深瀬 昌久
人物 [編集 ]
1908
1964
2014
略歴 [編集 ]
- 1934
年 - 2月 25日 、深瀬 写真 館 の二 代目 である父 ・深瀬 助 造 、母 ・みつゑの長男 として生 まれる。 - 1940
年 -尋常 小学校 (後 の国民 学校 初等 科 )に入学 。 - 1947
年 -北海道 立 名寄 中学校 に入学 。 - 1948
年 -学制 改革 により、北海道 立 名寄 中学校 は北海道 立 名寄 高等 学校 に改称 。深瀬 は高校 で写真 部 を創設 、写真 雑誌 の熱狂 的 な愛読 者 となる。 - 1952
年 -上京 し、日本 大学 芸術 学部 写真 学科 に入学 。 - 1956
年 -第 一 宣伝 社 に入社 、広告 写真 を撮 る。 - 1960
年 -初 の個展 「製油 所 の空 」(小西 六 ギャラリー)を開催 。『コマーシャルフォト』の編集 者 であった玉田 顕一郎 の目 にとまり、写真 評論 家 ・吉村 伸哉 を紹介 される。 - 1961
年 -個展 「豚 を殺 せ!」(銀座 画廊 )を開催 。 - 1963
年 - 「朝 がくる」を『カメラ毎日 』に発表 。 - 1964
年 -日本 大学 の1年 後輩 の高梨 豊 に誘 われ、日本 デザインセンターに転職 。鰐 部 洋子 と結婚 。 - 1967
年 -河出 書房 新 社 写真 部長 に就任 。 - 1968
年 -河出書房新社 が倒産 、退社 しフリーランスとなる。 - 1971
年 -写真 集 『遊戯 』(中央公論社 )刊行 。故郷 の北海道 に帰郷 し、深瀬 写真 館 で家族 の記念 写真 を写 す。(後 に「家族 」としてまとめる) - 1974
年 -荒木 経 惟 、東 松 照明 、細江 英 公 、横須賀 功 光 、森山 大道 とともに「ワークショップ写真 学校 」を開講 (-1976年 )。 - 1974
年 - ニューヨーク近代 美術館 「NJP展 」、東京 国立 近代 美術館 「15人 の写真 家 展 」に参加 。 - 1976
年 -洋子 と離婚 。代表 作 「烏 」の撮影 を開始 する。写真 展 「烏 」(銀座 ニコンサロン、10月。新宿 ニコンサロン、大阪 ニコンサロンに巡回 )開催 。石川 佳世子 と再婚 。 - 1977
年 -仔猫 を譲 り受 け、サスケと名 づける。前年 開催 の写真 展 「烏 」で第 2回 伊奈 信男 賞 を受賞 。 - 1978
年 -写真 展 「洋子 」(新宿 ニコンサロン、2月 。銀座 ニコンサロンに巡回 )開催 。写真 集 「洋子 」(朝日 ソノラマ)刊行 。1年間 撮影 し続 けたサスケの写真 で写真 集 「ビバ! サスケ」(ペットライフ社 )、「サスケ!! いとしき猫 よ」(青年 書 館 )を刊行 。 - 1979
年 - 1歳 を過 ぎて活発 ではなくなったサスケのカンフル剤 としてまたもや仔猫 を譲 り受 け、モモエと名 づける。2匹 を撮影 した写真 で写真 集 「猫 の麦 わら帽子 」(文化出版局 )を刊行 。写真 展 「鴉 1979」(銀座 ニコンサロン、5月 。新宿 ニコンサロンと大阪 ニコンサロンに巡回 )開催 。山岸 章 二 死去 。 - 1981
年 -写真 展 「烏 東京 篇 」(銀座 ニコンサロン、6-7月 。大阪 ニコンサロンに巡回 )開催 。 - 1983
年 - かつて暮 らした松原団地 を中心 に、30年 のあいだで移 り住 んできた14か所 を訪 れて撮影 した「歩 く眼 」(『日本 カメラ』10〜12月号 )発表 。写真 展 「歩 く眼 〈1〉」(銀座 ニコンサロン)、「歩 く眼 〈2〉」(新宿 ニコンサロン)を同時 開催 。超 大型 ポラロイドカメラで作品 を制作 、「遊戯 」(『カメラ毎日 』1983年 12月 号 )として発表 。 - 1985
年 - 10年 ぶりに深瀬 写真 館 で「家族 」を制作 再開 、以降 1989年 まで撮影 を続 ける。 - 1986
年 -写真 集 『鴉 』(蒼穹 舎 )刊行 。 - 1987
年 - 1月 、父 ・助 造 死去 、享年 74。 - 1988
年 - 「父 の記憶 」(銀座 ニコンサロン、3〜4月 )を開催 。 - 1989
年 -深瀬 写真 館 が廃業 となる。母 みつえは特別 養護 老人 ホームに入居 、弟 夫妻 は離婚 、妹 夫妻 は札幌 に移 り、事実 上 の一家 四散 となる。 - 1990
年 -個展 「私 景 旅 の便 り」(銀座 ニコンサロン、11〜12月。大阪 ニコンサロンに巡回 )を開催 。 - 1991
年 -写真 集 「父 の記憶 」「家族 」(共 にIPC)刊行 。 - 1992
