だい38かいスーパーボウル

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だい38かいスーパーボウル
Super Bowl XXXVIII
1 2 3 4

けい
CAR 0 10 0 19

29
NE 0 14 0 18

32
開催かいさい 2004ねん2がつ1にち
スタジアム リライアント・スタジアム
開催かいさい テキサスしゅうヒューストン
MVP トム・ブレイディ, QB(ペイトリオッツ)
優勝ゆうしょう予想よそう ペイトリオッツ(7てん
国歌こっか斉唱せいしょう ビヨンセ
コイントス アール・キャンベルオーリー・マトソンドン・メイナードY・A・ティトルマイク・シングレタリージーン・アップショー
審判しんぱん Ed Hochuli
ハーフタイム ヒューストンだいマーチングバンド、ジャネット・ジャクソンジャスティン・ティンバーレイクアウトキャストP・ディディキッド・ロックネリー
入場にゅうじょうしゃすう 71,525にん
第38回スーパーボウルの位置(アメリカ合衆国内)
開催地
開催かいさい
アメリカにおけるテレビ放送ほうそう
ネットワーク NFL on CBS
実況じっきょう解説かいせつ グレッグ・ガンベルフィル・シムズ
視聴しちょうりつ 41.4(推測すいそく聴者ちょうしゃすう 8,980まんにん[1]
占有せんゆうりつ 63
CM広告こうこくりょう
(30びょう
220まんドル
 < だい37かい スーパーボウル だい39かい

だい38かいスーパーボウル(Super Bowl XXXVIII)は2004ねん2がつ1にちテキサスしゅうヒューストンリライアント・スタジアムおこなわれた38かいスーパーボウルで、NFL2003ねんシーズンの決勝けっしょうせんである。試合しあいAFC チャンピオンのニューイングランド・ペイトリオッツNFC チャンピオンのカロライナ・パンサーズを32-29の接戦せっせんやぶり、チーム史上しじょう2度目どめのスーパーボウル制覇せいはげた。MVPはペイトリオッツのQBトム・ブレイディ受賞じゅしょうした。

背景はいけい[編集へんしゅう]

2000ねん11月1にち、NFLオーナー会議かいぎによってだい38かいスーパーボウルがヒューストンでおこなわれることがまった。この試合しあいはスーパーボウル史上しじょうはつ開閉かいへいしき屋根やねスタジアムでの開催かいさいとなった。

みちのり[編集へんしゅう]

ニューイングランド・ペイトリオッツ (2003 New England Patriots season)

AFCひがし地区ちく所属しょぞくするニューイングランド・ペイトリオッツは2ねんまえだい36かいスーパーボウル激戦げきせんすえセントルイス・ラムズやぶり、チーム史上しじょうはつのリーグチャンピオンにかがやいた。しかしよく2002ねんシーズンはなみりきれず9しょう7はいでプレーオフ進出しんしゅつのがし、このシーズンもけっして万全ばんぜんのスタートではなかった。

オフにプロボウル選出せんしゅつ経験けいけんのあるSロドニー・ハリソン獲得かくとくするが、そのチームはおおきくうごく。ペイトリオッツはディフェンスのリーダーでもあり4のプロボウル選出せんしゅつ経験けいけんほこるSロウヤー・ミロイたい減給げんきゅうれるよう要請ようせいし、こばんだミロイを開幕かいまく5にちまえ放出ほうしゅつした。ミロイは2にち開幕かいまくせん相手あいてであったバッファロー・ビルズ契約けいやくし、その開幕かいまくせんでは1サックをめるなどの活躍かつやくせペイトリオッツは31-0で完封かんぷうけをきっした。さらにだい4しゅうでもやぶれチームは2しょう2はいとスタートに失敗しっぱいした。ファンやチームメイトからおおきな信頼しんらいていたミロイの放出ほうしゅつはHCビル・ベリチックへの批判ひはんにつながった。ペイトリオッツは1ねんまえにももとエースQBドリュー・ブレッドソーをビルズに放出ほうしゅつしており、ブレッドソーはそのシーズンにプロボウルえらばれていた。そのビルズを相手あいてにチームのあらたなエースQBであるはずのトム・ブレイディが4INTをきっするなどして惨敗ざんぱいしたため、メディアはベリチックへの批判ひはんつよめた。ESPN解説かいせつしゃトム・ジャクソンは「はっきりといたい。ペイトリオッツの選手せんしゅは、自分じぶんたちのHCをきらっている。」と発言はつげんした[2]

しかしここからチームはかい進撃しんげきはじめる。組織そしき中心ちゅうしんとした強固きょうこなディフェンスとブレイディのひきいる安定あんていしたオフェンスで盤石ばんじゃく勝利しょうりかさねると、だい7しゅうマイアミ・ドルフィンズたたかえだい9しゅうデンバー・ブロンコスたたかえだい12しゅうヒューストン・テキサンズたたかえだい13しゅうインディアナポリス・コルツせんではブレイディのウイニングTDドライブ、ビナティエリのウイニングFG、ディフェンスのビッグプレーなどで劇的げきてき勝利しょうりをおさめた。シーズン最終さいしゅうしゅうではふたたびビルズと対戦たいせんし、ブレイディの4TDパスの活躍かつやくなどで31-0と開幕かいまくせんまったおなじスコアで今度こんど完封かんぷう勝利しょうりをおさめ、12連勝れんしょうでレギュラーシーズンをえた。ホームで8せん全勝ぜんしょうつよさを発揮はっきしたペイトリオッツはリーグ最少さいしょう失点しってん、リーグ最多さいたの29INT、ゆるしたTDパスわずか11ほん(リーグ最少さいしょう)、さらにリーグ6の41サックをあげるなど強力きょうりょくなディフェンスをほこった。ブレイディはパス3,620ヤード23TDにたいし12INTという活躍かつやくでチームのオフェンスを指揮しきし、しん加入かにゅうのロドニー・ハリソンはチームトップの94タックルを記録きろくしオールプロにえらばれた。チームは14しょう2はい地区ちく優勝ゆうしょうかざり、だい1シードでプレーオフに進出しんしゅつした。


