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囲碁いご

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

囲碁いごいごとは、交互こうご盤上ばんじょういしいて自分じぶんいしかこんだ領域りょういきひろさをきそう、2人ふたりおこなボードゲーム一種いっしゅ

たんともばれる。

概要がいよう

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2人ふたりのプレイヤーが、碁石ごいしばれる白黒しろくろいしを、通常つうじょう19×19の格子こうしえがかれた碁盤ごばんばれるいた交互こうご配置はいちする。一度いちどかれたいしは、相手あいていしぜんしゅうかこまれないかぎり、のぞいたり移動いどうさせたりすることはできない(対角線たいかくせんじょうかこってもけない)。ゲームの目的もくてきは、自分じぶんいろいしによって盤面ばんめんよりひろ領域りょういき)を確保かくほする(かこう)ことである。

アブストラクトゲームボードゲーム一種いっしゅで、ゲーム理論りろん言葉ことばえば二人零和有限確定完全情報ゲームである[ちゅう 1]勝敗しょうはいは、よりおおきな確保かくほすることで決定けっていされる(#勝敗しょうはいかんするルール)。ゲームの終了しゅうりょうは、将棋しょうぎチェスおなじように、一方いっぽうけをみとめること(投了とうりょうという)もしくは双方そうほうの「もうつべきところがない」という合意ごういによっておこなわれる。ほかのボードゲームと比較ひかくした場合ばあい特異とくい特徴とくちょうは、ルールじょう制約せいやくがきわめてすくないこと、パスがみとめられていることがげられる。対局たいきょく結果けっかは「片方かたがた勝利しょうり」「け(持碁じご)」「勝負しょうぶ」「りょうけ」の4種類しゅるい規定きていされている。

発祥はっしょう中国ちゅうごくかんがえられており、2000ねん以上いじょうまえからひがしアジアを中心ちゅうしんしたしまれてきた。そうした文化ぶんか歴史れきしなかただれ(らんか)ひとしさまざまな別称べっしょうつ(#囲碁いご別称べっしょうとその意味いみ)。日本にっぽんでも平安へいあん時代じだいからひろしたしまれ、枕草子まくらのそうし源氏物語げんじものがたりといった古典こてん作品さくひんにも数多かずおお登場とうじょうする。戦国せんごくには武将ぶしょうのたしなみでもあり、庶民しょみんにもひろ普及ふきゅうした。江戸えど時代じだいには家元いえもとよんいえ中心ちゅうしんとしたプロ組織そしきもでき、興隆こうりゅう時期じきむかえた。明治めいじ以降いこうつづひろしたしまれ、近年きんねんではインターネット経由けいゆして対戦たいせんするネットさかんである。日本にっぽんではダメ布石ふせきいし定石じょうせきなど、すうおおくの囲碁いご用語ようご日本語にほんご慣用かんようとしても定着ていちゃくしている(#囲碁いご由来ゆらいする慣用かんよう表現ひょうげん)。

西洋せいようてき価値かちかんからはチェスなどと同様どうようマインドスポーツ競技きょうぎ)でもあり、国際こくさい囲碁いご連盟れんめい国際こくさいオリンピック委員いいんかい承認しょうにんする国際こくさいスポーツ団体だんたいそう連合れんごう加盟かめいし、五輪ごりん競技きょうぎとしての採用さいよう目指めざしている。中国ちゅうごく広州こうしゅう開催かいさいされる2010ねんアジア競技きょうぎ大会たいかいでは競技きょうぎ種目しゅもくとして採用さいようされた。

日本語にほんごでは「囲碁いごつ」と表現ひょうげんするが、なぜこの表現ひょうげん使つかわれるのかはかっていない[1]

歴史れきし

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」というは、本来ほんらいは「棋・棊」の異体いたい意味いみ発音はつおんおなじだった。中国ちゅうごくでは「かこえ棋」(しん字体じたいによる代用だいよう表記ひょうきしげるかこえ / 围棋)とく。日本にっぽんかん字音じおんでの「ゴ」と「キ」のおとちがいは呉音ごおん漢音かんおんちがいに由来ゆらいする。

すくなくとも春秋しゅんじゅう時代じだいには成立せいりつしていたようで、『論語ろんご』や『孟子もうし』のなかには話題わだいてくる。中国ちゅうごく前漢ぜんかん時代じだいには17路盤ろばん使つかわれていたとかんがえられている[2]伝統でんとうてき中国ちゅうごくは、盤上ばんじょうおおくのいしせたほうがちというルールであった。

ずい碁盤ごばん

初期しょき碁石ごいしは、とうそうのものがのこっている。その5世紀せいきには朝鮮ちょうせんへ、7世紀せいきごろ日本にっぽんつたわったとされる。その時代じだいから日本にっぽん貴族きぞく中心ちゅうしんひろあそばれ、せいくらいんには碁盤ごばん碁石ごいしおさめられている。清少納言せいしょうなごん紫式部むらさきしきぶをよくったとされ、枕草子まくらのそうし源氏物語げんじものがたりなかにも囲碁いごおもわれるものが登場とうじょうする。現在げんざい確認かくにんされている「囲碁いごつ」という表現ひょうげんもっとふるれいは、古今ここん和歌集わかしゅう収録しゅうろくされた紀友則きのとものり詞書ことばがきである[1]

室町むろまち時代ときよ末期まっきからは碁打ごうちが公家くげ武将ぶしょうまねかれるなどの専業せんぎょうすすむとともに、それまでの事前じぜんおけせきせいから自由じゆう布石ふせきへの移行いこうこった。戦国せんごく時代じだいには戦国せんごく武将ぶしょうたちにこのまれ、織田おだ信長のぶながにちうみ本因坊ほんいんぼうさんすな)が名人めいじん称号しょうごうゆるされたとわれる[ちゅう 2]江戸えど時代じだいには幕府ばくふからいえろくける家元いえもと制度せいど成立せいりつし、囲碁いご技術ぎじゅつ飛躍ひやくてき向上こうじょうするとともに、将軍しょうぐん御目見おめみえによるしろおこなわれたり、会所かいしょまれるなど庶民しょみん娯楽ごらくとしても定着ていちゃくした。

ひがしアジア以外いがいにもきたアメリカみなみアメリカヨーロッパなどでもおこなわれている。今日きょう囲碁いご世界せかい80かこく以上いじょうたれており、世界せかい選手権せんしゅけんおこなわれている。

