蛋民

香港ほんこん・アバディーン（香港ほんこん仔こ）のタイフーンシェルター内ないに停泊ていはくする水上すいじょう居きょ民みんの船ふね

蛋民（たんみん、蜑あま民みん、疍民とも書かく）は華南かなんの広東かんとん省しょう、福建ふっけん省しょう、広西ひろせチワン族ぞく自治じち区く、海南かいなん省しょう、香港ほんこん、澳門まかおの沿岸えんがん地域ちいきや河川かせんで生活せいかつする水上すいじょう生活せいかつ者しゃである。

概要がいよう

香港ほんこん・アバディーン（香港ほんこん仔こ）

陸ろくに土地とちをもたず、主おもに船ふねを家いえとし、水上すいじょうで漁業ぎょぎょう、水運すいうん、商業しょうぎょうなどの生業せいぎょうを営いとなむ。このため船上せんじょう人じんとも呼よばれる。岸辺きしべに「棚たな屋や」や「茅ちがや寮りょう」と呼よばれる、簡単かんたんな水上すいじょう家屋かおくを築きずいて住すむ場合ばあいもある。伝統でんとう的てきな材料ざいりょうとしては、木材もくざいに加くわえて、サトウキビの茎くきや皮かわなどが使つかわれた。

漢かん民族みんぞくであり、少数しょうすう民族みんぞくには分類ぶんるいされないが、生活せいかつ様式ようしきの違ちがいや教育きょういく程度ていどの差さなどによる被ひ差別さべつ民みんであった。1970年代ねんだいまでは、非ひ蛋民との通つう婚こんも限かぎられていた。

ジャッキー・チェン、ブルース・リーなどが主演しゅえんする香港ほんこん映画えいがなどにも密集みっしゅうする船ふねの姿すがたが映うつされていたことから、香港ほんこん・アバディーン（香港ほんこん仔こ）の水上すいじょう居きょ民みんが有名ゆうめいであるが、その数かずはすでに激減げきげんしている。現代げんだいでは中国ちゅうごく全体ぜんたいで見みてもその数かずは減少げんしょうし、広東かんとん省しょうの地方ちほうの沿岸えんがんと海南かいなん省しょう周辺しゅうへんを中心ちゅうしんに8万まん人にん程度ていどとされる。2006年ねん現在げんざい、都会とかい周辺しゅうへんで実際じっさいに船ふねで生活せいかつしている住民じゅうみんは、広州こうしゅう市しでは黄き埔涌に、香港ほんこんでは、ほかに西にし貢みつぎなどにごく少数しょうすう残のこるだけといわれる。

水産物すいさんぶつの販売はんばいや、輸送ゆそうの交渉こうしょうなどで、陸上りくじょうの人ひとたちとの会話かいわが欠かかせないことから、在留ざいりゅう地域ちいきの方言ほうげんに近ちかい言葉ことばを話はなすが、発音はつおんや語彙ごいなど、一定いっていの差異さいがあるのが普通ふつう。主おもに広東かんとん語ご系けいの言葉ことばを話はなす人ひとたちと、福建ふっけん語ご系けいの言葉ことばを話はなす人ひとたちがいる。

水上すいじょう生活せいかつでもっとも困こまるのは飲のみ水みずの確保かくほで、陸上りくじょうから購入こうにゅうする場合ばあいがある。洗あらい物ものなどの生活せいかつ用水ようすいには雨水あまみずなども利用りようする。

海うみの守まもり神がみとされる媽祖（天てん后きさき）信仰しんこうをもつ点てんは、陸上りくじょう生活せいかつする漁民ぎょみんや海運かいうん従事じゅうじ者しゃと変かわりないが、「鹹水かんすい蛋民」と呼よばれる、広東かんとん省しょう東ひがし莞ふとい市しを中心ちゅうしんに分布ぶんぷする人ひとたちは、洪ひろし聖きよし（南海なんかい洪ひろし聖せい大王だいおう）を信奉しんぽうし、広州こうしゅう市しから新しん会かい市しを中心ちゅうしんに分布ぶんぷする「淡水たんすい蛋民」と呼よばれる人ひとたちは龍王りゅうおうを信奉しんぽうしている。

