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かくりつ変動へんどう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

かくりつ変動へんどう(かくりつへんどう)とは、デジパチタイプや権利けんりぶつタイプのパチンコ搭載とうさいされているシステムのひとつで、大当おおあたり特別とくべつ電動でんどうやくぶつ開放かいほうかくりつ小当こあたり(普通ふつう電動でんどうやくぶつ開放かいほうかくりつ上昇じょうしょうさせることにより、つぎ大当おおあたりを容易よういることを可能かのうにするシステムである。確変かくへん(かくへん)とばれることおおい。以下いかかくりつ変動へんどうのことを「確変かくへん」とぶ。

現在げんざい日本にっぽん遊技ゆうぎ工業こうぎょう組合くみあい日工にっこうぐみ)の内部ないぶ規定きてい以下いか日工にっこうぐみ内規ないき」とぶ)において、CRでは大当おおあたり・小当こあたりともに確変かくへんみとめられているが、現金げんきんでは大当おおあたりの確変かくへんみとめられていない。

解説かいせつ

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風営法ふうえいほうもとづいた『遊技ゆうぎ認定にんていおよ型式けいしき検定けんていとうかんする規則きそく』(以下いか規則きそく」とぶ)では「作動さどうかくりつのうちひくいものからたかいものへの変動へんどう」としるされている。

確変かくへん搭載とうさいされた機種きしゅでは、大当おおあたりかくりつ小当こあたりかくりつ設定せっていこうかくりつていかくりつのそれぞれ最大さいだい2種類しゅるいずつ存在そんざいし、通常つうじょうていかくりつ状態じょうたい設定せっていされている。そのわり、大当おおあたりの抽選ちゅうせん同時どうじ確変かくへん抽選ちゅうせんおこない、これに当選とうせんすると大当おおあたり終了しゅうりょうこうかくりつ状態じょうたい移行いこうして大当おおあたりかくりつ小当こあたりかくりつ上昇じょうしょうする。このこうかくりつ状態じょうたいへの移行いこう確変かくへんぶ(規則きそくしるされているように、ぎゃくこうかくりつ状態じょうたいからていかくりつ状態じょうたい移行いこうすることを確変かくへんぶことはない)。こうかくりつ状態じょうたいつぎ大当おおあたりの当選とうせんまで継続けいぞくし、事実じじつじょうつぎ大当おおあたりを約束やくそくするというシステム(ループしき)になっているのが一般いっぱんてきであるが、機種きしゅによっては一定いってい回転かいてんすう消化しょうかしたり、始動しどうこう(スタートチャッカー)の入賞にゅうしょうごとっている転落てんらく抽選ちゅうせん当選とうせんした時点じてんこうかくりつ状態じょうたい終了しゅうりょうするものもあり、このシステムを導入どうにゅうしている機種きしゅでは次回じかい大当おおあたりが保証ほしょうされるわけではない。

ていかくりつ大当おおあたりかくりつおおむね200前後ぜんこう - 319.7ぶんの1程度ていど設定せっていされている機種きしゅおおいが、100ぶんの1程度ていど設定せっていされている(これらは『ゆうパチ』とばれる)機種きしゅおおい。日工にっこうぐみ内規ないきでは大当おおあたりかくりつ1996ねんはじめて下限かげんが360ぶんの1と設定せっていされながらくそれがつづいたが、2004ねん規則きそく改正かいせい下限かげんが500ぶんの1までおおきくげられたことで、改正かいせい直後ちょくごから「CRフィーバーだいヤマト」などで大当おおあたりかくりつ500ぶんの1ちか機種きしゅ登場とうじょうした。ただ、射幸しゃこうせいつよくなる懸念けねんからよく2005ねんには下限かげんふたたび400ぶんの1にげられ、しばらくはこの状況じょうきょうつづいた。ただ、ふたたび「のめりこみ」とう懸念けねんするこえつよまったことをけ、2015ねん4がつ日本にっぽん遊技ゆうぎ工業こうぎょう組合くみあいが「のめり対策たいさくかかわる申合もうしあわせ」を発表はっぴょうし(事実じじつじょう遊技ゆうぎ内規ないき変更へんこう)、2015ねん11月以降いこうにホールに設置せっちする機種きしゅにおいては大当おおあたりかくりつ下限かげんが320ぶんの1にげられた。またあわせて、2016ねん5がつ以降いこうにホールに設置せっちする機種きしゅにおいては、確変かくへん継続けいぞくりつ上限じょうげんが65%(こう射幸しゃこうせいのぞく)にさだめられた。その2019ねん2がつ日工にっこうぐみ内規ないきにて確変かくへん突入とつにゅう継続けいぞくりつ上限じょうげん削除さくじょされ、2022ねん現在げんざい確変かくへん突入とつにゅう継続けいぞくりつたいする直接ちょくせつ制限せいげんはなくなっている。

確変かくへん突入とつにゅうこうかくりつ大当おおあたりかくりつは、規則きそくにより最大さいだいていかくりつの10ばいまでの上昇じょうしょうみとめられている。大当おおあたりかくりつは10 - 50ぶんの1程度ていど設定せっていされている機種きしゅおおいが、ST採用さいようしている機種きしゅでは100ぶんの1をえるものもある。なお、小当こあたりの確変かくへんかんしては、規則きそくでもとく上限じょうげんもうけられていない。

確変かくへん当選とうせんした大当おおあたりは確変かくへん大当おおあたりといい、当選とうせんしなかった大当おおあたりは通常つうじょう大当おおあたりという。トータル大当おおあたりのうち、なに%を確変かくへん大当おおあたりがめるのかをあらわした数値すうち確変かくへん割合わりあいという。日工にっこうぐみ内規ないきにより、パチンコだい四隅よすみのいずれか(みぎじょうみぎおおい)に、ていかくりつ大当おおあたりかくりつやその確変かくへん割合わりあい、リミット(後述こうじゅつ)などが記載きさいされている。

