白 暮 のクロニクル
ジャンル | |
---|---|
ゆうきまさみ | |
レーベル | ビッグコミックス |
2013 | |
2013 | |
ドラマ | |
ゆうきまさみ | |
WOWOW | |
WOWOWプライム | |
2024 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | |
ポータル |
『
WOWOWの「
あらすじ[編集 ]
この |
そんな
やがて、
クリスマス
その
登場 人物 [編集 ]
主人公 [編集 ]
雪村 魁 (ゆきむら かい)- オキナガ。
見 た目 は10代後半 の若者 だが、実 年齢 は88歳 。按察使 薫子 が運営 する私設 図書館 「按察使 文庫 (あぜちぶんこ)」の住 み込 み司書 。 竹之内 唯一 と私的 な繋 がりを持 ち、外部 協力 者 として「オキナガ案件 」と呼 ばれる事件 の解決 に当 たる、本 作 のホームズ役 。その一方 で、個人 的 にも、かつての恋人 ・棗 を殺 した犯人 、12年 ごとに現 れる殺人 者 「羊 殺 し」を追 っている。過去 の壮絶 な経験 から、気 に入 らない相手 や非 友好 的 な相手 には不遜 な態度 を崩 さない性格 となっており、世間 的 な折 り合 いよりも自身 の価値 観 を優先 するところがある[注 1]。頭 の回転 は速 く、事件 への追及 は鋭 いが、強引 に事 を進 めがちな面 もあり、竹之内 に叱責 されたり、助手 役 のあかりと対立 したりといった場面 もある。また、警察 にはその性格 を逆手 に取 られ、度々 「公務 執行 妨害 」の名目 で逮捕 されている。普段 の服装 は黒 づくめ、礼服 に関 しても薫子 からのお仕着 せのみと、服装 には頓着 しない。老人 らしく電子 機器 には疎 く、スマートフォンさえ電話 機能 しか使 わないという有様 だった。しかし必要 に迫 られればわずかな期間 で基本 的 な知識 は身 につけるなど、モノ覚 えは早 い。昭和 2年 (1927年 )生 まれ。昭和 15年 (14 - 15歳 )頃 から3年 ほど神戸 で暮 らす中 で、棗 と互 いに意識 しあう間柄 となる。昭和 19年 、出張 したままの父親 を呼 び戻 すため沖縄 に渡航 するが、昭和 20年 4月 に父親 は住 みこんでいた社屋 に米 軍 の攻撃 を受 けて死亡 。自身 は現地 で招集 され、砲撃 の至近 弾 を受 けて瀕死 となっていたところを、竹之内 から血 を与 えられてオキナガとなった。終戦 後 、竹之内 らと共 に本土 に戻 される途中 、神戸 に差 し掛 かったところで脱走 。棗 と再会 するが、日 に当 たり過 ぎたための熱傷 で心 停止 を起 こし、表向 き死亡 とされる。その後 、収容 された奥多摩 の「国立 蘇生 症 療養 所 」で来間 嘉一郎 の研究 資料 として麻酔 なしで生体 解剖 され、その恐怖 と苦痛 から白髪 となった。伏木 あかり(ふせぎ あかり)並 の男性 を軽 く上回 る長身 と[注 2]、立派 な眉毛 を持 つ女性 。26歳 (8月 生 まれ)。厚生 労働省 に入省 したばかりの新卒 公務員 。渋谷 区 保健所 での研修 中 にオキナガの殺害 事件 に遭遇 したことを切 っ掛 けに夜間 衛生 管理 課 (夜 衛 管 )に配属 され、魁 のパートナーとしてオキナガ絡 みの事件 解決 にあたる。本 作 のワトソン役 。都内 の医科 大卒 だが、研修 中 に患者 (特 に自分 より幼 い子供 )の死 を直視 できず、医師 免許 は未 取得 となっている。仕事 は丁寧 だが、細 かいところに凝 り過 ぎて時間 がかかるタイプ。正義 感 が強 く、お人 よし。かつ、やや天然 気味 な性格 の持 ち主 で、そのため苗字 をもじって「ふしぎ」とからかい気味 に呼 ばれることがある。魁 の恋人 であった長尾 棗 の孫 だが、配属 が決定 するまで竹之内 さえもその事実 を知 らなかった。桔梗 の逮捕 後 、思 うところあって医師 免許 を取 るために休職 。最終 話 前半 (2020年 )で夜 衛 管 付 きの医 官 として復帰 、再 び魁 とコンビを組 む。- エピローグとなる
最終 話 後半 では、本編 の時代 から数 十 年 後 、2064年 のあかりが登場 。すでに退職 して長野 県 に隠居 しており、体調 を崩 して入院 した折 に、少年 の容姿 のままの魁 から見舞 いを受 けている。第 一 巻 のプロローグ部分 で、ベッドに横 たわって雪村 魁 に語 りかけているのは、この時 の彼女 である。
主要 人物 [編集 ]
竹之内 唯一 (たけのうち ただひと)- オキナガ。
厚生 労働省 大臣 官房 参事 を勤 める男性 。夜間 衛生 管理 課 を統括 する責任 者 。外見 は30歳 前後 の青年 だが、実際 はオキナガの中 でもかなりの古株 。本人 の言 によると1600年 に渡 って日本 国 に仕 えている。 文系 な見 た目 ながら、あかりよりも長身 で武術 の心得 もあり、戦時 中 はオキナガによる陸軍 独立 強襲 歩兵 「富士 部隊 」を率 いる隊長 を務 めていた。長年 の経験 から、相手 の年齢 や立場 には関係 なく敬語 で話 し、丁重 な態度 で接 する。しかし精神 年齢 的 には30歳 前後 の若 さを保 っているため青臭 い部分 も多 く、それを意志 の力 で抑 えているところがある[5]。魁 に自 らの血 を与 えてオキナガにした人物 であり、身寄 りのない魁 を按察使 文庫 に預 けるなど世話 を焼 く一方 で、夜 衛 管 の嘱託 としてオキナガ案件 の解明 にあたらせる。- 按察
使 薫子 (あぜち かおるこ) - オキナガ。按察
使 文庫 の経営 者 で、見 た目 は20代 半 ば~後半 の美女 だが、150年 ほど生 きている。資産 家 の令嬢 で、自身 もかなりの資産 を持 ち、その運用 収益 で文庫 の維持 ・管理 と自身 や魁 の生活 費 を賄 っている。親族 が持 っている薬品 会社 [注 3]「アゼチ化学 」ではオキナガ用 に血液 の代 用品 となるサプリメント等 の開発 も行 っている。 明治 の半 ば頃 に洋行 (海外 旅行 )に出 た際 、現地 で事故 にあったことが原因 でオキナガになったという経歴 の持 ち主 。父親 が彼女 を何 とかして元 に戻 そうと、古今 東西 の知識 を求 めて集 めた書籍 が、按察使 文庫 の基礎 となった。普段 は明 るくゲーム好 き(しばしば魁 を無理 やり付 き合 わせている)で無邪気 な女性 だが、ときおり発情 して魁 に夜這 いをかけたり、迫 ったりする(魁 曰 く「病気 」)。基本 的 に情 の深 い人物 で、魁 や実藤 のことも息子 のように見 ていた。実藤 寿 一郎 (さねとう じゅいちろう)- 按察
使 文庫 に務 める執事 。78歳 。主人 である薫子 に忠実 であり、彼女 の暴走 を止 められる唯一 の人物 でもある。心臓 が少々 弱 っている。 久保 園 幹也 (くぼぞの みきや)夜間 衛生 管理 課 外勤 係長 で、あかりの直接 の上司 。昭和 37年 (1962年 )生 まれの53歳 。物静 かながら省内 他 課 への圧力 のかけ方 も心得 ているなど、年齢 相応 の強 かさも見 せる。反面 、ユーモアも忘 れない愉快 な一 面 を持 ち、オキナガ相手 でも構 えることなく自然体 で接 することができる人物 である。竹之内 とは入省 以来 、四半世紀 に渡 る付 き合 いでよく一緒 に飲 む間柄 。愛妻 家 でも知 られており、記念 日 などには必 ず定時 で上 がり、食事 の約束 やプレゼントを忘 れない。高萩 稟子(たかはぎ りんこ)- 按察
