柴田しばた大知たいち

柴田しばた大知たいち
2015年ねん12月
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん地ち	栃木とちぎ県けん宇都宮うつのみや市し
生年月日せいねんがっぴ	(1977-06-18) 1977年ねん6月18日にち（46歳さい）
身長しんちょう	158.0cm
体重たいじゅう	49.0kg
血液けつえき型がた	B型がた
騎手きしゅ情報じょうほう
所属しょぞく団体だんたい	日本中央競馬会にっぽんちゅうおうけいばかい（JRA）
所属しょぞく厩舎きゅうしゃ	フリー
初はつ免許めんきょ年ねん	1996年ねん
免許めんきょ区分くぶん	平地ひらち・障害しょうがい
重じゅう賞しょう勝利しょうり	18勝しょう（中央ちゅうおう15勝しょう、地方ちほう3勝しょう）
G1級きゅう勝利しょうり	中山なかやまグランドジャンプ（2011年ねん・2012年ねん） NHKマイルカップ（2013年ねん）
経歴けいれき
所属しょぞく	美浦みほ・栗田くりた博ひろし憲けん（1996.3 - 1997.10） 美浦みほ・フリー（1997.10 - 2006.9.12） 美浦みほ・岩戸いわと孝こう樹じゅ（2006.9.13 - 2008.2.18） 美浦みほ・フリー（2008.2.19 - ）

柴田しばた 大知たいち（しばた だいち、1977年ねん6月18日にち - ）は日本中央競馬会にっぽんちゅうおうけいばかい（JRA）美浦みほトレーニングセンター所属しょぞくの騎手きしゅ。双子ふたごの弟おとうと・柴田しばた未み崎さきもJRAの元もと騎手きしゅ。同期どうきには福永ふくなが祐一ゆういち・和田わだ竜二りゅうじらがおり、競馬けいば学校がっこう花はなの12期生きせいのひとりである。

来歴らいれき

小学しょうがく5年生ねんせいの時とき、弟おとうとの未み崎さきと共ともにJRA宇都宮うつのみや育成いくせい牧場ぼくじょうで乗馬じょうばを開始かいし。当初とうしょから騎手きしゅという職業しょくぎょうには惹ひかれていたが競馬けいばそのものにさほどの関心かんしんはなく、ともに宇都宮うつのみや育成いくせい牧場ぼくじょうに所属しょぞくしていた4歳さい年上としうえの小林こばやし淳一じゅんいちが競馬けいば学校がっこうに合格ごうかくしたことで、初はじめて競馬けいば学校がっこうの存在そんざいを知しったほどだった。そして小林こばやしがJRA騎手きしゅとしてデビューを果はたしたのを契機けいきに、自身じしんも騎手きしゅになろうという決意けついを固かためる。また弟おとうとの未み崎さきも同おなじ進路しんろを歩あゆむが2人にんして相談そうだんするでなく、自然しぜんと同おなじ志こころざしを抱いだくようになっていたという。

入学にゅうがく当初とうしょは成績せいせきが芳かんばしくなかった大知たいちであったが卒業そつぎょう時じには上位じょうい2･3番目ばんめにまで挽回ばんかいする盛もり返がえしを見みせたものの、大知たいちのいた12期生きせいは後のちに「花はなの12期生きせい」と称しょうされるもデビュー当時とうじは傑出けっしゅつした騎手きしゅ候補こうほ生せいがなく、所属しょぞく先さきの厩舎きゅうしゃがなかなか決きまらない者ものもいた。大知たいちもまたその1人ひとりであったが、最終さいしゅう的てきに美浦みほの栗田くりた博ひろし憲けん厩舎きゅうしゃに決きまり、1996年ねん3月、未み崎さきと揃そろって騎手きしゅデビューを果はたす。

JRA史上しじょう初はつの双子ふたご騎手きしゅ、さらに双子ふたごでふたご座ざということも話題わだいを集あつめ、デビュー当時とうじ多おおくのマスコミから注目ちゅうもくを集あつめたが、大知たいちは「結果けっかも出だしていないのに双子ふたごというだけで騒さわがれるのは嫌いやだった」とコメントを残のこしている。

同期どうきの福永ふくなががデビュー2連勝れんしょうを飾かざる中なか「自分じぶんは自分じぶん」とマイペースで進すすめ、3月31日にちに初はつ勝利しょうりを記録きろく。8月がつ3日にちには双子ふたごワンツーフィニッシュ（1着ちゃく・未み崎さき、2着ちゃく・大知たいち）を飾かざり、デビュー年ねんは27勝しょうを挙あげ民放みんぽう競馬けいば記者きしゃクラブ賞しょうを受賞じゅしょうした。

