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のう挫傷ざしょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
のう挫傷ざしょう
ぜん頭部とうぶ衝撃しょうげきけたうえれいではぜん頭部とうぶ限局げんきょくせい直撃ちょくげき損傷そんしょうしょうじ、後頭部こうとうぶ広範囲こうはんいはん損傷そんしょうしょうじる
概要がいよう
診療しんりょう 救急きゅうきゅう医学いがく
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
ICD-10 S06.2, S06.3
ICD-9-CM 851

のう挫傷ざしょう(のうざしょう、えい:cerebral contusion、どく:Hirnkontusion)とは、頭部とうぶ強打きょうだするなどの要因よういんによって外傷がいしょうけたさいに、頭蓋骨ずがいこつ内部ないぶのう衝撃しょうげきけてのう本体ほんたい損傷そんしょうしょうじるやまい

概要がいよう

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外傷がいしょうけたがわのう局所きょくしょてき障害しょうがいける一方いっぽうで、外傷がいしょうとは反対はんたいがわのう表面ひょうめん広範囲こうはんいにわたって障害しょうがいける。これは外力がいりょくによって慣性かんせいけたやわらかいのうかた頭蓋骨ずがいこつ内側うちがわからぶつかって広範囲こうはんいくじけめつするためとかんがえられる。

頭部とうぶくわえられた衝撃しょうげき打撃だげき部位ぶい直下ちょっかあつを、打撃だげき反対はんたいがわ部位ぶいかげあつしょうじる。打撃だげきがわしょうじる損傷そんしょう直撃ちょくげき損傷そんしょうcoup injury)、反対はんたいがわしょうじる損傷そんしょうはん損傷そんしょうcontrecoup injury)とぶ。頭蓋とうがいないのうない均一きんいつ構造こうぞうになっているため、剪断損傷そんしょう shearing injury をこすこともあり、また脳幹のうかんのうそこ動脈どうみゃく穿ほじどおりえだとのずれ neurovascular friction によってしょう出血しゅっけつしょうじることもありうる。このようなのう実質じっしつくじけほろびしょう出血しゅっけつ続発ぞくはつする浮腫ふしゅのう挫傷ざしょうという。

原因げんいん

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あたまつよつなどの外傷がいしょう

症状しょうじょう

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頭蓋骨ずがいこつ骨折こっせつ頭蓋とうがいそこ骨折こっせつ同時どうじけていることがおおく、のうない出血しゅっけつなどを併発へいはつする場合ばあいおおい。嘔吐おうと意識いしき障害しょうがい運動うんどう知覚ちかく麻痺まひ痙攣けいれん発作ほっさ視野しや欠損けっそんなどの症状しょうじょうき、重症じゅうしょうでは昏睡こんすい状態じょうたいになることもある。

治療ちりょう

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損傷そんしょう範囲はんいひろ場合ばあいおおいうえに、神経しんけい細胞さいぼう分裂ぶんれつのうきわめてひくいので原則げんそくてき手術しゅじゅつなどはてきさず、保存ほぞんてき治療ちりょうこころみられる。しかし出血しゅっけつおお場合ばあいなどに手術しゅじゅつなどをようすることもある。

治癒ちゆしたのち運動うんどう機能きのう障害しょうがい失語しつご視力しりょく障害しょうがい精神せいしんてき症状しょうじょうなどの後遺症こういしょうのこることもおおい。

しょう範囲はんい限局げんきょくせいのう挫傷ざしょう良好りょうこうだが、挫傷ざしょう広範囲こうはんいだったり、挫傷ざしょうのうちゅう巨大きょだいのうない血腫けっしゅ形成けいせいしたりした場合ばあい不良ふりょうである。のうない血腫けっしゅ合併がっぺいふく昏睡こんすい状態じょうたい重症じゅうしょうのう挫傷ざしょうでは、致命ちめいりつは44%、社会しゃかい復帰ふっきは31%程度ていどである[1]

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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