比嘉ひか保彦やすひこ

比嘉ひか 保彦やすひこ（ひが やすひこ、1867年ねん - 1937年ねん12月11日にち）は沖縄おきなわ県けん出身しゅっしんの日本にっぽんメソジスト教会きょうかい所属しょぞくの牧師ぼくしである。

生涯しょうがい

読谷よみたん山さん尋常じんじょう高等こうとう学校がっこうで小学校しょうがっこうの校長こうちょうをしていたが、3人にんの子供こどもを2年間ねんかんのうちに亡なくす。自分じぶんの子供こどもの連続れんぞくした死しを、ユタに不運ふうんの解明かいめいと将来しょうらいを占うらなわせていたが解決かいけつはなかった。

1903年ねんに大阪おおさかで開催かいさいされた内国ないこく勧業かんぎょう博覧はくらん会かいに行いき、キリスト教きょう伝道でんどう館かんに入はいり、キリスト教きょうの説教せっきょうを聴きいて感銘かんめいを受うけて、地元じもと沖縄おきなわでも教会きょうかいに通かようようになった。那覇なはメソジスト教会きょうかいの立だて看板かんばんに書かかれていたマタイ福音ふくいん書しょ11章しょう28節せつに心しんを引ひきつけられ、クリスチャン医師いしの勧すすめで牧師ぼくしを訪たずねて以来いらい、キリスト教きょうを受うけ入いれ1902年ねんに洗礼せんれいを受うけた。読谷よみたん村むらの自宅じたくを開放かいほうして熱心ねっしんに伝道でんどうした。

校長こうちょう在職ざいしょく10年ねんの恩給おんきゅうがもらえる一いちヶ月かげつ前まえに、召命を受うけて校長こうちょう職しょくを辞じした。牧師ぼくしになるために長崎ながさき市しの日本にっぽんメソジスト教会きょうかいの神学校しんがっこうの一ひとつである鎮西ちんぜい学院がくいん神学しんがく部ぶに学まなび、1907年ねんの卒業そつぎょう後ごは自宅じたくに日本にっぽんメソジスト教会きょうかい読谷よみたん山さん教会きょうかいを設立せつりつした。最初さいしょの洗礼せんれい式しきで、日本にっぽんプロテスタント史上しじょう最高さいこうの109名めいが洗礼せんれいを受うけた。わずかの期間きかんで、20名めいほどの会員かいいんが100名めい以上いじょうになった。

洗礼せんれいを受うけても読よみ書かきができずに聖書せいしょを読よめない信徒しんとが大勢おおぜいいたので、教会きょうかいで読よみ書かきを教おしえた。その中なかの一人ひとりが、上原うえはら愛子あいこである。しかし、当時とうじ牧師ぼくしは巡回じゅんかい制せいだったので、すぐに本多ほんだ庸一よういち監督かんとくの指示しじで、首くび里さと教会きょうかいに転任てんにんした。その後ご沖縄おきなわ各地かくちを牧まき会かい伝道でんどうして、1937年ねんに死去しきょした。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『クリスチャン情報じょうほうブック2006』

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんのプロテスタント教会きょうかい一覧いちらん