使 文庫 を訪 れた女子高 生 。17歳 。旧姓 ・長峯 。2年 ほど前 にジャーナリストだった父 と母 、弟 を何者 かに殺害 されて父方 の叔母 に引 き取 られた。その事件 の容疑 者 とされた魁 を殺害 しようとするが、「綺麗 に斬 りすぎていたため」失敗 に終 わる。 魁 から誤解 であることを諭 され、周囲 のとりなしもあって落 ち着 きを取 り戻 し、毎週 末 に按察使 文庫 の清掃 とデータ整理 を手伝 うこととなる。紀 俊 基 (きの としき)夜間 衛生 管理 課 課長 。衛生局 局長 からの肝 いりで配属 されたキャリア官僚 。職務 には真面目 だが、問題 が起 きた際 には解決 云々 よりも責任 問題 を重視 し、人情 や他者 に対 しての配慮 に欠 ける発言 も多 い。課 の人事 や活動 に対 して横車 を押 すことが多 い竹之内 とは仲 が悪 い。
伏木 の親族 [編集 ]
伏木 修介 (ふせぎ しゅうすけ)開業医 。専 門 は内科 と小児科 。あかりと聡 (あかりの弟 )の実父 にして棗 の息子 (昭和 30年 (1955年 )3月 10日 生 まれの60歳 )。母親 が殺害 された翌年 に母方 の叔母 ・綾 音 (あやね)の嫁 ぎ先 であった平賀 家 に引 き取 られる。自身 が実子 ではないことは薄々 気 づいていたが、大学 を卒業 するまでその事実 は知 らなかった。- その
後 、現在 の妻 ・光恵 と結婚 して伏木 家 に婿 入 りしたが、作中 の過去 10年 ほどの間 に綾 音 夫婦 も鬼籍 に入 ってしまい、詳 しい話 は聞 けず仕舞 いだった。 津野田 棗 /長尾 棗 (つのだ なつめ / ながお なつめ)- あかりの
父親 である修介 の実母 。実家 は神戸 で商店 を営 んでいたが空襲 で両親 と兄 を失 い、妹 の綾 音 と2人 きりになる。魁 とは相思相愛 だったが、魁 がオキナガとなった事実 は伏 せられて疫病 で死亡 したと聞 かされた。その後 、妹 の嫁入 りを見届 けて自身 も著述 業 をしている津野田 英明 と結婚 、昭和 30年 3月 には子供 (あかりの父 ・修介 )も生 まれた。同年 の12月、光明 苑 閉鎖 の新聞 記事 に魁 の名前 を見 つけ、連絡 を取 って再会 するが、その帰 りに「羊 殺 し」に遭遇 して殺 された。 魁 と別 れてから結婚 するまでの間 は有馬 の温泉 旅館 で中居 として働 いており、殺害 された際 には当時 の週刊 誌 にあることないことを書 きたてられた。遺骨 は横浜 の市立 霊園 に無縁仏 として葬 られている。棗 の死 は「羊 殺 し」に対 する魁 の執念 の原点 であり、「羊 殺 し」の被害 者 の資料 の記述 中 に、あるいは魁 の回想 や夢 などで、繰 り返 し登場 する。- ひかる
最終 話 後半 (2064年 )にて登場 したあかりの孫 。その特徴 的 な太 い眉毛 は立派 に受 け継 がれている。
刑事 [編集 ]
唐沢 (からさわ)赤羽 署 の刑事 。稟子の家族 が殺害 された事件 で容疑 者 とされた魁 を執拗 に追 った。多少 強引 ではあるが刑事 としては優秀 な部類 で、突 き止 めた事実 は認 める、出 マスコミに追 われる稟子を保護 するなど、人間 としても善良 。オキナガに対 しては若干 の偏見 を持 ちつつも、公僕 としての姿勢 はあくまで公正 であり、世間 にオキナガ排斥 の動 きが出 た際 には魁 に警告 を出 している。当初 は魁 に対 してオキナガ連続 殺人 犯 の疑惑 をかけていたが、真犯人 が判明 したことで「羊 殺 し」に絡 んだ冤罪 事件 と向 き合 うことになる。鳴 宮 涼子 (なるみや りょうこ)警視庁 捜査 一 課 の刑事 。24年 前 、刑事 だった父親 がオキナガを犯人 として挙 げた事件 が冤罪 だと気付 きながら、尊敬 する父親 を否定 することも出来 ず、そのジレンマからくるストレスをオキナガを殺害 することで解消 していた。3年 前 にジャーナリスト・長峯 健 (稟子の父 )に父親 の扱 った事件 の再 検証 を依頼 するが、結果 として冤罪 を証明 されたことから逆上 して稟子の家族 を殺 し、その後 、久我 井 含 めて3人 のオキナガを殺害 、発覚 後 に平田 の所持 していた拳銃 を奪 って自殺 。魁 が自 らの血 を分 けて延命 を図 るが不適 応 で死亡 する。平田 (ひらた)唐沢 に同行 していた同僚 の刑事 。唐沢 と比 べると、刑事 としてはサラリーマン的 な勤務 態度 。鳴 宮 を唆 して凶行 に走 らせた反 オキナガ勢力 と繋 がっており、鳴 宮 の死 に対 しても大 した感慨 を持 たずに淡々 と報告 している。
その他 の人物 [編集 ]
巻 上 良三 (まきがみ りょうぞう)- オキナガ。
都内 に住 む気 のいい男性 。夜間 のバイトで日銭 を稼 ぎながら、のんびり暮 らしている。雑談 好 きで昔話 を始 めると明治 まで遡 ってしまう。 慶応 元年 (1865年 )生 まれで、日 清 戦争 (1894年 )にも出兵 した。オキナガになったのはこの翌年 、戦争 が終 わって帰国 した頃 。山 の中 で猟師 をしながらほぼ自給自足 の暮 らしをしていたが、戦時 中 に竹之内 から誘 われ、富士 部隊 に参加 し中国 大陸 、沖縄 と転戦 した。薫子 とほぼ同 世代 にあたる。来 間 嘉一郎 (くるま かいちろう)戦前 から戦後 にかけてオキナガの研究 を進 めた医師 。研究 の中 には生体 解剖 (麻酔 なし)もある。遺 した資料 を見 たあかり曰 く「医者 の使命 感 と子供 の残酷 さがごっちゃになっている」。光明 苑 が奥多摩 にあった頃 は所長 を兼任 していたが、GHQ将校 の前 で魁 を生体 解剖 したのが逆 に不興 を買 って所長 を解任 され、それから3年 後 の昭和 34年 に亡 くなっている。竹之内 によると関東大震災 で妻 を亡 くしており、再婚 することもなく天涯孤独 な身 の上 で、葬儀 は通 いの家政 婦 だった北浜 タカが仕切 った。叶 一生 /加納 猪 助 (かのう いっせい / かのう いすけ)- オキナガ。
矢尻 沢 に引 っ越 してきた画家 。20年 ほど前 から個展 を開 くごとに異 なる作風 を披露 することで名 が知 られるようになり、「平成 のダ・ヴィンチ」とも呼 ばれている。芸術 活動 として、地元 の少年 を小遣 いやアイドルコンサートのチケットで釣 ってヌードモデルにしていた件 が、集落 の老人 たちの癇 に触 れて追 い出 されることになる。 - 300
年 ほど前 から狩野 派 や琳派など様々 な絵画 を学 び、絵巻 の修復 やふすま絵描 き、浮世絵 の代筆 などの画業 で食 っていた。本人 曰 く葛飾 北斎 と引 っ越 し記録 を競 ったこともある。独学 で西洋 画 も学 んでおり、本人 は幕末 開国 以前 から欧州 留学 を望 んでいた。 難波 麗 (なんば れい)叶 の秘書 兼 モデル。ナイスバディな美女 で、昼間 は活動 できない叶 のフォローをしている。個人 的 なパートナーでもある。時任 希 梨香 (ときとう きりか)- オキナガ。