確変かくへん当選とうせんしたかかは、大当おおあたりそろった図柄ずがらによって画面がめん液晶えきしょう画面がめんとう)で判別はんべつできるのが一般いっぱんてきで、そろえば確変かくへん確定かくていとなる図柄ずがら確変かくへん図柄ずがらばれる。それ以外いがい図柄ずがら通常つうじょう図柄ずがらばれていたが、現在げんざい大当おおあたりラウンドちゅうなどの演出えんしゅつによって確変かくへん告知こくちすることにより、そろっても通常つうじょう大当おおあたりが確定かくていするわけではないという意味合いみあいから、チャンス図柄ずがらという呼称こしょうもちいられている[注釈ちゅうしゃく 1]。このうち、確変かくへん図柄ずがら図柄ずがら数字すうじ赤色あかいろ金色きんいろ表示ひょうじされている場合ばあいおおい。ただし、三洋さんようの『うみ物語ものがたりシリーズ』のように色分いろわけされていない機種きしゅ存在そんざいする。

  • ほとんどの機種きしゅは「7」がさい上位じょうい確変かくへん最高さいこうラウンドが確定かくていする図柄ずがら)で、いで「3」、「5」、「1」(および「9」)、偶数ぐうすうという序列じょれつ構成こうせいされており、基本きほんてき奇数きすうほうかくじょう設定せっていされている。ぎゃくに「4」は偶数ぐうすうなかでも格下かくした設定せっていされることがある[注釈ちゅうしゃく 2]
    • 近年きんねん機種きしゅでは「7」でリーチがかかるとげきアツ(大当おおあたりするかくりつ非常ひじょうたかい)、もしくは大当おおあたり濃厚のうこうとしているものがおおい。このながれをつくったのは『ぱちんこCR北斗ほくとこぶし』シリーズからとされている[1]
  • 現在げんざい機種きしゅではほぼかけないが、「10」「11」「12」などといった2けた数字すうじや、数字すうじ以外いがい文字もじ[注釈ちゅうしゃく 3]絵柄えがらそろうと確変かくへんという機種きしゅ、「7」を通常つうじょう図柄ずがら[注釈ちゅうしゃく 4]やチャンス図柄ずがら[注釈ちゅうしゃく 5]とした機種きしゅ存在そんざいする。また、近年きんねんは「通常つうじょうから上位じょういのモードへ直行ちょっこうする可能かのうせいがある」機種きしゅにおいて、通常つうじょうに「7」がそろっても直接ちょくせつ上位じょういのモードへ移行いこうするとはかぎらないケースがおお[注釈ちゅうしゃく 6]
  • 機種きしゅによっては通常つうじょう図柄ずがらやチャンス図柄ずがらぞろ図柄ずがら変化へんかさせる演出えんしゅつ発生はっせいする場合ばあいがある。これをさい抽選ちゅうせん演出えんしゅつという。ただこれはあくまでも演出えんしゅつであり、実際じっさいに"さい"抽選ちゅうせんおこなわれているわけではないこちら参照さんしょう)。現在げんざい図柄ずがらだけでは判断はんだんできず、実際じっさいには確変かくへん大当おおあたりなのだが一旦いったんはチャンス図柄ずがら当選とうせんさせておいて大当おおあたりラウンドちゅう演出えんしゅつによって確変かくへん告知こくちする機種きしゅおおい。また、こうかくりつ状態じょうたいであること告知こくちしない機種きしゅ存在そんざいする(後述こうじゅつ)。

確変かくへんもちいてれんそうさせるこのシステムは、現在げんざい流通りゅうつうしているほとんどの機種きしゅ採用さいようされているが、この確変かくへん有名ゆうめいになったのは西陣にしじんの『CRはな満開まんかい』、平和へいわの『CR黄門こうもんちゃま2』、大一商会だいいちしょうかいの『CRバトルヒーローV』からである。

確変かくへん種類しゅるい

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一般いっぱんてきなループしき確変かくへん

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ループしき確変かくへんは、一般いっぱんてきこうかくりつ状態じょうたいつぎのようになる。

  • 画面がめんに「こうかくりつ」や「確変かくへんちゅう」と表示ひょうじされたり、背景はいけいしょく変化へんかする、確変かくへんちゅう演出えんしゅつ専用せんようのものに変化へんかする、などこうかくりつ状態じょうたいであることが遊技ゆうぎしゃ告知こくちされる。
  • ただ、現在げんざい機種きしゅでは液晶えきしょう画面がめん大型おおがたくわえ、大当おおあたりだしだま消化しょうかはやめる目的もくてきもありアタッカーはみぎあたりにもうけられており、また確変かくへん開放かいほうされるでんチューもみぎはしおもみぎあたり)に設置せっちされているため、画面がめんにはみぎちするよう「みぎち」などと表示ひょうじさせることでえて「確変かくへんちゅう」と表示ひょうじさせることはすくなくなっている。ぎゃく通常つうじょうはいわゆる『ひだりち』のため、みぎちでない場合ばあいは(潜伏せんぷく確変かくへんによるこうかくりつ状態じょうたいのぞいて)確変かくへん状態じょうたいではないことがかる(通常つうじょうみぎちすると、画面がめんに「ひだりち(してください)」と表示ひょうじされ、さらに現在げんざい機種きしゅでは音声おんせいで「ひだりちしてください」と警告けいこくされる)。
  • 強力きょうりょくなデジタル短縮たんしゅく機能きのう普通ふつう電動でんどうやくぶつ開放かいほうによる始動しどうこうへの入賞にゅうしょうサポート(以下いか、「でんチューサポート」とぶ)がおこなわれ、だまおおむらさずに効率こうりつよく消化しょうか出来できるようになる。時短じたんおなじような状態じょうたい
  • 上記じょうき状態じょうたいが、大当おおあたりするまで継続けいぞくする。その大当おおあたりが確変かくへん大当おおあたりだった場合ばあい大当おおあたり消化しょうか再度さいど確変かくへんおこなわれ、こうかくりつ状態じょうたい突入とつにゅうする。

