水みず瀬せさんち

水みず瀬せさんち（みなせさんち）は、2001年ねん10月6日にちから2002年ねん10月5日にちの間あいだ、TBSラジオとラジオ関西かんさい（1日にち遅おくれ）で放送ほうそうされていた、ゲーム『Kanon』のラジオ番組ばんぐみ、またはそのCDドラマ。全ぜん53回かい。派生はせい作品さくひんも本ほん項こうで解説かいせつする。

概要がいよう

皆口みなぐち裕子ゆうこをパーソナリティとする、『Kanon』の公認こうにんアンソロジーラジオドラマ番組ばんぐみ。ラジオ番組ばんぐみの正式せいしきな名前なまえは『Kanon 水すい瀬せさんち』。また、パーソナリティによるフリートーク部分ぶぶんを「ラジオ 皆みな口こうさんち」と称しょうする。放送ほうそう当初とうしょはラジオ番組ばんぐみ自体じたいのタイトルが決きまっておらず、「水みず瀬せさんち」というCDドラマの題名だいめいだけ出でていた。

昨今さっこんのラジオ番組ばんぐみとは違ちがい、コーナーのようなものが存在そんざいせず、基本きほん的てきにその週しゅうのゲストにちなんだラジオドラマが放送ほうそうされ、その合間あいまに皆みな口こうとゲスト（時折ときおりメインの皆みな口こう一いち人にんだが）とのフリートークを交まじえたり、リスナーのお便たよりを読よむのが基本きほんという、ラジオとしてはスタンダードな形式けいしきであった。

また、厳密げんみつに言いえばコーナーではないが、ラジオ版ばんのみ「ふかわくんの謎なぞの言葉ことば」や「三村みつむらくんの謎なぞのツッコミの言葉ことば」と題だいしてリスナーから奇妙きみょうな珍ちん文ぶんを募つのり、ドラマの中なかで何なんの前触まえぶれもなく突然とつぜん出でてきた紙かみなどに、採用さいようされた珍ちん文ぶんが読よまれた。CD収録しゅうろく版ばんでは、これらのネタはシナリオの流ながれに沿そった自然しぜんな台詞せりふに差さし替かえられた。

本ほん作品さくひんの世界せかい観かんはあくまでこのアンソロジーだけのものであり、ヒロインの素性すじょうや過去かこについては一切いっさい触ふれられていない。

水みず瀬せさんち

キャラクターは基本きほん的てきに原作げんさくに準じゅんじているが、作風さくふうは同時どうじ発売はつばいされていたほとんどシリアスなアンソロジードラマCDとは違ちがい、完全かんぜんなコメディタッチとなっているため、原作げんさくとキャラクターが相当そうとうかけ離はなれているキャラクターが何なん名めいかいる。ただし、それらのキャラクターは一概いちがいに「致命ちめい的てきなまでにキャラが崩くずれている」というわけではなく、あくまで「もしかしたらこうなのではないか」という程度ていどに脚色きゃくしょくしたものである。特とくにキャラクターが変かわっているのは、原作げんさくにおいてもTV版ばん（第だい1期き）においてもどちらかというと活躍かつやくの薄うすかった「天野あまの美よし汐しお」と「久瀬くぜ」の二に人にんである。久瀬くぜは後のちに劇場げきじょう版ばん『AIR』の「神尾かみおさんち」にも出演しゅつえん（明確めいかくに名なこそ出でていないが）するほど大胆だいたんで親したしみやすい脚色きゃくしょくがなされ、リスナーにも概おおむね好意こうい的てきな評価ひょうかを受うけている。脚本きゃくほんは『Kanon』第だい1期きより多おおくのkey作品さくひんの脚本きゃくほんを描えがいてきた中村なかむら誠まことが主導しゅどうであると思おもわれ、後ごのDVD-BOXの特典とくてんでは彼かれであると明記めいきされている。