カロライナ・パンサーズ (2003 Carolina Panthers season)

NFCみなみ地区ちく所属しょぞくするカロライナ・パンサーズは創設そうせつ9ねんのチームであり、2001ねんシーズンにはわずか1しょうしかげることができなかった。2002ねんジョン・フォックスをHCにむかえるとチームは7しょう9はい成績せいせきおおきくばした。

シーズンの開幕かいまくせん、チームはジャクソンビル・ジャガーズ相手あいてだい3Qで17-0とおおきくリードをゆるしてしまう。ここでフォックスは先発せんぱつQBロドニー・ピートひかえQBジェイク・デローム起用きようした。デロームはドラフトには指名しめいされずNFLヨーロッパなどでプレーした、いわば無名むめいのQBであった。しかしこの起用きようでデロームは、それまでわずか36ヤードしか獲得かくとくできなかったオフェンスをよみがえらせ、24-23とチームを劇的げきてき逆転ぎゃくてん勝利しょうりみちびいた。この試合しあい以後いごスターターQBのにしたデロームはパンサーズのオフェンスを牽引けんいんする。さくシーズンはディフェンスがリーグ2成績せいせきをおさめながらもオフェンスがリーグ31のヤード、リーグ30得点とくてんしか獲得かくとくすることができなかったが、このシーズンはヤードでは16得点とくてんではリーグ15おおきく成長せいちょうし、ディフェンスもヤードではリーグ8失点しってんではリーグ10上々じょうじょう成績せいせきをおさめた。

さらにパンサーズはオーバータイムに突入とつにゅうした4試合しあいのうちタンパベイ・バッカニアーズたたかえ、インディアナポリス・コルツせんニューオーリンズ・セインツせんの3試合しあい勝利しょうりげており、また3てん以内いないのゲームで6しょう1はい接戦せっせんにおいて抜群ばつぐんつよさをせた。デロームはパス3,219ヤード19TDという活躍かつやく不調ふちょうだったオフェンスをよみがえらせ、ディフェンスでは5サックのDTクリス・ジェンキンス英語えいごばん、12サックのDEマイク・ラッカーがプロボウルに選出せんしゅつされた。さらにDEジュリアス・ペッパーズも7サックを記録きろくするなど強力きょうりょくなDLを中心ちゅうしんにリーグ8の40サックを記録きろくした。チームは開幕かいまく5連勝れんしょうなみったのち、途中とちゅう3連敗れんぱいきっするも最後さいごは3連勝れんしょうでシーズンをえ、11しょう5はい地区ちく優勝ゆうしょうたしだい3シードでプレーオフ進出しんしゅつめた。


プレーオフ (NFL playoffs, 2003-04)

AFCだい1シードのペイトリオッツはディビジョナル・プレーオフでこのとしのCO-MVPスティーブ・マクネアひきいるテネシー・タイタンズ対戦たいせんした。-15℃というさむさのなかおこなわれた試合しあいだい4Q、Kアダム・ビナティエリのFGが決勝けっしょうてんとなり17-14で勝利しょうりをおさめた。つづAFCチャンピオンシップゲームではおなじくCO-MVPのペイトン・マニングようするインディアナポリス・コルツとゆきジレット・スタジアム対戦たいせん。オープニングドライブで4thダウンギャンブルを成功せいこうさせるなど敵陣てきじんふかくまで進入しんにゅうすると、ブレイディがポンプ・フェイクからWRデイビッド・ギブンズへTDパスを先制せんせいする。つづくコルツの攻撃こうげきでSロドニー・ハリソンがエンドゾーンないでINTをうばうと、以後いごペイトリオッツディフェンスはコルツの強力きょうりょくオフェンスにたいしCBタイ・ローがマニングから3つのINTをうばうなどけい5つのターンオーバーをうば試合しあい優位ゆういすすめ、オフェンスではビナティエリの5ほんのFGでつねにリードをうばい24-14で勝利しょうりした。ペイトリオッツはここ3年間ねんかんで2度目どめのスーパーボウル出場しゅつじょうめた。

NFCだい3シードのパンサーズは1996ねんシーズン以来いらいのプレーオフ出場しゅつじょうとなったが、ワイルドカード・プレーオフではダラス・カウボーイズ終始しゅうしあつだおし29-10で勝利しょうりをおさめた。つづくディビジョナル・プレーオフでのセントルイス・ラムズせんはシーソーゲームのすえオーバータイムにもつれる激戦げきせんとなる。両者りょうしゃともにFGをはず試合しあいはダブル・オーバータイムに突入とつにゅうするが、最後さいごはデロームがWRスティーブ・スミスへ69ヤードのTDパスを熱戦ねっせん終止符しゅうしふった。むかえたNFCチャンピオンシップゲームでは3ねん連続れんぞくのチャンピオンシップ出場しゅつじょうとなる強豪きょうごうフィラデルフィア・イーグルス対戦たいせんした。イーグルスの優位ゆうい予想よそうするこえおおかったが、パンサーズはCBリッチー・マニングがQBドノバン・マクナブから3つのINTをうばうなどイーグルスのオフェンスをわずか3てんおさみ14-3で勝利しょうりをおさめた。2ねんHCとスターター1ねんのQBという、だい36かいスーパーボウルをせいした2ねんまえのペイトリオッツとまったおな構図こうずでチームははつのスーパーボウル出場しゅつじょうめた。

共通きょうつうするチームとの対戦たいせん[編集へんしゅう]