現在げんざいのループしき確変かくへんは、こうかくりつ状態じょうたい次回じかい大当おおあたりまで継続けいぞく(1かいループ)するが、以前いぜんは1かい大当おおあたり(確変かくへん通常つうじょうわない)をはさんで2かい大当おおあたりまで継続けいぞく(2かいループ)する機種きしゅもあった。2かいループの場合ばあいこうかくりつ確変かくへん大当おおあたりをくと、そこからさらに2かい大当おおあたりまでのこうかくりつ状態じょうたい継続けいぞく上乗うわのせされた。「解説かいせつ」で最後さいごべた3機種きしゅはいずれも2かいループである。

ワンセットしき確変かくへん

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大当おおあたりのれんそう回数かいすう固定こていされている機種きしゅ1996ねん日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせい以前いぜん登場とうじょうした現金げんきん権利けんりぶつ中心ちゅうしん採用さいようされ、確変かくへん割合わりあい100%の2かいワンセットや3かいワンセットが主流しゅりゅうだった。また、時短じたん登場とうじょうするまえ現金げんきんのデジパチにも、小当こあたりの確変かくへんとしてワンセットしき採用さいようされた。きょうらくの『フルーツパラダイス2』は、15図柄ずがらちゅう「7」でたると5かいワンセットの確変かくへん(=6かい大当おおあたりが保証ほしょうされる)となっており、「一撃いちげき15,000はつ」というキャッチコピーで人気にんきんだ。ただし、大当おおあたりかくりつはそのままなのでのこり5回分かいぶん大当おおあたりを消化しょうかするのに時間じかんがかかるという欠点けってんもあった。ループしきではないので、こうかくりつ確変かくへん大当おおあたりをいてもこうかくりつ状態じょうたい継続けいぞく上乗うわのせされることはない。

突然とつぜん確変かくへん(突確)

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突確は、だまがほとんどられない大当おおあたりを経由けいゆしてこうかくりつ状態じょうたい突入とつにゅうするシステムで、ていかくりつ状態じょうたいからいきなりこうかくりつ状態じょうたい突入とつにゅうするようにせかける演出えんしゅつであるのが特徴とくちょう確変かくへん規則きそくじょうかなら大当おおあたりを経由けいゆして突入とつにゅうするとさだめられているため、実際じっさいには特別とくべつ電動でんどうやくぶつ(アタッカー)が短時間たんじかんに2かい以上いじょう開放かいほう[注釈ちゅうしゃく 7]し、こうかくりつ状態じょうたい移行いこうする。そのため、だま実質じっしつ0でもシステムじょうは「大当おおあたり1かい」とカウントされ、パチンコホールのだいじょうデータカウンターの大当おおあたり回数かいすうえるようになっている。前述ぜんじゅつとおり、確変かくへん規則きそくじょう大当おおあたり終了しゅうりょうおこなわれる」とさだめられているので、あたかも大当おおあたりを経由けいゆせずにこうかくりつ状態じょうたい移行いこうするような解釈かいしゃくをされるおそれのある「突然とつぜん確変かくへん」や「突確」という表現ひょうげんは、機種きしゅにおける表示ひょうじでは自粛じしゅくされている。

このシステムがはじめて搭載とうさいされた機種きしゅは、平和へいわの『CR木枯こがら紋次郎もんじろうEJ』だが、当時とうじ内規ないきでは確変かくへん割合わりあい上限じょうげんが50%とされていたため、かえってだまられる確変かくへん大当おおあたりの割合わりあいってしまったことから人気にんきられなかった。その2004ねん規則きそく改正かいせいにより確変かくへん割合わりあい上限じょうげん撤廃てっぱいされたことをけて、当時とうじしん基準きじゅんだい3ごうとして発売はつばいされたビスティの『CRしん世紀せいきエヴァンゲリオン』ではSF、SNタイプに確変かくへん割合わりあいたかめるため「暴走ぼうそうモード」とばれる突確をけたところ、この機能きのうだい反響はんきょうんだため、そのおおくの機種きしゅ採用さいようされることとなった。この突確を搭載とうさいした機種きしゅでは、大当おおあたりかくりつにこの「だまほぼ0たり」をふくんでおり、トータルだますう勘案かんあんすると、搭載とうさい機種きしゅ比較ひかくしてあまりかくりつたかくなっているとはれない。