当初とうしょ、このドラマCDのリリースは1、2巻かん程度ていどで終おわる予定よていだったが、人気にんきにより5巻かんまで発売はつばいされ、さらに後のちに発売はつばいされたテレビアニメ版ばん『Kanon』（第だい1期き）のDVD-BOX応募おうぼ者しゃ特典とくてんとして特別とくべつ編へんが作つくられた。また前述ぜんじゅつの通とおり劇場げきじょう版ばんの『AIR』、『CLANNAD』においては「神尾かみおさんち」「古河ふるかわさんち」なるバリエーションまで生うみ出だすほど、根強ねづよい人気にんきを誇ほこっている。

パーソナリティー

• メインパーソナリティ － 皆口みなぐち裕子ゆうこ
• ナレーター － 私わたし市し淳あつし

ゲスト

• 國府田こうだマリ子まりこ（#2、#14、#26、#29、#38、#41、#51）
• 田村たむらゆかり（#3、#19、#28、#49）
• 川澄かわすみ綾子あやこ（#5、#24、#31、#42）
• 飯塚いいづか雅弓まゆみ（#6、#16、#37、#47）
• 坂本さかもと真しん綾あや（#7、#15、#35、#46）
• 堀江ほりえ由衣ゆい（#9、#23、#33、#44）
• 佐藤さとう朱しゅ（#10、#18、#32、#40）
• 川上かわかみとも子こ（#11、#20、#27、#50）
• 私わたし市し淳あつし（#13、#21、#25、#26、#36、#38、#51、#52）
• 神谷かみや浩史こうじ（#21、#48）
• 安田やすだ美和みわ（#22、#30、#45）
• 関せき智一ともかず（#31）

