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背理法はいりほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

背理法はいりほう(はいりほう、えい: proof by contradiction, reduction to the absurd, indirect proof, apagogical argument など、: reductio ad absurdum, RAA)とは、ある命題めいだい P証明しょうめいしたいときに、Pにせであることを仮定かていして、そこから矛盾むじゅんみちびくことによって、Pにせであるという仮定かていあやまり、つまり Pしんであると結論けつろんけることである[1]帰謬法きびゅうほう(きびゅうほう)ともう。

P仮定かていすると、矛盾むじゅん みちびけることにより、P否定ひてい ¬P結論けつろんけることは否定ひてい導入どうにゅうなどとばれる[2]

これにたいして ¬P仮定かていすると矛盾むじゅん みちびけることにより P結論けつろんけることを狭義きょうぎ背理法はいりほうあるいは否定ひてい除去じょきょということがある。

否定ひてい導入どうにゅう狭義きょうぎ背理法はいりほうをあわせて広義こうぎ背理法はいりほうということもある。 一般いっぱんてきに、背理法はいりほうった場合ばあい広義こうぎ背理法はいりほうす。否定ひてい導入どうにゅうにより、¬P から矛盾むじゅんみちびけた場合ばあい¬¬P結論けつろんできるが、いわゆる古典こてん論理ろんりでは推論すいろん規則きそくとしてじゅう否定ひてい除去じょきょみとめられているため、結局けっきょく P結論けつろんできることになる。排中律はいちゅうりつじゅう否定ひてい除去じょきょりたない直観ちょっかん論理ろんりでは、狭義きょうぎ背理法はいりほうによる証明しょうめい成立せいりつしないが[3]否定ひてい導入どうにゅうや、¬¬¬P から ¬P結論けつろんすることは、みとめられる。

背理法はいりほう使つかって証明しょうめいされる有名ゆうめい定理ていりには、2の平方根へいほうこん無理むりすうであること、素数そすう無限むげん存在そんざいすること、ちゅうあいだ定理ていりハイネ・カントールの定理ていりなどがある。

しかしたとえば、無理むりすうである(すなわち有理数ゆうりすうでない)ことの証明しょうめいは、狭義きょうぎ背理法はいりほうではなく否定ひてい導入どうにゅうによって証明しょうめいすることができる。

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 前原まえはら昭二しょうじ記号きごう論理ろんり入門にゅうもん』(新装しんそうばん日本にっぽん評論ひょうろんしゃにちひょう数学すうがく選書せんしょ〉、2005ねんISBN 4-535-60144-5 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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