歴史れきし

伝承でんしょうによれば、東あずま晋すすむの末すえごろ（5世紀せいき）、農民のうみん一揆いっきを首謀しゅぼうした盧の循が海沿うみぞいに南下なんかしたが、一揆いっきに失敗しっぱいし、水上すいじょう生活せいかつを送おくるようになった。統治とうち者しゃは「上陸じょうりくして居住きょじゅうしない」「勉強べんきょうして字じを覚おぼえない」「陸上りくじょうの人ひとと通つう婚こんしない」という3つの禁きんを出だし、これが千せん年ねんあまり続つづいた結果けっか、特殊とくしゅな生活せいかつをする人ひとたちが生うまれたとされる。

しかし、広東かんとん省しょう高こう要かなめ市し金利きんり鎮からは秦はた代だい以前いぜんの大だい規模きぼな水上すいじょう建築けんちくの遺構いこうが見みつかっており、実際じっさいには南越なんごし族ぞくが住すむ時代じだいからすでに水上すいじょう生活せいかつを送おくる人ひとたちが多数たすういたことがうかがえる。

宋そう代だいの書しょ『嶺みね外がい代だい答こたえ』にも記述きじゅつがあり、漁労ぎょろうに長たけた「魚さかな蜑あま」、水みずに潜もぐってカキを採とる「蠔蜑」の他ほか、山やまから木きを取とる「木き蜑あま」の3種しゅがあるとしている。

1939年ねん時点じてんで最もっとも普遍ふへん的てきに知しられていたのは、困窮こんきゅうを極きめ納税のうぜいのできなかった者ものが蛋（卵たまごのこと）をもって納税のうぜいしていたが、その卵たまごですらも納おさめられなくなった結果けっか、当時とうじの権力けんりょく者しゃに終おわれて水上すいじょうへと逃のがれたのが蛋民の起源きげんであるため「蛋民」と呼よぶようになったとされる説せつである。

そのほか、蛋民は竜りゅうや蛇へびなどが変成へんせいしたものとされる説せつや、明朝みょうちょう末期まっきに満州まんしゅう族ぞくより逃のがれて水上すいじょう生活せいかつを始はじめたのが始はじまりという説せつなど起源きげんに関かんしては諸説しょせつ存在そんざいしている。

正字せいじは「蜑あま」とされるが、その起源きげんははっきりしない。部首ぶしゅが「虫むし」となっているのは、人ひとと認みとめないという漢字かんじを使つかった差別さべつ用語ようごのひとつと考かんがえられる。同音どうおんの「蛋」の字じは宋そう代だい以降いこうに現あらわれ、「疋」の下したを「虫むし」の代かわりに音おとを示しめす「旦だん」に作つくり「疍」とする場合ばあいもある。

農業のうぎょうを権力けんりょく基盤きばんとする歴代れきだい中国ちゅうごく王朝おうちょうから差別さべつされ、科挙かきょの受験じゅけん資格しかくも与あたえられなかった。他たの漢かん民族みんぞくなどが、彼かれらを海上かいじょう（船上せんじょう）から陸りくに上あがらせないこともあった。また、水上すいじょうでは教育きょういくを受うける機会きかいも限かぎられ、文盲もんもうも多おおかった。陸上りくじょう生活せいかつ者しゃと同等どうとうの人権じんけんが認みとめられたのは、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく成立せいりつ後ごで、20世紀せいき後半こうはんの社会しゃかい基盤きばんの整備せいびとともに、多おおくの水上すいじょう生活せいかつ者しゃが陸上りくじょう生活せいかつに移行いこうした。

