石いし亨とおる

石いし 亨とおる（せき きょう、生年せいねん不ふ詳しょう - 天てん順じゅん4年ねん（1460年ねん））は、明あきら代だいの武官ぶかんで、奪だつ門もんの変へんの首謀しゅぼう者しゃの一人ひとり。華はな州しゅう渭南県けんの出身しゅっしん。

父ちちの職しょくを継ついで寛ひろし河かわ衛まもる指揮しき僉事となり、正統せいとう年間ねんかんに都と督とく同どう知ちとなって、山西さんせいで防衛ぼうえいの任にんについた。土木どぼくの変へんでは敗退はいたいして一時いちじ下獄げごくされるも、間まもなく赦免しゃめんされて于謙に協力きょうりょく、北京ぺきん防衛ぼうえいに尽力じんりょくした。だが、功こうを恃んでの驕慢きょうまんな振ふる舞まいが多おおいために疎うとんじられることになる。

1457年ねんには曹吉祥きっしょうらと図はかって奪だつ門もんの変へんを起おこし、その功績こうせきとして忠国ただくに公おおやけの爵位しゃくいを与あたえられる。だが、専横せんおうな振ふる舞まいは相変あいかわらずで、やがて弾劾だんがいされて失脚しっきゃくし、獄死ごくしした。