李り朝ちょう白磁はくじ

李り朝ちょう白磁はくじ（りちょうはくじ）は、李り氏し朝鮮ちょうせんで作つくられた白磁はくじである。

概要がいよう

李り朝ちょうの陶磁器とうじきは、初期しょきには粉こな青あお沙すな器きが主流しゅりゅうだったが、17世紀せいき以後いごは白磁はくじに変かわった。中国ちゅうごくの元もと、明あかりの白磁はくじの影響えいきょうを受うけたものだが、17世紀せいきには色いろが青あお味あじがかり、李り朝ちょう末期まっきには濁にごった白色はくしょくに変かわった。李り朝ちょうでは、磁器じきの製造せいぞうは官かん窯かまで奴婢ぬひである工匠こうしょう（ko:공장 (직업)）が行おこなっていた。1752年ねんに広州こうしゅうに分ぶん院いんの官かん窯かまが作つくられ生産せいさんの中心ちゅうしんになっていたが、1883年ねんに分ぶん院いんが民営みんえい化かされ官かん窯かまの歴史れきしは終おわった。下絵したえ付づけはあったが、上絵うわえ付づけはなかった。コバルト顔料がんりょうで下絵したえ付ふした青あお花はなも作つくられたが、コバルト顔料がんりょうが不足ふそくしたため、鉄てつ絵具えのぐで下絵したえ付ふする鉄てつ砂すなや銅どう絵具えのぐで下絵したえ付ふする辰たつ砂すなも作つくられた。しかし、李り朝ちょう白磁はくじの95％以上いじょうは他たの色いろによる装飾そうしょくがない純じゅん白磁はくじであり、江戸えど時代じだいに日本にっぽんで作つくられていたような華はなやかな色絵いろえ磁器じきは李り氏し朝鮮ちょうせんには存在そんざいしない。