岐阜 県 の過疎 高齢 化 が進 む集落 「矢尻 沢 」に引 っ越 してきた、時任 夫妻 の娘 を名乗 る少女 。しかし記録 上 は17年 前 に誘拐 され、その1年 後 に遺体 で発見 されている。 実 は400年 ほど生 きている古株 のオキナガで、「希 梨香 」本人 ではない。叶 も敬語 を使 うほど貫禄 があるが、見 た目 の年齢 が10代前半 なため社会 的 な生活 基盤 を持 てず、人間 の保護 者 を作 ってはそれらの下 を渡 り歩 く「ヤドリギ」として暮 らしてきた。矢尻 沢 は元々 彼女 の故郷 で、村 は何 らかの嫌疑 がかかった結果 、焼 き討 ちにあって全滅 。かろうじて息 のあった彼女 に、通 りすがりのオキナガが血 を与 えた結果 なりあがった。村 の跡地 に住 み着 いた者 たちの子孫 が現在 の矢尻 沢 の住人 となっている。保護 者 役 の時任 夫妻 と共 に呼 び集 めたオキナガで新 しい村 を作 ろうとしていたが、叶 の展覧 会 を中心 に呼 び集 めたオキナガの1人 が生保 詐欺 に引 っ掛 かる、更 には叶 自身 も集落 側 と揉 めて早々 に出 ていくハメになるなど、予定 外 の展開 も起 きて失敗 に終 わった。その後 は長野 県 にある長命 者 施設 「光明 苑 」に収容 されたが、外見 年齢 が災 いし、外出 もできない状態 に不満 を漏 らしている。時任 淳史 (ときとう あつし)大手 IT企業 「ランタイム」会長 。1年 前 の春 、目 の前 に現 れた希 梨 香 を「神隠 しにあった娘 がオキナガとなって帰 ってきた」と妻 共々 信 じ込 んでしまった。実際 には鑑定 結果 などから、希 梨香 が娘 ではないと理屈 では理解 しているが、それをあかりに突 き付 けられた際 にはむきになって反論 している。希 梨香 が光明 苑 に入 ってからも面会 に訪 れており、差 し入 れも頻繁 に送 っている。村上 淳 資 (むらかみ あつし)- オキナガ。IT
工房 「C's CORRIDOR」社長 。吸血鬼 同好 会 サイト「カインの裔」の管理人 でもある。長髪 に無精 ひげ、度 の強 いビン底 眼鏡 とうだつの上 がらない風体 だが、メガネの下 のまなざしはあかりも驚 くほど鋭 く、それなりに身 だしなみを整 えると様変 わりする。 出身 地 は越前 の美浜 。1838年 生 まれの177歳 。25歳 の時 、攘夷 運動 に参加 するために上京 するも運動 は攘夷 から倒幕 に移行 し、連絡 係 として活動 中 に幕府 側 の武士 (曰 く、新撰 組 か見廻組 )に斬 られた際 に血 分 けされてオキナガとなった。近代 においても民権 運動 などに関 わり、1970年代 には学生 運動 の過激 派 闘士 だったという筋金入 りの反 権力 主義 者 だが、作中 の時代 である2015年 には、今 は自分 たちの活動 が認 められなくとも、最終 的 に歴史 の結果 として表 れれば良 いとする境地 に至 っており、魁 を感心 させた。茂森 久三 (しげもり ひさみつ)、遊佐 勘九郎 (ゆさ かんくろう)、羽鳥 真 也(はとり しんや)、羽鳥 彩 (はとり さい)、真島 耕 介 (まじま こうすけ)- オキナガ。
村上 の主宰 する「カインの裔」のメンバーであり、何 名 かは「C's CORRIDOR」のスタッフでもある。 矢板 創 (やいた そう)- 「カインの裔」に
出入 りしていた専門 学校 生 。2年 ほど前 にサイトにアップする写真 を撮 るために器物 損壊 (Vの字 の落書 き)を働 いて検挙 されたことがある。この件 から梶田 の事件 では容疑 者 として唐沢 にも目 を付 けられるが、村上 との繋 がりで張 っていた公安 に検挙 される。 - サイトがオキナガの
集 まりだと知 った後 も熱心 に入 り浸 っていたが、オフ会 などで酒 が入 ると「吸血鬼 優性 説 」をぶち上 げてアジりだすなど、メンバーからも呆 れられていた。 梶田 直 (かじた すぐる)衆議院 議員 ・梶田 貢 の息子 。妹 の杏奈 と連絡 が取 れなくなったと、魁 の下 に相談 しに訪 れた。メガネに坊 ちゃん刈 りの容姿 から、あかりに「のび太 くん」と呼 ばれる。幼 い頃 から出来 の悪 い自分 を励 ましてくれた妹 がデリヘル嬢 となり、さらにオキナガ相手 の供血 まで行 う様 になったことから、その責任 をオキナガに転嫁 し、妹 本人 とその友人 を殺害 、吸血 行為 による失血死 に偽装 する。山田 一太 (やまだ いった)城南 大学 付属 病院 に勤務 する医師 。あかりの大学 時代 の先輩 で「イッタ先輩 」と呼 ばれている。勤務 する病院 が厚労省 御用達 で国立 療養 施設 「光明 苑 」の定期 検診 業務 を受 け持 っている。蕪木 正 (かぶらぎ ただし)国立 療養 施設 「光明 苑 」副 所長 で久保 園 とは同期 。所長 は厚生 局 名古屋 支部 長 が兼任 で勤 めており、滅多 に苑 を訪 れないため実質 的 な責任 者 だった。苑 内 で自殺 したオキナガの死 を隠蔽 し「出所 した」と報告 していた。この事件 以降 、光明 苑 では「副 所長 が2人 」という体制 に移行 している。柘植 章 太 (つげ しょうた)- オキナガ。
魁 の横浜 在住 時代 の弟分 で、昭和 11年 (1936年 )4月 生 まれと歳 は9つ下 。当時 としては柔弱 な性格 が災 いしていじめられっ子 だった。米 軍 によって都市 部 に行 われた大 空襲 からかろうじて生 き延 び、戦後 は男娼 として身体 を売 って暮 らしていた。昭和 30年 、棗 と待 ち合 わせて会 った日 から3日 後 、再 び伊勢佐木 町 を訪 れた際 に再会 する。 魁 への憧 れから、手柄 を立 てて助手 にしてもらおうと考 え、ある事件 に深入 りしたために瀕死 の重傷 を負 う。魁 によって血 分 けを施 されオキナガとなって生 き延 びるが、昏睡 状態 が続 いていた。- 2015
年 の夏 、訪 れた魁 が帰 った直後 、60年 ぶりに意識 を回復 。自身 を襲 った人物 の記憶 を取 り戻 したことで「羊 殺 しの共犯 者 」の存在 が浮 かび上 がる。 谷 名 橋 藤太 (やなはし とうた)- 「
殺人 研究 家 」を自称 するフリーライター。按察使 文庫 の常連 で、魁 とも殺人 談義 で盛 り上 がっている。殺人 者 を秩序 型 と無秩序 型 に分類 しているが、どんなに慎重 な殺人 者 も回 を重 ねるうちに行動 が雑 になると考 えており、羊 殺 しもそうなる可能 性 があることを魁 に伝 える。 - 須本
美和 (すもと みわ) - 「
週刊 ゲンロン」編集 部 に勤 めるジャーナリスト。紫 堂 と交際 していたが、より若 い女 に乗 り換 えられたことに我慢 できず、その女性 ・茅野 亜 沙子 を「羊 殺 し」を装 って殺害 。愛憎 反転 した紫 堂 も自殺 に偽装 して殺害 する。そのトリックは魁 によって暴 かれるものの、具体 的 な証拠 は掴 ませず追及 を逃 れる。しかしその数日 後 、羊 殺 しを騙 ったことが本物 の怒 りを買 い、胴体 に「ニセモノ」と刻 まれた死体 となって発見 された。 紫 堂 邦明 (しどう くにあき)- オキナガ。
正確 な年齢 は不明 ながら明治 以前 から生 きており、横浜 界隈 を根城 にしている。次々 と若 い女 に乗 り換 えるプレイボーイで、茅野 亜 沙子 とも交際 していた。 - 60
年 前 には魁 と棗 が再会 した純 喫茶 ・ぼなぁるのウエイターをしており、危 うく殺人 の容疑 をかけられそうになったが、棗 の事件 当日 は問題 を起 こして警察 の留置 所 にいたためにアリバイが成立 している。 入来 神父 (いりき-しんぷ)- オキナガ。