用具ようぐ囲碁いご用語ようご

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碁盤ごばん
碁笥ごけはいった碁石ごいし
碁盤ごばん
いたうえに、直交ちょっこうする縦横じゅうおうそれぞれおな本数ほんすう線分せんぶんいたもの。碁石ごいしくのはたてせん横線おうせん交点こうてんである[3]一般いっぱんに、縦横じゅうおう19ほんずつの19路盤ろばん使つかわれる。初心者しょしんしゃけ、おこの対局たいきょくけに13路盤ろばん9路盤ろばん7路盤ろばん6路盤ろばんもある。古来こらい使用しようされたものには17路盤ろばん存在そんざいした。
せんは、もっとも外側そとがわにあるものからじゅんだい1せんだい2せんだい3せん……のようにぶ。まただい4せん交点こうてんあたり中間ちゅうかん碁盤ごばん中心ちゅうしんにある黒点こくてんほしび、19路盤ろばん場合ばあい、9つある(みぎ参照さんしょう)。碁盤ごばん中央ちゅうおうにあるほしとく天元てんげんという[3]
碁盤ごばん交点こうてん座標ざひょうは、先手せんてくろからて、よこ座標ざひょうひだりからみぎに1から19の算用さんよう数字すうじで、たて座標ざひょううえからしたいちからじゅうきゅうかん数字すうじあらわすことがおおく、これは数学すうがく直交ちょっこう座標ざひょうけいにおけるだいよん象限しょうげん類似るいじする。この場合ばあいみぎ上隅うえすみほしは「16のよん」、天元てんげんは「10のじゅう」と表現ひょうげんする。
座標ざひょうについては、上述じょうじゅつ表記ひょうきがもっとも伝統でんとうてきなものであり新聞しんぶん雑誌ざっしでももっぱらこの表記ひょうきほうもちいられるが、日本にっぽん国外こくがいでの囲碁いごファンの増加ぞうかなどもあり、現地げんちでは算用さんよう数字すうじアルファベット座標ざひょう表現ひょうげんすることもある。ただし、その表現ひょうげん方法ほうほう統一とういつされていない。よこ座標ざひょうはアルファベット、たて座標ざひょう算用さんよう数字すうじもちいるが、「数字すうじの1とアルファベットのIの混合こんごうけるために、Iをもちいないかどうか」、「数字すうじの0とアルファベットのOの混合こんごうけるために、Oももちいないかどうか」、「たて座標ざひょううえからしたにとる(直交ちょっこう座標ざひょうけいにおけるだいよん象限しょうげん)か、したからうえにとるか(おなじくだいいち象限しょうげん)」は場合ばあいによってまちまちである。
碁石ごいし
たんいしともいう。くろしろの2しょくあり、わせて碁盤ごばんくせるかずくろ181、しろ180[4])だけ用意よういされる(グリーン碁石ごいしばれる、みどりうすみどりの2しょくのものもある[5])。碁石ごいしれるうつわ碁笥ごけ(ごけ)と[3]盤上ばんじょう碁石ごいしかぞえるときの単位たんいは「(もく)」であり、ひとつをいち(いちもく)、ふたつを(にもく)などとあらわ[6]。しかしながら、囲碁いご特有とくゆうかたであるため、「」が「し」とまれることもある。「(もく)」ではなく「(もく)」のてることもある。

囲碁いごのルールには、いわゆる日本にっぽんルールと中国ちゅうごくルール中国ちゅうごくルールをもと台湾たいわん考案こうあんされたけいてんせいルールなどがある。

いずれもゲームのすすかた勝敗しょうはい判定はんていおおきなちがいはないが、こまかいちがいはある。

以下いか日本にっぽんルール(日本棋院にほんきいん関西棋院かんさいきいんによる日本にっぽん囲碁いご規約きやく)をもと説明せつめいする。

おもなルールは5つ。

  1. 碁盤ごばんせん交差こうさ部分ぶぶんくろしろ交互こうごつ。
  2. 自分じぶん領域りょういき)のおおいほうが勝利しょうり
  3. 相手あいていし上下じょうげ左右さゆうかこうとれる。
  4. 着手ちゃくしゅ禁止きんしてん自殺じさつしゅ
  5. コウ

着手ちゃくしゅかんするルール

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  • くろしろ対局たいきょくしゃ交互こうご自分じぶんいし盤上ばんじょう交互こうご着手ちゃくしゅする権利けんり[7][ちゅう 3]着手ちゃくしゅしたいしは、られないかぎりそこからうごかせず、盤上ばんじょういしなんらかの事情じじょううごいた場合ばあいもと位置いちもどして対局たいきょく続行ぞっこうする[8]
  • 相手あいていし縦横じゅうおう隙間すきまなくかこまれると、そのいし盤上ばんじょう存在そんざいできなくなる[9]一方いっぽう着手ちゃくしゅにより他方たほういし盤上ばんじょう存在そんざいできなくなった場合ばあい、それらのいしハマとしてりあげる[10]盤面ばんめんからのぞいた時点じてん着手ちゃくしゅ完了かんりょうとする[10]下図したず場合ばあいくろがそれぞれ1とった場合ばあい、△のしろげられる。られる1手前てまえ状態じょうたいを「アタリ」とい、下図したず白石しろいしはそれぞれアタリの状態じょうたいである[11]
  • 自殺じさつしゅ禁止きんしみずかかこまれた状態じょうたいにする禁止きんし)。たとえば下図したずしろ左上ひだりうえaやみぎじょうbにつのは反則はんそくとなる(くろからはってよい[12])。このときのaやbの地点ちてんを、しろからみて着手ちゃくしゅ禁止きんしてんぶ。ただし、そのいしった時点じてん相手あいていしることができる場合ばあい例外れいがいである。左下ひだりしたcやみぎdにてば▲のくろれるため、ここにしろつのは反則はんそくにならない。[13]

いしるルールと自殺じさつしゅ禁止きんしのルールによって、囲碁いごでは下図したずのようないし配置はいちにはけっしてなりない。

  • 自分じぶんつことによって、相手あいてった直前ちょくぜん局面きょくめんもどしてはならない。下図したずかたちで、くろがaにてば△の白石しろいしげることができる。

しかしその直後ちょくご今度こんど下図したずのように▲のくろ1アタリとなっている。しろがbにって黒石くろいしかえすと、うえかたちもどってしまう。このかたちコウこう)と[14]。これをかえすと永遠えいえん対局たいきょくわらないため、どういち局面きょくめん反復はんぷく禁止きんしとされている[ちゅう 4]うえくろがaとった直後ちょくごに、しろがbとかえすのは反則はんそくとなる[14]くわしくはコウ項目こうもく参照さんしょう

ハンディキャップ(コミ、おけせき

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囲碁いごは、先手せんてくろ有利ゆうり競技きょうぎである。そのため、対等たいとう条件じょうけんにするために、「コミ」というルールがある。

ランダム(ニギリやジャンケンなど)によってばんめられた場合ばあい設定せっていされる。現在げんざい日本にっぽんルールでは、6もくはん先手せんてくろ負担ふたんしなければならない。後手ごてしろ獲得かくとくしたよりも、7もく以上いじょうおお獲得かくとくしないと、ちとみとめられない。0もくから6もくおおしろより獲得かくとくしても、その場合ばあいは、後手ごてしろちとなるため、けもこらない。