各地かくちの蛋民

香港ほんこんの蛋民

「鹹水かんすい蛋民」と呼よばれる、東ひがし莞ふとい周辺しゅうへんから移動いどうして来きた人ひとたちが多数たすう派はを占しめる。広東かんとん語ごの下位かい方言ほうげんのひとつである「蛋家話ばなし」を話はなす。広州こうしゅうや香港ほんこんの広東かんとん語ごとの発音はつおんの差異さいは小ちいさく、会話かいわに大おおきな支障ししょうはない。「香港ほんこん」という語かたりは、広州こうしゅうの広東かんとん語ごではヒョンコン（Heunggong）のように発音はつおんするが、英語えいごで「Hong Kong」と綴つづるのは、香港ほんこんの蛋民の広東かんとん語ごの発音はつおんに基もとづくためといわれる。実際じっさいに香港ほんこんで「eu」の綴つづりで表あらわされている円えん唇くちびる前ぜん舌した半はん広こう母音ぼいんの一部いちぶは、蛋家では「o」で表あらわされる円えん唇くちびる後ご舌した半はん狭せま母音ぼいんに交替こうたいしている場合ばあいがある。（例れい：「脚あし」 香港ほんこん・広州こうしゅう geuk3：蛋家 gok3）しかし、地区ちくによっては交替こうたいしていなかったり、逆ぎゃくに「o」から「eu」に交替こうたいしている例れいもあり、法則ほうそく性せいは見出みだせない。

香港ほんこんには台風たいふうが多おおいため、毎年まいとし多おおくの船ふねが港みなとに避難ひなんしていても台風たいふうによって転覆てんぷくし、死亡しぼうする例れいが続出ぞくしゅつした。特とくに1906年ねんの被害ひがいは甚大じんだいで、政府せいふは1910年代ねんだいに油あぶら麻あさ地ちと銅鑼どら湾わんに「避風塘」という、防波堤ぼうはていに囲かこまれた避難ひなん地域ちいきを設もうけた。この避風塘には水上すいじょう生活せいかつをする人ひとたちの船ふねが密集みっしゅうし、「水上すいじょう浮城うきしろ」という形容けいようもなされた。日にち用品ようひんや食料しょくりょうなどの販売はんばいをする船ふねも多数たすう現あらわれた。

1940年代ねんだい初頭しょとうには人口じんこう164万まん人にんの香港ほんこんで15万まん人にんを超こえる蛋民がいたと推定すいていされている。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの1945年ねんから中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくが誕生たんじょうした1949年ねんの混乱こんらん期きには、中国ちゅうごく沿岸えんがん部ぶから香港ほんこんに集あつまる船ふねが増ふえ、総数そうすうはさらに膨ふくらんだといわれるが、この時期じきの具体ぐたい統計とうけいは残のこされていない。1950年代ねんだい、戦後せんごの混乱こんらんが落おち着つくと、料理りょうり船せんや芸能げいのうを見みせる船ふねも営業えいぎょうを始はじめるようになり、一般いっぱん市民しみんも夜よるに舟遊ふなあそびに出でかけるようになった。当時とうじ、油あぶら麻あさ地ちは蛋民が買かい物ものをしたり、医療いりょうを受うけたりする地区ちくとして繁盛はんじょうした。

香港ほんこんでは、1970年代ねんだいより、陸上りくじょう生活せいかつを送おくれるように政府せいふに支援しえんを求もとめる声こえが高たかまり、屯たむろ門もん、沙すな田でんなどに建設けんせつされた大だい規模きぼ公共こうきょう住宅じゅうたくへの入居にゅうきょが進すすむようになり、水上すいじょう生活せいかつ者しゃは減少げんしょうを続つづけた。1980年ねんに、香港ほんこん政府せいふが中国ちゅうごく大陸たいりくからの移民いみんを制限せいげんする政策せいさくを打うち出だすと、中国ちゅうごく大陸たいりくの漁民ぎょみんの女性じょせいと結婚けっこんした水上すいじょう居きょ民みんは、陸上りくじょう生活せいかつをすると妻つまが不法ふほう滞在たいざい者しゃとみなされるため、政府せいふに居住きょじゅう許可きょかの請願せいがんを出だす例れいもあったが、例外れいがいは認みとめられなかった。この頃ころより、油あぶら麻あさ地ち沿岸えんがんの埋うめ立たて（現在げんざいの西にし九きゅう龍りゅう地区ちく）や香港ほんこん島とう周辺しゅうへんの埋うめ立たても始はじまり、生活せいかつ基盤きばんとなる海うみも大だい変化へんかを見みせ、1990年代ねんだいには油あぶら麻あさ地ち、銅鑼どら湾わんから水上すいじょう居きょ民みんの姿すがたは消きえた。