横浜 にある聖 ヨハネ教会 、通称 「夜行 教会 」の神父 。日本人 ではないが、戸籍 法 が制定 される前 から日本 に住 んでいる。オキナガの中 でも相当 な古株 で、下手 をすると竹之内 よりも古 い。血 分 けによって多 くの人間 をオキナガに成 り上 がらせてきた。 漢字 の成 り立 ちに興味 があるとのことで、世話 をしたオキナガの多 くに「美 」という字 が「羊 が大 きい」と書 くことを話 している。父親 が大工 だったそうで、教会 の備品 などは自分 で修理 ・製作 している。数馬 涼 (かずま りょう)東亜 映画 の新作 「眠 れない羊 たち」の主演 俳優 。近年 ドラマ作品 の主演 を続 けた新人 。アイドル的 な人気 を得 る一方 、本人 は真摯 でひたむきな性格 の持 ち主 で、役者 としての幅 を広 げようと努力 していた。魁 にも好感 を抱 かれていたが、毒 入 りチョコレートによって殺害 されてしまう。鈴川 なえ /鈴 峰 苗子 (すずかわ なえ / すずみね なえこ)- オキナガ。
近年 ドラマ作品 でデビューした新人 女優 で、東亜 映画 の新作 「眠 れない羊 たち」の主演 女優 。オキナガだが長命 者 登録 をせず、「依田 明子 」という他人 の戸籍 を使 ってオーディションを受 けていたことが原因 で逮捕 される。 元々 は戦前 に映画 女優 としてデビューする予定 の新人 (当時 の名 が「鈴 峰 苗子 」)だったが、昭和 18年 に旧 按察使 邸 で起 きた事件 で巻 き添 えを喰 って瀕死 となり、同 じく重傷 状態 でさまよっていた竹之内 から血 分 けされてオキナガとなった。鬼塚 誠 也(おにづか せいや)東亜 映画 の新作 「眠 れない羊 たち」の監督 。41歳 。プロデューサーである鳥飼 の思惑 はともかく、映画 作品 としての完成 には意欲 的 だった。鳥飼 誠 (とりかい まこと)東亜 映画 のプロデューサー。時折 、話題 作 りのためにしばしば意図 的 に問題 発言 を行 い「炎上 プロデューサー」の異名 を持 つ。オキナガと「羊 殺 し」を題材 にした(どうみてもネガティヴイメージを強調 した)映画 の制作 を進 める。ラウンジに毒 入 りのチョコレートを仕掛 けた。あかりに犯行 を追及 され、追 い詰 められて撮影 所 の屋上 へ逃 げ込 む。何者 かの電話 を受 けた直後 、「自分 も羊 殺 しの一人 だ」と語 って投身 自殺 する。伊集 幸絵 (いじゅう さちえ)昭和 初期 に活躍 していたキネマ女優 。竹之内 とは男爵 位 にあった父親 が付 き合 いがあり、幼 い頃 からの知 り合 い。女優 となってから知 り合 った映画 監督 ・深井 欣哉 (ふかい きんや)との間 に息子 ・市 哉を儲 けるが、難産 により出産 時 に死亡 、人物 不 詳 のオキナガから血 分 けされて成 り上 がった。父親 が逝去 したために身内 はすでになく、「野良 オキナガ」となる彼女 の身 の上 を案 じた竹之内 が、自 らが保証人 になるという形 で求婚 していたが、昭和 18年 のクリスマス、按察使 守 忠 (薫子 の弟 )の邸 で何者 かに殺害 される。政治 的 な理由 からその死 は秘匿 され、遺骨 は身元 不明 者 という形 で按察使 文庫 に保管 されていた。雀 城 英 了 (ささぎ えいりょう)、杉江 寿 (すぎえ ひさし)、殿岡 辰巳 (とのおか たつみ)来 間 嘉一郎 門下 の研究 者 。彼 ら3名 が「伊集 幸絵 殺 し」における容疑 者 だったが、事件 の翌日 には満州 に渡 りソ連 軍 による侵攻 で死亡 したとされていた。だが、久慈 が終戦 の翌年 に雀 城 と会 っていたと供述 、再 調査 により雀 城 は戦後 「本条 勇一 」と名 を変 えて帰国 、2015年 にも101歳 という高齢 ながら存命 だったことが判明 した。本条 こと雀 城 は「幸絵 殺 しは杉江 と殿岡 が主犯 、雀 城 は事件 を目撃 したなえと竹之内 を手 に掛 けた」と証言 するが、その直後 何者 かにより殺害 される。桔梗 凪 人 /山階 茜 丸 (ききょう なぎと / やましな あかねまる)- オキナガ。
見 た目 16 - 17歳 の少年 で時折 女装 した際 には元 の名 から「あかね」と名乗 ることもある。「桔梗 凪 人 」という名 は昭和 28年 に市 哉と観 た映画 「最 后 の銃声 (市 哉の父 である「深井 欣哉 」の作品 )」の登場 人物 から引用 したもの。 寛 正 2年 (1461年 )生 まれ。生 まれつき生 き物 を殺 す性癖 をもち、それを疎 んだ親 に閉 じ込 められていた。応仁 の乱 のドサクサに紛 れて両親 を殺害 。唯一 の理解 者 であった異母 姉 と美人局 紛 いの強盗 殺人 をしながら暮 らしていたが、乱 が終 わりかけた頃 、姉 と共 に隠 れ棲 んでいた屋敷 を夜盗 に襲 われ、死 にかけていた所 を当時 「宿禰 (すくね)」と名乗 っていた竹之内 に血 分 けされ、成 り上 がった。しかし以降 も男女 を問 わぬ殺人 を繰 り返 し、事実 を突 き止 めた竹之内 に斬 られた上 で心臓 に鉄 杭 を打 ち込 まれるが、右 胸 心 だったらしく死亡 していなかった。- その
後 、500年間 の動向 は不明 ながら昭和 になった頃 、光明 苑 の所長 となった来 間 と接触 している。昭和 18年 のクリスマス、旧 按察使 守 忠 邸 で伊集 幸絵 殺 しを目撃 し、母 の死体 を見 つけてしまった市 哉に呪 いともいえる言葉 を吹 き込 む。昭和 20年 12月 時 には新見 慎吉 を始 めとする浮浪 児 グループと共 に行動 しており、グループが保護 されてからは再 び市 哉と共 に別 行動 をとる。昭和 30年 の津野田 棗 を皮切 りに12年 に一 度 の「羊 殺 し」を繰 り返 していた。 - 2015
年 、光明 苑 で起 きた火災 現場 に現 れ、「魁 の兄 」と名乗 る(血 分 けでの血縁 上 では、竹之内 を父 とする兄 にあたるため)。その数日 後 、東京 であかりの前 に現 れる。未登録 の野良 オキナガと聞 いたあかりからは長命 者 登録 をすすめられるが前述 の理由 を(一部 隠蔽 した上 で)話 し、「クリスマスが終 わるまで」という約束 で竹之内 には報 せない旨 の言質 をとり、12月22日 にあかりを誘 い出 し拉致 。着々 と羊 殺 しの準備 を進 め、場所 を突 き止 めた魁 も罠 にはめて仮死 状態 に落 とす。しかし、意識 を取 り戻 したあかりに抵抗 され、蘇生 した魁 にも粘 られた結果 、最終 的 に倒 され竹之内 と共 に駆 け付 けた唐沢 に逮捕 された。 多聞 (たもん)- オキナガ。
室町 時代 半 ば頃 には竹之内 の従者 を勤 めていた男性 。嗅覚 が鋭 く、かなり離 れた場所 の血 臭 を嗅 ぎつけたり遺留 品 に残 ったわずかな体臭 を嗅 ぎ分 けられる。 松永 /真田 (まつなが / さなだ)- オキナガ。