2年ねん目めの1997年ねん6月29日にち、ラジオたんぱ賞しょうをエアガッツで制せいして重じゅう賞しょう初はつ勝利しょうり。しかしこの重じゅう賞しょう勝利しょうりの直後ちょくごに、当時とうじの師匠ししょうである栗田くりたの反対はんたいを押おし切きって競馬けいば新聞しんぶん記者きしゃとの結婚けっこんを強行きょうこうし、これが原因げんいんで栗田くりた厩舎きゅうしゃから解雇かいこ処分しょぶん（破門はもん）されてしまいフリーの騎手きしゅとなった。この事件じけんを境さかいに騎乗きじょう数すうが減へり始はじめ、次第しだいに勝かてなくなり、周囲しゅういからは調教ちょうきょう助手じょしゅへの転進てんしんを進すすめる声こえも出でるほどだった。しかし、栗田くりたとは後のちに和解わかいし、同どう厩舎きゅうしゃの所属しょぞく馬ばであるマイネルハニーの主戦しゅせん騎手きしゅになった。

2003年ねん以降いこうは、勝利しょうり数すうがひと桁けた台だいにまで落おち込こむ。2005年ねん12月10日にち、騎乗きじょう数すう確保かくほのため障害しょうがい競走きょうそうに初はつ騎乗きじょう。以後いご、平地ひらち競走きょうそう・障害しょうがい競走きょうそうの双方そうほうで騎乗きじょうするようになる。2010年ねん7月がつ10日とおか、ディアディアーで福島ふくしまジャンプステークスを勝かち、障害しょうがいオープン特別とくべつ競走きょうそう初はつ勝利しょうり、並ならびに前述ぜんじゅつのラジオたんぱ賞しょう以来いらいとなるオープン競走きょうそう勝利しょうりを挙あげた。

平地ひらち競走きょうそうでは2006年ねんから2008年ねんまで平地ひらち競走きょうそう勝がち鞍くらゼロと大だい苦戦くせんするが、2008年ねん8月がつ3日にち、新潟にいがた競馬けいば第だい11競走きょうそうの北陸ほくりくステークスでダイイチミラクルに騎乗きじょうして2着ちゃくに入はいり、それを機きにミルファームの所有しょゆう馬ばに騎乗きじょうするようになる。そしてミルファーム代表だいひょうの清水しみず敏さとしが以前いぜんビッグレッドファームに勤務きんむしていたことで、その縁えんは岡田おかだ繁幸しげゆきにまで広ひろがり、マイネル軍団ぐんだんの馬うまにも騎乗きじょうするようになった。

2011年ねん6月11日にちにマジェスティバイオで東京とうきょうジャンプステークスを勝かち、障害しょうがい重じゅう賞しょう初はつ勝利しょうり、14年ねんぶりの重じゅう賞しょう勝利しょうりを果はたす。7月がつ2日にち、マイネルネオスで中山なかやまグランドジャンプを勝かち、GI（J・GI）初はつ制覇せいは。勝利しょうり騎手きしゅインタビューでは「騎手きしゅを辞やめなくてよかったです」と語かたり、涙なみだを流ながす一いち面めんもあった。この勝利しょうりを機きにマイネル軍団ぐんだんからの騎乗きじょう依頼いらいはさらに増ふえ、2006年ねんに52回かいまで落おち込こんだ騎乗きじょう回数かいすうが、この年としはデビュー以来いらい最多さいたとなる493回かいに伸のびた。

2012年ねん3月4日にちにコスモオオゾラで弥生やよい賞しょうを勝かち、5362日にちぶりの平地ひらち重しげる賞しょう勝利しょうりを収おさめた。これはグレード制せい導入どうにゅう（1984年ねん）以降いこう、最長さいちょう間隔かんかくでの勝利しょうりとなった。またその騎乗きじょうぶりを岡田おかだは「好こう位いにとりついて、なだめるのがうまい」と称賛しょうさんした。4月がつ14日にち、マジェスティバイオで中山なかやまグランドジャンプを勝かち、同どう競走きょうそう連覇れんぱを達成たっせいした。

2013年ねん5月5日にちに10番ばん人気にんきのマイネルホウオウでNHKマイルカップに勝かち、自身じしん200勝しょう目めを平地ひらちGI初はつ勝利しょうりで飾かざった。1984年ねんのグレード制せい導入どうにゅう（障害しょうがいのグレード制せい導入どうにゅうは1999年ねん）以後いご、平地ひらち・障害しょうがい両方りょうほうのGIを制せいした騎手きしゅは熊沢くまさわ重文しげふみ以来いらい、史上しじょう2人にん目めの快挙かいきょ達成たっせいとなった。年間ねんかん騎乗きじょう数すうも858回かいとなり過去かこ最高さいこうとなった。

