カヌー
カヌー(Canoe)とは、カリブに
カヌーの定義 の難 しさ[編集 ]
カヌーの
これはそもそも、カヌーなる
なお、
カヌーとカヤック[編集 ]
しかし、この
地域 ごとの特徴 [編集 ]
北 アメリカ- アメリカ・インディアンの
用 いるカヌーの多 くは丸太 を刳 り抜 いた丸木舟 である。アメリカ合衆国 のワシントン州 からカナダ、アラスカにかけての太平洋 沿岸 の温帯 雨林 、針葉樹 林 に居住 するハイダ族 、トリンギット族 、クワキウトル族 などは樹 高 60mにも及 ぶベイスギ、ベイマツなどの針葉樹 を加工 してトーテムポールや板葺 きの大 建築 を造 り上 げてきたが、船 の面 でも数 十 人 の乗用 が可能 なカヌーを作 り、鮭 や鱒 の漁 に用 いた。一方 、カリフォルニア州 のチュマシュ族 だけは複雑 な構造 を持 つ縫合 船 を用 いており、ポリネシアのカヌー建造 技術 が何 らかの形 で伝播 していたのではないかと考 える研究 者 もいる。またエスキモーやイヌイット、アレウト族 が使用 するカヤックは、獣 骨 や木材 の骨組 みに獣皮 を張 るという構造 であった。カナディアン・カヌーは本来 は木材 の骨組 みに樹皮 を張 る構造 であった。 - ミクロネシア
- ミクロネシアではパンノキを
船体 にした縫合 船 のシングル・アウトリガーカヌーが広 く用 いられていた。小 さいものはラグーン内 での漁労 用 であるが、大 きなものは十 名 近 い乗員 を乗 せて数 日間 以上 の外洋 航海 を行 うことが可能 な航海 カヌーである。カロリン諸島 からヤップ島 へのサウェイ貿易 には、このような航海 カヌーが欠 かせなかった。また、ヤップ島 の石 貨の中 でも古 い時期 のものは、航海 カヌーによってパラオから運 んで来 たものと考 えられている。 東南 アジア東南 アジアでは、シングル・アウトリガーカヌーの他 に、ダブル・アウトリガーカヌーも用 いられている。また蛋民が用 いる家 船 は、世帯 単位 でそこに居住 しながら漁労 を行 う為 の大型 のカヌーである。現在 はエンジンを用 いているが、本来 は帆走 カヌーであった。家 船 はアウトリガーを持 たない。- メラネシア
- メラネシアには、
内水 面 で用 いられる小型 のカヌーと、外洋 を航海 するための大型 の航海 カヌーが存在 している。メラネシアの航海 カヌーにはシングル・アウトリガーカヌーとダブル・カヌーの両方 がある。特 に有名 なものは、トロブリアンド諸島 のクラ交易 で用 いられた航海 カヌーである。 - ポリネシア
- ポリネシアには、シングル・アウトリガーカヌー、ダブル・カヌー、アウトリガーを
持 たないカヌーの3種類 が存在 している。マオリのカヌーは殆 どがアウトリガーを持 たない。ポリネシアの航海 カヌーは殆 どがダブル・カヌーであるが、域外 ポリネシアのテ・プケと呼 ばれる航海 カヌーはシングル・アウトリガーカヌーである。 - マダガスカル
島 - マダガスカル
