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興海県(こうかい-けん)は中華人民共和国青海省海南チベット族自治州に位置する県。
古代においては羌の活動地域であり、唐代には土蕃に属した。明代になると朶甘思宣慰司の管轄地とされ、明末から清初にかけてはホシュート(和碩特)の勢力下に置かれたが、雍正年間に中央朝廷が行政権を回復すると「欽差総理青海蒙古番地事務大臣衙門」の管轄とされた。
中華民国が成立すると当初は「青海弁事長官」後に「蒙番宣慰使和甘辺寧海鎮寧使」の管轄とされた。1929年(民国18年)、青海省が設置されると共和県の管轄とされた。1939年(民国28年)、興海設治局が成立、1943年(民国32年)に興海県に昇格した。1952年に興海蔵族自治区に改編されたが同年再び興海県と改められた。
- 鎮:子科灘鎮、河卡鎮、曲什安鎮
- 郷:温泉郷、竜蔵郷、中鉄郷、唐乃亥郷