(Translated by https://www.hiragana.jp/)
直鼻亜目 - Wikipedia コンテンツにスキップ

ちょくはな

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ちょくはな
ダイアナモンキー
ダイアナモンキー Cercopithecus diana
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: 霊長れいちょう Primates
: ちょくはな Haplorhini
学名がくめい
Haplorhini Pocock, 1918[1]
和名わみょう
ちょくはな[1][2][3]
下位かい分類ぶんるい

ちょくはな(ちょくびあもく、Haplorhini)は、哺乳ほにゅうつな霊長れいちょう分類ぶんるいされる


鼻腔びこうがまっすぐで鼻孔びこう前方ぜんぽうないし下方かほういており、これは、鼻腔びこう屈曲くっきょくして鼻孔びこう左右さゆういているきょくはなとの相違そういてんである。また、ちょくはなきょくはなちがい、L-グロノラクトンオキシダーゼビタミンC合成ごうせい酵素こうそ)の活性かっせいうしなわれているためビタミンCを合成ごうせいすることができない。ちょくはなきょくはな分岐ぶんきどう時期じきの6300まんねんまえにこの酵素こうそ活性かっせいうしなわれている[4]。ビタミンCはつよこう酸化さんか物質ぶっしつであるが、進化しんか過程かてい摂食せっしょくにより補給ほきゅうできるようになったとかんがえられる。そのため摂食せっしょくできないとき一時いちじてき代替だいたいとしてこれもつよこう酸化さんか物質ぶっしつである尿にょうさん使つかわれる。ヒトうえでは、さらに尿にょうさん分解ぶんかいする尿にょうさんオキシダーゼ活性かっせいうしなわれており、これはヒト動物どうぶつにとって有利ゆうり進化しんかであったとのかんがかたもある[5]

きょくはなたねには夜行やこうせいのものがおおいが、ちょくはなではメガネザル下目しためこうはなざるるい一部いちぶヨザル)をのぞき、ひるぎょうせいである。

分類ぶんるい

[編集へんしゅう]

学名がくめいHaplorhiniは、古代こだいギリシャで「単一たんいつの・単純たんじゅんな」のがあるhaploosと「はな」のがあるrhisに由来ゆらいする[1]和名わみょうたんはなるい直訳ちょくやくされることもあったが、1989ねんに「きょくはなるい」に対応たいおうしてちょくはなるいやくされるようになった[1]

1918ねん記載きさいされ、1812ねんすで記載きさいされていたStrepsirrhiniとあわせて霊長れいちょうを2分割ぶんかつする分類ぶんるいとしてもちいられたが、当時とうじではなかった[1]。1953ねんにも霊長れいちょうちょくはなるいきょくはなるいに2分割ぶんかつするせつ採用さいようされたものの当時とうじ定着ていちゃくしなかったが、1980年代ねんだい以降いこうになると採用さいようされる機会きかいえるようになった[1]

以下いか分類ぶんるい和名わみょうは、日本にっぽんモンキーセンター霊長れいちょうるい和名わみょうリスト(2018)にしたが[2]。ただし下目しため和名わみょうについては川田かわたら(2018)にしたがった[3]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c d e f 岩本いわもと光雄みつおサルの分類ぶんるいめい(その7:総説そうせつとメガネザル)」『霊長れいちょうるい研究けんきゅうだい5かん 1ごう日本にっぽん霊長れいちょうるい学会がっかい、1989ねん、75 - 80ぺーじ
  2. ^ a b 日本にっぽんモンキーセンター霊長れいちょうるい和名わみょう編纂へんさんワーキンググループ 「日本にっぽんモンキーセンター 霊長れいちょうるい和名わみょうリスト 2018ねん11がつばん」(公開こうかい2018ねん12月16にち・2021ねん8がつ8にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 川田かわたしん一郎いちろう世界せかい哺乳類ほにゅうるい標準ひょうじゅん和名わみょう目録もくろく」『哺乳類ほにゅうるい科学かがくだい58かん 別冊べっさつ日本にっぽん哺乳類ほにゅうるい学会がっかい、2018ねん、1 - 53ぺーじ
  4. ^ Pollock JI, Mullin RJ (May 1987). “Vitamin C biosynthesis in prosimians: evidence for the anthropoid affinity of Tarsius”. Am. J. Phys. Anthropol. 73 (1): 65–70. doi:10.1002/ajpa.1330730106. PMID 3113259. 
  5. ^ Ames BN, Cathcart R, Schwiers E, Hochstein P (November 1981). “Uric acid provides an antioxidant defense in humans against oxidant- and radical-caused aging and cancer: a hypothesis”. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 78 (11): 6858–62. PMC 349151. PMID 6947260. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC349151/.