富士 部隊 では副 隊長 を務 めていた。階級 は大尉 で魁 からは今 もそう呼 ばれている。戦時 中 は父方 の姓 である「真田 」を名乗 っていたが、戦後 は不都合 が生 じたらしく、母方 の「松永 」に改 めた。竹之内 の声 掛 けで羊 殺 しの捜索 に参加 するが、魁 から内通 者 の存在 を知 らされた際 にあえて見当 違 いの場所 を捜索 する囮 として動 いた。 伊集 市 哉(いじゅう いちや)伊集 幸恵 と映画 監督 ・深井 欣哉 との間 に生 まれた婚 外子 。母 ・幸恵 の元 で養育 されていたが、昭和 18年 のクリスマスに惨殺 された母 の遺体 を目撃 してしまう。その場 に居合 わせた茜 丸 によって「母 は眠 っているだけだが、傷 ついた身体 で目覚 めることが出来 ない。だから傷 ついた内臓 を手 に入 れて捧 げよう」と吹 き込 まれる。母 の死後 は父方 の親戚 に引 き取 られていたが、茜 丸 からオキナガは死 んでも生 き返 る姿 を実演 で見 せつけられる。その後 、何 らかの事件 に巻 き込 まれた際 に助 け出 した茜 丸 と共 に出奔 。戦後 は孤児 のグループ内 で「ボーヤ」と呼 ばれていた。孤児 グループが官憲 に保護 された際 には茜 丸 と共 に離脱 し、「実藤 寿 一郎 」という別人 の名 を手 に入 れる。昭和 30年 に茜 丸 と「羊 殺 し」を実行 するが、精神 的 ストレスから深酒 して遭遇 した柘植 章 太 と一 夜 を共 にするも、事件 前 に姿 を目撃 していた章 太 にパススケ―スを抜 かれて呼 び出 される。首尾 よく呼 び出 した章 太 が魁 と連絡 を取 ろうとしたのを引 き留 めて瀕死 の重傷 を負 わせたのは彼 だった。昭和 31年 頃 から按察使 薫子 邸 (後 の按察使 文庫 )で執事 として働 き始 め、60年 に渡 って勤 め続 けていた。2015年 の事件 では茜 丸 こと桔梗 に対 して、これ以上 の殺人 は止 めてほしいと懇願 していた。桔梗 の逮捕 後 、竹ノ内 が母 ・幸恵 の遺骨 を別荘 に移 したのち、折 を見 て埋葬 する話 が出 たことで遺骨 を取 り戻 そうとした現場 を魁 とあかりに押 さえられ、自 らが伊集 市 哉と認 めるも日 に当 たり過 ぎて倒 れた魁 と同時 に心臓 発作 を起 こして収容 された病院 で亡 くなった。享年 78。行動 を起 こす前 、竹ノ内 に郵送 した手紙 で自 らの犯行 を明 かしており、それは1991年 の事件 で逮捕 ・処刑 された片 上乙 也の冤罪 を証明 できる内容 だったが、反 オキナガ派閥 による保護 法 の改悪 とも言 える法案 を通 さないために握 り潰 さざるを得 なかった。
オキナガ[編集 ]
概要 - オキナガ(
息 長 、地方 によっては「イワナガ」など) 不老不死 の種 属 。「長命 者 」とも呼 ばれ、日本 には10万 人 ほど存在 すると言 われる。現代 でも住民 登録 を行 わずに暮 らしている者 も多 いため、総数 はあくまで推定 。都内 で登録 されている者 で1000人 ほど。その存在 を秘密 にされている訳 ではないが、一般人 の大 部分 は「そう言 う存在 もいる」という程度 の認識 で警察 など公 官庁 職員 も詳 しくはなく、後述 の特性 などから吸血鬼 とごっちゃにされている。いつ頃 から存在 しているかは古株 のオキナガも知 らない。病菌 の類 に罹患 しても大抵 の病気 は発症 しないため、自覚 なしに疫病 の感染 源 になってしまうこともある。自然 死 した者 が存在 しないため、寿命 があるのかどうかも不明 だが、不死 と言 っても老衰 による自然 死 や疾患 による病死 がないと言 うだけで、後述 の「正 しい殺 し方 」を実行 すれば死 ぬ。実 年齢 が200年 を越 えるあたりが精神 的 な谷 となるらしく、人 によっては延々 と鬱 状態 が続 き、自殺 に至 ることがある。現代 日本 では厚労省 の元 、長命 者 援護 法 (後述 )による保護 と管理 を受 けており、オキナガとなった者 は夜間 衛生 管理 課 での登録 、旅行 や転居 ・転職 といった何 らかの行動 をする際 には事前 に申請 を届 け出 ることが義務付 けられている。窮屈 な生活 を嫌 う未登録 者 も少 なくないが、そのために他人 の戸籍 を売買 して使用 するなど、法 を犯 して検挙 される者 もいる。普通 の人間 がオキナガに変化 することは「成 って」「あがる」と表現 される。これは人間 としてそこから先 はなく、「上 がり」となるため。肉体 はもちろん、精神 も成長 も老化 もしなくなる[5]。能力 身体 能力 が常人 より高 く、五感 も鋭敏 。特 に夜目 が利 くほか、聴覚 も常人 には聴 こえない低 周波 を捉 えたり、厚 い壁 に囲 まれた屋内 でも外 の音 が聞 こえる。脳 か心臓 のどちらか(もしくは両方 )を完全 に破壊 されない限 り、最長 でも三 日 以内 に自力 で蘇生 する生命 力 を持 ち、四肢 が切断 されたとしても固定 しておけば自然 と接合 する。この場合 、欠損 した部分 がなくても傷口 を埋 めるように治 る。身体 に食 い込 んだ凶器 なども治癒 するにしたがって体外 に押 し出 されるため、治 りきる前 に抜 くことでかえって大 出血 するのを考 えて自然 と抜 けるまでそのままにしていることが多 い。毒物 などを盛 られた場合 は蘇生 するまでの間 に排出 され、経口 で服毒 した際 には蘇生 時 に纏 めて吐 き戻 す。極端 に体力 を消耗 すると数 日間 眠 り続 ける。また、オキナガは基本 的 に常人 より体温 や血圧 が低 く、真冬 でも意識 して吐 かないと吐息 が白 くならない。身体 からはある種 のフェロモンが発 せられており、反応 する人間 を引 き寄 せたり興味 を持 たれやすい[注 4]。これは肉体 関係 を結 ぶと更 に顕著 になり、すれ違 う程度 の接触 でもオキナガを見分 ける事 が出来 るようになる。紫外線 アレルギー紫外線 に対 してアレルギーがあり、20-30分 以上 (長 い者 でも2-3時 間 )直射 日光 に当 たると熱傷 を負 ったり、体力 を消耗 して心 停止 を起 こすなど危険 なため、閉 め切 った屋内 を除 けば活動 時間 は基本 的 に夜 のみ。昼間 に出歩 く場合 、フード付 きのコートや帽子 などの対策 は不可欠 。冬場 なら日焼 け止 めなども効果 が高 い。最終 話 後半 (2064年 )の時代 になると、大幅 に進歩 した日焼 け止 めの効果 で数時間 ほどなら昼間 の活動 も可能 となっている。- オキナガにとって
確実 な自殺 方法 の一 つとして「日 のあたる場所 で首 を吊 るなどして夜明 け前 に仮死 状態 になり、そのまま直射 日光 に身体 を晒 して焼 いてしまう」があり、身体 が炭化 するまで焼 けてしまうと、まず蘇生 しない。 食事 食物 自体 「重 く」感 じるようであまり摂 らない。反面 、週 に一 度 くらいの割合 で生肉 を食 べたり、時折 血液 を飲 むといった嗜好 がある。古代 から近代 でも戦争 などの混乱 期 には「野生 動物 より鈍 い」人間 を喫血も含 めた捕食 対象 としていた時代 もあるが、人 の世 が整 うとともにこの様 な行 いは下火 となっている。- オキナガにとって
血液 は酒類 のような一時 的 な強壮 剤 的 効果 もあり、体力 を消耗 した際 にも衝動 が高 まるが、食欲 よりはむしろ性欲 に近 い衝動 で恋愛 感情 とも通 じている部分 があり、誰彼 かまわずという訳 ではない。10巻 199Pの描写 では門歯 と犬歯 の間 に出 し入 れ可能 なトゲのような牙 があり、これを突 き刺 すことで出血 を促 す。相手 との同意 の上 での吸血 なら相手 は気持 ち良 いらしい(そのため、特定 のパートナーを持 つオキナガもいる)。 - 喫血する(
血 を吸 う)際 には、首筋 よりも腕 の静脈 から吸 うことが多 い。これは、頸動脈 などに傷 を付 けるとよほど慣 れていなければ出血 を抑 えられず、相手 の命 にかかわるから。また、薬物 などが体内 に入 ると血 の味 が悪 くなるため、供血 者 の嗜好 品 に関 しては酒 やタバコなど、内服薬 に関 しては風邪 薬 程度 でも嫌 う者 がいる。 - これらのことから