このシーズン、ペイトリオッツとパンサーズはじつに8チームの共通きょうつうする相手あいて対戦たいせんしている。

たいジャクソンビル・ジャガーズ
  • パンサーズ24-23
  • ペイトリオッツ27-13
たいフィラデルフィア・イーグルス
  • ペイトリオッツ31-10
  • パンサーズ16-25(レギュラーシーズン) パンサーズ14-3@(プレーオフ) 
たいワシントン・レッドスキンズ
  • ペイトリオッツ17-20
  • パンサーズ20-17
たいテネシー・タイタンズ
  • ペイトリオッツ38-30(レギュラーシーズン) ペイトリオッツ17-14(プレーオフ)
  • パンサーズ17-37
たいニューヨーク・ジャイアンツ
  • ペイトリオッツ17-6
  • パンサーズ37-24
たいインディアナポリス・コルツ
  • パンサーズ23-20@(OT)
  • ペイトリオッツ38-34@(レギュラーシーズン) ペイトリオッツ24-14(プレーオフ)
たいヒューストン・テキサンズ
  • パンサーズ10-14
  • ペイトリオッツ23-20@(OT)
たいダラス・カウボーイズ
  • ペイトリオッツ12-0 
  • パンサーズ20-24@(レギュラーシーズン) パンサーズ29-10(プレーオフ)

試合しあい[編集へんしゅう]

ドライブごとの試合しあい経過けいか
開始かいし ボール保持ほじ ドライブ TOP 結果けっか 得点とくてん内容ないよう 得点とくてん
Q 時間じかん 地点ちてん P yd yd 得点とくてんしゃ PAT パンサーズ ペイトリオッツ
1 15:00 自陣じじん23 パンサーズ 3 1:48 7 パント
1 13:12 敵陣てきじん47 ペイトリオッツ 7 2:43 34 31ydフィールドゴール失敗しっぱい
1 10:29 自陣じじん21 パンサーズ 3 1:17 -7 パント
1 9:12 自陣じじん38 ペイトリオッツ 3 1:43 7 パント
1 7:29 自陣じじん11 パンサーズ 3 1:27 -2 パント
1 6:02 敵陣てきじん49 ペイトリオッツ 5 2:58 8 パント
1 3:04 自陣じじん8 パンサーズ 5 2:29 15 パント
1-2 0:35 自陣じじん32 ペイトリオッツ 3 1:23 9 パント
2 14:12 自陣じじん37 パンサーズ 3 1:07 -13 パント
2 13:05 自陣じじん25 ペイトリオッツ 14 7:05 57 36ydフィールドゴール失敗しっぱい
2 6:00 自陣じじん27 パンサーズ 3 0:45 -7 ファンブルロスト
2 5:15 敵陣てきじん20 ペイトリオッツ 4 2:10 20 タッチダウン(パス) 5 ブレイディBranch キック成功せいこう 0 7
2 3:05 自陣じじん5 パンサーズ 8 1:58 95 タッチダウン(パス) 39 DelhommeSmith キック成功せいこう 7 7
2 1:07 自陣じじん22 ペイトリオッツ 6 0:49 78 タッチダウン(パス) 5 ブレイディ→Givens キック成功せいこう 7 14
2 0:18 自陣じじん47 パンサーズ 2 0:18 21 フィールドゴール成功せいこう 50 en:John Kasay 10 14
前半ぜんはん終了しゅうりょう
3 15:00 自陣じじん26 ペイトリオッツ 3 2:32 9 パント
3 12:28 自陣じじん42 パンサーズ 5 3:15 18 パント
3 9:13 自陣じじん10 ペイトリオッツ 6 3:20 21 パント
3 5:53 自陣じじん10 パンサーズ 3 1:56 4 パント
3-4 3:57 自陣じじん29 ペイトリオッツ 8 4:08 71 タッチダウン(ラン) 2 Smith キック成功せいこう 10 21
4 14:49 自陣じじん19 パンサーズ 6 2:10 81 タッチダウン(ラン) 33 Foster パス失敗しっぱい 16 21
4 12:39 自陣じじん27 ペイトリオッツ 10 5:01 64 インターセプト
4 7:38 自陣じじん10 パンサーズ 3 0:45 90 タッチダウン(パス) 85 Delhomme→Muhammad パス失敗しっぱい 22 21
4 6:53 自陣じじん32 ペイトリオッツ 11 4:02 68 タッチダウン(パス) 1 ブレイディ→Vrabel ラン成功せいこう 22 29
4 2:51 自陣じじん20 パンサーズ 7 1:43 80 タッチダウン(パス) 12 Delhomme→Proehl キック成功せいこう 29 29
4 1:08 自陣じじん40 ペイトリオッツ 6 1:04 37 フィールドゴール成功せいこう 41 ビナティエリ 29 32
4 0:04 パンサーズ 0 0:04 0 試合しあい終了しゅうりょう
P=プレーすうTOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語ようごしゅう (en参照さんしょう 29 32

展開てんかい[編集へんしゅう]

だい1Q[編集へんしゅう]

試合しあいはペイトリオッツのキックオフからはじまる。パンサーズは自陣じじん23ヤードから攻撃こうげき開始かいしするが、ランをつづけたのちデロームがパスをねらうも失敗しっぱいし3ダウンアウトでパントにわる。ペイトリオッツはトロイ・ブラウンこうリターンで敵陣てきじん47ヤードから攻撃こうげきはじめると、ファーストプレーでブレイディがWRディオン・ブランチに16ヤードのパスをとおしFG圏内けんない進入しんにゅうする。そのブラウンへのパスがとおるが反則はんそくなどもあってTDはうばえずFGにわる。しかしスーパーボウル制覇せいは立役者たてやくしゃでもあるKアダム・ビナティエリの31ヤードのキックはみぎはず得点とくてんうばうことはできなかった。ビナティエリはドーム球場きゅうじょうでのFGはキャリアで33かいちゅう31かい成功せいこうさせていたが、2かい失敗しっぱいはこのシーズン、この試合しあいおなじリライアント・スタジアムでおこなわれたヒューストン・テキサンズせんでのキックであった。つづくパンサーズの攻撃こうげきはパスがとおらず、さらに3rdダウンでデロームがLBマイク・ブレイベルにサックをけ3ダウンアウトにわった。