このような設定せってい対局たいきょくを、交替こうたい先番せんばんてることから、「互先たがいせん(たがいせん)」という。

また、ハンディキャップせんとして置碁おきごがある[15]指導しどう目的もくてきにももちいられる。

下手へた(したて)がくろち、上手じょうず(うわて)がしろち、あらかじめ盤上ばんじょう黒石くろいしいた状態じょうたいでスタートするものである[15]

あらかじめかれたいしを「おけせき」という。実力じつりょくによって、おけせき一般いっぱんてきに2(もく/し)から9範囲はんい調節ちょうせつされる。棋力きりょくおおきければ、そのぶんせきおおくなる。おけせき場合ばあい上手じょうず(うわて)のしろからはじめる。

下手へた(したて)が、いしなしの状態じょうたいさき場合ばあいは、「じょうさき(じょうせん)」という。

コミのルールがつかないため、陣地じんちすうおな場合ばあいは、持碁じご(ジゴ)とばれ、けとなる(ルールによっては、勝敗しょうはい設定せっていすることもある)。

いし死活しかつ

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さきべた着手ちゃくしゅ禁止きんしてんのルールから、2かしょはなれた空間くうかんしょうする)をったいしは、けっしてげることができないことになる。たとえば下図したず左上ひだりうえくろ周辺しゅうへんをびっしりとしろかこまれているが、しろからはaにもbにもてないのでこのくろ一団いちだんげることができない。この場合ばあい、「くろきている」とう。すなわち、を2つ(つくることができればそのいしきになる。

下図したずみぎくろ独立どくりつした2かしょっているわけではないため、しろからcとdにってることができる。これはではなく、くろは「に」ということになる。

  • 自分じぶんがどうっても相手あいてただしく対応たいおうすればつくることができないいし一団いちだんは「に」である。終局しゅうきょくに、んでいるいしはハマにくわえられる。
  • 特殊とくしゅなケースとして、両方りょうほうともにがないが、たがいに手出てだしできないかたちがある。これは「セキ」とばれ、双方そうほうともきとしてあつかわれる。詳細しょうさいセキ項目こうもく参照さんしょう

勝敗しょうはいかんするルール

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  • 一方いっぽうせきのみの一団いちだんかこまれたそらてん[ちゅう 5]のことをぶ(日本にっぽんルールではいしかず勝敗しょうはい関係かんけいない)[16]
  • 面積めんせきとハマのかず大小だいしょうによって勝敗しょうはいあらそう。形勢けいせい判断はんだんなどでは、この数値すうちのことをというため、たとえば、黒地くろじ○○もく白地しろじ○○もくなどというときは、こののことをう。下図したずは9路盤ろばんでの終局しゅうきょくいちれい。▲の黒石くろいしきられないため、「ハマ」としてげられ、黒地くろじめられる。左上ひだりうえから左下ひだりしたひろがった黒地くろじはこれをめて29もくみぎじょうからみぎ占拠せんきょした白地しろじは23もくで、この場合ばあいくろ盤面ばんめん6もくち」となる。
  • ただし囲碁いご互先たがいせんでは、先番せんばんくろ有利ゆうりであり、そのぶんのハンディとして「コミ」が設定せっていされている。現在げんざい通常つうじょうコミは6もくはんとされており、このぶん白地しろじして計算けいさんする[15]。つまりうえではしろが29もくはんになるため、コミをれて計算けいさんした場合ばあいしろはんち」ということになる。はんとは、0.5もくおな意味いみである。
  • 以前いぜんのルールでは、これ以上いじょうってもとくをする場所ばしょがないと双方そうほうみとめて合意ごういすると「終局しゅうきょく」となり、そのでダメ(ってもとくをしない箇所かしょ)をめてたがいのかぞえることとされていた[17]。しかし、ルールが改変かいへんされ[17]、ダメしかのこっていなくても、すべてダメをめてからでないと終局しゅうきょくすることができないとされた[18](インターネット対局たいきょくでは、双方そうほうがパスをすることによって終局しゅうきょくとするケースがおおい)。
  • 対局たいきょくちゅうさんコウ以上いじょう多元たげんコウ、長生ちょうせい循環じゅんかんコウ発生はっせいし、双方そうほうゆずらず同型どうけい反復はんぷくとなった場合ばあい対局たいきょく勝負しょうぶあつかいとなる[19]くわしくは「コウ」の項目こうもく参照さんしょう
  • 対局たいきょく停止ていし対局たいきょくしゃ発見はっけんした有効ゆうこう着手ちゃくしゅ勝敗しょうはい影響えいきょうするため終局しゅうきょく合意ごういできない、対局たいきょくちゅう盤上ばんじょういし移動いどうしたまま対局たいきょく進行しんこうしたさいいしもともどして続行ぞっこうすることに対局たいきょくしゃ合意ごういできない場合ばあい、の2れいにおいて「りょうけ」としている[20]

対局たいきょく進行しんこう

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序盤じょばん

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通常つうじょう対局たいきょくはじまるとしばらくは布石ふせきおこなわれる。大体だいたい場合ばあい碁盤ごばん四隅よすみつことからはじまる。なお、初手しょて四隅よすみ場合ばあいは、しろばん上手じょうず)が右手みぎてちやすいすみのこすため、慣例かんれいてきみぎ上隅うえすみつ。

すみちゃくてん小目こもくほしさん々がほとんどで、こうはずしなどのたかちゃくてんはやや特殊とくしゅかたとされる。江戸えど時代じだいには小目こもく以外いがいちゃくてんはほとんどたれていなかったが、20世紀せいきはいってほし、さらに近年きんねん人工じんこう知能ちのう発達はったつによってさん々のかたえてきている。これはそのすみかたかた)が、あまいとされているからである。

さん(さんさん)
碁盤ごばんすみから3・3の位置いちのこと。たいしてもっともかたであるが、中央ちゅうおうへのはたらきがよわい。
小目こもく(こもく)
碁盤ごばんすみから3・4あるいは4・3の位置いちのこと。古来こらいから布石ふせき基本きほんとされる。
ほし(ほし)
碁盤ごばんすみから4・4の位置いちのこと。現在げんざい布石ふせき花形はながた。また置碁おきごではこの位置いちいしいてはじめる。
はず(もくはずし)
碁盤ごばんすみから3・5あるいは5・3の位置いちのこと。相手あいて作戦さくせんをくじくためのものとしてたれることがおおい。
こう(たかもく)
碁盤ごばんすみから4・5あるいは5・4の位置いちのこと。はずおなじように使つかわれるが、はずしより多少たしょうあまく(意識いしきひくい)、中央ちゅうおう重視じゅうし場合ばあいたれる。
(ごのご)
碁盤ごばんすみから5・5のこと。たれる頻度ひんどはかなりひくい。
大高おおたか(おおたかもく)
碁盤ごばんすみから4・6、あるいは6・4、あるいは6・6、あるいは15・15の位置いちのこと。
天元てんげん(てんげん)
碁盤ごばん中心ちゅうしん中心ちゅうしんつため四方しほうすべてのきからのシチョウ有利ゆうりであるが、大高おおたかとともにいまだあまり研究けんきゅうがなされていない。同様どうようたれる頻度ひんどはかなりひくい。