また、突確から派生はせいした突然とつぜん時短じたん(突時)、突然とつぜん通常つうじょう突通つきとお)というものも存在そんざいする。また、突確とまぎらわしい小当こあたり普通ふつう電動でんどうやくぶつ開放かいほうのことではない)を併用へいようしていることもあり、小当こあたりではかくりつ状態じょうたい変化へんかしない(突入とつにゅうしないし、転落てんらくしない。こうかくりつ発生はっせいした小当こあたり状態じょうたいこうかくりつ状態じょうたいのままである)。このようなシステムを採用さいよう応用おうよう)したのが、『CRぱちんこウルトラセブン』、『CRぱちんこウルトラマン』、『CRぱちんこジョーズ』、『CRぱちんこ仮面かめんライダー ショッカー全滅ぜんめつだい作戦さくせん』、『CRぱちんこくろひげ危機きき一発いっぱつ2』(以上いじょうきょうらく)、『CRプロゴルファーざる』(だいいち)、『CRはなけい』(ニューギン)、『CRバットマンビギンズ』(平和へいわ)…とう代表だいひょうとする機種きしゅで、液晶えきしょう演出えんしゅつじょう主人公しゅじんこうてきたたかうことからバトルシステムばれる仕組しくみである。ていかくりつ確変かくへん(突確ふくむ)大当おおあたりに当選とうせんした場合ばあい大当おおあたり終了しゅうりょうからこうかくりつ状態じょうたい突入とつにゅうし、通常つうじょう大当おおあたり(おもに突時、突通つきとお)までこうかくりつ状態じょうたい終了しゅうりょうしないというものである。

なお、規則きそく改正かいせいにより2015ねん11がつ以降いこうホールに設置せっちされた機種きしゅでは『初回しょかい大当おおあたり獲得かくとく遊技ゆうぎだますう下限かげんは、最大さいだい獲得かくとくだますうの3ぶんの1以上いじょうかつ600以上いじょう』(大当おおあたりかくりつが320ぶんの1以下いか機種きしゅ場合ばあい機種きしゅ採用さいようする大当おおあたりかくりつにより下限かげんことなる)とする内規ないき適用てきようされているため、突然とつぜん確変かくへん搭載とうさいあん禁止きんしとしているが、実際じっさいには『突然とつぜん確変かくへん当選とうせんしても、つぎ大当おおあたり以降いこうかならだまられればい』という解釈かいしゃく[2]から、実際じっさい突然とつぜん確変かくへん搭載とうさいしている機種きしゅ規則きそく改正かいせいでも供給きょうきゅうされている[注釈ちゅうしゃく 8]。この内規ないきは、なんかい大当おおあたりするものの、突然とつぜん確変かくへんまたは突然とつぜん時短じたんばかりで結局けっきょくだまられないまま確変かくへん終了しゅうりょうしてしまうことがないようにするための配慮はいりょである。

潜伏せんぷく確変かくへんせんかくかく確変かくへん

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機種きしゅによっては、確変かくへん当選とうせんしても報知ほうちされないものがある。そういった確変かくへん潜伏せんぷく確変かくへんまたかく確変かくへん確変かくへん報知ほうちかたとうばれる。確変かくへん大当おおあたりなのかそうでない(通常つうじょう大当おおあたりまたはフェイク)のかは、画面がめんただけではわからず、またパチンコホールのだいじょうデータカウンターの大当おおあたり回数かいすうえないため、簡単かんたん判別はんべつ出来できないようになっている。なお、日工にっこうぐみ内規ないきにより、電源でんげん投入とうにゅう直後ちょくごかならかくりつ状態じょうたい告知こくちしなければならないため、電源でんげん投入とうにゅう直後ちょくごせんかく搭載とうさい機種きしゅであってもこうかくりつかどうかが告知こくちされるようになっている。ちなみに、こうかくりつ状態じょうたいはRAMクリアを実行じっこうすることで解除かいじょ可能かのうである(ぎゃく・・・つまり、強制きょうせいてきこうかくりつ状態じょうたいとすることは不可能ふかのう)。

一般いっぱんてきに、「●●モード突入とつにゅう」や「●●ゾーン突入とつにゅう」などといった表現ひょうげん通常つうじょうとはちが演出えんしゅつをさせることにより、こうかくりつ状態じょうたいへの期待きたいかんあおっている。ただ、せんかくでは確変かくへん当選とうせんしてもでんチューサポートはおこなわれず、確変かくへん当選とうせんしていたとは気付きづきにくい。確変かくへん当選とうせんしていない場合ばあいはいわゆる『ガセ演出えんしゅつ』である(それでも特別とくべつ電動でんどうやくぶつ開放かいほうされるので「フェイク」や「小当こあたり」、「ちゅうたり」ともばれる)。確変かくへん当選とうせんした場合ばあい内部ないぶてきにはこうかくりつ状態じょうたいつづくため、このタイプの機種きしゅでは、とくに「●●モード」などの演出えんしゅつちゅうは「たらないから」とってすぐに遊技ゆうぎをやめることは厳禁げんきんである。れいとして、きょうらくの『CRぱちんこふゆのソナタ2』のミニョンモードがげられる。

おおくのだいでは、セグ・ランプぐんのラウンドランプの点灯てんとう確認かくにん(フェイクの場合ばあい点灯てんとうしないため)すれば確変かくへん当選とうせんしたかどうかを判別はんべつできるが、バトルタイプの機種きしゅでは突然とつぜん確変かくへん大当おおあたりとともに突然とつぜん通常つうじょう大当おおあたりも存在そんざいするため、ラウンドランプだけでは確変かくへん当選とうせんしたかどうかを判別はんべつするのは不可能ふかのうである。その場合ばあいは、たいすみにある特別とくべつ図柄ずがら表示ひょうじ装置そうち[注釈ちゅうしゃく 9]表示ひょうじされる特別とくべつ図柄ずがらのパターンなどで確認かくにんする必要ひつようがある。

