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炭化たんかウラン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
いち炭化たんかウラン
Uranium carbide
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 12070-09-6 チェック
特性とくせい
化学かがくしき UC
モル質量しつりょう 250.04 g/mol
密度みつど 13.63 g/cm3
融点ゆうてん

2350 °C, 2623 K, 4262 °F [1]

構造こうぞう
結晶けっしょう構造こうぞう 立方りっぽうあきら, cF8
空間くうかんぐん Fm3m, No. 225
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。
さん炭化たんかウラン
Diuranium tricarbide
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 12076-62-9 チェック
特性とくせい
化学かがくしき U2C3
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。
炭化たんかウラン
Uranium dicarbide
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 12071-33-9 チェック
特性とくせい
化学かがくしき UC2
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

炭化たんかウラン はウランの炭化物たんかぶつで、非常ひじょうかたいセラミックさま物質ぶっしつである。化学かがくりょうろんてき化合かごうぶつとしていち炭化たんかウラン(UC)、さん炭化たんかウラン(U2C3[2]炭化たんかウラン(UC2[3]存在そんざいする。

二酸化にさんかウラン などのウラン化合かごうぶつ同様どうよう炭化たんかウランも原子げんしようかく燃料ねんりょうとして利用りようでき、ペレットじょうまたはタブレットじょう加工かこうされる。過去かこには原子力げんしりょく推進すいしんロケットでの利用りよう検討けんとうされたれいもある。

アメリカで設計せっけいされたペブルベッドでは、炭化たんかウランを燃料ねんりょうしんもちいていた(ドイツで設計せっけいされたものは二酸化にさんかウランをもちいていた)。

かく燃料ねんりょうとしては、炭化たんかウランはそのまま、または炭化たんかプルトニウム(PuC および Pu2C3)とぜて利用りようされる。混合こんごうぶつはウラン-プルトニウム炭化物たんかぶつ(PuC U)とばれる。

また、加速器かそくきのターゲットざいとしてもひろ使つかわれている。

窒素ちっそ水素すいそからアンモニア合成ごうせいするさいに、炭化たんかウランを触媒しょくばいとして利用りようすることがある[4]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Ma, Benjamin. Nuclear Reactor Materials and Applications. Van Nostrand Reinhold Co, 1983, p. 167.
  2. ^ Also called diuranium tricarbide, it was reported by A.E. Austin, Acta Crystallographica, 1959, 12, 159-161.
  3. ^ Uranium dicarbide was reported by A.L. Bowman, G.P. Arnold, W.G. Witteman, T.C. Wallace and N.G. Nereson, Acta Crystallographica, 1966, 21, 670-671.
  4. ^ Hutchings, G. J., et al., Uranium-oxide-based catalysts for the destruction of volatile Chloro-organic compounds, Nature, 1996, 384, 341-343.