そのペイトリオッツ、パンサーズどもに3ダウンアウトにわり、つづくペイトリオッツのオフェンスは敵陣てきじん31ヤードまでむもリバースプレーでおおきくヤードをロスしパントにわる。パントではスナップが1バウンドするもPケン・ウォルター無難ぶなん処理しょりした。自陣じじん8ヤードからはじまったパンサーズのドライブではまたも3ダウンアウトにわったかとおもわれたが、ペイトリオッツのCBタイ・ローがホールディングの反則はんそくおかしていたためパンサーズはこの試合しあいはじめてファーストダウンを更新こうしんした。しかしつづ攻撃こうげきではファーストダウンを更新こうしんできずパントにわり、ペイトリオッツの攻撃こうげき最中さいちゅうだい1Qが終了しゅうりょうした。

たが守備しゅびつよみをったチームであったが、パンサーズはパス獲得かくとくヤードが-8ヤード、トータルヤードは13ヤードとオフェンスをまったすすめることができず、ペイトリオッツもラン獲得かくとくヤードは13ヤードにとどまるなどりょうチームともにあじ守備しゅびりょく存分ぞんぶん発揮はっきした。

だい2Q[編集へんしゅう]

だい2Qはペイトリオッツの攻撃こうげき、3rdダウンのこり1ヤードからはじまったが地元じもとヒュースン大学だいがく出身しゅっしんのRBアントワン・スミスのランはめられ3ダウンアウトにわった。つづくパンサーズの攻撃こうげきでは3rdダウンでペイトリオッツのLBウィリー・マクギネストがサックをめ、パンサーズはまたもパントとなった。ペイトリオッツは自陣じじん25ヤードからはじまったドライブで2ファーストダウンを更新こうしんすると、4thダウンギャンブルを成功せいこうさせてFG圏内けんないまで進入しんにゅうする。このプレーにはチャレンジによるビデオ判定はんていおこなわれたが判定はんていくつがえらなかった。こののちさらにファーストダウンを獲得かくとくするがTDはうばえず、ファーストドライブ以来いらいのFGとなった。しかしビナティエリの36ヤードのFGはパンサーズのシェーン・バートンにブロックされふたた失敗しっぱい、またも無得点むとくてんわった。

スペシャルチームのビッグプレーで失点しってんふせいだパンサーズであったが、つづくオフェンスでこの試合しあいはじめてのターンオーバーをおかしてしまう。ペイトリオッツのLBブレイベルがオフェンスラインのひだりサイドを突破とっぱすると、背後はいごからデロームをサックしファンブルをさそった。これをDEリチャード・シーモアがリカバーしペイトリオッツは敵陣てきじん20ヤードという絶好ぜっこう位置いちからオフェンスを開始かいしさせた。

これまでめながらも得点とくてんうばえなかったペイトリオッツだったが、このドライブでは3rdダウン7ヤードをブレイディのQBスクランブルで更新こうしんすると最後さいごはプレイアクションからWRブランチへの5ヤードのTDパスまり、だい2Qのこり3ふん5びょう試合しあい時間じかん26ふん55びょうにしてついに得点とくてんうばうことに成功せいこうした。7-0とリードしたペイトリオッツであったが、ここから試合しあい一気いっき加速かそくする。パンサーズはキックオフ・リターンで反則はんそくがあったため自陣じじん5ヤードからの攻撃こうげきとなったが、このドライブではデロームがリッキー・プロールムシーン・ムハマドにパスをとお前進ぜんしんしていくと、最後さいご敵陣てきじん39ヤード3rdダウン10からスティーブ・スミスへの39ヤードのTDパスまり7-7同点どうてんとなった。パンサーズはこのドライブまではパスわずか1かい成功せいこう、3つのサックに1つのファンブルとパス攻撃こうげきふうめられていたが、この攻撃こうげきでは8プレー95ヤードのドライブでTDをうばうことに成功せいこうした。WRスミスはCBプールのマンツーマン・カバーをりTDをあげた。

同点どうてんかれたペイトリオッツはだい2Qのこり1ふん7びょう自陣じじん22ヤードからのドライブとなるが、ギブンズへ12ヤードのパスをとおしたのちブレイディがディオン・ブランチへ52ヤードのロングパスを成功せいこうさせ一気いっき敵陣てきじん14ヤードまで進入しんにゅうする。最後さいごふたたびプレーアクションから、今度こんどはデイビッド・ギブンズへの5ヤードのTDパスまりペイトリオッツが14-7とリードをうばうことに成功せいこうした。試合しあい時間じかんのこり18びょうとなったが前半ぜんはんはまだわりではなかった。ペイトリオッツはリターンをけるためキックオフでスクイブキックをおこなったが、パンサーズは無難ぶなん処理しょりすると12ヤードをリターンし自陣じじん47ヤードからのオフェンスとなる。前半ぜんはんのこり12びょう、パスを警戒けいかいしてふかめにまもっていたペイトリオッツであったが、パンサーズはRBスティーブン・デービスのランプレーを選択せんたくしこれが21ヤードのゲインとなった。これでFG圏内けんないまで進入しんにゅうしたパンサーズはKジョン・ケイシー50ヤードのFG成功せいこうさせ、14-10とそのちぢめたところでだい2Qが終了しゅうりょうした。