バトルタイプ以外いがいだいでは上記じょうきのラウンド当選とうせんランプを確認かくにんすればよいため、比較的ひかくてき判別はんべつ容易よういであったが、一時期いちじききょうらくれていた「進化しんかけいぱちんこ」シリーズでは、だまあり、たまなし大当おおあたりにかかわらずすべての大当おおあたりラウンドすう統一とういつ、なおかつフェイクはその大当おおあたりラウンドすうおな回数かいすう特別とくべつ電動でんどうやくぶつ開放かいほうすることにより、特別とくべつ電動でんどうやくぶつ開放かいほう回数かいすうやラウンドランプでの判別はんべつ不可能ふかのうであった(ただ、結局けっきょく不評ふひょうのためこの「進化しんかけいぱちんこ」は1ねんほどでりやめている)。また、現在げんざい機種きしゅでは特別とくべつ図柄ずがら表示ひょうじ複雑ふくざつすることによりプレーヤーがわ確変かくへん判別はんべつむずかしくさせた一方いっぽうで、画面がめん演出えんしゅつ充実じゅうじつさせ期待きたいかんつづかせる演出えんしゅつ増加ぞうかさせている。

一部いちぶみせでは判別はんべつをさせないように特別とくべつ図柄ずがら表示ひょうじ装置そうちうえ広告こうこくなどをかぶせてかくしてしまう行為こういおこなわれているが、画面がめん一部いちぶかく行為こうい自体じたい違法いほうである。

突然とつぜん確変かくへん同様どうようしん内規ないきでは具体ぐたいてき搭載とうさい禁止きんし明文化めいぶんかされているものではないが、潜伏せんぷく確変かくへんちゅう突然とつぜん通常つうじょう当選とうせんしたりスペシャル・タイム(ST、後述こうじゅつ)に突入とつにゅうして大当おおあたりをけず終了しゅうりょうしゅつだまナシ、といったながれはだまられないことから禁止きんしされている[2]

スペシャル・タイム(ST)

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一定いってい回数かいすうスタート入賞にゅうしょうして大当おおあたりにならないとていかくりつ状態じょうたい移行いこうする機能きのう。「回数かいすう確変かくへん」ともわれる。純正じゅんせいSTとして最初さいしょ機種きしゅは、2000ねん登場とうじょうしたきょうらくの『CRジャングルパークXLTD』であった。「ていかくりつ310ぶんの1前後ぜんこうこうかくりつ50ぶんの1以下いか確変かくへん割合わりあい50%、次回じかいまで継続けいぞく、リミットなし、時短じたんなし」のスペックが主流しゅりゅうだった当時とうじは、ST搭載とうさい機種きしゅ大当おおあたりかくりつこそていかくりつが250ぶんの1前後ぜんこうたかかったが、50%の確変かくへん割合わりあいなか確変かくへん大当おおあたりをいてもれんそうする保障ほしょうがなく、しかもこうかくりつが50ぶんの1をえる場合ばあいでんチューサポートを設定せっていできなかったため評判ひょうばんおもわしくなく、結局けっきょく浸透しんとうすることはなかった。ただし、10000回転かいてんという、事実じじつじょう次回じかい大当おおあたりまで継続けいぞくするSTは過去かこにあり、10000回転かいてんのST搭載とうさい機種きしゅは、SANKYO三洋さんようだいいちなど、おおくのメーカーの機種きしゅ採用さいようされた。これもふくめると、STを搭載とうさいした最初さいしょ機種きしゅ竹屋たけやの『CRモンスターハウス』である。

STが本格ほんかくてき浸透しんとうはじめたのは、スペックの多様たよう加速かそくした2004ねん規則きそく改正かいせい以降いこうであり、サミーの『CRマーメイドザブーン』を皮切かわきりに、大当おおあたりかくりつていかくりつ)100ぶんの1前後ぜんこうの、いわゆる「ゆうパチ」とばれる機種きしゅおお採用さいようされるようになった。ST終了しゅうりょうはそのまま時短じたん突入とつにゅうし、もどしによるれんそう期待きたいをさせるものもおおい。のちに、はつたりかくりつが400ぶんの1にちかい、いわゆる「MAX」とばれる機種きしゅでもSTがおお採用さいようされるようになった。このような機種きしゅではこうかくりつ状態じょうたい次回じかい大当おおあたりまで保証ほしょうされないわりにST継続けいぞくりつが80% - 90%前後ぜんご従来じゅうらいのループしき確変かくへんよりも大当おおあたり継続けいぞくりつ大幅おおはばたか設定せっていされ、射幸しゃこうせいたかくなっている。

ST回数かいすう上限じょうげんを100回転かいてんまでとしたものがおおかったが、近年きんねんは『CRきばおおかみ』シリーズなどで確変かくへん大当おおあたりかくりつを150ぶんの1などと従来じゅうらいよりも大幅おおはばげるわりにST回数かいすうを100回転かいてんえる設定せっていとしている機種きしゅ登場とうじょうしている。

従来じゅうらいのSTこうかくりつ状態じょうたい次回じかい大当おおあたりまで保証ほしょうされないわりに確変かくへん割合わりあいを100%としているものがおおかったが、2016ねん以降いこうはST継続けいぞくりつが65%までに規制きせいされたため、おも大当おおあたりかくりつが320ぶんの1にちかい「しんMAX」においてSTちゅう大当おおあたりにも通常つうじょう大当おおあたりのけがある機種きしゅおおくなった。

なお、このSTを搭載とうさいしている機種きしゅかぎり、いわゆる『だいハマリ』を救済きゅうさいする目的もくてきで「ゆうタイム」の機能きのう搭載とうさいすることがみとめられている。「ゆうタイム」に突入とつにゅうすると、その一定いってい回転かいてんすうあいだかぎ時短じたん機能きのう作動さどうするようになっている。詳細しょうさいこちら参照さんしょう