これ以降いこうマイネル軍団ぐんだんの主戦しゅせん騎手きしゅとしての地位ちいを確固かっこたるものにし、その後ごもマイネルラクリマやマイネルフロストで重じゅう賞しょうを制覇せいは。岡田おかだ自みずからが所有しょゆうする地方ちほう所属しょぞく馬ばのプレイアンドリアルで京成けいせい杯はいを、トラストで札幌さっぽろ2歳さいステークスを勝利しょうりしている。また2018年ねんのカペラステークスでは代打だいだとしてコパノキッキングに騎乗きじょう、同どう馬うまを勝利しょうりに導みちびいている。

2021年ねん1月がつ5日にち、中山なかやま競馬けいば第だい12競走きょうそうを勝利しょうりし、史上しじょう101人にん目めのJRA通算つうさん500勝しょうを達成たっせいした。

2024年ねん2月がつ10日とおか、東京とうきょう2Rのマイネルメダリオンで、史上しじょう36人にん目め（現役げんえき21人にん目め）の1万まん2000回かい騎乗きじょうを達成たっせいした。

主おもな騎乗きじょう馬ば

• エアガッツ（1997年ねんラジオたんぱ賞しょう）
• マイネルネオス（2011年ねん中山なかやまグランドジャンプ）
• マジェスティバイオ（2011年ねん東京とうきょうジャンプステークス、東京とうきょうハイジャンプ、2012年ねん中山なかやまグランドジャンプ）
• コスモオオゾラ（2012年ねん弥生やよい賞しょう）
• マイネルホウオウ（2013年ねんNHKマイルカップ）
• マイネルラクリマ（2013年ねん七夕たなばた賞しょう）
• プレイアンドリアル（2014年ねん京成けいせい杯はい）
• マイネルフロスト（2014年ねん毎日まいにち杯はい）
• マイネルバイカ（2015年ねん白山はくさん大賞たいしょう典てん）
• トラスト（2016年ねん札幌さっぽろ2歳さいステークス）
• マイネルハニー（2016年ねんチャレンジカップ）
• マイネルバサラ（2017年ねん浦和うらわ記念きねん）
• コパノキッキング（2018年ねんカペラステークス）
• スマイルカナ（2020年ねんフェアリーステークス、ターコイズステークス）

騎乗きじょう成績せいせき

	内容ないよう	日付ひづけ	競馬けいば場じょう・開催かいさい	競走きょうそう名めい	馬うま名めい	頭数とうすう	人気にんき	着ちゃく順じゅん
平ひらた 地ち	初はつ騎乗きじょう	1996年ねん3月がつ2日にち	1回かい中山ちゅうざん3日にち1R	4歳さい未み勝利しょうり	フジノコハギ	16頭とう	4	3着ちゃく
	初はつ勝利しょうり	1996年ねん3月がつ31日にち	2回かい中山ちゅうざん4日にち5R	4歳さい未み勝利しょうり	ライトオンファイア	16頭とう	1	1着ちゃく
	重じゅう賞しょう初はつ騎乗きじょう	1996年ねん8月がつ25日にち	4回かい中山ちゅうざん6日にち11R	新潟にいがた記念きねん	シャルムダンサー	11頭とう	10	11着ちゃく
	重じゅう賞しょう初はつ勝利しょうり	1997年ねん6月がつ29日にち	1回かい福島ふくしま6日にち11R	ラジオたんぱ賞しょう	エアガッツ	9頭とう	3	1着ちゃく
	GI初はつ騎乗きじょう	1997年ねん4月がつ6日にち	2回かい阪神はんしん6日にち10R	桜花おうか賞しょう	グランシェール	18頭とう	12	16着ちゃく
	GI初はつ勝利しょうり	2013年ねん5月がつ5日にち	2回かい東京とうきょう6日にち11R	NHKマイルカップ	マイネルホウオウ	18頭とう	10	1着ちゃく
障さわ 害がい	初はつ騎乗きじょう	2005年ねん12月がつ10日とおか	5回かい中山ちゅうざん3日にち5R	障害しょうがい3歳さい上じょう未み勝利しょうり	ミラクルコジーン	14頭とう	11	9着ちゃく
	初はつ勝利しょうり	2008年ねん1月がつ12日にち	1回かい中山ちゅうざん3日にち4R	障害しょうがい4歳さい上じょう未み勝利しょうり	ジンデンバリュー	14頭とう	7	1着ちゃく
	重じゅう賞しょう初はつ騎乗きじょう	2006年ねん6月がつ10日とおか	3回かい東京とうきょう7日にち9R	東京とうきょうハイジャンプ	ファインピーク	14頭とう	9	7着ちゃく
	重じゅう賞しょう初はつ勝利しょうり	2011年ねん6月がつ11日にち	3回かい東京とうきょう7日にち8R	東京とうきょうジャンプS	マジェスティバイオ	14頭とう	8	1着ちゃく
	JGI初はつ騎乗きじょう	2010年ねん12月25日にち	5回かい中山ちゅうざん7日にち10R	中山なかやま大だい障害しょうがい	マイネルネオス	12頭とう	5	3着ちゃく
	JGI初はつ勝利しょうり	2011年ねん7月がつ2日にち	3回かい中山ちゅうざん5日にち11R	中山なかやまグランドJ	マイネルネオス	12頭とう	2	1着ちゃく