マカオの蛋民

1878年ねんの人口じんこう統計とうけいでは、68,086人にんのマカオ総そう人口じんこうの内うち、8,935人にんが水上すいじょう居きょ民みんであり、13％を占しめていた。1960年代ねんだいまでは、マカオの漁民ぎょみんの9割わり以上いじょうは水上すいじょう生活せいかつをしていたと言いわれる。香港ほんこんと同様どうように、マカオでも1970年代ねんだいより海岸かいがんの埋うめ立たてが進すすみ、近海きんかい漁業ぎょぎょうが衰退すいたいし、組織そしき的てきで設備せつび投資とうしが必要ひつような漁業ぎょぎょうに移行いこうしたこと、漁民ぎょみん夜間やかん学校がっこうが開設かいせつされて、漁民ぎょみんも子こどもの教育きょういくに熱心ねっしんになり、その結果けっか、陸上りくじょうでの就業しゅうぎょうの機会きかいが増ふえたことなどから、水上すいじょう生活せいかつをやめて、陸上りくじょう生活せいかつに移行いこうする人ひとが増ふえた。マカオの水上すいじょう生活せいかつ者しゃには広東かんとん省しょうの戸籍こせきをも持もつ人ひともいる。

広東かんとん省しょうの蛋民

広東かんとん省しょう東部とうぶの汕頭周辺しゅうへんで活動かつどうする蛋民は、潮うしお州しゅう語ごの発音はつおんの影響えいきょうを大おおきく受うけた広東かんとん語ご系けいの方言ほうげんを話はなす。珠江たまえ流域りゅういきの蛋民は、東ひがし莞ふといや順徳じゅんとくの方言ほうげんに近ちかい発音はつおんの方言ほうげんを話はなす。珠江たまえには6万まん人にんの蛋民が存在そんざいしたが、1958年ねんに4か月げつがかりで全員ぜんいんが陸上りくじょうに移うつり、新あたらしい住宅じゅうたくが提供ていきょうされた。これにより水上すいじょうの特別とくべつ行政ぎょうせい区くであった珠江たまえ区くは廃止はいしされた。

広西ひろせチワン族ぞく自治じち区くの蛋民

桂かつら林りんの水上すいじょう生活せいかつ者しゃ

梧州市し、象ぞう州しゅう県けんなどの河川かせんで淡水たんすい蜑あま家かが生活せいかつしている。北海ほっかい市しなど、南シナ海みなみしなかい沿岸えんがん地域ちいきで生活せいかつする鹹水かんすい蜑あま家かもいる。

海南かいなん省しょうの蛋民

三さん亜あ市し

海南かいなん省しょうは、広東かんとん省しょうから別わかれてできた省しょうであるが、陸上りくじょうで生活せいかつする漢かん族ぞくは閩南語ご系けいの海南かいなん語ごを話はなす住民じゅうみんが多数たすうを占しめる。しかし、海南かいなん島とうの西部せいぶの昌江まさえ県けん海うみ尾お地区ちく、南部なんぶの三さん亜あ市しや陵りょう水すい県けん周辺しゅうへんの沿岸えんがんで生活せいかつする蛋民は、広東かんとん語ごの一種いっしゅである「蛋家話ばなし」を話はなし、広東かんとん省しょうの中心ちゅうしん部ぶがルーツであることが窺うかがえる。先祖せんぞからの伝承でんしょうでは、番ばん禺（現げん広州こうしゅう市し）、南海なんかい、順徳じゅんとく（現げん仏山ほとけやま市し）などが出身しゅっしん地ちで、「淡水たんすい蛋民」と呼よばれる、珠江たまえ流域りゅういきで生活せいかつしていた人ひとたちが移うつって来きたと言いわれている。他たに陽ひ江こう周辺しゅうへんが出身しゅっしん地ちとする人ひとたちもいる。清きよし代だいの『崖がけ州しゅう志こころざし』に「蛋民」として記述きじゅつがあり、それ以前いぜんに移うつってきたと考かんがえられる。海南かいなん島とう沿岸えんがんでも、生活せいかつ基盤きばんとする港みなとを移うつす例れいもあり、また、他たの漁民ぎょみんとの交流こうりゅうも盛さかんとなっているため、現在げんざいは海南かいなん語ごを話はなす蛋民も増ふえている。

