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みみかい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
みみかい
概要がいよう
動脈どうみゃく こうみみかい動脈どうみゃくぜんみみかいえだ
神経しんけい 三叉みつまた神経しんけい, だいみみかい神経しんけい, しょうあたま神経しんけい
表記ひょうき識別しきべつ
ラテン語らてんご auricula
MeSH D054644
グレイ解剖かいぼうがく p.1034
TA A15.3.01.002
FMA 56580
解剖かいぼうがく用語ようご

みみかい(じかい、pinna)または耳殻じかく(じかく)とは、動物どうぶつみみのうち、そとしている部分ぶぶんのこと。外耳がいじ一部いちぶおとあつめる機能きのうほか動物どうぶつによっては体温たいおん調節ちょうせつ機能きのうなどをになっている場合ばあいもある。なお、厳密げんみつ定義ていぎではみみにはみみかい以外いがい部分ぶぶんふくまれているのだが、一般いっぱん生活せいかつにおいてはみみかい部分ぶぶんして「みみ」とぶことがおおい。

構造こうぞう

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開発かいはつ

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増幅ぞうふく変調へんちょう

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フェネックは、その独特どくとく特大とくだいみみかい使用しようして、過剰かじょうねつ放射ほうしゃし、砂漠さばくすなしたくぐちいさな獲物えものおと増幅ぞうふくする。

みみかいのノッチ

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機能きのう

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インパラにとって、みみかいおとあつめるのに役立やくだつ。

動物どうぶつみみかい機能きのうは、おとあつめ、はいってきたおとにスペクトル変換へんかんおこない、垂直すいちょく定位ていいのプロセスを可能かのうにすることである。 みみかい漏斗ろうとのような役割やくわりたしておとあつめ、おと増幅ぞうふくして聴管にみちびく。ピンナから反射はんしゃしてくるおとは、フィルタリングのプロセスをて、周波数しゅうはすう依存いぞん振幅しんぷく変調へんちょうによっておと方向ほうこうせい情報じょうほうくわえられる。

たねによっては、おとあつめる以外いがいに、気分きぶんつたえたり、ねつ放射ほうしゃするといった機能きのうもある。

臨床りんしょうてき意義いぎ

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ヒトのみみかい

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ヒトみみかいは、頭部とうぶ左右さゆうに1たい存在そんざいする。この部分ぶぶんは、おも軟骨なんこつ皮膚ひふとでできている。しかし、みみたれ部分ぶぶんには軟骨なんこつ存在そんざいしない。なお、みみかい部分ぶぶん存在そんざいする軟骨なんこつを、みみかい軟骨なんこつぶ。ここにはエラスチンおおふくまれており、これがみみかい形状けいじょう一定いっていたもつのに役立やくだっている。

さて、ヒトのみみかいも、動物どうぶつみみかい同様どうように、あつまりおととして役立やくだっている。これはみみかいうしろにあてがってみれば、おとこえがくなることから、その効果こうかたしかめることができる。ただし、ヒトの場合ばあいみみかいうごかすための筋肉きんにくぐんぜんみみかいすじうえみみかいすじこうみみかいすじたいたますじなど)が退化たいかしているため、みみかい意図いとてきうごかしてあつまりおとするということは事実じじつじょうできない。まれにヒトでもみみかいうごかすことができる個体こたいもいるが、たとえばネコのようにきたい方向ほうこうみみかいきをわせるなどといった芸当げいとうは、ヒトでは到底とうてい不可能ふかのうである。

それから、外耳がいじどう共鳴きょうめいとなり、共鳴きょうめいする周波数しゅうはすう付近ふきんおと感度かんどげていることは有名ゆうめいだが、ヒトのみみかい存在そんざいするくぼみやみぞ共鳴きょうめいとなり、共鳴きょうめいするおと増幅ぞうふくしている[1]。なお、ヒトのみみかい共鳴きょうめいするおと周波数しゅうはすうは、ヒトの外耳がいじどう共鳴きょうめいするおとよりも、さらにたか周波数しゅうはすうである。

ちなみに、みみかい外部がいぶ露出ろしゅつした部分ぶぶんなので、ヒトの身体しんたいなかでも凍傷とうしょうになりやすい部分ぶぶんとしてられている。したがって、寒冷かんれいではみみかい保護ほごするための防寒ぼうかんもちいられることもある。

ヒトのY染色せんしょくたい問題もんだいによって発症はっしょうする、みみかい部分ぶぶんおおくなるみみかい多毛たもうしょうというものも存在そんざいする。

ヒト以外いがいみみかい

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追加ついか画像がぞう

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関連かんれん項目こうもく

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参考さんこう文献ぶんけん

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出典しゅってん

  1. ^ 山内やまうち 昭雄あきお鮎川あいかわ 武二たけじ感覚かんかく地図ちずちょう』 p.40 講談社こうだんしゃ 2001ねん11がつ20日はつか発行はっこう ISBN 4-06-206148-1

外部がいぶリンク

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