燃焼ねんしょう度ど (原子力げんしりょく)

燃焼ねんしょう度ど（ねんしょうど、burnup、燃料ねんりょう利用りよう率りつ (fuel utilization)とも呼よばれる）とは、核かく燃料ねんりょうの消費しょうひの度合どあいを示しめす数値すうちで、単位たんいは重量じゅうりょうあたりの熱ねつ出力しゅつりょく(MWd/t)である。すなわち核かく燃料ねんりょうの燃焼ねんしょう度どは原子げんし炉ろで使用しようされる期間きかんが長ながいほど核かく燃料ねんりょうが消費しょうひされるため高たかい数値すうちを示しめす。

原子力げんしりょく技術ぎじゅつでは、 燃焼ねんしょう度どは、主要しゅような核かく燃料ねんりょう源みなもとから抽出ちゅうしゅつされるエネルギーの量りょうの尺度しゃくどであり、これは %FIMA（初期しょき金属きんぞく原子げんしあたりの核分裂かくぶんれつ）で核分裂かくぶんれつを受うけた燃料ねんりょう原子げんしの割合わりあいとして、およびギガワット日び / 重金属じゅうきんぞくの メートルトン （GWd / tHM）、または同様どうようの単位たんいで示しめす。

燃焼ねんしょう度どの測定そくてい

パーセンテージで表あらわされる。最初さいしょの重金属じゅうきんぞく原子げんしの5 %が核分裂かくぶんれつした場合ばあい、燃焼ねんしょう度どは5 %となる。 原子げんし炉ろ運転うんてんでは、このパーセンテージは測定そくていが難むずかしいため、別べつの定義ていぎが推奨すいしょうされる。これは、プラントの火力かりょくに運転うんてん時間じかんを掛かけ、初期しょき燃料ねんりょう負荷ふかの質量しつりょうで割わることによって計算けいさんできる。 たとえば、熱ねつ出力しゅつりょく3000 MW（電気でんき出力しゅつりょく1000 MWに相当そうとうする）プラントは24 トンの濃縮のうしゅくウラン （tU）を使用しようし、1年間ねんかんフルパワーで稼働かどうする。燃料ねんりょうの平均へいきん燃焼ねんしょう度どは（3000 MW・365 d）/ 24メートルトン = 45.63 GWd / t、または45,625 MWd / tHM（HMは重金属じゅうきんぞくを表あらわし、トリウム、ウラン、プルトニウムなどのアクチニドを意味いみする。 ）。

歴史れきし

ジェネレーションIIリアクターは通常つうじょう、約やく40   GWd / tU。 新あたらしい燃料ねんりょう技術ぎじゅつを特とくに使用しようすることにより、核かく毒物どくぶつ の同おなじ原子げんし炉ろは現在げんざい60  GWd / tU までに達成たっせいすることができる。 非常ひじょうに多おおくの核分裂かくぶんれつが発生はっせいした後のち、 核分裂かくぶんれつ生成せいせい物ぶつの蓄積ちくせきが連鎖れんさ反応はんのうを阻害そがいし、原子げんし炉ろを停止ていしして燃料ねんりょう補給ほきゅうする必要ひつようがある。

外部がいぶリンク

• 『燃焼ねんしょう度ど』 - コトバンク
• 軽水炉けいすいろにおける高こう燃焼ねんしょう度ど燃料ねんりょうの基本きほん要件ようけん