観かん潮しお橋きょう

観かん潮しお橋きょう

国道こくどう202号ごう標識ひょうしき

観かん潮しお橋きょう（かんちょうばし）とは、長崎ながさき県けん佐世保させぼ市し早岐はいき2丁目ちょうめと、針尾島はりおじまに位置いちする有福ありふく町まちを結むすぶトラス橋きょうである。

概要がいよう

外洋がいようとの出入でいり口ぐちが2つしかない閉鎖へいさ性せい海域かいいきの大村湾おおむらわん。2つの出入でいり口ぐちのうち、早岐瀬戸はいきせとの最もっとも狭せまい場所ばしょに架かけられている橋はしである（もうひとつの出入でいり口ぐち、針尾瀬戸はりおせとにかかるのが、西海さいかい橋きょうと新しん西海さいかい橋きょうである）。

外洋がいようとの干満かんまんの差さから、桁けた下かの潮しおの流ながれは急きゅうであり、満みち潮しお、引ひき潮しおのたびに、右みぎに左ひだりに潮しおの流ながれが変かわる。そういった潮しおの流ながれを眺ながめることができることから「観かん潮しお橋きょう」と名なづけられた。近年きんねんでは、この急流きゅうりゅうを楽たのしむカヌー愛好あいこう家かの姿すがたが見みられる様ようになった。

奈良なら時代じだいには、川かわでもないのに、水みずが流ながれるような急流きゅうりゅうが生しょうじることから、『肥前ひぜん国こく風土記ふどき』には「早来はやきたの瀬戸せと」と記しるされた。後のちに「早来はやきた(はやき)」が転てんじ、周辺しゅうへんの地名ちめいが「早岐はいき（はいき）」になったといわれている。また、江戸えど時代じだいには当時とうじの早岐はいきを治おさめていた平戸ひらど藩はん主おもの松浦まつうら熈により平戸ひらど八景はっけいの1つ「潮目しおめ」として入いれられている。

佐世保させぼ鎮守ちんじゅ府ふが置おかれた明治めいじ期き以降いこうには、現在げんざい、橋はしが架かかる場所ばしょの周辺しゅうへんに料亭りょうていが設もうけられるなど、風光ふうこう明媚めいびな場所ばしょとしても親したしまれた。

また、映画えいが『69 sixty nine』のロケ地ちの1つになっており、主人公しゅじんこうが橋はしから飛とび込こむシーンがある（実際じっさいの早岐瀬戸はいきせとは現在げんざい飛とび込こんだり遊泳ゆうえいすることは禁止きんしされている）。

なお橋はしの命名めいめいは当時とうじ早岐はいき駅えき駅長えきちょうをしていた原田はらだ謙一けんいちによるもの。

アクセス

• JR早岐はいき駅えきから徒歩とほで約やく10分ふん
• 路線ろせんバス：西にし肥こえバス「早岐はいき田子たごの浦うら」、「早岐はいき中町なかまち」または「観かん潮しお橋きょう」下車げしゃ

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• 国道こくどう202号ごう