虎とら門もん要塞ようさい

現存げんそんする威い遠どお砲台ほうだいの門もん

威い遠どお砲台ほうだい

虎とら門もん要塞ようさい（こもんようさい）または虎とら門もん砲台ほうだい（こもんほうだい、中国ちゅうごく語ご: 虎とら门炮台だい）は、中国ちゅうごく広東かんとん省しょう東ひがし莞ふとい市し（一部いちぶは広州こうしゅう市し番ばん禺区、南沙なんさ区くにかかる）にかつて存在そんざいした清朝せいちょう時代じだいの戦力せんりょく拠点きょてん、史跡しせき。中国ちゅうごくの近きん・現代げんだい史しにおいて重要じゅうような要所ようしょ。広州こうしゅうの南みなみの玄関げんかん口こうであり、後のちに中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく成立せいりつ後ご発展はってんする塘沽とよく比較ひかくされ、「南みなみに虎とら門もんあり、北きたに塘沽あり」と言いわしめた。

1630年代ねんだい明代あきよ末すえ,鄭てい芝しば龍りゅう弟おとうと鄭てい芝しば虎とらが水兵すいへいと共ともに住すんだ為ため、この名ながある。康かん熙帝年間ねんかんに建設けんせつがはじまり、道みち光こう帝みかど年間ねんかん、広こう東水ひがしみず師し提督ていとく・関せき天たかし培つちかえと欽差大臣だいじん・林はやし則のり徐じょによって本格ほんかく的てきな整備せいび、拡充かくじゅうが行おこなわれた。沙すな角かく、大角おおすみ、威い遠とおなどの砲台ほうだいが11箇所かしょに渡わたって置おかれた。現在げんざいでは、そのうち2箇所かしょの砲台ほうだいが残のこされている。阿片あへん戦争せんそう末期まっきは、壮烈そうれつな激戦げきせんが繰くり広ひろげられ多おおくの犠牲ぎせい者しゃを出だした。

更さらに再ふたたび海外かいがいからの侵略しんりゃくにさらされたのは中華民国ちゅうかみんこく時代じだい、1937年ねん7月がつ7日にちの盧溝橋ろこうきょう事件じけんに端はしを発はっした支ささえ那な事変じへんが拡大かくだいした折おり、日本にっぽん軍ぐんは広東かんとん攻略こうりゃくを進すすめ、日本にっぽん軍ぐんの第だい21軍ぐん、第だい5師団しだんによって攻略こうりゃくされ、広東かんとん占領せんりょうの足あしがかりにされた。

1982年ねん2月がつ23日にちに全国ぜんこく重点じゅうてん文物ぶんぶつ保護ほご単位たんいに、1997年ねん6月がつに全国ぜんこく愛国あいこく主義しゅぎ教育きょういく示しめせ範はん基地きちに指定していされている。