年度ねんど	平地ひらち競走きょうそう							障害しょうがい競走きょうそう
	1着ちゃく	2着ちゃく	3着ちゃく	騎乗きじょう数すう	勝率しょうりつ	連れん対たい率りつ	複ふく勝率しょうりつ	1着ちゃく	2着ちゃく	3着ちゃく	騎乗きじょう数すう	勝率しょうりつ	連れん対たい率りつ	複ふく勝率しょうりつ
1996年ねん	27	25	32	350	.077	.149	.240	-
1997年ねん	29	18	29	336	.086	.140	.226	-
1998年ねん	11	17	19	315	.035	.089	.149	-
1999年ねん	10	9	17	253	.040	.075	.142	-
2000年ねん	9	19	22	293	.031	.096	.171	-
2001年ねん	11	15	16	291	.038	.089	.144	-
2002年ねん	10	8	9	239	.042	.075	.113	-
2003年ねん	5	4	6	197	.025	.046	.076	-
2004年ねん	5	10	7	135	.037	.111	.163	-
2005年ねん	3	2	5	98	.031	.051	.102	0	0	0	3	.000	.000	.000
2006年ねん	0	0	1	13	.000	.000	.077	0	5	4	39	.000	.128	.231
2007年ねん	0	0	0	12	.000	.000	.000	0	1	4	42	.000	.024	.119
2008年ねん	0	1	0	22	.000	.045	.045	1	2	2	50	.020	.060	.100
2009年ねん	1	3	1	71	.014	.056	.070	1	0	1	45	.022	.022	.044
2010年ねん	4	12	8	185	.022	.086	.130	2	3	3	35	.057	.143	.229
2011年ねん	15	23	27	453	.033	.084	.143	5	5	3	40	.125	.250	.325
2012年ねん	38	41	36	715	.053	.110	.161	3	3	1	21	.143	.286	.333
2013年ねん	43	49	61	854	.050	.108	.179	0	1	0	4	.000	.250	.250
2014年ねん	50	47	54	855	.058	.113	.177	-
2015年ねん	39	44	66	867	.045	.096	.172	-
2016年ねん	56	72	61	856	.065	.150	.221	-
2017年ねん	47	53	61	811	.058	.123	.199	-
2018年ねん	30	49	58	812	.037	.097	.169	-
2019年ねん	18	33	45	661	.027	.077	.145	-
2020年ねん	26	25	31	556	.047	.092	.147	-
2021年ねん	17	36	28	522	.033	.102	.155	-
2022年ねん	12	23	36	511	.023	.068	.139	-
中央ちゅうおう	516	638	736	11283	.046	.093	.168	12	20	18	279	.043	.115	.179
地方ちほう	21	28	37	286	.073	.171	.301
海外かいがい	0	0	0	1	.000	.000	.000

• 100勝しょう - 2002年ねん2月がつ10日とおか 小倉おぐら競馬けいば第だい9競走きょうそう・山国川やまくにがわ特別とくべつ
• 200勝しょう - 2013年ねん5月5日にち 東京とうきょう競馬けいば第だい11競走きょうそう・NHKマイルカップ
• 500勝しょう - 2021年ねん1月がつ5日にち 中山なかやま競馬けいば第だい12競走きょうそう・4歳さい以上いじょう2勝しょうクラス

参考さんこう文献ぶんけん

• 別冊べっさつ宝島たからじま『競馬けいば騎手きしゅ読本とくほん』（宝島社たからじましゃ、1997年ねん）ISBN 4-7966-9290-8

関連かんれん項目こうもく

• 騎手きしゅ一覧いちらん
• 国分こくぶ優作ゆうさく（JRA史上しじょう2組くみ目めの双子ふたご騎手きしゅの兄あに）
• 国分こくぶ恭介きょうすけ（JRA史上しじょう2組くみ目めの双子ふたご騎手きしゅの弟おとうと）

外部がいぶリンク

• 柴田しばた大知たいちの進化しんか論ろん - 競馬けいばラボ　柴田しばた大知たいち公式こうしきコラム