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『毛の生えた拳銃』(けのはえたけんじゅう)は、1968年の日本の映画。監督は大和屋竺[1]。別題『犯す』(おかす)[2]。1960年代後半のアングラシーンを代表する麿赤兒と大久保鷹が殺し屋コンビの役で出演している。
本編は永らくソフト化されず幻の傑作と言われていたが、2017年4月、幻の映画復刻レーベルDIGよりDVD化された[3]。
司郎(吉沢健)は、自らの恋人を襲った組織に復讐するために、ボスを刺し、その手下を撃った。組織は、高(麿赤兒)と商(大久保鷹)という殺し屋2人組を雇い、司郎を始末するよう命じる。しかし、高と商は、追跡を続けるうち、司郎に親しみをおぼえはじめる。
高崎俊夫は、本作を「日本映画史上、もっとも過激なフリー・ジャズ・シネマ」と評した[4]。