前半ぜんはんはおたがいの守備しゅび相手あいて得点とくてんゆるさない手堅てがた展開てんかいつづいたが、終盤しゅうばんになってからはおたがいのQBがあじ発揮はっきするなどオフェンスが奮起ふんきし、前半ぜんはんのこり3ふん10びょうから一気いっきに24てんみだれた。

だい3Q[編集へんしゅう]

だい3Qはパンサーズのキックオフからはじまった。ペイトリオッツはアントワン・スミスのランをつづけたのちブレイディがパスをねらうがとおらず3ダウンアウトにわる。さらにケン・ウォルターのパントがわずか23ヤードのミスパントとなってしまい、パンサーズは自陣じじん42ヤードから後半こうはんのファーストドライブを開始かいしした。パンサーズはもとペイトリオッツで2ねんまえのスーパーボウルにも出場しゅつじょうしたTEジャーメイン・ウィギンズに2ほんのパスをとお敵陣てきじん40ヤードまで進入しんにゅうするが、その2ほんのパスに失敗しっぱいしファーストダウンを更新こうしんできずパントにわった。こののちりょうチームはパントにわり、試合しあいふたた膠着こうちゃく状態じょうたいとなった。しかしだい3Qのこり3ふん57びょう自陣じじん29ヤードからのドライブをペイトリオッツはブランチへのパスやスミスのランなどですすめていく。そしてブレイディがプレーアクションからTEダニエル・グレアムに33ヤードのパスをとお一気いっき敵陣てきじん9ヤードまで進入しんにゅうし、つづく1stダウンで5ヤードをゲインしたのちだい3Qが終了しゅうりょうした。

だい4Q[編集へんしゅう]

だい4Qはペイトリオッツの2ndダウン5ヤード、敵陣てきじん9ヤード地点ちてんからはじまった。この得点とくてんチャンスでブレイディはTEクリスチャン・フォーリエへのパスをねらうが、サイドラインぎわでキャッチしたものの両足りょうあしをエンドゾーンにのこすことができず失敗しっぱいわる。リプレイではフォーリエの両足りょうあしそとまえにエンドゾーンにいていたようにもえたが、このプレーでパンサーズがホールディングの反則はんそくおかしペイトリオッツはファーストダウンを更新こうしんしていたためチャレンジはおこなわなかった。最後さいごはRBスミスが2ヤードのTDランめペイトリオッツがリードを21-10ひろげた。この得点とくてん硬直こうちょくしていた試合しあい一気いっきうごす。

これ以上いじょうはなされたくないパンサーズは自陣じじん19ヤードからのオフェンスをノーハドル・オフェンスですすめていく。スティーブ・スミスの2かいこうキャッチもあり敵陣てきじん33ヤードまで進入しんにゅうすると、RBデショーン・フォスターがドロープレーからけだし33ヤードのTDランめた。パンサーズは2ポイント・コンバージョンをねらうが失敗しっぱいし、ペイトリオッツのリードは21-16と5てんになった。つづくペイトリオッツの攻撃こうげきはテンポよくすすみ、RBケビン・フォークの23ヤードのランで一気いっき敵陣てきじん10ヤードまで進入しんにゅうする。2ndダウンでのデイビッド・ギブンズへのパスはしくもとおらず3rdダウンのこり9ヤードとなり、ここでペイトリオッツはブレイディのパスをねらうがこれをCBレジー・ハワードがINTし、ペイトリオッツは痛恨つうこんのターンオーバーで攻撃こうげきえた。するとパンサーズは自陣じじん15ヤード、3rdダウン10ヤードからWRムハマドへ一気いっき85ヤードのTDパスとおり、2ポイント・コンバージョンには失敗しっぱいしたものの試合しあい時間じかんのこり6ふん53びょうでついにパンサーズが22-21逆転ぎゃくてん成功せいこうした。ムハマドの85ヤードのパスキャッチはスーパーボウル史上しじょう最長さいちょうのスクリメージラインからのゲインとなった。まただい4Qでの10てん以上いじょうからの逆転ぎゃくてんはスーパーボウル史上しじょうはじめてのことであった。

逆転ぎゃくてんゆるしたペイトリオッツはパンサーズのはげしいパスラッシュにくるしみながらもドライブをすすめていくと、ギブンズへの2ほんのパスなどで敵陣てきじん3ヤードまで進入しんにゅうする。最後さいごはブレイディがプレーアクションから本来ほんらいはLBであるマイク・ブレイベルに1ヤードのTDパスとお逆転ぎゃくてん、さらに2ポイント・コンバージョンをケビン・フォークのランで成功せいこうさせ29-22とペイトリオッツが7てんのリードをうばうことに成功せいこうした。試合しあい時間じかんのこり2ふん51びょうとなったが、パンサーズは自陣じじん20ヤードからの攻撃こうげきふたたびノーハドル・オフェンスですすめていくと、デロームがリッキー・プロールに31ヤードのパスをとお敵陣てきじん14ヤードまで進入しんにゅうする。最後さいごふたたびプロールに12ヤードのTDパスとおし、試合しあい時間じかんのこり1ふん8びょうでパンサーズが29-29同点どうてんいついた。

スーパーボウル史上しじょうはつのオーバータイム突入とつにゅう濃厚のうこうかとおもわれたが、だい4Qはまだわりではなかった。つづくパンサーズのキックオフでKジョン・ケイシーがキックをフィールドがいりだしてしまい、この反則はんそくでペイトリオッツは自陣じじん40ヤードからの位置いちでオフェンスを開始かいしした。ブレイディは最初さいしょのパスに失敗しっぱいするが、つづくプレーでトロイ・ブラウンへ13ヤードのパスをとお敵陣てきじん進入しんにゅうする。ペイトリオッツは後半こうはんひとのタイムアウトを使つかったのち、ブレイディがふたたびブラウンへ20ヤードのパスをとおしFG圏内けんないまで進入しんにゅうするが、ブラウンがパス・インターフェアランスの反則はんそくおかしていたためされ自陣じじん43ヤードまでばっ退すさした。しかしつづくプレーでもう一度いちどブラウンへ13ヤードのパスをとおふたた敵陣てきじん進入しんにゅうすると、ノーハドル・オフェンスからTEグレアムに4ヤードのパスをとおし2つのタイムアウトをコールした。試合しあい時間じかんのこり14びょう敵陣てきじん40ヤードでタイムアウトのこひとつ、ここでQBブレイディはみぎサイドのディオン・ブランチに17ヤードのパスをとおし、ブラウンはハードヒットをけながらもボールをはなさずしっかりとキャッチした。ペイトリオッツは最後さいごのタイムアウトをコールし、Kビナティエリのキックに勝利しょうりたくした。

