渡辺わたなべ浩子ひろこ

渡辺わたなべ 浩子ひろこ（わたなべ ひろこ、1935年ねん9月25日にち - 1998年ねん6月12日にち）は、演出えんしゅつ家か。父ちちは、作曲さっきょく家かの渡辺わたなべ浦うら人じん、兄あには作曲さっきょく家かで音楽家おんがくかの渡辺わたなべ岳夫たけおで、アニメ、テレビドラマ、時代じだい劇映画げきえいがなどの主題歌しゅだいかなどを手掛てがけていた。

早稲田大学わせだだいがくの学生がくせい劇団げきだん自由じゆう舞台ぶたいで演出えんしゅつをはじめ、卒業そつぎょう後ごの1959年ねん、劇団げきだん民藝みんげいに入団にゅうだん。

1961年ねんから1963年ねんまで渡わたり仏ぼとけしソルボンヌ大学そるぼんぬだいがくに留学りゅうがく、「ルノー＝バロー劇団げきだん」で研修けんしゅうする。

帰国きこく後ごの1965年ねんに「ゴドーを待まちながら」で戦後せんご初はつの女性じょせい舞台ぶたい演出えんしゅつ家かデビューする。その後ごも、アーノルド・ウェスカー、フェデリコ・ガルシーア・ロルカなどの翻訳ほんやく劇げきから、秋元あきもと松代まつよの「七なな人にんみさき」などの創作そうさくものまで幅広はばひろい戯曲ぎきょくを手掛てがけ、日本にっぽんの新しん劇界げきかいを代表だいひょうする演出えんしゅつ家かとして活躍かつやくした。

1993年ねんからは新しん国立こくりつ劇場げきじょうの芸術げいじゅつ副ふく監督かんとくに就任しゅうにんするため、劇団げきだん民藝みんげいを退団たいだん。1996年ねんに初代しょだい新しん国立こくりつ劇場げきじょう演劇えんげき部門ぶもん芸術げいじゅつ監督かんとくに就任しゅうにん。1997年ねんの開場かいじょう公演こうえんでは井上いのうえひさしの新作しんさく「紙屋かみや町まちさくらホテル」をこけら落おとし作品さくひんとして演出えんしゅつ。

単行本たんこうぼん

• 『渡辺わたなべ浩子ひろこ遺稿いこう集しゅう わたしのルネッサンス』カモミール社しゃ、2000年ねん7月がつ