サブタイトル

『秋子あきこさんのあさごはん』	『秋子あきこさんのばんごはん』
第だい1回かい 水すい瀬せ家かの朝あさの風景ふうけい 第だい2回かい 秋子あきこの料理りょうりリスト 第だい3回かい 栞しおりの肖像しょうぞう画が 第だい4回かい 香里かおりの今いまそこにある危機きき 第だい5回かい 真琴まことの復讐ふくしゅうへの道みち 第だい6回かい 舞まいのバレンタイン 第だい7回かい 美び汐しおのひとはそれを運命うんめいという 第だい8回かい 香里かおりのホワイトデー 第だい9回かい あゆの星ほしに願ねがいを 第だい10回かい 美び汐しおのひとはそれを運命うんめいという･その2 第だい11回かい 久瀬くぜの戦たたかい 第だい12回かい 名めい雪ゆきの銭湯せんとうのオキテ	第だい13回かい 名めい雪ゆきのおつかい 第だい14回かい 祐一ゆういちの明日あしたはどっちだ! 第だい15回かい 真琴まことのにっきがかきたいな 第だい16回かい 栞しおりのオトナへの道みち 第だい17回かい 舞まいと佐さ祐ゆう理りの真昼まひるの夢ゆめ 第だい18回かい あゆのタイヤキ探偵たんていの事件じけん簿ぼ 第だい19回かい 祐一ゆういちと北川きたがわの学問がくもん賛歌さんか･その1 第だい20回かい 祐一ゆういちと北川きたがわの学問がくもん賛歌さんか･その2 第だい21回かい 日溜ひだまりの街まち 第だい22回かい 雪ゆきの街まちに咲さく花はな
『秋子あきこさんのひるごはん』	『秋子あきこさんのおべんとう』
第だい23回かい 名めい雪ゆきの大だい掃除そうじ 第だい24回かい 舞まいと佐さ祐ゆう理りの鍋なべ 第だい25回かい あゆの料理りょうりに挑戦ちょうせん 第だい26回かい 美び汐しおのおつかい 第だい27回かい 真琴まことのがっこうへいきたいな 第だい28回かい あゆの続ぞく･タイヤキ探偵たんていの事件じけん簿ぼ 第だい29回かい 栞しおりの役者やくしゃへの道みち 第だい30回かい 香里かおりの夏なつと花火はなびととうもろこし 第だい31回かい 祐一ゆういちの家族かぞくになった日ひ 第だい32回かい 久瀬くぜの食卓しょくたく 第だい33回かい 舞まいのダルメシアンブレード	第だい34回かい 水すい瀬せ家かのクリスマス 第だい35回かい 名めい雪ゆきのお正月しょうがつ 第だい36回かい 秋子あきこと名めい雪ゆきの親子おやこということ 第だい37回かい 舞まいと佐さ祐ゆう理りのお花見はなみ･その1 第だい38回かい 舞まいと佐さ祐ゆう理りのお花見はなみ･その2 第だい39回かい 祐一ゆういちの友達ともだちの作つくり方かた教室きょうしつ 第だい40回かい あゆの投稿とうこうハガキ 第だい41回かい 名めい探偵たんてい水すい瀬せら秋子あきこさんの事件じけん簿ぼ 第だい42回かい 香里かおりの図書館としょかんのオキテ 第だい43回かい 美び汐しおの未来みらい日記にっき 第だい44回かい 真琴まことの夏なつの悲劇ひげき 第だい45回かい 久瀬くぜの憂鬱ゆううつ
『秋子あきこさんのティータイム』	『その他た特典とくてん』
第だい46回かい 舞まいの料理りょうりに挑戦ちょうせん 第だい47回かい 秋子あきこのおだやかな食卓しょくたく 第だい48回かい 名めい雪ゆきの春休はるやすみの宿題しゅくだい 第だい49回かい 久瀬くぜのプレゼント･フォー･ユー 第だい50回かい 祐一ゆういちの雨あめの季き節ぶしの憂うい 第だい51回かい 真琴まことの労働ろうどうの美学びがく 第だい52回かい 水すい瀬せ家かの夏なつの一いち日にち 第だい53回かい あゆの本当ほんとうにあったコワイ話ばなし 第だい54回かい 佐さ祐ゆう理りと久瀬くぜの秋空あきぞら、高たかく 第だい55回かい 秋子あきこのラジオデイズ 第だい56回かい 香が里さとの禁きんじられた遊あそび 第だい57回かい 栞しおりの走はしるストール 第だい58回かい 美び汐しおの代理だいり生徒せいと 第だい59回かい みんながいるこのまち	あさごはん 予告よこくドラマ ばんごはん 久瀬くぜがゆく ひるごはん 久瀬くせ時計とけいの朝あさ おべんとう 久瀬くせの憂鬱ゆううつ、そして ティータイム 久瀬くせと秘密ひみつのジャム

メインキャラクター

キャラクターの基本きほん設定せっていは原作げんさくに準じゅんじているのでそちらを参照さんしょうのこと。

水みず瀬せら秋子あきこ（みなせ あきこ）

声こえ：皆口みなぐち裕子ゆうこ

水みず瀬せ家かの家主やぬし。タイトル通どおり本ほん作品さくひんにおける主人公しゅじんこうと言いえる人物じんぶつ。お米べいや何なにかの材料ざいりょうの買出かいだしをよく祐一ゆういちに頼たのむ。何故なぜか呼よび捨すてされるのが嫌きらいなようである。賑にぎやかなのが好すきなため、どんな頼たのまれごとをされても基本きほん的てきに「了承りょうしょう」の一言ひとことで承諾しょうだくしてしまう。祐一ゆういちも一いち秒びょうで了承りょうしょうしてくれると語かたっている。謎なぞのジャムを作つくっている。ラジオの視聴しちょうが趣味しゅみ。年齢ねんれいに触ふれるネタを祐一ゆういちに言いわれた（真琴まことによる超ちょう誇大こだい表現ひょうげんにより）時じにはストレートに怒いかりを表現ひょうげんせず「お米こめ3袋ふくろ買かって来きてください」とプレッシャーを与あたえる形かたちを取とった。