吸血鬼 と混同 されやすいが、吸血鬼 と違 って後述 の「血 分 け」を行 わない限 り、血 を吸 われただけでオキナガになることはない(吸 う量 も多 くて300-400cc未満 と献血 程度 )。 血 分 け外傷 による失 血 などのショック症状 が出 た状態 でオキナガの血 を与 えられ、それに適応 した場合 に限 って[注 5]「なりあがる(オキナガという存在 に“成 って”人 という存在 から“上 がる(終 わる)”という意味 )」と言 われ、なりあがって以降 は成長 や老化 が停止 するほか「なりあがる際 に負 った傷痕 や患 っていた持病 」は残 る[注 6]。このことからオキナガを「蘇生 症 」という一種 の病理 患者 として捉 えていた時期 もある。また、眼 の虹彩 が赤 くなり、暗闇 ではうっすらとした光 を放 つ。古 くは血 分 けした者 を「血 分 け親 」、血 を貰 った者 を「血 の子 」と呼 んで親子 関係 と見 做したが、近代 以降 は結婚 や養子 縁組 などの手続 きを行 わない限 り、法的 には赤 の他人 とされている。- 「
血 分 け」を行 うことはオキナガにも負担 が大 きく、適応 者 の割合 からくるリスクから特定 の相手 に行 うということは少 なく、偶々行 きあたった死 にかけの人間 に血 を与 えてみることで仲間 を作 る形 が多 く、血 分 けされた方 も半 ば本能 で血 を呑 んでいる。そのため、自分 に血 を与 えたオキナガが誰 なのか知 らない者 も多 いが、研究 から体内 の「オキナガ因子 」を照合 することで、どの系統 のオキナガかは判別 可能 となっている。また、極 めて珍 しいが羽鳥 兄妹 のように、直接 血 のつながりのあるオキナガも存在 する。このことから、なりあがるかどうかも本人 の体力 などより、オキナガの血 に適応 する「何 か」が働 いていると考 えられていたが、これも研究 からオキナガに成 り上 がる長命 化 因子 は「母親 から受 け継 がれる」ことが判明 している。 - オキナガは
見 た目 の年齢 が大体 20 - 40代 くらいの者 が多 いが、希 梨香 のように10歳 前後 の子供 や、中 には60を過 ぎた老人 と言 ってもいい年齢 でオキナガとなった者 もいる。 社会 性 自分 たちの呼 び名 を「御 気長 」と表記 したり、一定 数 が集 まると宴会 に突入 してしまったりと性格 は楽天的 。人 づきあいに関 しても「(生 きているなら)たぶん、そのうちまた会 える」と淡白 なところがある[注 7]ほか、生活 に必要 な物 を除 いて「物 を持 つ習慣 が無 い」という者 が多 く、住居 は殺風景 な印象 になることが多 い。- かつてオキナガの
多 くは人里 から適度 に離 れた場所 で自給自足 の生活 を送 っていたが、近年 は人 の出入 りは頻繁 な割 に隣人 に対 して無関心 な都市 部 で暮 らす者 も多 い。それでも一 か所 に住 み続 けるのは難 しく、時折 噂 になって引 っ越 しを繰 り返 す者 が少 なくない。中 には居場所 を求 め、知 り合 った者 同士 で独自 のコミュニティを作 ろうとするオキナガもいる[注 8]。 - なりあがった
時代 や環境 などによっては字 の読 み書 きもできず、寝食 が保証 される収容 施設 から出 たがらない者 もいる。近 現代 に生 まれ、それなりの教養 を持 っていても人間 関係 を始 めとして就職 には様々 な障害 が伴 うため、村上 は自 ら起業 している。 - ヤドリギ
子供 を失 くした夫婦 などの庇護 下 に入 って、それらの子供 の振 りをして暮 らすオキナガ。幼 くして成 り上 がった者 たちが世 を渡 っていくために考 え出 した方法 で、薫子 は戦争 の後 の混乱 期 によく見 かけたと語 っている。現代 では子供 のオキナガは光明 苑 など専 門 の施設 に入所 することになっている。入所 した者 は特定 の要件 を満 たすか、許可 を得 た上 で保護 者 役 の看護 人 同伴 でのみ外出 できる。反 オキナガ勢力 - オキナガという
存在 に対 して隔意 を持 つ存在 。個人 単位 で活動 するものから、連帯 して活動 するものまで存在 する。 前者 はネットなどを利用 した流言飛語 からオキナガに直接 危害 を加 える者 が存在 し、後者 はマスコミによる宣伝 活動 から法 改正 によるオキナガの管理 法 強化 を目論 んでいる。- オキナガに
対 する感情 の源泉 は様々 だが、特 に大 きいのはオキナガが「不老 で殺 されない限 り死 なない」という部分 であろう。
用語 [編集 ]
夜間 衛生 管理 課 (やかんえいせいかんりか)通称 「夜 衛 管 (やえいかん)」。厚生 労働省 においてオキナガの生活 や周辺 環境 を記録 ・管理 し、場合 によっては長命 者 登録 したオキナガの住居 の手配 や職業 の斡旋 などのバックアップも行 う部署 。- 按察
使 文庫 (あぜちぶんこ) 世田谷 区 ・等々力 の按察使 薫子 邸 内 に設立 された、殺人 事件 やオキナガに関 する書籍 ・記事 を収集 する私設 図書館 (通称 、殺人 図書館 )。明治 の頃 に洋行 (海外 旅行 )に出 ていた薫子 が、帰 ってきたらオキナガになっていたことで、薫子 の父親 がどうにか人間 に戻 せないかと、オキナガに関 する文献 ・書籍 を収集 したのが始 まり。長命 者 援護 法 (ちょうめいしゃえんごほう)作中 で施行 されている法律 。肉体 的 には歳 を取 らないオキナガの表向 きの戸籍 年齢 を調整 したり、死亡 しても蘇生 しないことが確認 できるまで3日間 は遺体 を安置 するなど、基本 的 にオキナガの人権 を守 るための物 だが、長命 者 としての登録 (現住所 の報告 、転出 する際 の届 け出 )や定期 的 な検診 などの義務 も存在 し、すっぽかした場合 は夜 衛 管 外勤 係 の訪問 を受 ける。他 にも「海外 旅行 は原則 禁止 」「国内 でも2泊 以上 の旅行 は要 届 け出 」など「管理 法 」と言 える側面 もある。未 登録 者 は「野良 オキナガ」とも呼 ばれ、発見 されると大 まかな身元 調査 [注 9]の後 に光明 苑 などの施設 に収容 され、社会 生活 能力 の有無 に応 じて登録 証 が発行 される。だが、野良 オキナガたちの多 くには援護 法 の内容 自体 がよく知 られておらず、一度 施設 に収容 されたら二度 と出 られないと誤解 されている部分 もある。厚労省 内部 では、定期 検査 などの義務 を緩和 し自由 度 を上 げようとする竹之内 と、もっと締 め付 けを厳 しくすべきと主張 する健康 局 や衛生局 との綱引 きが繰 り返 されている。陸軍 独立 強襲 歩兵 「富士 部隊 」(りくぐんどくりつきょうしゅうほへい ふじぶたい)戦時 中 、国内 の未 登録 含 むオキナガを集 めて作 られた部隊 。竹之内 の声 掛 けによって日本 国民 として扱 うという条件 で集 められたのち、主 に中国 大陸 を転戦 した。オキナガとして特性 から夜襲 および夜間 戦闘 を専門 としていたが、その特性 ゆえに連続 して戦線 に投入 されたり、人手 不足 から昼間 の戦闘 に動員 されることも多 かった。昭和 19年 には沖縄 に向 かわされ、中国 戦線 での扱 いに責任 を感 じた竹之内 が隊長 に着任 した。