以下いかは19路盤ろばんでの布石ふせきれいである。

れんぼし(にれんせい)
隣接りんせつする2つのすみほしめる布石ふせきのことをす。黒白くろしろわずよくたれている。
三連星さんれんせい(さんれんせい)
れんぼしあいだあたりほしをさらにめた布石ふせき基本きほんてき実利じつりにとらわれず、中央ちゅうおう目指めざになる。たけみや正樹まさききゅうだん愛用あいようする布石ふせき
中国ちゅうごくりゅう(ちゅうごくりゅう)
すみほし内側うちがわきの小目こもくに、さらにそのあいだにあるほしわきみぎじょうほしみぎ小目こもくとすると、右辺うへんほしのひとつずつみぎした位置いちするところ)(小目こもくからあいだジマリ)にならべられた布石ふせきしたのは日本人にっぽんじんだが、大会たいかい中国ちゅうごく若手わかて一様いちよう使用しようしこの名前なまえがついたといわれる。おたがいのおうしゅにより実利じつりあつみのどちらにも転換てんかんすることが可能かのう。ただし、たたかいになると一本いっぽん調子ちょうしになるところがある。加藤かとう正夫まさおなどが愛用あいようした。
こう中国ちゅうごくりゅう
はな言葉ことばうえでは「たかいちゅうごくりゅう」とばれ、言葉ことばでは普通ふつうこう中国ちゅうごくりゅう」。中国ちゅうごくりゅうとのちがいはあたりいしだいさんせんではなく、だいよんせんにあることである。そのため実利じつりよりたたかいをもとめる布石ふせきになる。あまいため2000ねん以降いこうたれることがすくなくなっている。
ミニ中国ちゅうごくりゅう(ミニちゅうごくりゅう)
原型げんけい本因坊ほんいんぼうどうさく時代じだいからたれている。自分じぶん小目こもくさきにある相手あいてすみほししょうゲイマガカリしてけさせたあと、ほしわきにヒラく。このほしわきいし小目こもく位置いち関係かんけい中国ちゅうごくりゅうおなじことからこの名前なまえがついた。1990年代ねんだいから日本にっぽん中国ちゅうごく韓国かんこくおも研究けんきゅうされ、流行りゅうこうしている布石ふせきである。

中盤ちゅうばん

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中盤ちゅうばん死活しかつからんだたたかになる。たがいに死活しかつがはっきりしていないよわいし意識いしきしながらすすめる。サバキシノギ技量ぎりょうわれる。

中盤ちゅうばんは、もっとも作戦さくせんんだところである。基本きほんてき構想こうそうをいくつかげると、

  • 自分じぶん模様もようひろげる。模様もようれて模様もようにする。
  • 相手あいて模様もよう制限せいげんする(模様もようを「値切ねぎる」という)。
  • 相手あいて模様もようんできる。
  • 自分じぶんよわいしまもる。
  • 相手あいてよわいし攻撃こうげきすることで利益りえきる(相手あいていしる、相手あいていしをイジメながらべついしったり、あつみをきずいたり、確定かくていつくったりする)。
  • 自分じぶんいしてて(相手あいてらせて)べつのところで利益りえきる(いしあるいはフリカワリ)。

などがある。高等こうとう戦術せんじゅつれいとして、自分じぶん模様もようすきのこしておいてあえてませ、イジメながら各所かくしょとくはかったり、序盤じょばん先攻せんこうし(必然ひつぜんてき相手あいてあつみで対抗たいこうする)、相手あいて模様もよう完成かんせいする直前ちょくぜんみでらす手法しゅほうなどがある。

終盤しゅうばん

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ヨセ双方そうほうとも死活しかつ心配しんぱいがなくなり、たがいの境界きょうかいせん確定かくていさせる段階だんかいす。ただしヨセはかならずしも終盤しゅうばんこるものではなく、局面きょくめんによっては序盤じょばん中盤ちゅうばんのように手数てかずすくない場合ばあいでもだいヨセがたれることがある。たがいのに、およそ20もく以下いか10もく以上いじょうがつくヨセをだいヨセ、およそ10もく以下いかしょうヨセぶ。

序盤じょばん中盤ちゅうばん終盤しゅうばんには明確めいかく区別くべつはなく、ほとんど序盤じょばんのないままたたかいに突入とつにゅうしたり、ヨセにはいってからのきで中盤ちゅうばん逆戻ぎゃくもどりすることもある。

基本きほん戦略せんりゃく

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おおまかにかこっている地域ちいき(これを模様もようという)と最終さいしゅうてきとのあいだにはおおきなちがいがあり、ゲームの進行しんこうとともに、景色けしきおおきくわる。相手あいてかこおうとしているところにいし突入とつにゅうさせて(み)きてしまえば、そこは自分じぶんとなる。相手あいてだとおもってかこっているかべ一部いちぶを、国境こっきょう侵害しんがいするようにってしまえば、はそれだけってしまう。ぎゃくに、相手あいてきるとおもっているいしころしてしまえば、そこは自分じぶんとなる。たたかいのなか相手あいていし自分じぶんいしうばう、フリカワリという戦略せんりゃくもある。最終さいしゅうてき相手あいていしきることができず、かつ境界きょうかいやぶられないような領域りょういきとなる。

一般いっぱんに、両者りょうしゃ最善さいぜんくしている状況じょうきょうでは、相手あいていしきにくさ(になりやすさ)と模様もようひろさ(おおきなになる可能かのうせいおおきさ)とのあいだにはトレードオフ関係かんけいがある。相手あいてせいきがほぼ見込みこめない領域りょういきのことを確定かくていび、これを優先ゆうせんするかんがかた実利じつり重視じゅうしという。これにたいして、将来しょうらい利得りとく重視じゅうしするかんがかたが、あつである。経営けいえいにおける短期たんき長期ちょうきのバランスにて、この実利じつりあつみのバランスが囲碁いご戦略せんりゃくできわめて困難こんなんなポイントである。とりわけ、あつみの形式けいしきてき表現ひょうげんきわめて困難こんなんなことが、コンピュータ囲碁いご最大さいだいかべだった。

