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能持院(のうじいん)は、栃木県芳賀郡茂木町にある曹洞宗の寺院。
1222年(貞応元年)、茂木知基の開基である。知基は茂木氏の始祖であり、茂木城を築城した人物である。1595年(文禄4年)に茂木治良が小川城に移るまで、茂木氏の菩提寺であり続けてきた[1][2]。
江戸時代は、茂木藩[3]藩主細川氏の菩提寺になっている[2]。
墓地には、細川氏歴代藩主の墓がある。異色なのは、墓標としての墓石を置かず、代わりに杉の木1本を植えて、手前に没年月日を記した石灯籠を置いている。このような墓制は他に類を見ない[1]。
- 能持院総門(栃木県指定有形文化財 昭和33年8月29日指定)[4]
- 細川家の墓所(栃木県指定史跡 昭和33年8月29日指定)[5]
- 栃木県歴史散歩編集委員会 編『栃木県の歴史散歩(歴史散歩9)』山川出版社、2007年