服装ふくそうは陸上りくじょうの漢かん族ぞくと大差たいさないが、被こうむる竹たけ笠かさが海南かいなん島とうに多おおい三さん角錐かくすいではなく、上下じょうげで直径ちょっけいが異ことなる筒つつ状じょうのものを用もちいる例れいが多おおく、カラフルな帯おびを巻まく例れいも多おおい。女性じょせいは玉たまのアクセサリーを好このんで身みに着つけている。

福建ふっけん省しょうの蛋民

1927年ねん福ふく州しゅうの蛋民（曲きょく蹄）

福建ふっけん省しょうにも同様どうようの水上すいじょう生活せいかつを送おくる人ひとたちがおり、「曲きょく蹄」、「曲きょく蹄囝」と蔑称べっしょうされることがあった。これは、足あしで舵かじを取とるなどの日常にちじょう動作どうさによって、足あしの形かたちが変かわっていることによる。「科か題だい」とも呼よばれる。また、福建ふっけん省しょう南部なんぶと同おなじく閩南語ご系けいの言葉ことばを話はなす広東かんとん省しょう東部とうぶ（潮しお汕地区ちく）の水上すいじょう生活せいかつ者しゃと合あわせて、「福ぶく佬」、「鶴づる佬」（ホクロウ）などと呼よばれることもあるが、これは広東かんとん人じんによる福建ふっけん人じん全般ぜんぱんに対たいする呼称こしょう（蔑称べっしょう）でもある。

日本にっぽんにおける「蜑あま家か」

中国ちゅうごくの「蜑あま」、「蜑あま家か」という語かたり、あるいは「蜑あま女おんな」という表記ひょうきを用もちいて、「あま」と読よみ、日本にっぽんの漁民ぎょみんや海女あまを指さす例れいが近世きんせいの文書ぶんしょに見みられる。例たとえば、『南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん』に、「蜑あま家か舟ふね」と書かいて「あまぶね」と読よむ語かたりが登場とうじょうする。

また、近世きんせいから近代きんだいにかけて家いえ船せんと呼よばれる船上せんじょうで生活せいかつする者ものたちがいた。漁業ぎょぎょうを営いとなみ、本拠ほんきょとする海域かいいきの中なかで、陸上りくじょうに住すむ者ものと物々交換ぶつぶつこうかんなどの交易こうえきしながら生活せいかつしていた。昭和しょうわ40年ねんごろまで存在そんざいしたが、現在げんざいでは見みられなくなっている。

関連かんれん項目こうもく

• 霍英東ひがし - 香港ほんこんの左派さは資本しほん家か、元もと中国ちゅうごく政治せいじ協商きょうしょう会議かいぎ副ふく主席しゅせき。香港ほんこんの蛋民出身しゅっしん。
• 客きゃく家か - 「蜑あま家か」、「撈家」（ごろつき）と並ならべて差別さべつの対象たいしょうとされた。
• 家いえ船せん
• カンポン・アイール - 大だい規模きぼな水上すいじょう集落しゅうらく

参考さんこう文献ぶんけん

• 可児かに弘明ひろあき『香港ほんこんの水上すいじょう居きょ民みん　中国ちゅうごく社会しゃかい史しの断面だんめん』岩波書店いわなみしょてん（岩波いわなみ新書しんしょ）、1970年ねん。全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:71005485

外部がいぶリンク

• 『蛋民』 - コトバンク
• 『蜑あま民みん・蛋民』 - コトバンク