相沢あいざわ祐一ゆういち（あいざわ ゆういち）

声こえ：私わたし市し淳あつし

水みず瀬せ家かの居候いそうろう。本編ほんぺんの主人公しゅじんこうで、秋子あきこ同様どうよう毎回まいかい登場とうじょうする。日常にちじょうにおける様々さまざまな出来事できごとや、個性こせい的てきな仲間なかま達たちに振ふり回まわされ、周まわりの強引ごういんさに流ながされるなど多少たしょう情なさけない描写びょうしゃが目立めだつ。水みず瀬せ家かの家族かぞくとして扱あつかわれることを望のぞむなど、原作げんさく以上いじょうに慎つつましい面めんも見みられる。「クレーン荒あらしの祐一ゆういち」と呼よばれるほどクレーンゲームが得意とくいらしいが描写びょうしゃを見みるにその実力じつりょくには疑問ぎもんが残のこる。

水みず瀬名せな雪ゆき（みなせ なゆき）

声こえ：國府田こうだマリ子まりこ

水みず瀬せ家かの長女ちょうじょ。舞台ぶたいとなる水みず瀬せ家かの一員いちいんでかつ、秋子あきこの娘むすめながら、本ほん作品さくひんでは大抵たいてい部活ぶかつに行いったり百ひゃく花屋はなやにいったりしていて、本来ほんらいより出番でばんが少すくない。北川きたがわより授業じゅぎょう中ちゅう多おおく寝ねているうえに部活ぶかつで忙いそがしいのにもかかわらず、成績せいせきは良よいようだ。よく痛いたい目めに合あう。

沢渡さわわたり真琴まこと（さわたり まこと）

声こえ：飯塚いいづか雅弓まゆみ

水みず瀬せ家かの居候いそうろう。一緒いっしょに暮くらしているはずが、名めい雪ゆきがゲストの回かいだと登場とうじょうしない（外食がいしょくや銭湯せんとうなど、本来ほんらい一緒いっしょにいるのが自然しぜんな回かいにおいて登場とうじょうしていない）時じがあり、厳密げんみつに二人ふたりが一緒いっしょに水みず瀬せ家かにいたのは特典とくてんエピソードくらいしかない。常識じょうしき的てきな物事ものごとを知しらず、祐一ゆういちの簡単かんたんな嘘うそに騙だまされたり、祐一ゆういちの言いったことを妙みょうに解釈かいしゃくしたりする、トラブルの元もと。

川澄かわすみ舞まい（かわすみ まい）

声こえ：田村たむらゆかり

祐一ゆういちたちの先輩せんぱいにあたる。原作げんさくと違ちがってそれほど皆みなから疎うとまれているわけではないらしい。真ま琴きんほどではないが、バレンタインの義理ぎりチョコを知しらないなど世間せけん知しらずな部分ぶぶんがある。原作げんさくと同おなじく佐さ祐ゆう理りを一番いちばんに考かんがえている。「久瀬くぜの戦たたかい」にて祐一ゆういちより「クレーン荒あらし」の称号しょうごうを継承けいしょうした。

美坂みさか栞しおり（みさか しおり）

声こえ：佐藤さとう朱しゅ

香里かおりの妹いもうとにして、祐一ゆういちの後輩こうはい。お世辞せじにも褒ほめられない絵えを描えがくが、何故なぜかあゆや秋子あきこ達たちなどには素晴すばらしい絵えに見みえてしまうらしく、冷静れいせいな評価ひょうかを下くだせるのは祐一ゆういち・香里かおり（妹いもうとに甘あまいためすばらしい絵えと評価ひょうかしたこともある）・久瀬くぜのみ。原作げんさくでは重病じゅうびょうを患わずらっているが、今いま作さくでは完かん治なおしているような（少すくなくとも良よい方向ほうこうに向むかっている）描写びょうしゃがなされている。

