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かく砲弾ほうだん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
W48 155mm かく砲弾ほうだん

かく砲弾ほうだん(かくほうだん)は、冷戦れいせんつくられた戦術せんじゅつ核兵器かくへいきひとつで、弾頭だんとう核兵器かくへいき搭載とうさいした砲弾ほうだんのことである。

概要がいよう

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核兵器かくへいき小型こがたすすんでいない時代じだいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく最初さいしょつくられたかく砲弾ほうだんは、1952ねんから配備はいびすすめられたW9かく砲弾ほうだんである。口径こうけいが280mmもある巨大きょだいなものであり、専用せんようアトミックキャノンばれるカノンほうにより発射はっしゃされるが、その巨大きょだいゆえ運用うんよう困難こんなんであった。

W9かく砲弾ほうだんW19かく砲弾ほうだん更新こうしんされたりしたが、核兵器かくへいき小型こがたとともに1957ねんには203mmほうけのW33かく砲弾ほうだん実用じつようされ、1963ねんには155mmほうけのW48かく砲弾ほうだん部隊ぶたい配備はいび開始かいしされた。戦術せんじゅつ核兵器かくへいきとして中性子ちゅうせいし弾頭だんとうW79-0かく砲弾ほうだん開発かいはつされた。このほかアメリカ海軍かいぐんアイオワきゅう戦艦せんかんの16インチほうけにW23かく砲弾ほうだん開発かいはつ配備はいびしている。冷戦れいせんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく戦術せんじゅつ核兵器かくへいき前線ぜんせん配備はいび中止ちゅうししたため、かく砲弾ほうだん配備はいびされていない。

かく砲弾ほうだんじつ試験しけんいちのみであり、1953ねん5月25にちにアメリカ・ネバダかく実験じっけんじょうおこなわれた、アップショット・ノットホール作戦さくせん(Upshot-Knothole)ひとつ『グレイブル』(Upshot-Knothole Grable)においてW9かく砲弾ほうだん実験じっけんされた。

アメリカのかく砲弾ほうだん

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1953ねんおこなわれたW9かく砲弾ほうだん実験じっけんアップショット・ノットホール作戦さくせん)。 M65 280mmカノンほう発射はっしゃかく出力しゅつりょく広島ひろしま投下とうかされたのとおなじ15kt
M65 280mmカノンほう
  • 16インチ砲弾ほうだん(406mm アメリカ海軍かいぐんかんほう
  • 280mmほうだんM65 280mmカノンほう
    • W9(1952ねん-1957ねん)ガンバレルがた
    • W19 -(1955ねん-1963ねん)ガンバレルがた, W9の改良かいりょうがた
  • 240mm砲弾ほうだん
    • W32 -(1955ねん開発かいはつ中止ちゅうし
  • 8インチ砲弾ほうだん (203 mm)
    • W33 -(1957ねん-1992ねん)ガンバレルがた
    • W75 -(1973ねん開発かいはつ中止ちゅうし
    • W79 -(1981ねん-1992ねん、W79-0は中性子ちゅうせいし弾頭だんとう
  • 155mm砲弾ほうだん
    • W48 -(1963ねん-1992ねん)インプロージョン方式ほうしき
    • W74 -(1973ねん開発かいはつ中止ちゅうし
    • W82 -(W82-0 中性子ちゅうせいし弾頭だんとうは1983ねん開発かいはつ中止ちゅうし、W82-1 核分裂かくぶんれつ弾頭だんとうは1990ねん開発かいはつ中止ちゅうし

関連かんれん項目こうもく

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