西にし廠しょう

西にし廠しょう（せいしょう）は、中国ちゅうごくの明あきら代だいに置おかれた特務とくむ機関きかん。

概要がいよう

同様どうようの組織そしきとしては、永楽えいらく年間ねんかんに東ひがし廠しょうが設置せっちされていたが、成なり化か13年ねん（1477年ねん）、李り子こ龍りゅうの宮中きゅうちゅう侵入しんにゅう未遂みすい事件じけんを機きに、宦官かんがんの汪ひろし直ただしを長ちょうとして新あらたに警察けいさつ権けんを行使こうしする官署かんしょとして設置せっちされた。

密偵みっていを駆使くしして朝臣あそんを監視かんしし、しばしば大獄たいごくを引ひき起おこしたが、汪ひろし直じきの失脚しっきゃくを受うけて成なり化か18年ねん（1482年ねん）に一旦いったん廃止はいしされた。正徳まさのり元年がんねん（1506年ねん）には再興さいこうされ、新設しんせつされた内うち行くだり廠しょうと共ともに、劉りゅう瑾を筆頭ひっとうとする宦官かんがんたちの専横せんおうに利用りようされたが、正徳しょうとく5年ねん（1510年ねん）に劉りゅう瑾が処刑しょけいされると、内うち行ぎょう廠しょうと共ともに西にし廠しょうも廃止はいしされた。

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