ははかたの親戚しんせきの柳沢やなぎさわ吉保よしやす（当時とうじは保明やすあき）の正室せいしつとなる。

元禄げんろく15年ねん（1702年ねん）、江戸城えどじょう大奥おおおくにて将軍しょうぐん御台みだい所しょ鷹司たかつかさ信子のぶこに拝謁はいえつするが、大名だいみょうの妻つまの登城とじょうは他たにあまり例れいがない。正徳しょうとく3年ねんに別邸べってい（現在げんざいの六義園りくぎえん）で53歳さいで没ぼっする。法名ほうみょうは真光しんこう院いん殿どの海月くらげ映うつ珊大師し。墓所はかしょは恵林寺えりんじ（現在げんざいの山梨やまなし県けん甲州こうしゅう市し）。

柳沢やなぎさわ氏しの菩提寺ぼだいじである奈良なら県けん大和郡山やまとこおりやま市しの永慶寺えいけいじは旧きゅう地ちが甲斐かい国こく岩窪いわくぼ村むらに所在しょざいし、同どう寺てらには仏師ぶっし浄きよし慶けい作さくの吉保よしやすと定子さだこの夫人ふじん像ぞうが伝来でんらいしている。

演えんじた俳優はいゆう

• 内田うちだ高子たかこ - 『徳川とくがわ女系じょけい図ず』(1968年ねん)
• 稲垣いながき美穂子みほこ - 『元禄げんろく太平たいへい記き』 (NHK大河たいがドラマ、1975年ねん)
• 長谷川はせがわ待子まちこ - 『赤穂あこう浪士ろうし』(1979年ねん)
• 姿晴香すがたはるか - 『八はち代だい将軍しょうぐん吉宗よしむね』(NHK大河たいがドラマ、1995年ねん)
• 篠原しのはら涼子りょうこ　- 『元禄げんろく繚乱りょうらん』 (NHK大河たいがドラマ、1999年ねん)

参考さんこう文献ぶんけん

• 西川にしかわ広平ひろへい「曽そ雌めす定子さだこ」ほか『柳沢やなぎさわ吉保よしやすと甲府こうふ城じょう』山梨やまなし県立けんりつ博物館はくぶつかん、2011年ねん