試合しあい時間じかんのこり9びょう、29-29の同点どうてんという場面ばめんから最後さいごアダム・ビナティエリ41ヤードのFG成功せいこうさせペイトリオッツが32-29試合しあい決定けっていづけた。ペイトリオッツはつづくパンサーズのキックオフ・リターンをめ、試合しあい終了しゅうりょうした。

ニューイングランド・ペイトリオッツが2ねんぶり2度目どめのスーパーボウル制覇せいは達成たっせいした。

結果けっか[編集へんしゅう]

  • この試合しあいでのトータルヤードはりょうチームわせて868ヤードであり、これはスーパーボウル史上しじょう2番目ばんめ記録きろくである。試合しあいだい1Q、だい3Qと無得点むとくてんわったが、だい2Qには24てんだい4Qには37てんみだれた。だい4Qの37得点とくてんは、1Qあいだとしてはスーパーボウル史上しじょう最多さいた得点とくてん記録きろくである。序盤じょばん両者りょうしゃ守備しゅび奮闘ふんとう最初さいしょ得点とくてんはいるまでには26ふん55びょうついやしたが、ペイトリオッツはランをぜたプレーアクション・パスでまとしぼらせず強力きょうりょくなDLを筆頭ひっとうとしたパンサーズのディフェンスにサックをゆるさなかった。パンサーズはだい1Q、だい3Qとほとんど攻撃こうげきすすめることができなかったが、だい2Qおわりばんだい4Qはノーハドルのハリーアップ・オフェンスでロングゲインを連発れんぱつした。そのためペイトリオッツはタイム・オブ・ポゼッションで38ふん58びょうとパンサーズをおおきく上回うわまわった。またおおくのスタッツでペイトリオッツはパンサーズを上回うわまわったが、パンサーズは1プレー平均へいきん7.3ヤードとペイトリオッツの5.8ヤードを上回うわまわった。またパントのネット・ヤード・アベレージでパンサーズは44.0ヤードとペイトリオッツの26.2ヤードをおおきく上回うわまわった。この試合しあいだい4Qに5つのTDが記録きろくされたが、1Qあいだでの5TDはスーパーボウル史上しじょう2度目どめのことであった。(もう1試合しあいだい22かいスーパーボウルでのだい2Qである)また1Qあいだりょうチームが2TDをあげたのはスーパーボウル史上しじょうはつのことであった。
  • ペイトリオッツのQBトム・ブレイディはパス48かいちゅう32かい成功せいこう、354ヤード3TD(1INT)という活躍かつやくでMVPにえらばれた。パス32かい成功せいこうはスーパーボウル史上しじょう最多さいた記録きろくとなった。またパスためしとうすう48は勝利しょうりQBとしてはスーパーボウル史上しじょう最多さいた記録きろくである。パンサーズのQBジェイク・デロームは33かいちゅう16かい成功せいこう、323ヤード3TDという見事みごと成績せいせきをおさめた。りょうチームのQBが300ヤードをった[3]のはだい19かいスーパーボウルでのダン・マリーノジョー・モンタナ以来いらい2度目どめのことであった。
  • ペイトリオッツのWRディオン・ブランチは10キャッチ143ヤード1TDでこの試合しあいのリーディング・レシーバーとなった。パンサーズのWRムーシン・ムハマドは4キャッチ140ヤード1TDでチームのリーディング・レシーバーとなった。この試合しあいは100ヤード以上いじょうのレシーブを記録きろくした選手せんしゅりょうチームから記録きろくされた2度目どめのスーパーボウルとなった。もう1試合しあいだい27かいスーパーボウルでのアンドレ・リードマイケル・アービンである。パンサーズのWRリッキー・プロールは2ねんまえだい36かいスーパーボウルでの同点どうてんTDパスキャッチにつづいて、この試合しあいでもチームを29-29の同点どうてんみちびくTDパスキャッチをめたが、いずれも勝利しょうりにはむすかなかった。なおプロールはことなるチームでTDパスキャッチを記録きろくしたスーパーボウル史上しじょう2にん(もう一人ひとりジェリー・ライス)の選手せんしゅとなった。ランではペイトリオッツのRBアントワン・スミスが26キャリー83ヤード1TDでこの試合しあいのリーディング・ラッシャーとなった。パンサーズはRBスティーブン・デービスが13キャリー49ヤードでチームのリーディング・ラッシャーとなった。
  • アダム・ビナティエリはだい36かいスーパーボウル試合しあい時間じかんのこり7びょうからウイニングFGをめるなど、非常ひじょう勝負しょうぶつよいクラッチ・キッカーとしてられていたが、このシーズンはFG成功せいこうりつキャリア最低さいていの73.5%にとどまるなどけっして調子ちょうしくなかった。またこの試合しあいでの2のFG失敗しっぱいふくめ、このシーズンはリライアント・スタジアムでおこなわれた2試合しあいけい4もFGに失敗しっぱいしていた。そのなかにはオーバータイムでのウイニングFGの失敗しっぱいふくまれていた。しかしながら最後さいごもっと重要じゅうようなFGをしっかりとめた。この試合しあいでの決勝けっしょうFGももちろんだが、リライアント・スタジアムでおこなわれたもう1試合しあい、レギュラーシーズンのヒューストン・テキサンズせんでもいちはオーバータイムでの決勝けっしょうFGをブロックされていたが、最後さいごはもう一度いちど決勝けっしょうFGをり、成功せいこうさせていた。