月つき宮みやあゆ（つきみや あゆ）

声こえ：堀江ほりえ由衣ゆい

祐一ゆういちの幼馴染おさななじみ。比較的ひかくてき原作げんさくと変更へんこう点てんが少すくないキャラクター。探偵たんていになることが多おおい。さらに原作げんさく以上いじょうにタイヤキが関かかわってくる話はなしが多おおい。留守番るすばんを任まかされることもあり、水みず瀬せ家かからよく信頼しんらいされているようだ。怖こわい話はなしが大嫌だいきらい。

倉田くらた佐たすく祐ゆう理り（くらた さゆり）

声こえ：川上かわかみとも子こ

舞まいの親友しんゆう。比較的ひかくてき原作げんさくと変更へんこう点てんが少すくないキャラクター。本ほん作品さくひんでは原作げんさくで示唆しさされている家いえの華はなやかさで豪勢ごうせいな部分ぶぶんが垣間見かいまみえる。ほぼ毎回まいかい舞まいとセットで登場とうじょうする。久瀬くぜの好意こういに全まったくもって気きづいていない。

天野あまの美よし汐しお（あまの みしお）

声こえ：坂本さかもと真しん綾あや

祐一ゆういちの後輩こうはい。原作げんさくでは物腰ものごしが上品じょうひんで無口むくちな性格せいかくだったが、今いま作さくでは祐一ゆういちに猛烈もうれつながらも密ひそかな好意こういを寄よせている。内向ないこう的てきを通とおり越こした凄すさまじい思おもい込こみの激はげしさで、自分じぶんの世界せかいに没入ぼつにゅうする。「運命うんめい、ですね……」が口癖くちぐせ。原作げんさくと性格せいかくが違ちがう（原作げんさくの性格せいかくをより極端きょくたんに解釈かいしゃくした）キャラクター。

美坂みさか香里かおり（みさか かおり）

声こえ：川澄かわすみ綾子あやこ

名めい雪ゆきの親友しんゆう。栞しおりとの仲なかは良好りょうこうである。祐一ゆういちや北川きたがわから密ひそかに恐おそれられている。祐一ゆういちに好意こういを持もたれていると勘違かんちがいすることが多おおく、美よし汐しおとは別べつの思おもい込こみの激はげしさがある。よく自分じぶんの用事ようじのために名めい雪ゆきを連つれて行いき、祐一ゆういちを苦くるしい状況じょうきょうに追おい込こむことが多おおい。

北川きたがわ潤じゅん（きたがわ じゅん）

声こえ：関せき智一ともかず

祐一ゆういちのクラスメイト。比較的ひかくてき出番でばんが少すくない（演えんじている関せきも一いち度どしかゲストで来きていない）が、名前なまえだけは物語ものがたり中ちゅうで頻繁ひんぱんにあがる。ゲーム（格闘かくとうゲーム）が上手うまく、買かった本人ほんにんである祐一ゆういちが思おもわず絶賛ぜっさんしてしまうほど。しかし影かげが薄うすいのか、皆みなから無視むしされることも。祐一ゆういち曰いわく意外いがいとロマンチストな所ところがあるという。

久瀬くぜ（くぜ）

声こえ：神谷かみや浩史こうじ

祐一ゆういち達たちの同級生どうきゅうせい。生徒せいと会かい会長かいちょう。嫌味いやみな性格せいかくだが、プライドが異常いじょうに高たかく見栄みえっ張ぱりで、それ故ゆえに墓穴ぼけつを掘ほって酷ひどい目めにあってしまう。秋子あきこの料理りょうりを大袈裟おおげさに絶賛ぜっさんしている。佐さ祐ゆう理りに純粋じゅんすいで淡あわい好意こういを抱だいている。自称じしょう「クレーン久瀬くせ」の異名いみょうを持もつほどのクレーンゲームの名人めいじんらしいが、実際じっさいはゲームに触ふれたこともないような素人しろうと的てき腕うででしかない。その高飛車たかびしゃな性格せいかくから祐一ゆういちにとても煙けむたがられている。原作げんさく・アニメのような陰湿いんしつさは少すくなめ。