損耗 を抑 えつつ奮戦 するが、司令 部 が壊滅 したことを機 に連合 軍 に投降 。戦後 はふたつに分 けられ、しばらく収容 所 生活 する者 と本土 に帰 ったものの奥多摩 光明 苑 に収容 され、そのまま昭和 30年 に同 苑 が閉鎖 ・移転 するまで行動 を制限 されていた。光明 苑 (こうみょうえん)長野 県 にある長命 者 の保護 ・隔離 を目的 とした国立 療養 施設 。職 にあぶれたり、なりあがったばかりで生活 に困 ったオキナガや、問題 行動 を起 こしたオキナガ、一般 社会 に馴染 めず登録 もしないで放浪 しているオキナガ、見 た目 の年齢 が未成年 のオキナガが入所 している。人間 の職員 は大半 が医師 か看護 師 の資格 を持 っている。「長命 者 養護 園 」とも呼 ばれ、国内 にいくつか存在 するが規模 はここが一番 大 きく、何 らかの事件 で保護 されたオキナガなどはここに送 られることが多 い。入所 している理由 は様々 で、前述 の例 以外 にも精神 を病 んでいる者 から、借金 から逃 げてきた者 もいる。特 に深刻 なのが「自分 よりも若 い身内 や知 り合 いが存命 」な場合 で、年々 老 いていく身内 と面会 するたびに愁嘆場 が繰 り広 げられる。それなりの社会 生活 能力 があることを証明 すれば登録 証 が発行 されるが、公立 学校 制度 が出来 る前 の生 まれで「文字 の読 み書 きが出来 ない者 」も存在 し、衣食住 が保証 されていることもあって出所 率 は高 くない。元 は奥多摩 ・武蔵野 にあった施設 で「蘇生 症 療養 所 」と呼称 されていたが昭和 31年 (1956年 )に閉鎖 、一部 は長野 県 に移転 した。バブル期 にばらまかれた予算 で豪勢 なプールなども存在 するが、予算 を削減 されてからは生活 設備 の維持 にも苦労 している。2015年 12月5日 、何者 かに放火 されて建物 が半焼 する。物語 後半 の2064年 には「病院 」の看板 が掲 げられ、オキナガではない伏木 あかりも入院 していることから、なんらかの制度 改革 が行 われた模様 。喜寿 苑 (きじゅえん)八丈小島 に存在 する施設 。孤島 だけあって風光 明媚 さと開放 感 は大 きい。
聖 ヨハネ教会 (せい-ヨハネ-きょうかい)戦前 から横浜 にある教会 。責任 者 である入来 神父 がオキナガであることから、オキナガの駆 け込 み寺 のように扱 われている。日光 が入 らない地下 室 があるほか、地上 部 でも遮光 できるように暗幕 などが常備 されている。羊 殺 し(ひつじごろし)- 12
年 に一 度 、「未 年 」になると現 れる殺人 者 。若 い女 を殺 して内臓 を抜 き取 っていく。記録 されているだけでも70年 ほども前 から犯行 を繰 り返 しているため、犯人 はオキナガである可能 性 が高 い。ただし、1979年 や1991年 の事件 ではオキナガの片 上乙 也が犯人 として逮捕 、死刑 を執行 されており、一般 的 には連続 殺人 とは認識 されていない。片上 は実際 には冤罪 であったが、警察 、検察 もその事実 を隠蔽 している。 週刊 パトス(しゅうかんパトス)作中 に登場 する週刊 誌 。著者 の作品 によく登場 [注 10]するが、基本 的 に批判 記事 が多 い。本 作 では長命 者 行政 に関 してあからさまな悪意 を向 け、偏見 を煽 る内容 が多 く、反 オキナガ勢力 のプロパガンダ役 を担 っている。- Cafeくれまちす
- 按察
使 文庫 の周辺 にある喫茶店 [6]。オキナガの存在 も受 け入 れており、ごく普通 に対応 してくれる店 。 純 喫茶 ボナンザ(じゅんきっさボナンザ)雪村 が「カインの裔」の管理人 である村上 と待 ち合 わせをした南 青山 三 丁目 にある喫茶店 [7]。「カインの裔」メンバーである羽鳥 真 也がウエイターとして勤務 している。
書誌 情報 [編集 ]
- ゆうきまさみ 『
白 暮 のクロニクル』小学館 〈ビッグコミックス〉、全 11巻 [注 11]- 「
犬 は眠 れぬ羊 と踊 る」2014年 2月 4日 発行 (2014年 1月 30日 発売 [8][9])、ISBN 978-4-09-185847-4 - 「
霧 の中 の輪舞 (ロンド)」2014年 5月 5日 発行 (2014年 4月 30日 発売 [10])、ISBN 978-4-09-186164-1 - 「
雲 の上 の灯 (ともしび)」2014年 8月 4日 発行 (2014年 7月 30日 発売 [11])、ISBN 978-4-09-186289-1 - 「Vの
聖 痕 」2015年 1月 14日 発行 (2015年 1月 9日 発売 [12])、ISBN 978-4-09-186660-8 - 「
絶望 の楽園 」2015年 5月 5日 発行 (2015年 4月 30日 発売 [13])、ISBN 978-4-09-186879-4 - 「
壁 のない迷宮 」2015年 9月 2日 発行 (2015年 8月 28日 発売 [14])、ISBN 978-4-09-187174-9 - 「
銀幕 に揺 れる影 」2016年 1月 2日 発行 (2015年 12月28日 発売 [15])、ISBN 978-4-09-187365-1 - 「
血 に煙 る聖夜 」2016年 5月 3日 発行 (2016年 4月 28日 発売 [16])、ISBN 978-4-09-187596-9 - 「
大 きな羊 は美 しい」2016年 9月 4日 発行 (2016年 8月 30日 発売 [17])、ISBN 978-4-09-187736-9漫画 小 冊子 『ドラゴン急流 』付 き特別 版 [18][19]、ISBN 978-4-09-159236-1
- 「
大 きな羊 は美 しい2」2017年 2月 4日 発行 (2017年 1月 30日 発売 [20])、ISBN 978-4-09-189261-4 - 「
春 の陽 の陰 」2017年 7月 5日 発行 (2017年 6月 30日 発売 [21])、ISBN 978-4-09-189535-6
- 「
テレビドラマ[編集 ]
ジャンル |
|
---|---|
ゆうきまさみ | |
| |
| |
| |
| |
エンディング | WEST.「FATE」 |
| |
| |
プロデューサー |
|
| |
WOWOW | |
WOWOWプライム | |
ステレオ | |
| |
2024 | |
30 | |
12 | |
|
2024
キャスト[編集 ]
主要 人物 [編集 ]
周辺 人物 [編集 ]
スタッフ[編集 ]
原作 - ゆうきまさみ『白 暮 のクロニクル』(小学館 「ビッグスピリッツコミックス」刊 )[4]脚本 -小山 正太 、山崎 太 基 、田中 しおり[4]音楽 -富貴 晴美 [4]主題歌 - WEST.「FATE」(ELOV-Label)[25]監督 -中川 和博 、佐々木 豪 [4]- プロデューサー -
高江洲 義貴 (WOWOW)、廣瀬 眞子 (WOWOW)、皆 藤 一 (共同 テレビ)、歌 谷 康祐 (共同 テレビ)[4] 制作 プロダクション -共同 テレビジョン製作 著作 - WOWOW
放送 日程 [編集 ]
3 |
|||
3 | |||
3月15 |
|||
3月22 | |||
3月29 |
|||
4 |
|||
4 | |||
4 |
|||
4 |
|||
5月 |
3|||
5 | |||
5月17 |
