窒素ちっそ塩基えんき

窒素ちっそ塩基えんき（ちっそえんき、英えい: Nitrogenous base）は、窒素ちっそを含ふくむ塩基えんき性せいの分子ぶんしの総称そうしょうである。有機ゆうき化合かごう物ぶつで、窒素ちっそ原子げんし上じょうの孤立こりつ電子でんし対たいのため、塩基えんき性せいになる。生物せいぶつ学がくでは、核酸かくさんにおける窒素ちっそ塩基えんきの役割やくわりから、核酸かくさん塩基えんきとも呼よばれる。窒素ちっそ塩基えんきは、通常つうじょう2つの親おや化合かごう物ぶつであるプリンとピリミジンに分類ぶんるいされる。無む極性きょくせいであり、またその芳香ほうこう族ぞく性せいから平面へいめん状じょうである。ピリミジンとプリンはどちらもピリジンに似にており、そのため弱じゃく塩基えんきで芳香ほうこう族ぞく求もとめ電子でんし置換ちかん反応はんのうに対たいして比較的ひかくてき反応はんのうが弱よわい。平面へいめん状じょうの形状けいじょうは、核酸かくさん塩基えんきとしての核酸かくさんにおける働はたらきにとって、非常ひじょうに重要じゅうようである。これらの窒素ちっそ塩基えんきが反対はんたい側がわのDNA鎖くさりとの間あいだで形成けいせいした水素すいそ結合けつごうは、二に重じゅう螺旋らせんにおけるねじれた梯子はしごの横木よこぎを形成けいせいする。アデニンは常つねにチミンと対たいを形成けいせいし、グアニンは常つねにシトシンと対たいを形成けいせいする。ウラシルはRNAのみに存在そんざいし、チミンの代かわりにアデニンと対たいを形成けいせいする。

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  シトシン
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  チミン
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  ウラシル
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  アデニン
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  グアニン

出典しゅってん

• Nelson, David L. and Michael M. Cox (2008). Principles of Biochemstry, ed. 5, W.H. Freeman and Company.
• Carey, Francis A. (2008). Organic Chemistry, ed. 6, Mc Graw Hill.