島 の先住民 は東南 アジア島嶼 部 から航海 カヌーに乗 ってマダガスカル島 に移住 した人々 であり、現在 でもシングル・アウトリガーカヌーを漁労 等 に用 いている。 北東 アジア日本 列島 には、各種 のカヌーが存在 していた。千葉 県 市川 市 の雷 下 遺跡 で2013年 11月縄文 時代 早期 の約 7,500年 前 のものとみられる丸木舟 が出土 し、かつて北海道 や樺太 、千島 列島 で独自 の文化 を築 いていたオホーツク文化 人 やウィルタ、アイヌには、それぞれ独自 のカヌーがあったと考 えられている。アイヌは桂 やヤチダモの大木 を刳 り抜 いて作 ったカヌー「チㇷ゚」を使用 していた。チㇷ゚は基本 的 には湖沼 や河川 用 の船 であるが、過去 にはチㇷ゚に舷側 板 を取 り付 けて大型 化 し、帆 を備 えた沿岸 航海 用 のカヌー「イタオマチㇷ゚」(アイヌ語 で「板 のある船 」の意 )を作成 し、はるかサンタン(沿海州 )にまで渡 り、山 丹 交易 と呼 ばれる交易 活動 を行 っていた。このイタオマチㇷ゚を復元 しようと試 みるグループも存在 し、実際 に1989年 、釧路 市 在住 のアイヌ系 住民 が復元 に取 り組 み、完成 させた。また小笠原諸島 には、有史 以降 最初 にこの島 に入植 したハワイ人 たちがシングル・アウトリガーカヌーを持 ち込 んでいる。
画像 集 [編集 ]
-
マダガスカル
島 のシングルアウトリガー帆走 カヌー。 -
タヒチで
開催 されているシングルアウトリガーカヌーの大会 「ハヴァイキヌイ・ヴァア」のOC-6。 -
マーシャル
諸島 のシングルアウトリガー帆走 カヌー(ミクロネシア) -
古代 ポリネシアの遠洋 航海 カヌーのレプリカ「ハヴァイイロア」 -
マオリの
戦闘 用 ワカはアウトリガーや帆 を持 たない。 -
マオリのワカの
彫刻 。今日 、ワカ彫刻 の職人 は芸術 家 として扱 われている。 -
マダガスカル
島 のカヌー。旧 フランス植民 地 ではカヌーはピローグと呼 ばれることが多 い。
船体 の構造 [編集 ]
さらに
また
シングルブレード・パドルとダブルブレード・パドル[編集 ]
船舶 の構造 の大 まかな分類 [編集 ]
- カナディアンカヌー
- カヤック
- シングル・アウトリガー・カヌー(オセアニア、マダガスカル
島 等 に分布 )伝統 的 な木造 カヌー競技 艇 (OC-1/V1、OC-4/V4、OC-6/V6)- セイリング・カヌー(パドリングではなく
帆走 によって航行 するもの) 航海 カヌー(セイリング・カヌーの中 でも大型 で、数 名 の乗員 と数 トンの荷物 を載 せ、数 百 キロメートル以上 の外洋 航海 が可能 なもの。ミクロネシア、メラネシア、域外 ポリネシアで主 に用 いられる。マウ・ピアイルックによれば、カロリン諸島 の航海 カヌーは通常 、9日間 の航海 が可能 であるとされる。船体 、デッキ、ナヴィゲーター・ルームの構造 は地域 によって大 きく異 なる)
- ダブル・アウトリガー・カヌー(
東南 アジア島嶼 部 で広 く用 いられる) 戦闘 用 カヌー ‐ アジア、アメリカ大陸 、ヨーロッパ、アフリカなど広 い地域 で使 われた。- ワカ・タウア(マオリが
用 いる長大 な戦闘 用 カヌー。アウトリガーは装着 されない。船体 に美 しい彫刻 が施 され、この彫刻 は近年 では芸術 の一種 と考 えられている。また最近 ではこの種 のカヌーは観光 用 にも用 いられている) - Kakap - マレーシア、インドネシア、ブルネイで
偵察 ・補給 用 などに使 われたカヌー
- ワカ・タウア(マオリが
- ダブル・カヌー(ほとんどが
航海 カヌーで、シングル・アウトリガーの航海 カヌーよりも乗員 数 、積載 能力 、航続 距離 に優 れ、無 寄港 で一 か月 強 、数 千 キロメートルの外洋 航海 を行 うことも可能 。主 にポリネシアで用 いられる)
この
ツーリング[編集 ]
川 旅 遠洋 航海
競技 [編集 ]
- カヌースプリント - オリンピック