神尾かみおさんち

劇場げきじょう版ばん『AIR』のスペシャルエディションに特典とくてんとしてついてくる「劇場げきじょう版ばんAIR」のアンソロジードラマCD。またはその中なかで合間あいまに挿入そうにゅうされるCDラジオ番組ばんぐみ。パーソナリティは川上かわかみとも子こと緑川みどりかわ光ひかり。

本編ほんぺんで脚本きゃくほんを務つとめた中村なかむら誠まことがストーリーなどを完全かんぜんに構成こうせいした作品さくひんであり、良よくも悪わるくも大おおきな壁かべであった出崎でさき統みつる監督かんとくが一切いっさい関かかわっていない作品さくひん。 そのため、脚本きゃくほん家かの描えがきたかった（と思おもわれる）部分ぶぶんが垣間見かいまみえる作品さくひんとなっている。

本ほん作品さくひんの原作げんさくである劇場げきじょう版ばんは、キャラクターの設定せっていのいくつかがかなり違ちがうものとなっていたが、本ほん作品さくひんではどちらかというと「原作げんさく基準きじゅんの性格せいかくを生いかしつつ、劇場げきじょう版ばんの世界せかい観かんをモチーフにしたもの」となっている。そのため佳乃よしのや美び凪なぎに関連かんれんする人物じんぶつは聖きよし以外いがい登場とうじょうしない。だがその代かわりガヤの一ひとつとして水みず瀬せさんちの祐一ゆういち、あゆ、秋子あきこ、久瀬くぜの4名めいと思おもわれる人物じんぶつ（名前なまえは明確めいかくに呼よばれていない）がゲスト出演しゅつえんしている。

また、ドラマの合間あいまに挿入そうにゅうされるラジオ番組ばんぐみ「神尾かみおさんち」では、CDで行おこなうオーディオコメンタリーという新あたらしい試こころみで番組ばんぐみが構成こうせいされていた。

サブタイトル

• アバン～メインタイトル～
• 第だい1話わ「往人、花園はなぞのに遊あそぶ（前ぜん・後ご）」
• 第だい2話わ「観かん鈴すず、夏休なつやすみの宿題しゅくだいをする」
• 第だい3話わ「往人、おなかをこわした」
• 第だい4話わ「往人、子供こどもと対決たいけつする」

メインキャラクター

キャラクターの基本きほん設定せっていは原作げんさく（劇場げきじょう版ばん色しょくも多少たしょうある）に準じゅんじている。

神尾かみお観かん鈴すず（かみお みすず）

声こえ：川上かわかみとも子こ

本ほん作品さくひんの中心ちゅうしん人物じんぶつ。毎回まいかい登場とうじょうするが出番でばんはどちらかというと少すくなく、周まわりに振ふり回まわされている。

国崎くにさき往人（くにさき ゆきと）

声こえ：緑川みどりかわ光ひかり

本編ほんぺんでの主人公しゅじんこう。毎回まいかい登場とうじょうする。原作げんさくのコメディ面めんを前面ぜんめんに押おしたキャラクターとなっている。独自どくじの問題もんだい解答かいとう論ろんを持もつ。

神尾かみお晴子はるこ（かみお はるこ）

声こえ：久川ひさかわ綾あや

観かん鈴すずの母はは。観かん鈴すずとの仲なかは悪わるいわけではないらしい。押おしが強つよい。

霧島きりしま聖きよし

声こえ：冬ふゆ馬うま由美ゆみ

診療しんりょう所しょの院長いんちょう。ラーメン屋やのおかげで腹はらを壊こわす人間にんげんが増ふえて困こまる一方いっぽうで、収入しゅうにゅうが増ふえていることを少すくなからず喜よろこんでいる。