布石ふせき

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基本きほんてき序盤じょばんすみからすすめるのが効率こうりつがよいといわれる。これはある一定いっているために必要ひつよういしすうが、中央ちゅうおうよりあたりあたりよりすみほうすくなくてむためであり、そのぶん効率こうりつがよいとされるためである。近年きんねんのプロの対局たいきょくでは、だいいちのほぼすべてがすみからはじまっている。だいいち中央ちゅうおうった対局たいきょく存在そんざいするが、おおくの場合ばあい趣向しゅこうひょうされる。

いしかたち

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囲碁いごのルールは非常ひじょう単純たんじゅんであるが、そこから派生はせいする効率こうりつのいいほぼ必然ひつぜんてき着手ちゃくしゅ仕方しかた、つまりいしかたち理解りかいすることである程度ていど棋力きりょくることができる。効率こうりつのよいかたちを「こうかたち」、わるかたちを「がた」「がた」などとぶ。「さんかくがた」「二目ふためあたまずハネよ」など、格言かくげんになっているいしかたちおお存在そんざいする。

あつ

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つうえで重要じゅうよう要素ようそとしてあつがある。いいかえれば勢力せいりょくのようなものである。れいとしてさんあいだヒラキなかもうとする場合ばあい、ただのさんあいだヒラキにむより、ヒラキを一方いっぽういしが2せき連続れんぞくしたかたち中央ちゅうおう方向ほうこうっている)である場合ばあいのほうが、よりみは無謀むぼうかんじるだろう。これはまれたいし勢力せいりょくめることで、ることができないにしても相当そうとういじめられることが予想よそうされるからである。これ以外いがいにも有効ゆうこういし連続れんぞくさせておくことでだい模様もよう形成けいせいできる、盤上ばんじょう不意ふい発生はっせいしたシチョウにたいしシチョウあたりの効果こうか発揮はっきするなど、あらゆる可能かのうせいをもっている。

いしはたら

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囲碁いごはおたがいに着手ちゃくしゅする回数かいすうはほぼおなじなため、そのなかでいかに効率こうりつよく局面きょくめんすすめ、最終さいしゅうてきによりおおくの獲得かくとくするかが重要じゅうようになる。このいし効率こうりつのことを「いしはたらき」ともい、効率こうりつがいい状態じょうたいを「いしはたらきがいい」、効率こうりつわる状態じょうたいを「いしはたらきがわるい」とう。いし効率こうりついしかたちとも密接みっせつ関係かんけいにあり、がたがたばれるかたちそうじていしはたらきがわるかたちでもある。

また、いしはたらきの評価ひょうか方法ほうほうに「計算けいさん」がある。局所きょくしょにおいて白黒しろくろ双方そうほうかたちさだまった時点じてんたがいのはたらきのないいし不要ふよういし)を除外じょがいしていき、どちらのほう除外じょがいしたかずおおいか、または白黒しろくろおなすうだけのぞき、そのときにのこったいしはたらきにより形勢けいせい判断はんだんする方法ほうほうである。計算けいさん概念がいねん最初さいしょしたのは本因坊ほんいんぼうどうさくとされており、これによって局所きょくしょせん終始しゅうしする旧来きゅうらい時代じだいわり、いし効率こうりつ追求ついきゅうするという近代きんだい概念がいねん確立かくりつされた。

競技きょうぎとしての囲碁いご

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だんきゅう制度せいど

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囲碁いご力量りきりょう数値すうちあらわすためのだんきゅう制度せいど存在そんざいしている。アマチュアとプロで認定にんてい仕組しくみがことなっており、アマチュアでは日本棋院にほんきいん関西棋院かんさいきいん認定にんていをしている。

アマチュアは、初心者しょしんしゃは30 - 50きゅうからはじまり、最高さいこうはちだんである。だんきゅう認定にんていければ、免状めんじょう発行はっこうしてもらうことができる。

プロは初段しょだんからはじまり、最高さいこうきゅうだんである。プロ棋士きし同士どうし対局たいきょく成績せいせきによって昇段しょうだんおこなわれる。

囲碁いご大会たいかい

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日本にっぽんでは室町むろまち時代じだい末期まっきから棋士きしによる大会たいかいおこなわれていた。20世紀せいきはい日本棋院にほんきいん設立せつりつされると、新聞しんぶんしゃ協賛きょうさんによりおおくの大会たいかい開催かいさいされるようになった。また、戦後せんごからは韓国かんこく中国ちゅうごく中心ちゅうしんとして世界せかい規模きぼ大会たいかい開催かいさいされるようになった。

プロ組織そしき

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日本にっぽん中国ちゅうごく韓国かんこく台湾たいわん囲碁いごのプロ組織そしきがある[21]

日本にっぽんでは1612ねん江戸えど幕府ばくふしたしろはじまり、家元いえもとよんいえせい成立せいりつし、棋士きし収入しゅうにゅう身分みぶん保証ほしょうされたが、明治維新めいじいしんさいにその制度せいど崩壊ほうかいした[22][23]以後いご各派かくはかれて活動かつどうしたが、1924ねん各派かくはがまとまって日本棋院にほんきいん設立せつりつした[23]日本棋院にほんきいん各種かくしゅ棋戦きせん実施じっし免状めんじょう発行はっこうのほか、書籍しょせき用品ようひん販売はんばいなどをおこなって収入しゅうにゅうて、プロに賞金しょうきんあたえるとともに、職員しょくいん雇用こようする[22]韓国かんこくでは1945ねん韓国かんこく棋院前身ぜんしんとなるかんじょう棋院が、中国ちゅうごくでは1962ねん中国ちゅうごくかこえ協会きょうかい設立せつりつされ、のちにそれぞれプロ制度せいど確立かくりつした[22]財政ざいせいてきには各種かくしゅ棋戦きせんのスポンサーとして新聞しんぶんしゃおおきな役割やくわりめる[22]

現在げんざい日本にっぽんのトップ棋士きし

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現在げんざいななだいタイトル保持ほじしゃ
棋聖きせい いちりょくりょう(27) 3連覇れんぱ 王座おうざ 井山いやまひろしふとし(35) 3連覇れんぱ
名人めいじん 芝野しばの虎丸とらまる(24) 2連覇れんぱ 天元てんげん いちりょくりょう(27) -
本因坊ほんいんぼう いちりょくりょう(27) 2連覇れんぱ 碁聖ごせい 井山いやまひろしふとし(35) 4連覇れんぱ
2024ねん碁聖ごせいせん手合てあい終了しゅうりょう じゅうだん 井山いやまひろしふとし(35) -


競技きょうぎ人口じんこう概要がいよう

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人工じんこう知能ちのうAlphaGo対局たいきょくでは世界せかいやく6000まんにん観戦かんせんした[24]世界せかい競技きょうぎ人口じんこう国際こくさい囲碁いご連盟れんめいによると2016ねん時点じてんで1800まんにん(うちアジアが1700まんにん)、ルールをっているのは4650まんにんとされる[25]中国ちゅうごくでは2023ねん時点じてん国内こくない囲碁いご人口じんこうは6000まんにんちょうだんきゅうしゃやく1500まんにんとされる[26]