時短じたんてき確変かくへん

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きゅう規則きそく日工にっこうぐみ内規ないきにおける現金げんきんでは、時短じたん1かいあたりの上限じょうげんもうけられていなかった(次回じかい大当おおあたりまでの時短じたん可能かのうであった)が、2004ねん規則きそく改正かいせいわせ、CRだけでなく現金げんきんまでも、時短じたん1かいあたりの上限じょうげんが100回転かいてんへと日工にっこうぐみ内規ないき変更へんこうされた。しかし、「CRでは大当おおあたりかくりつを2種類しゅるいまで設定せっていできる」、「こうかくりつでんチューサポートは、確変かくへん割合わりあいが100%でないかぎり、回数かいすう上限じょうげんはない」ということを逆手さかてり、大当おおあたりかくりつこうかくりつどうていかくりつとほとんどわらないたかさにすることで、CR確変かくへん機能きのうによる100回転かいてんえる"時短じたん"という、きゅう規則きそく現金げんきんのようなスペックが実現じつげんされた。この時短じたんてき確変かくへん一般いっぱんでは時短じたんとされているが、大当おおあたりかくりつ多少たしょうなりともがっているので、実際じっさいはれっきとした確変かくへんである。

この時短じたんてき確変かくへん搭載とうさいした機種きしゅには、SANKYOの『CRフィーバースーパースタジアムTR』、豊丸とよまるの『CRやすしきよし333』および『CRやすしきよし555』、Sansei R&Dの『CRオークス』がある。

転落てんらく抽選ちゅうせん

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こう確変かくへん状態じょうたいを、一般いっぱんてきなループしきによる通常つうじょう大当おおあたりの当選とうせんによるものではなく、『転落てんらく抽選ちゅうせん』とばれる抽選ちゅうせん当選とうせんした時点じてん終了しゅうりょうさせるもの。はじめて搭載とうさいされた機種きしゅは2004ねんの「CRウッディー・ウッドペッカーDD」(マルホン工業こうぎょう)だが、突然とつぜん確変かくへん潜伏せんぷく確変かくへん、STが主流しゅりゅうとなったためこの転落てんらく抽選ちゅうせん採用さいようした機種きしゅ非常ひじょうすくない。ただ、近年きんねんでは2015ねん10がつ登場とうじょうした「CR JAWS〜It's a SHARK PANIC〜」(平和へいわ)で久々ひさびさ搭載とうさいされ、この機種きしゅでは500.3ぶんの1の当選とうせんかくりつによる転落てんらく抽選ちゅうせん当選とうせんするとその時点じてん確変かくへん状態じょうたい終了しゅうりょうするようになっている[3]

確変かくへん歴史れきし

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確変かくへん歴史れきしは、日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせい歴史れきしといっても過言かごんではない。ここでは確変かくへん歴史れきし当時とうじ状況じょうきょうそくした時期じきけて記載きさいする。

黎明れいめい(1991ねん - 1992ねん

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1990ねん規則きそく改正かいせいしん要件ようけん)にわせて日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせいされ、確変かくへんシステムがみとめられるようになった。実際じっさい確変かくへん搭載とうさいした機種きしゅ登場とうじょうするのはよく1991ねんで、だいいち号機ごうきはSANKYOのデジパチ『フィーバーチャレンジII』、日工にっこうぐみ内規ないき沿った小当こあたりのみの確変かくへんであった。なお、権利けんりぶつ大当おおあたりの確変かくへんみとめられていたので、そちらを搭載とうさいした平和へいわの3かい権利けんりぶつ『エポック』が登場とうじょう史上しじょうはつ日工にっこうぐみ内規ないき沿った大当おおあたり確変かくへん搭載とうさいとなった。

発展はってん(1992ねん - 1994ねん

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この時期じきは、機種きしゅ特有とくゆうれんそうシステムを搭載とうさいした現金げんきんのデジパチが隆盛りゅうせいきわめていた。とくに、SANKYOの『フィーバークイーンII』に代表だいひょうされる保留ほりゅうだまれんそうや、平和へいわの『綱取つなとり物語ものがたり』に代表だいひょうされるモード移行いこうしきれんそう主流しゅりゅうであり、爆発ばくはつりょくひくいスペックしか搭載とうさいしていなかった確変かくへんはそのかげかくれるような状態じょうたいとなっていた。しかし、1993ねんダービー物語ものがたり事件じけん発生はっせいした影響えいきょうにより、現金げんきんのデジパチによる保留ほりゅうだまれんそうやモード移行いこうしきれんそうなどが自粛じしゅくされた。そのざらてき存在そんざいになったのが同年どうねん登場とうじょうした西陣にしじんの『CRはな満開まんかい』である。当時とうじとしては異例いれい過激かげきれんそうせいほこりながらも適合てきごうとして存在そんざいできたので、大当おおあたりの確変かくへんゆうするCR普及ふきゅうするきっかけのひとつとなった。現金げんきんのデジパチのれんそう自粛じしゅく爆裂ばくれつ確変かくへんCR登場とうじょうにより、デジパチにおける大当おおあたりの確変かくへんはCR特権とっけんとなった。

最盛さいせい(1994ねん - 1997ねん

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「デジパチにおける大当おおあたりの確変かくへんはCRのみ」となったことにより、CRのデジパチは平和へいわの『CR黄門こうもんちゃま2』をはじめとした「確変かくへん割合わりあい3ぶんの1、2かいループ」というスペックが主流しゅりゅうとなり、おおくのしゅれられた。一方いっぽうでそのたかいギャンブルせいにより、後期こうきにはパチンコ依存いぞんしょう社会しゃかいてき問題もんだいとしてメディアにげられるようになった。その影響えいきょうひとつとして1996ねんに「社会しゃかいてき不適合ふてきごう機種きしゅ」が選定せんていされ、同年どうねん後半こうはんより自主じしゅ撤去てっきょされることになった。