少年しょうねんA

声こえ：私わたし市し淳あつし

ラーメン屋やの評判ひょうばんを聞きいて駆かけつけた少年しょうねん。突つっ込こみ役やくだが、難むずかしい言葉ことばをあまり知しらない。

少女しょうじょ

声こえ：堀江ほりえ由衣ゆい

ラーメン屋やの評判ひょうばんを聞きいて駆かけつけた少女しょうじょ。初対面しょたいめんの人間にんげんに指ゆびを刺さして主婦しゅふより叱しかられる。往人の食くい逃にげの話はなしに同調どうちょうする。

主婦しゅふ

声こえ：皆口みなぐち裕子ゆうこ

少年しょうねん達たちを連つれてきた保護ほご者しゃ。冷静れいせいな突つっ込こみをする。良識りょうしき人じん。

少年しょうねんB

声こえ：神谷かみや浩史こうじ

難むずかしい言葉ことばを使つかう少年しょうねん。馬鹿ばか食ぐいをして霧島きりしま診療しんりょう所しょへ運はこばれた。プライドが高たかい。

子供こども

声こえ：進藤しんどう尚美なおみ

配達員はいたついん・ラーメン屋や

声こえ：岡本おかもと寛志ひろし

古河ふるかわさんち

劇場げきじょう版ばんパンフレットの特典とくてん版ばんを購入こうにゅうするとついてくるCD。前回ぜんかいとは違ちがってより品しなが手てに入はいりやすくなった。解説かいせつ曰いわく「劇場げきじょう版ばんと話はなしは全まったく違ちがう」であるが、実質じっしつ劇場げきじょう版ばんの後日ごじつ談だん的てき楽屋がくやオチ要素ようそを盛もり込こんだ内容ないようで、「特典とくてんだから」ということが強調きょうちょうされた。水みず瀬せさんちシリーズとしては異色いしょくの作品さくひんで、内容ないようも非常ひじょうに短みじかい。ラジオパートは古河ふるかわさんちともう一ひとつ「坂上さかがみさんち」があり、両者りょうしゃともゲストは野島のじま健児けんじである。後ごのラジオ展開てんかいを匂におわせる発言はつげんもいくつかあったものの、秋あきからはTVアニメ版ばんと連動れんどうした別べつの番組ばんぐみがスタートすることとなり、事実じじつ上じょう「古河ふるかわさんち」のラジオ番組ばんぐみは実現じつげん不可能ふかのうとなった。作中さくちゅうで「予算よさんが足たりない」など、本ほん作品さくひんがシリーズ化かしないことを嘆なげいたような風刺ふうし的てきな描写びょうしゃが見みられる。劇場げきじょう版ばんDVDスペシャルエディションの特典とくてんCDに「古河ふるかわさんちふたたび」という新作しんさくが収録しゅうろくされた。前作ぜんさくの神尾かみおさんちのような形式けいしきであるが、コメンタリーではなくトークCDとなっている。パーソナリティは「皆口みなぐち裕子ゆうこ」で、実質じっしつ水すい瀬せさんちシリーズ皆勤かいきん賞しょうとなる。ドラマパートは学生がくせい編へんの時間じかん軸じくとなり、極ごく一部いちぶのみKey作品さくひんのパロディ要素ようそが含ふくまれた。声援せいえん次第しだいではシリーズ化かするとされているが、その動うごきは無ない。

サブタイトル

特典とくてん版ばん

• ドラマパート前編ぜんぺん・中編ちゅうへん・後編こうへん

ふたたび

• オープニング
• 第だい1話わ「公子こうし、早苗さなえの新作しんさくパンを食しょくす」
• 第だい2話わ「春原すのはら、漫画まんがにハマる」
• 第だい3話わ「だんご大だい家族かぞく、お花見はなみに行いく」

メインキャラクター

岡崎おかざき朋とも也（おかざき ともや）

声こえ：野島のじま健児けんじ

本編ほんぺんの主人公しゅじんこう。夢ゆめに振ふり回まわされる。ふたたびでは店番みせばんをしており、周まわりに振ふり回まわされたりする。全ぜん話はなし登場とうじょう。