日本にっぽん国内こくないでは、アマチュア囲碁いご強豪きょうごう菊池きくち康郎やすおは1980ねん著書ちょしょ囲碁いごつよくなるほん』において「日本にっぽん囲碁いご人口じんこうは1000まんにんわれ、中高生ちゅうこうせいのクラブ活動かつどうでは囲碁いごがもっとも人気にんきがある」「21世紀せいきはいって、もっとも脚光きゃっこうびる大衆たいしゅう娯楽ごらくひとつに、囲碁いごがあげられている」としるしている。1999ねんごろには漫画まんがヒカルの』の影響えいきょうで、若年じゃくねんそう囲碁いごブームがまれた。しかし、1980年代ねんだいさかい長期ちょうき減少げんしょう傾向けいこうにある。

日本にっぽんで1ねんに1かい以上いじょう囲碁いご対局たいきょくおこなう、いわゆる「囲碁いご人口じんこう」は、『レジャー白書はくしょ』(財団ざいだん法人ほうじん日本にっぽん生産せいさんせい本部ほんぶ)によると以下いかとおり。

  • 1976ねん 770まんにん調査ちょうさ開始かいし[27]
  • 1982ねん 1130まんにん(ピーク)[27]
  • 1985ねん 700まんにん[27]
  • 1990ねん 570まんにん[27]
  • 1995ねん 490まんにん[27]
  • 2000ねん 460まんにん[27]
  • 2002ねん 480まんにんヒカルのブーム)[27]
  • 2005ねん 450まんにん[27]
  • 2008ねん 250まんにん訪問ほうもん留置りゅうちほうによる調査ちょうさ最後さいごとし[27]
  • 2009ねん 640まんにん(ネット調査ちょうさ開始かいし[27]
  • 2010ねん 610まんにん[28]
  • 2015ねん 250まんにん[27]
  • 2020ねん 180まんにん[29][30]

囲碁いご数学すうがく

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囲碁いご特徴とくちょうとして、盤面ばんめんひろく、また着手ちゃくしゅ可能かのう非常ひじょうおおいため、出現しゅつげんしうる局面きょくめん総数そうすうゲームのサイズがほかの二人零和有限確定完全情報ゲームくらべてもきわめておおきくなることがげられる。また、そのルールの単純たんじゅんせい複雑ふくざつなゲームせいから、コンピュータの研究けんきゅうしゃたちの格好かっこう研究けんきゅう材料ざいりょうとなってきた。

合法ごうほう局面きょくめん総数そうすう

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19路盤ろばんちゃくてん総数そうすうは 192 = 361もく であり、ここに黒石くろいし白石しらいしそらてんをランダムに配置はいちしたとき、その組合くみあわ総数そうすうは3361、およそ1.7×10172(173けた)となる。このなかには着手ちゃくしゅ禁止きんしてんいしがあるなどの非合法ひごうほう盤面ばんめんふくまれるため、このより囲碁いご合法ごうほう局面きょくめんすうちいさくなる。合法ごうほう局面きょくめん総数そうすう正確せいかく2016ねんもとめられ、やく2.1×10170(171けた)であることがあきらかにされた[31]正確せいかく下記かきのとおりである[31]

208 168 199 381 979 984 699 478 633 344 862 770 286 522 453 884 530 548 425 639 456 820 927 419 612 738 015 378 525 648 451 698 519 643 907 259 916 015 628 128 546 089 888 314 427 129 715 319 317 557 736 620 397 247 064 840 935 ≃ 2.1×10^170

これは将棋しょうぎの1068 - 1069[32]チェスの1050[33]シャンチー象棋しょうぎ)の1048[34]オセロの1028[33]チェッカーの1020[33]などとくらべても非常ひじょうおおきい。

ほかのおおきさの碁盤ごばんそう局面きょくめんすう算出さんしゅつされており、13路盤ろばんではやく3.7×1079、9路盤ろばんではやく1.0×1038である[31]

ゲームのサイズ

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ゲーム複雑ふくざつせいは、将棋しょうぎで10226、チェスで10123、シャンチーで10150見積みつもられるのにたいし、囲碁いごでは10400見積みつもられている[34][ちゅう 6]

しょう路盤ろばん解析かいせき

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コンピュータによる探索たんさく利用りようして19路盤ろばんよりちいさな碁盤ごばんにおける最善さいぜん手順てじゅん研究けんきゅうもなされている。結果けっか持碁じご(2路盤ろばん)、くろち(3路盤ろばん)、持碁じご(4路盤ろばん)、くろち(5路盤ろばん)となることが2003ねんまでに解明かいめいされている[36][ちゅう 7]。5路盤ろばんのときは初手しょて天元てんげんくろ25もくちとなる[37]。5路盤ろばん解析かいせきは『週刊しゅうかん』の連載れんさい(1993–1994)でちょう治勲ちくん名誉めいよ名人めいじんじゅうせい本因坊ほんいんぼう)によってすでおこなわれていたが、初手しょてすみからはじまる場合ばあい手順てじゅん見落みおとしのあったことが判明はんめいした[37]。6路盤ろばんや7路盤ろばんくろちと予想よそうされている[36]

コンピュータ囲碁いご

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チェスの世界せかいでは、1996ねんガルリ・カスパロフとの対局たいきょくで、はじめて単一たんいつのゲームで世界せかいチャンピオンにコンピュータが勝利しょうりした。また、1997ねんにはオセロの世界せかいチャンピオンであった村上むらかみけんがコンピュータとの6ばん勝負しょうぶで6せん全敗ぜんぱいし、2006ねんにはシャンチーのプログラムが大師だいしとの対局たいきょく勝利しょうり、2012ねんには引退いんたいした将棋しょうぎ棋士きし米長よねなが邦雄くにおがコンピュータにやぶれた。こうしたほかのゲームにおけるコンピュータの躍進やくしん比較ひかくすると、コンピュータ囲碁いご棋力きりょくなやみ、2000年代ねんだい前半ぜんはんにおいてもアマチュアの有段者ゆうだんしゃおよばない程度ていど棋力きりょくであった。

コンピュータ囲碁いごがほかのゲームに比較ひかくして進歩しんぽゆるやかだったのは、前述ぜんじゅつ囲碁いごそう局面きょくめんすうおおさやゲーム複雑ふくざつせい影響えいきょうしているが、それだけではない。将棋しょうぎやチェス、シャンチーより局面きょくめんすうすくない9路盤ろばんにおいても、2005ねんまではコンピュータはアマチュア初段しょだんいきることができていなかった[33]はじめてコンピュータが9路盤ろばんでプロにおおやけ舞台ぶたいったのは2008ねんのエキシビジョンマッチでのMoGoたいタラヌ・カタリンたたかえ(1しょう2はい)である[33]が、プロがわが9路盤ろばん対策たいさくった2012ねん電気通信大でんきつうしんだいのイベント、2014ねんだい1かい囲碁いごでんおうせんではいずれもコンピュータがわ全敗ぜんぱいした[38][39]