種目 (12種目 )、パラリンピック種目 (パラカヌー)[1] - カヌースラローム - オリンピック
種目 (4種目 ) - カヌーワイルドウォーター
- カヌーポロ
- ドラゴンカヌー
- カヌーマラソン
- フリースタイル(カヌー・カヤック)
- ホワイトウォーターロデオ(フリースタイル)
- サーフカヤック
- スクウォート
- クリーキング
- ビッグウォーター
- ストライド
- シットオントップ
- セーリングカヌー
(
- アウトリガーカヌー(OC-1,OC-2,OC-3,OC-4,OC-6,DC-12あるいはV1,V2,V3,V4,V6,V12)
- アウトリガーカヌー
競技 はエリア毎 に伝統 に根 ざしたルールでの競技 団体 が存在 する。 - これらの
競技 団体 の国際 的 な統括 組織 として80年 のロサンゼルスオリンピックを契機 に設立 されたのがInternational Polynesian Canoe Federation(現在 のInternational Va'a Federation)である。 競技 用 アウトリガーカヌーは、左側 にアマを持 つこと、シングルブレードのパドルを用 いることが特徴 である。近年 、ハワイ、北米 といったエリアではOC1またはOC2にラダーを取 り付 けたものが主流 となっているが、国際 的 にはラダー無 しが標準 である。国際 ヴァア連盟 内 では、オセアニアを植民 地 化 し抑圧 ・搾取 を行 った欧米 文化 への抵抗 感 、さらには単 なる競技 種目 でなく民族 固有 の文化 であるというプライドから、オリンピックを頂点 とする国際 的 なスポーツへの迎合 を良 しとしない風潮 もある。
- アウトリガーカヌー
国際 交流 [編集 ]
1998
また、4
さらに1996
著名 なカヌー選手 [編集 ]
本田 大 三郎 - カヌー競技 の日本人 初 のオリンピック選手 。1964年 東京 五輪 出場 。日本体育大学 卒 。現 カヌースクール経営 。- ビルギット・フィッシャー - ドイツの
女子 カヌー選手 、金 メダル8個 と銀 メダル4個 を獲得 井上 清 登 - ロサンゼルス五輪 カナディアンシングル500mで日本人 初 の6位 入賞 和泉 博幸 - ロス五輪 カナディアンペア8位 入賞 、ソウル五輪 2大会 連続 日本 代表 、日体大 卒 福里 修 誠 - ロス五輪 カナディアンペア8位 入賞 丸山 小百合 -アトランタ五輪 代表 、シドニー五輪 2大会 連続 日本 代表 、筑波大 卒 竹下 百合子 -北京 五輪 カヤックシングル4位 入賞 、早大 卒 北本 忍 - アテネ五輪 代表 、北京 五輪 カヤックペア500m5位 入賞 、武庫川女子大 卒 竹屋 美紀子 - アテネ五輪 代表 、北京 五輪 カヤックペア500m5位 入賞 、日体大 卒 松下 桃太郎 - ロンドン五輪 代表 。第 17回 アジア大会 男子 カヤックペア200メートル優勝 。藤嶋 大 規 -第 17回 アジア大会 男子 カヤックペア200メートル優勝 。立命館大 卒 。羽根田 卓也 - リオデジャネイロ五輪 スラロームカナディアンシングルで日本人 初 の銅 メダル。
著名 なカヌーイスト[編集 ]
脚注 [編集 ]
出典 [編集 ]
- ^
日本 パラリンピック委員 会 は「カヌー」の名称 を使用 している。 - ^ カヌースプリント
日本 カヌー連盟 - ^ “
競技 紹介 Canoe/カヌー”.日本 パラリンピック委員 会 . 2021年 8月 24日 閲覧 。