スタッツ[編集へんしゅう]

おもなチームスタッツ[編集へんしゅう]

カロライナ・パンサーズ ニューイングランド・ペイトリオッツ
ファーストダウン 17 29
3rdダウン 4-12 8-17
4thダウン 0-0 1-1
トータル・ヤード 387 481
パス獲得かくとくヤード 295 394
パス 33かいちゅう16かい成功せいこう 48かいちゅう32かい成功せいこう
ラン獲得かくとくヤード 92 127
ラン回数かいすう 16 35
ラン平均へいきん獲得かくとくヤード 5.8 3.6
ペナルティ 12かい73ヤード 8かい60ヤード
ゆるしたサック 4かい28ヤード 0-0
ターンオーバー 1 1
ファンブル 1-1 1-0
インターセプト 0 1
タイム・オブ・ポゼッション 21:02 38:58

おも個人こじんスタッツ[編集へんしゅう]

Panthers Passing
C/ATT* Yds TD INT
ジェイク・デローム 16/33 323 3 0
Panthers Rushing
Cara Yds TD LGb
スティーブン・デービス 13 49 0 21
デショーン・フォスター 3 43 1 33t
Panthers Receiving
Recc Yds TD LGb
ムーシン・ムハマド 4 140 1 85t
スティーブ・スミス 4 80 1 39t
リッキー・プロール 4 71 1 31
Patriots Passing
C/ATT* Yds TD INT
トム・ブレイディ 32/48 354 3 1
Patriots Rushing
Cara Yds TD LGb
アントワン・スミス 26 83 1 9
ケビン・フォーク 6 42 0 23
Patriots Receiving
Recc Yds TD LGb
ディオン・ブランチ 10 143 1 52
トロイ・ブラウン 8 76 0 13
デイビッド・ギブンズ 5 69 1 25

*Completions/Attempts aCarries bLong play cReceptions


その[編集へんしゅう]

この試合しあいぜん世界せかいで1おく4440まんにん視聴しちょうしゃ獲得かくとくし、これは当時とうじ歴代れきだいスーパーボウル史上しじょう最多さいた記録きろくであった。

ペイトリオッツはこれがチーム史上しじょう4度目どめのスーパーボウルであったが、ルイジアナしゅうニューオリンズ以外いがい開催かいさいされたスーパーボウルへの出場しゅつじょうはこの試合しあいはじめてであった。

試合しあいスポーツ・イラストレイテッド記者きしゃであるピーター・キングはこの試合しあいを「歴代れきだい最高さいこうのスーパーボウルだ。」と称賛しょうさんした[4]

2012ねん2がつ当時とうじのパンサーズのプレイブックなどが用品ようひんセールで投売なげうりされ、パンサーズファンの男性だんせいつけたことが報道ほうどうされた[5]

ハーフタイムショー

MTV企画きかくAOLハーフタイムショーとだいジャネット・ジャクソンジャスティン・ティンバーレイクらが出演しゅつえんした。しかしRock Your Bodyのうた最中さいちゅうに、ティンバーレイクによってジャクソンのみぎむね露出ろしゅつさせるハプニングが発生はっせいした。ジャクソンのバストトップにはほしがたピアスがあったが、生放送なまほうそうでのこのシーンに視聴しちょうしゃいかりが殺到さっとう当初とうしょはハプニングと説明せつめいしていた彼女かのじょらは、その意図いとてきであったことを告白こくはく謝罪しゃざいした[6]

中継ちゅうけいしたCBSには連邦れんぽう通信つうしん委員いいんかい(FCC)から総額そうがく55まんドルの罰金ばっきん処分しょぶんされることになった[7]。これ以降いこうのスーパーボウルでは生放送なまほうそうでの放送ほうそう事故じこふせぐため、遅延ちえん送出そうしゅつシステムによりすう秒間びょうかんおくれで放送ほうそうされることとなった。しかしだい46かいスーパーボウルではハーフタイムショーでM.I.A.おこなった不適切ふてきせつ映像えいぞう放送ほうそうふせぐことはできなかった[8]

この騒動そうどうについてNFLコミッショナーのポール・タグリアブーは、事前じぜんらされた内容ないようことなり、NFLやファンにとってしんいでずべくものであったとべた[9]

先発せんぱつメンバー[編集へんしゅう]

