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半月はんつきばん損傷そんしょう

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半月はんつきばん損傷そんしょう
概要がいよう
診療しんりょう 整形せいけい外科げかがく
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
ICD-10

新鮮しんせん / Current injury
S83.2

ちんきゅうせい / Old tear
M23.2
ICD-9-CM 836.0-836.2
内側半月が完全に断裂し、断片が浮遊する状態 (膝関節鏡検査)
内側うちがわ半月はんつき完全かんぜんだんきれし、断片だんぺん浮遊ふゆうする状態じょうたいひざ関節かんせつきょう検査けんさ
大腿骨(上)と脛骨(下)の間の正常な内側半月 (膝関節鏡検査)
大腿だいたいこつうえ)と脛骨けいこつした)のあいだ正常せいじょう内側うちがわ半月はんつきひざ関節かんせつきょう検査けんさ

半月はんつきばん損傷そんしょう(はんげつばんそんしょう、えい: meniscal lesions of the kneeどく: Meniskusläsionen des Knies)は、ひざ関節かんせつ左右さゆうにある内側うちがわ半月はんつきいた)、外側そとがわ半月はんつきいたスポーツ外傷がいしょう変性へんせいなどにより損傷そんしょうだんきれした状態じょうたい一般いっぱんてき総称そうしょうで、半月はんつき障害しょうがいともいう。 また、半月はんつきばん損傷そんしょうによってひざうごかなくなった状態じょうたいのことを、ロッキングという。

概要がいよう[編集へんしゅう]

形態けいたいにより、正常せいじょうがたえんいたがた discoid meniscusけられ、それぞれ病態びょうたいことなる。

正常せいじょうがた成人せいじん若年じゃくねん男性だんせいおお発生はっせいし、スポーツ交通こうつう事故じこ労働ろうどう災害さいがいなどの外傷がいしょう原因げんいんとなる。発生はっせい部位ぶい外側そとがわ半月はんつきおおいのが特徴とくちょうとされてきたが、近年きんねんはスポーツ損傷そんしょう増加ぞうか内側うちがわ半月はんつきほう頻度ひんどたかくなった。なかでもこうふしだんきれおおられる。自覚じかく症状しょうじょうとしては疼痛とうつう腫脹しゅちょう歩行ほこう障害しょうがいひざ現象げんしょう giving way などがられ、さとしてきには可動かどう制限せいげんすじ萎縮いしゅくはまひたすら水腫すいしゅあつつうなどがあらわれる。

えんいたがた幼時ようじからられることがある。正常せいじょうがたのものにくらべてわか世代せだい発症はっしょうし、女性じょせいにややおおい。先天せんてんせい形態けいたい異常いじょうとされ、徐々じょじょ変性へんせいこし、たまはつひざ(ばねひざ)、はまひたぶるなどがみとめられるようになる。外側そとがわ半月はんつき罹患りかん圧倒的あっとうてきおおい。

治療ちりょうさいしては、外傷がいしょうせい急性きゅうせいのもので関節かんせつつつみ剥離はくりである場合ばあいには保存ほぞんてき治癒ちゆするが、実質じっしつないのものは手術しゅじゅつてき縫合ほうごう切除せつじょおこなう。近年きんねん関節かんせつきょう手術しゅじゅつほどこされる。

半月はんつきにはこのほか半月はんつき嚢腫 meniscal cystほねしょう lunula などの障害しょうがいもある。

ばねひざ[編集へんしゅう]

ばねひざえい: snapping kneeどく: schnellendes Knie, federndes Knie)は、半月はんつき障害しょうがいなどの症状しょうじょうとしてられるもので、たまはつひざともいう。ひざ関節かんせつ屈伸くっしん運動うんどうさい一定いってい角度かくど抵抗ていこうがあり、その角度かくど通過つうかするときゅうばねじょう屈伸くっしんできるようになる。原因げんいんとしてもっとおおみとめられるものはえんいたじょう半月はんつき半月はんつき障害しょうがいえんいたがた)の存在そんざいである。通常つうじょう半月はんつきよりあつ幅広はばひろいため、関節かんせつ運動うんどうにおいて内部ないぶ変性へんせい水平すいへいきれしょうじ、同調どうちょうしなくなるためにこるものとされる。屈曲くっきょくから徐々じょじょ伸展しんてんした場合ばあい、20から30付近ふきんでこの現象げんしょうこることがおおい。

マックマレーテスト[編集へんしゅう]

マックマレーテスト英語えいごばんは1928ねんイギリス整形せいけい外科げかトーマス・ポーター・マックマレー英語えいごばん提唱ていしょうした検査けんさほう。マックマレー症候しょうこう(McMurray's sign)により内側うちがわ半月はんつき障害しょうがい検査けんさするものである。

けんしゃ仰臥ぎょうがとし、けんしゃ片方かたがた手指しゅし内側うちがわ関節かんせつきれすきれ、もう一方いっぽうあしにぎり、下腿かたい回旋かいせん動作どうさ屈曲くっきょく動作どうさおこなう。完全かんぜん屈曲くっきょくから下腿かたいそと旋しながら伸展しんてんしていくと関節かんせつきれすき半月はんつき出入でいり、もしくは雑音ざつおんれる。反対はんたい完全かんぜん伸展しんてんから下腿かたいそと旋しながら屈曲くっきょくしていく動作どうさおこなうことがのぞましい。こうふし損傷そんしょう陽性ようせいりつたかい。

外側そとがわ半月はんつき障害しょうがいたいして下腿かたいうち旋で同様どうよう動作どうさおこなうとよいともされるが、本来ほんらいのテストは内側うちがわ半月はんつき障害しょうがいようのものである。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

南山みなみやまどう 医学いがくだい辞典じてん南山みなみやまどう 2006ねん3がつ10日とおか発行はっこう ISBN 978-4-525-01029-4

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]