現金げんきんのデジパチにおいては、時短じたん機能きのう搭載とうさいした機種きしゅはじめた。

権利けんりぶつにおいては、現金げんきんはニューギンの『ミルキーバー』に代表だいひょうされる3かいワンセットのスペック、CR三洋さんようの『CRギンギラパラダイス』に代表だいひょうされる1かいループのスペックがそれぞれ主流しゅりゅうであった。

低迷ていめい(1997ねん - 1998ねん

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パチンコ依存いぞんしょうのあおりをけ、1996ねん日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせいおこなわれた。この改正かいせいでは2かいループが禁止きんしされ、最大さいだい80ラウンド(16ラウンド×5かい)までのリミットが義務ぎむけられた。また1996ねん決定けっていされた社会しゃかいてき不適合ふてきごう機種きしゅ該当がいとうするおおくのデジパチ現金げんきんれんそうや『CRはな満開まんかい』が自主じしゅ撤去てっきょされたり、確変かくへん抑制よくせいによる、ギャンブルせい極端きょくたん低下ていかした機種きしゅとう要因よういんによりパチンコ人気にんき急速きゅうそく低下ていかし、発表はっぴょうされる機種きしゅかずもピークの3ぶんの1にまでんでいった。このため、パチンコてんにおけるパチスロの割合わりあい急激きゅうげき上昇じょうしょうした。

再生さいせい(1999ねん - 2004ねん

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1999ねん日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせいにより、実質じっしつリミットが撤廃てっぱいされ、多様たようなスペックがみとめられるようになった。STや突確、大当おおあたりの確変かくへん割合わりあい100%の機種きしゅ登場とうじょうしたのもこの時期じきである。しかし、SANKYOがまんもたしておくしたはずだった『CRスーパーコンビSP』の評判ひょうばんたおれ(スーパーコンビショック)が原因げんいんで、わったスペックの機種きしゅをリリースしづらくなり、「確変かくへん割合わりあい50%、1かいループ」というスペックの画一かくいつまることになった。その結果けっか演出えんしゅつ構成こうせいもっともシンプルな機種きしゅひとつである、『CRうみ物語ものがたり3』や『CR新海しんかい物語ものがたりM56』を中心ちゅうしんとした三洋さんようの『うみ物語ものがたりシリーズ』がホールをくす状況じょうきょうとなった。

なお、現在げんざいおなじく大当おおあたりかくりつこうかくりつどうていかくりつの10ばいまで設定せっていすることができたが、こうかくりつ状態じょうたいでんチューサポートを場合ばあいこうかくりつ上限じょうげんは50ぶんの1に規制きせいされた。この時期じきていかくりつ下限かげんは320ぶんの1(しょうだまが「5&15」「5&14」の場合ばあい。それ以外いがいは360ぶんの1。2002ねん日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせいまで)ないし360ぶんの1(2002ねん日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせい以降いこう)だったため、ループしき確変かくへんでは「こうかくりつていかくりつの10ばい機種きしゅ」をつくることが実質じっしつ不可能ふかのうであった。一方いっぽう、ST搭載とうさい機種きしゅでは、こうかくりつでんチューサポートを設定せっていしないわりに、保留ほりゅうだまれんそうふうこうかくりつ状態じょうたいおおむね7回転かいてん以内いないにとどめることで、だま減少げんしょうおさえるとともにこうかくりつ10ばい実現じつげんされた。

繁栄はんえい(2004ねん - 現在げんざい

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2004ねん規則きそく改正かいせいで、はじめて確変かくへん規則きそくまれた日工にっこうぐみ内規ないき改正かいせいされたが、基本きほんてき以前いぜん日工にっこうぐみ内規ないき踏襲とうしゅうしつつも、スペックの自由じゆうはさらにたかまり、確変かくへん上手うま利用りようしたユニークな機種きしゅおお登場とうじょうするようになった。でんチューサポートにたいするこうかくりつ上限じょうげん50ぶんの1ルールが撤廃てっぱいされ、ループしき確変かくへんれんそうスピードがそれまでよりがった。

それ以降いこうも、内規ないきこまかく改正かいせいされてきた一方いっぽう確変かくへんについては変更へんこうなくいたったものの、2015ねん4がつ同年どうねん11がつよりホールに設置せっちする機種きしゅにおいては潜伏せんぷく確変かくへん禁止きんしていかくりつ下限かげんが320ぶんの1までげられるなど射幸しゃこうせい抑制よくせいするためのあらたな規制きせいもうけられた。また、同年どうねん9がつ17にち、2016ねん5がつ以降いこうにホールに設置せっちする機種きしゅにおいては確変かくへん継続けいぞくりつ上限じょうげんを65%こう射幸しゃこうせいのぞく)とする規制きせいあらたにめられた[4]