古河ふるかわ渚なぎさ（ふるかわ なぎさ）

声こえ：中原なかはら麻衣まい

本編ほんぺんの中心ちゅうしん人物じんぶつ。古河ふるかわパンの店番みせばんをしている。全ぜん話はなし登場とうじょう。

春原すのはら陽平ようへい（すのはら ようへい）

声こえ：阪口さかぐち大助だいすけ

朋とも也の友人ゆうじん。ふたたびから登場とうじょう。漫画まんがにハマっており、他たの人ひとにもよく薦すすめている。映画えいが本編ほんぺんよりやられ役やくになっている。

古河ふるかわ早苗さなえ（ふるかわ さなえ）

声こえ：井上いのうえ喜久子きくこ

渚なぎさの母はは。ふたたびから登場とうじょう。知しり合あいに貰もらった緑色みどりいろのジャムを使つかって新作しんさくパンを作つくるが……。

古河ふるかわ秋生あきお（ふるかわ あきお）

声こえ：置鮎おきあゆ龍太郎りゅうたろう

本編ほんぺんの中心ちゅうしん人物じんぶつ。ふたたびから登場とうじょう。店番みせばんをほったらかして野球やきゅうに興きょうじており、関係かんけいない時ときでもバットを持もっている。借かりた漫画まんがを勝手かってに読よんでしまう。

坂上さかがみ智代ともよ（さかがみ ともよ）

声こえ：桑島くわしま法子のりこ

古河ふるかわパンの客きゃく。岡崎おかざき家かに食事しょくじをつくりにいく面倒めんどう見みの良よいところがある。ふたたびでは漫画まんがを薦すすめられ、劇場げきじょう版ばんではなかった原作げんさくを意識いしきした設定せっていが見みられる。

藤林ふじばやし杏あんず（ふじばやし きょう）

声こえ：広橋ひろはし涼すずか

古河ふるかわパンの客きゃくなのであるが……。出番でばんがほとんどなく、何故なぜかオチに使つかわれ、台詞せりふがフェードアウトしてしまう。

伊吹いぶき公子きみこ（いぶき こうこ）

声こえ：皆口みなぐち裕子ゆうこ

古河ふるかわパンの客きゃくで、朋とも也達の恩師おんし。ふたたびから登場とうじょう。劇場げきじょう版ばんのような気丈きじょうさは少すくない。新作しんさくジャムパンをただ一人ひとり絶賛ぜっさんする。

芳野よしの祐介ゆうすけ（よしの ゆうすけ）

声こえ：緑川みどりかわ光ひかり

公子こうしの恋人こいびと。ふたたびから登場とうじょう。杏あんずに次ついで出番でばんがない。

岡崎おかざき汐しお

声こえ：こおろぎさとみ

朋とも也と渚なぎさの子こ。まだ幼おさないはずだが……。ふたたびには登場とうじょうしない。

CDリリース

• Kanon・水みず瀬せさんち〜秋子あきこさんのあさごはん〜
• Kanon・水みず瀬せさんち〜秋子あきこさんのばんごはん〜
• Kanon・水みず瀬せさんち〜秋子あきこさんのひるごはん〜
• Kanon・水みず瀬せさんち〜秋子あきこさんのおべんとう〜
• Kanon・水みず瀬せさんち〜秋子あきこさんのティータイム〜
• 劇場げきじょう版ばんAIR・神尾かみおさんち（スペシャルエディション特典とくてん）
• 劇場げきじょう版ばんCLANNAD・古河ふるかわさんち（パンフレット特別とくべつ版ばん特典とくてん）

関連かんれん項目こうもく

• Kanon (ゲーム)
• AIR (ゲーム)
• CLANNAD (ゲーム)

TBSラジオ 土曜どよう25:00枠わく
前ぜん番組ばんぐみ	番組ばんぐみ名めい	次じ番組ばんぐみ
グラニュレイテッドハピネス2	水みず瀬せさんち	坂下さかした千里子ちりこのビューティーお先さきです! （1:00 - 2:00）