パンサーズ ポジション ポジション ペイトリオッツ
オフェンス
ムーシン・ムハマド
Muhsin Muhammad
WR ディオン・ブランチ
Deion Branch
トッド・ステューシー
Todd Steussie
LT マット・ライト
Matt Light
ジノ・ジェームズ
Jeno James
LG ラス・ホクスタイン
Russ Hochstein
ジェフ・ミッチェル
Jeff Mitchell
C ダン・コッペン
Dan Koppen
ケビン・ドナリー
Kevin Donnalley
RG ジョー・アンドラジ
Joe Andruzzi
ジョーダン・グロス
Jordan Gross
RT トム・アッシュワース
Tom Ashworth
ジャーメイン・ウィギンズ
Jermaine Wiggins
TE ダニエル・グレアム
Daniel Graham
スティーブ・スミス
Steve Smith
WR トロイ・ブラウン
Troy Brown
ジェイク・デローム
Jake Delhomme
QB トム・ブレイディ
Tom Brady
スティーブン・デービス
Stephen Davis
RB アントワン・スミス
Antowain Smith
ブラッド・フーバー
Brad Hoover
FB ラリー・センターズ
Larry Centers
ディフェンス
ジュリアス・ペッパーズ
Julius Peppers
LE ボビー・ハミルトン
Bobby Hamilton
ブレントソン・バックナー
Brentson Buckner
LDT NT テッド・ワシントン
Ted Washington
クリス・ジェンキンス
Kris Jenkins
RDT RE リチャード・シーモア
Richard Seymour
マイク・ラッカー
Mike Rucker
RE LOLB ウィリー・マクギネスト
Willie McGinest
グレッグ・フェイバーズ
Greg Favors
LOLB LILB テディ・ブルスキ
Tedy Bruschi
ダン・モーガン
Dan Morgan
MLB RILB ローマン・ファイファー
Roman Phifer
ウィル・ウィザースプーン
Will Witherspoon
ROLB マイク・ブレイベル
Mike Vrabel
リッキー・マニング
Ricky Manning
LCB タイ・ロー
Ty Law
レジー・ハワード
Reggie Howard
RCB タイロン・プール
Tyrone Poole
マイク・ミンター
Mike Minter
SS ロドニー・ハリソン
Rodney Harrison
デオン・グラント
Deon Grant
FS ユージン・ウィルソン
Eugene Wilson
スペシャルチーム
ジョン・ケイシー
John Kasay
K アダム・ビナティエリ
Adam Vinatieri
トッド・ソウアーブラン
Todd Sauerbrun
P ケン・ウォルター
Ken Walter
ヘッドコーチ
ジョン・フォックス
John Fox
ビル・ベリチック
Bill Belichick

トーナメントひょう[編集へんしゅう]

                                   
1がつ3にち
バンク・オブ・アメリカ・スタジアム
  1がつ10日とおか
エドワード・ジョーンズ・ドーム
         
 6  カウボーイズ  10
 3  パンサーズ  29**
 3  パンサーズ  29     1がつ18にち
リンカーン・フィナンシャル・フィールド
 2  ラムズ  23  
NFC
1がつ4にち
ランボー・フィールド
 3  パンサーズ  14
1がつ11にち
リンカーン・フィナンシャル・フィールド
   1  イーグルス  3  
 5  シーホークス  27 NFC チャンピオンシップ
 4  パッカーズ  17
 4  パッカーズ  33*   2がつ1にち
リライアント・スタジアム
 1  イーグルス  20*  
ワイルドカード・プレーオフ  
ディビジョナル・プレーオフ
1がつ4にち
RCAドーム
 N3  パンサーズ  29
1がつ11にち
アローヘッド・スタジアム
   A1  ペイトリオッツ  32
 6  ブロンコス  10 だい38かいスーパーボウル
 3  コルツ  38
 3  コルツ  41     1がつ18にち
ジレット・スタジアム
 2  チーフス  31  
AFC
1がつ3にち
M&Tバンク・スタジアム
 3  コルツ  14
1がつ10日とおか
ジレット・スタジアム
   1  ペイトリオッツ  24  
 5  タイタンズ  20 AFC チャンピオンシップ
 5  タイタンズ  14
 4  レイブンズ  17  
 1  ペイトリオッツ  17  
  • 対戦たいせんカードおよびスタジアムはシードじゅん決定けっていされ、そのラウンドに登場とうじょうするさい上位じょういチームが最下位さいかいチームとホームで対戦たいせんのこった2チームが上位じょういチームのホームで対戦たいせんする(つまり、ワイルドカードプレーオフのだい3シードたいだい6シードの結果けっかによって、ディヴィジョナルプレーオフの対戦たいせんカードがまる)。
  • スーパーボウル開催かいさい事前じぜんにオーナー会議かいぎ決定けってい
  • チームめいひだり数字すうじは、2003ねんレギュラーシーズン結果けっかもとづいて決定けっていされたシードじゅん
  • * 延長えんちょうせん決着けっちゃく
  • 日付ひづけアメリカ東部とうぶ時間じかん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ http://tvbythenumbers.com/2009/01/18/historical-super-bowl-tv-ratings/11044
  2. ^ Patriots say they don't 'Hate' Belichick”. ESPN.com (2003ねん9がつ15にち). 2009ねん6がつ15にち閲覧えつらん
  3. ^ Aaron Tallent (2020ねん2がつ4にち). “50 Greatest Super Bowl Performances of All Time”. ATHLON SPORTS. 2020ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  4. ^ King, Peter (2004ねん2がつ3にち). “Peter King: Super Bowl XXXVIII had it all, making it the best ever”. SI.com. http://sportsillustrated.cnn.com/2004/writers/peter_king/02/02/mmqb/ 2010ねん8がつ8にち閲覧えつらん 
  5. ^ パンサーズファン、SBプレイブックをセールで発見はっけん”. NFL JAPAN (2012ねん2がつ9にち). 2012ねん2がつ26にち閲覧えつらん
  6. ^ ポロリ&げきふと騒動そうどうから復活ふっかつ!! ジャネット・ジャクソン”. 読売新聞よみうりしんぶん (2010ねん1がつ13にち). 2012ねん2がつ26にち閲覧えつらん
  7. ^ CBSがFCCにたい罰金ばっきんはらもどしを要求ようきゅう”. テレビ朝日てれびあさひアメリカ. 2012ねん2がつ26にち閲覧えつらん
  8. ^ NBC、ハーフタイムショーでの不適切ふてきせつ映像えいぞう謝罪しゃざい”. NFL JAPAN (2012ねん2がつ6にち). 2012ねん2がつ26にち閲覧えつらん
  9. ^ スーパーボウル・ハーフタイムショウにかんしての、NFLコミッショナー ポール・タグリアブーからのメッセージ”. NFL JAPAN (2004ねん2がつ3にち). 2022ねん11月20にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

or http://www.pro-football-reference.com/super-bowl/xxxviii.htm - Super Bowl 38 - Pro-Football-Reference.com