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^
曰 く、「自分 の物差 しでは役人 や政治 家 100人 の苦労 より、女 2人 の命 の方 が重 い」とのこと。また過去 にトラブルを起 こした際 に犬 をけしかけられたこともあったようで、現在 は犬 が苦手 。 - ^
作中 では雪村 から「お前 、本当 は180cm超 えてるだろ」と言 われている。 - ^
企業 グループの現 会長 が「姪 孫 (てっそん。薫子 の弟 の孫 )」にあたる。 - ^ あかりが
魁 の匂 いを嗅 いだところ、「洗 って乾 かしたばかりの犬 のような匂 い」と評 しているが、これに反応 する人間 には「とてもいい匂 い」と感 じられる。 - ^
健常 者 に血 を与 えても効果 は無 くかえって害 になり、死 にかけの人間 にとっては甘露 ともいえる甘 さを感 じる。 - ^
魁 の場合 、なりあがる直前 に受 けた砲弾 の破片 で貫 かれた腹部 とちぎれた右腕 の部分 に派手 な傷痕 がある。持病 は病 種 にもよるが、残 った場合 は悪化 しない代 わりに回復 もしない。 - ^
作中 でも巻 上 は終戦 時 に魁 と別 れてから70年 ぶりに再会 。光明 苑 で竹之内 が久慈 に会 ったのは20年 ぶりだが「ご無沙汰 」程度 の認識 だった。 - ^
希 梨香 が矢尻 沢 に作 ろうとした村 や、村上 たちのグループ「カインの裔」など。 - ^ オキナガの
発生 パターン(事故 や戦争 などで遭遇 した瀕死 人 に血 分 けすることで増 える)から、本人 の申告 内容 と行方 不明 者 記録 などとの照会 から始 まり、身内 が存命 な場合 、作中 時点 (2015年 )ではDNAやオキナガ因子 の鑑定 なども行 われる。 - ^
漫画 版 『機動 警察 パトレイバー』では記者 も登場 している。 - ^
第 1巻 が10話 、2巻 以降 は11話 で1冊 ・1エピソードが纏 められている。
出典 [編集 ]
- ^ a b “ゆうきまさみ
新 連載 、スピで開幕 !描 き下 ろしステッカーも”. コミックナタリー. ナターシャ (2013年 8月 26日 ). 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ a b “「
白 暮 のクロニクル」完結 、ゆうきまさみが初 めて手 がけたミステリー作品 ”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年 5月 29日 ). 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
連続 ドラマW-30「白 暮 のクロニクル」”. WOWOWオンライン. WOWOW. 2023年 10月 5日 閲覧 。 - ^ a b c d e f g h “ゆうきまさみ「
白 暮 のクロニクル」WOWOWで実写 ドラマ化 !吸血鬼 ・雪村 魁 役 は神山 智洋 ”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年 10月 5日 ). 2023年 10月 5日 閲覧 。 - ^ a b ゆうきまさみ(インタビュアー:
加山 竜司 )「このマンガがすごい!ゆうきまさみ『白 暮 のクロニクル』インタビュー【前編 】」『このマンガがすごい!WEB』、宝島社 、2頁 、2015年 4月 27日 。2023年 5月 16日 閲覧 。 - ^ 1
巻 5話 で登場 - ^
第 4巻 3話 - ^ “ゆうきまさみ
久々 の完全 新作 「白 暮 のクロニクル」1巻 発売 ”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年 1月 30日 ). 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 1 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 2 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 3 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 4 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 5 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 6 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 7 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 8 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 9 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “ドラマ「
重版 出来 !」劇 中 作 がゆうきまさみ、のりつけ雅春 らの単行本 に収録 ”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年 6月 7日 ). 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 9 『ドラゴン急流 』特別 漫画 小 冊子 付 き! (ビッグコミックス)”. ダ・ヴィンチWeb. KADOKAWA. 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 10 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “
白 暮 のクロニクル 11 | ゆうきまさみ”.小学館 コミック.小学 館 . 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ “WEST.
神山 智洋 主演 のドラマ「白 暮 のクロニクル」スタート日 が決定 、ゲストは11名 ”.映画 ナタリー. ナターシャ (2024年 1月 25日 ). 2024年 1月 25日 閲覧 。 - ^ “
松井 愛 莉、神山 智洋 “吸血鬼 探偵 ”のバディに決定 「身長 の高 さを活 かす時 がきた!」”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年 11月2日 ). 2023年 11月2日 閲覧 。 - ^ a b c d e “WEST.
神山 智洋 主演 『白 暮 のクロニクル』追加 キャスト竹 財 輝之 助 、光 石 研 ら”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年 12月1日 ). 2023年 12月1日 閲覧 。 - ^ “WEST.
神山 智洋 主演 『白 暮 のクロニクル』ポスター&予告 解禁 、主題歌 も発表 ”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年 2月 8日 ). 2024年 2月 8日 閲覧 。
外部 リンク[編集 ]
漫画 - テレビドラマ
-
連続 ドラマW-30「白 暮 のクロニクル」|オリジナルドラマ|WOWOWオンライン連続 ドラマW-30「白 暮 のクロニクル」公式 (@hakubo_drama) - X(旧 Twitter)