こうしたコンピュータ囲碁いご進歩しんぽむずかしさの一因いちいんに、囲碁いごにおいて評価ひょうか関数かんすうつくるのが非常ひじょうむずかしいてんげられる[33]将棋しょうぎやチェスではこま損得そんとく局面きょくめん状態じょうたいおうじた評価ひょうか関数かんすうつくりやすく、オセロにおいてもすみあたり重要じゅうよう部分ぶぶんのパターンで評価ひょうか関数かんすう作成さくせいされてきた[33]。しかし囲碁いごにはそうした評価ひょうか方法ほうほう存在そんざいせず、すべてのいし価値かち平等びょうどうであり、オセロのすみのようにおおきなおもみをもつ箇所かしょ存在そんざいしない。「かたちのよさ」「あつみ」「あじのよさ」「いしかるさ」などが複雑ふくざつからっており、評価ひょうか関数かんすう設定せっていすることでつよいコンピュータをつくるのは非常ひじょう困難こんなんであった[33]

2006ねん、レミ・クーロンがモンテカルロほう応用おうようして作成さくせいしたCrazy Stoneがひとつの転機てんきとなる[40]。クーロンはこれを「モンテカルロ探索たんさく」と名付なづけた。従来じゅうらい評価ひょうか関数かんすう作成さくせいして着手ちゃくしゅ選択せんたくさせる手法しゅほうとはことなり、モンテカルロ探索たんさくではコンピュータにランダムな着手ちゃくしゅかえさせて多数たすう対局たいきょくおこなわさせ、さらにそのなか有望ゆうぼう展開てんかいおおくの探索たんさくかえさせ、もっとも勝率しょうりつたかくなる着手ちゃくしゅ決定けっていさせる[33]従来じゅうらい手法しゅほうよりモンテカルロ探索たんさく囲碁いご適合てきごうし、ほかのプログラムもこぞってこれを採用さいようした[40]

コンピュータ囲碁いご棋力きりょくは2006ねんから1ねんに1-2ほどのはやさで向上こうじょうし、2012ねんごろにはアマろくななだん程度ていど棋力きりょくにまでたっしたが、そこからは棋力きりょくびが停滞ていたいした。2015ねん段階だんかいでも、コンピュータがプロにつにはまだ10ねん以上いじょうかかるとクーロンや関係かんけいしゃかたっていた[40]

ところが、2016ねんにモンテカルロ探索たんさくディープラーニングニューラルネットワーク技術ぎじゅつわせたAlphaGoGoogle DeepMindしゃ発表はっぴょうした。AlphaGoはすうせんまん棋譜きふによる学習がくしゅうののち、すうひゃくまん自己じこ対戦たいせんかえ強化きょうかされた。ヨーロッパのプロ棋士きしである樊麾に2015ねん10がつ勝利しょうりしていたことが公表こうひょうされ、2016ねん3がつおこなわれた韓国かんこくのトップ棋士きしであるとのばん勝負しょうぶも4しょう1はいせいした。2017ねんには中国ちゅうごくのトップ棋士きしである柯潔ともさんばん勝負しょうぶおこない、3連勝れんしょうして人間にんげんとのたたかいから引退いんたいした。

AlphaGoの登場とうじょうは、コンピュータがプロを上回うわまわるのはまだまださきだろうとかんがえていた囲碁いごかいおおきな衝撃しょうげきあたえた。AlphaGoの技術ぎじゅつ使用しようした囲碁いごAIはプロ棋士きし凌駕りょうがする棋力きりょくゆうするようになり、AlphaGoをはじめとする囲碁いごAIのさまざまな手法しゅほう従来じゅうらい定石じょうせき布石ふせきおおきな影響えいきょうあたえ、あらたな布石ふせき定石じょうせき流行りゅうこうむようになった。形勢けいせい判断はんだん従来じゅうらい目算もくさんから数値すうちによる表現ひょうげんわりつつある[41]

文化ぶんかにおける囲碁いご

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囲碁いご別称べっしょうとその意味いみ

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囲碁いごにはさまざまな別称べっしょう雅称がしょうがあるが、なかには中国ちゅうごく故事こじ由来ゆらいするものもおおい。

そのような故事こじ由来ゆらい異称いしょう代表だいひょうであるただれ(らんか)は中国ちゅうごく神話しんわ伝説でんせつしるした『じゅつ』のつぎのようなはなし由来ゆらいする。すすむ時代じだいこりのおうただししんじやすぐん石室いしむろさんはいったところ童子どうじたちがっているのをつけた。ながめていたおうただし童子どうじからナツメをもらい、えをかんじることはなかった。しばらくして童子どうじからわれておのると、その)がくちただれ)ちていることに気付きづいた。おうただしやまくだむらかえるとっているひとだれ一人ひとりいなくなっていた。

このただれ柯の故事こじは、囲碁いご没入ぼつにゅうしたときの時間じかん感覚かんかく喪失そうしつを、おのくさるという日常にちじょう事象じしょう象徴しょうちょうてきあらわしている。また山中さんちゅう童子どうじなどの神仙しんせんつうじる存在そんざいから、こうした時間じかんわすれての没入ぼつにゅう神秘しんぴてきなものとしてとらえていることもうかがえる。このれい同様どうように、つことを神秘しんぴてきにとらえた異称いしょうとしてすわかくれ(ざいん)がある。これはにのめりこむさまをすわ隠者いんじゃつうじるとしたもので、だん(しゅだん)とおなじく『せつ新語しんご』の「たくみげい」に囲碁いご別称べっしょうとしてしるされている。だんとおり、たがいにつことをはなしをすることとむすびつけたものである。

囲碁いご用具ようぐ着目ちゃくもくした異称いしょうとして烏鷺うろ(うろ)がある。碁石ごいし黒白くろしろカラスがらす)とサギさぎ)にたとえている。方円ほうえん(ほうえん)は碁石ごいし碁盤ごばんかたちからつけられたもので、本来ほんらいてんえん地方ちほう古代こだい中国ちゅうごく世界せかいかんしめしていた。のちに円形えんけい碁石ごいし正方形せいほうけい碁盤ごばんから囲碁いご別称べっしょうとなった。「烏鷺うろあらそ」ともう。