確変かくへんにまつわるだいいち号機ごうき一覧いちらん

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内容ないよう 機種きしゅめい メーカー 登場とうじょうねん
小当こあたりの確変かくへんだいいちごう フィーバーチャレンジII SANKYO 1991ねん
大当おおあたりの確変かくへんだいいちごう エポック 平和へいわ 1991ねん
小当こあたりの確変かくへん割合わりあい100%だいいちごう ドリームEX 奥村おくむら 1991ねん
大当おおあたりの確変かくへん割合わりあい100%だいいちごう エポック 平和へいわ 1991ねん
確変かくへん搭載とうさいしたCRだいいちごう CRフラワーショップ きょうらく 1992ねん
2かいループだいいちごう フィーバーアタックGP SANKYO 1992ねん
リミットを搭載とうさいしたデジパチだいいちごう CRフィーバーマッスルGP SANKYO 1995ねん
潜伏せんぷく確変かくへん搭載とうさいした機種きしゅだいいちごう CRデラマイッタ(初代しょだい 豊丸とよまる 1998ねん
STを搭載とうさいした機種きしゅだいいちごう CRモンスターハウス 竹屋たけや 1996ねん
純正じゅんせいのSTを搭載とうさいした機種きしゅだいいちごう CRジャングルパークXLTD きょうらく 2000ねん
時短じたんてき確変かくへんだいいちごう CRスーパーコンビSP SANKYO 2000ねん
突然とつぜん確変かくへん搭載とうさいした機種きしゅだいいちごう CR木枯こがら紋次郎もんじろうEJ 平和へいわ 2004ねん
転落てんらく抽選ちゅうせん搭載とうさいした機種きしゅだいいちごう CRウッディー・ウッドペッカーDD マルホン 2004ねん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 西陣にしじんの『CRラッキートマトZ』(大当おおあたりにデジタル上部じょうぶやくぶつ回転かいてんし、トマトで停止ていしした場合ばあいのみ確変かくへん)、Daiichiの『CR寛平かんぺい笑劇しょうげきじょう』(大当おおあたりにデジタルないあいだ寛平かんぺい回転かいてんし、正面しょうめんいて停止ていしした場合ばあいのみ確変かくへん)、きょうらく産業さんぎょうの『夢幻むげん伝説でんせつ』(大当おおあたり終了しゅうりょうのおみくじで「さん」か「なな」をくと、次回じかい以降いこう大当おおあたりで 「」・「よん」・「ろく」・「はち」をくまで小当こあたりのみ確変かくへん)のように、すべての図柄ずがらをチャンス図柄ずがらとした機種きしゅ存在そんざいする。
  2. ^ 高尾たかおの「Pたまだま黙示録もくしろくカイジぬま4」(「ちょうぬまRUSH」ちゅうは「4」がそろったときのみ通常つうじょう大当おおあたりの可能かのうせいあり)、西陣にしじんの『Pかたな使巫女ふじょ』(「大荒おおあらたましい討伐とうばつモード」ちゅうは「4」以外いがいそろえば継続けいぞく確定かくてい)など。
  3. ^ たとえばきょうらく産業さんぎょう.の『CRぱちんこ必殺ひっさつ仕事しごとじん』シリーズ(『IV』まで)では、「さん」「」「なな」「つかまつ」「こと」「ひと」で大当おおあたりすると確変かくへん確定かくていとなる。
  4. ^ 西陣にしじんの『あんたはエライEX』(「係長かかりちょう」「課長かちょう」「部長ぶちょう」「専務せんむ」「社長しゃちょう」のいずれかで大当おおあたりした場合ばあいのみ、以後いご2かい大当おおあたりまで小当こあたりのみ確変かくへん)、SANYOの『CRフィーバーピンボール』(アルファベットの「J」「F」「L」「P」「A」で大当おおあたりした場合ばあいのみ、以後いご2かい大当おおあたりまで確変かくへん)など。なかには豊丸とよまる産業さんぎょうの『CRりゅう凰伝せつ』(「いち」「まいり」「」が確変かくへん図柄ずがらのみなのにたいし、「なな」「りゅう」「おう」には確変かくへん図柄ずがら通常つうじょう図柄ずがら両方りょうほうがある)といったわりだねもあった。
  5. ^ 西陣にしじんの『CRごうてら一族いちぞく』(「ごう」で大当おおあたりした場合ばあいのみ確変かくへん確定かくてい)、SANKYOの『CRF革命かくめいヴァルヴレイヴ』(「V」で大当おおあたりした場合ばあいのみ確変かくへん確定かくてい)など。
  6. ^ SANKYOの『せんひめ絶唱ぜっしょうシンフォギア』シリーズ(『2』まで)、ビスティの『Pコードギアス 反逆はんぎゃくのルルーシュ』、平和へいわの『P戦国せんごく乙女おとめ LEGEND BATTLE』など。
  7. ^ おもに0.5びょう程度ていど×2かい以上いじょう。2かい以上いじょうひらくのは、現在げんざい日工にっこうぐみ内規ないきでは『大当おおあたりは特別とくべつ電動でんどうやくぶつが2かい以上いじょうひらくこと』とさだめられているため。ちなみにこのあいだだい入賞にゅうしょうこうたまはいれば、規定きていはらしをけられる。
  8. ^ 参考さんこうに、2016ねん12月から導入どうにゅうされた「CRエヴァンゲリオン11〜いま、目覚めざめのとき」(スロパチまとめ解析かいせき)では突然とつぜん確変かくへん搭載とうさいされている。
  9. ^ かつては7セグ1ツないし2ツをわせて表示ひょうじさせることがおおかったが、現在げんざい機種きしゅでは直径ちょっけい1 - 2mm程度ていどちいさなランプを多数たすう配置はいちして表示ひょうじパターンを複雑ふくざつさせているケースがおおい。

出典しゅってん

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  1. ^ 日刊にっかんスポーツ大阪おおさか本社ほんしゃばん、2017ねん3がつ1にちづけ11めん「パチンコ ドン・キホーテ」
  2. ^ a b 谷村たにむらひとしちょだれがパチンコをダメにしたのか?」(ワニブックス|PLUS|新書しんしょISBN 978-4-8470-6568-2 p.21
  3. ^ CR JAWS〜It's a SHARK PANIC〜製品せいひんサイト
  4. ^ パチンコ規制きせい確変かくへん継続けいぞくりつ上限じょうげん65%」の内容ないよう実施じっしスケジュール詳細しょうさい(※追記ついきり)”. パチンコプラス (2015ねん9がつ18にち). 2015ねん10がつ21にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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