年 -石川 佳世子 と離婚 。写真 展 「私 景 '92」(銀座 ニコンサロン、2〜3月 )開催 。6月 20日 の深夜 、新宿 ゴールデン街 にある「南海 」の階段 から泥酔 して転落 、脳 挫傷 のため重度 の障害 を負 う。以降 、特別 養護 老人 ホームで介護 を受 けながら過 ごす。二度 とカメラを手 にすることはなかった。 - 2012
年 - 6月9日 、脳出血 で死去 。享年 78[9]。
受賞 歴 [編集 ]
写真 集 [編集 ]
- 『
遊戯 』中央公論社 、1971年 - 『
洋子 』朝日 ソノラマ、1978年 - 『ビバ! サスケ』ペットライフ
社 、1978年 - 『サスケ、いとしき
猫 よ』青年 書 館 、1979年 - 『
猫 の麦 わら帽子 』文化出版局 、1979年 - 『
鴉 』蒼穹 舎 、1986年 - 『
父 の記憶 』IPC、1991年 - 『
家族 』IPC、1991年 - 『The Solitude of Ravens』Bedford Arts、1991
年 (『鴉 』英語 版 ) - 『
日本 の写真 家 34深瀬 昌久 』岩波書店 、1998年 - 『BUKUBUKU』hysteric glamour、2004
年 - 『hysteric twelve
歩 く眼 』hysteric glamour、2004年 - 『
鴉 Solitude of Ravens』RAT HOLE、2008年 - 『
屠 Slaughter』SUPER LABO、2015年 - 『Wonderful Days』roshin books、2015
年 - 『Hibi』MACK、2016
年 - 『Afterwords』roshin books、2016
年 - 『Ravens』MACK、2017
年 - 『Masahisa Fukase』Éditions Xavier Barral(
英語 版 ・フランス語 版 )赤々 舎 (日本語 版 )、2018年 - 『Family』MACK、2019
年 - 『サスケ』
赤々 舎 、2021年 - 『KILL THE PIG』The (M)éditions、2021
年
対談 集 ・評論 ・他 [編集 ]
- 「アッジェと
愛犬 ベレニス」
- 「
人生 コースを変 えたパールⅡ型 深瀬 昌久 」
- 『
日本 の聖域 (2)』佼成出版社 、1982年 6月 (日野西 真 定 との共著 ) 長谷川 明 『写真 を見 る眼 戦後 日本 の写真 表現 』青 弓 社 、1995年
評論 「深瀬 昌久 『洋子 』――私 風景 の彼方 に」
批評 「深瀬 昌久 『父 の記憶 』」
- 「わからない
写真 家 大 いに語 る」荒木 経 惟 ×森山 大道 ×深瀬 昌久 - 「
森山 大道 ・深瀬 昌久 氏 への77の質問 」
飯沢 耕 太郎 『私 写真 論 』筑摩書房 、2000年 6月
- 「
深瀬 昌久 “私 ”という病 」
- 『スーパー・イメージの
世界 』青 弓 社 ISBN 978-4-7872-7003-0 大竹 昭子 『眼 の狩人 戦後 写真 家 が描 いた軌跡 』
- 「
写真 の殉教者 ―深瀬 昌久 」
飯沢 耕 太郎 、瀬戸 正人 『追悼 深瀬 昌久 「私 」とは何 か?』
- アサヒカメラ2012
年 8月 号
- 「
深瀬 昌久 氏 との対話 」
- トモ・コスガ「〝
私 〟と戯 れた写真 家 ・深瀬 昌久 」
日本 カメラ2015年 6月 号
瀬戸 正人 『深瀬 昌久 伝 』日本 カメラ社 、2020年
出典 [編集 ]
- ^ a b c トモ・コスガ
編著 サイモン・ベーカー序 『MASAHISA FUKASE』赤々 舎 、2018年 、p.408。 - ^
瀬戸 正人 『深瀬 昌久 伝 』日本 カメラ社 、2020年 、p.202。 - ^ a b c トモ・コスガ
編著 サイモン・ベーカー序 『MASAHISA FUKASE』赤々 舎 、2018年 、p.11。 - ^ トモ・コスガ
編著 サイモン・ベーカー序 『MASAHISA FUKASE』赤々 舎 、2018年 、p.16。 - ^ a b
瀬戸 正人 『深瀬 昌久 伝 』日本 カメラ社 、2020年 、p.203。 - ^ トモ・コスガ
編著 サイモン・ベーカー序 『MASAHISA FUKASE』赤々 舎 、2018年 、p.32。 - ^ MASAHISA FUKASE - AKAAKA
- ^
孤高 の写真 家 と過 ごした日々 をお宝 写真 と共 に綴 った貴重 な1冊 『深瀬 昌久 伝 』 | CAPA CAMERA WEB CAPA CAMERA WEB 2021年 2月 24日 - ^ “「
洋子 」「鴉 」の写真 家 、深瀬 昌久 さん逝去 ”. アサヒカメラ.net. (2012年 6月 13日 ) 2013年 2月 13日 閲覧 。