太平たいへいこうまきよんじゅうともえ邛人」のはなし別称べっしょう由来ゆらいとなっている。ともえ邛にむあるおとこたちばな庭園ていえんっていたが、あるときしもりたあとでたちばな収穫しゅうかくした。しかし3、4はいりそうなのようにおおきなが2つのこり、それらをんでってみると、なかには老人ろうじんが2にんずつはいっていた。この老人ろうじんたちはたちばななかっていた。このはなしから囲碁いごたちばなちゅうらく(きっちゅうのらく、―たのしみ)ともばれる。ただし、原文げんぶんでは老人ろうじんあそんでいたのはではなく「ぞうおどけ」(シャンチー)である。

碁盤ごばんには、「天元てんげん北極星ほっきょくせい」、「ほしほし」、「19×19=361 → 1ねん365にち」、「四隅よすみ春夏秋冬しゅんかしゅうとう」など、自然しぜんかい宇宙うちゅう抽象ちゅうしょうてき意味いみづけているとの主張しゅちょうもあるが、361にちと365にちは10ねんで40にち(1かげつ以上いじょう)もがあり、こじつけという見方みかたもある。

ほかにも弈棋間接かんせつてき異称いしょうでは、白黒しろくろだんおの忘憂ぼうゆうすわかくれなどの別称べっしょうがある。

囲碁いご由来ゆらいする慣用かんよう表現ひょうげん

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傍目はためはちもく岡目八目おかめはちもく(おかめ はちもく)
そばでていると冷静れいせいだから対局たいきょくしゃ見落みおとしているえ、はちもくぐらい見通みとおせる[42]から、当事とうじしゃよりも第三者だいさんしゃほうがかえって物事ものごと真実しんじつ得失とくしつがよくかるれい[43]
一目いちもくく(いちもく おく)
棋力きりょくあきらかにのあるものどうしが対局たいきょくする場合ばあいよわほうさきいしいてからはじめることから、相手あいて自分じぶんよりすぐれているとなして敬意けいいひょうすること。その強調きょうちょうがたの『一目いちもく二目ふためく』が使つかわれることもある。
なお、ハンデづけ対局たいきょくする「」については、2もく以上いじょう場合ばあいをそのようにぶことがおおく、1もくく(くろ先手せんてし、コミさずに対局たいきょくする)場合ばあいについては、一般いっぱんに「さき(せん)」というかたもちいられる。
ダメ(だめ)
自分じぶんにも相手あいてにもならないのこと。てんじてやくにたないこと、上手うまくいかないこと、してはいけないこと。また、そのさま。
駄目押だめお(だめおし)
終局しゅうきょく計算けいさんしやすいように駄目だめいしいてふさぐこと。てんじて、ねんれてたしかめること。また、すで勝利しょうりるだけのてんっていながら、さらに追加ついかてんれることにもいう。
実際じっさい囲碁いご用語ようごとしては「駄目だめ」のほう多用たようされる。
八百長やおちょう(やおちょう)
江戸えど時代じだい末期まっき八百屋やおや長兵衛ちょうべえ通称つうしょう八百長やおちょうなる人物じんぶつが、よく相撲すもう親方おやかたち、相手あいててる腕前うでまえがありながら、つねいちしょういちはいになるように細工ざいくしてご機嫌きげんったとことに由来ゆらいする。長兵衛ちょうべえおこなっていたのはいわゆる「接待せったい」であるが、のち相撲すもうその競技きょうぎにおいて、あらかじめ対戦たいせんしゃとしめしあわせておき、表面ひょうめんじょう真剣しんけん勝負しょうぶしているかのようにせかけることをすようになった。
こごるとおや死目しにめわぬ(ご に こると おやの しにめ に あわぬ)
熱中ねっちゅうしやすくおや死目しにめにもえないほどである。
けたら将棋しょうぎて(ご に まけたら しょうぎ に かて)
一方いっぽうけてもべつ場所ばしょかえせという慣用かんよう表現ひょうげん
布石ふせき(ふせき)
序盤じょばんたたかいがこるまでのいし配置はいちてんじて、将来しょうらいのためにあらかじめ用意よういしておくこと。また、その用意ようい
定石じょうせき(じょうせき)
布石ふせき段階だんかい双方そうほう最善さいぜんしゅつことでできるまったいし配置はいちてんじて、物事ものごとたいするおまりのやりかた
いし捨石すていし(すていし)
対局たいきょくなかで、たすけても価値かちひくいしたすけることのむずかしいいしをあえて相手あいてらせること。てんじて、一部分いちぶぶんをあえて犠牲ぎせいにすることで全体ぜんたいとしての利益りえきること。
死活しかつ(しかつ)、死活しかつ問題もんだい(しかつもんだい)
いしせいにのこと。また、それをつめ問題もんだいにしたもの。てんじて、商売しょうばいなどで、きるかぬかという問題もんだいごとにももちいられる。
大局たいきょくかん(たいきょくかん)
的確てきかく形勢けいせい判断はんだんおこな能力のうりょく感覚かんかくのこと。てんじて、物事ものごと全体ぜんたいぞう俯瞰ふかんぞう)をつかむ能力のうりょくのこと。
目算もくさん(もくさん)
自分じぶん相手あいてかぞえて形勢けいせい判断はんだんすること。てんじて、目論見もくろみ見込みこみ、計画けいかく(をてること)をす。

囲碁いごあつかった作品さくひん

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文芸ぶんげい

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映画えいが

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文楽ぶんらく歌舞伎かぶき

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  • 祇園ぎおん祭礼さいれい信仰しんこう金閣寺きんかくじだん - “くにくずし”松永まつなが大膳だいぜん此下ひがしきちとの対局たいきょくから碁笥ごけ利用りようした決定的けっていてき場面ばめんにつながる。このはなし囲碁いご用語ようごほぐさないとストーリーが理解りかいできない。

漫画まんが

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落語らくご

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その

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 日本にっぽん公式こうしきせん使用しようされる囲碁いごのルールである「日本にっぽん囲碁いご規約きやく」の規定きていじょう対局たいきょくしゃ合意ごういしないと、無限むげんつづ可能かのうせいもあるため、有限ゆうげんなゲームとは分類ぶんるいされないが、事実じじつじょう有限ゆうげんなゲームで、ひろくプレイされているゲームであるため、適切てきせつ停止ていし条件じょうけん考慮こうりょしたうえで、二人零和有限確定完全情報ゲームとして研究けんきゅうされている。
  2. ^ 実際じっさいに「信長のぶながから名人めいじん称号しょうごうけた」かには異論いろんもある。詳細しょうさい本因坊ほんいんぼうさんすな参照さんしょう
  3. ^ あくまでも、権利けんりであるため、パスをして相手あいてばんわたすことがみとめられる[7]
  4. ^ 直前ちょくぜん」のみならず、対局たいきょくちゅうのすべてのどういち局面きょくめん再現さいげん禁止きんしスーパーコウルールばれるが、日本にっぽんルールでは採用さいようされていない。
  5. ^ 双方そうほういしともにたれていないてんのこと
  6. ^ ただし、数学すうがくてきかいのある合法ごうほう局面きょくめんすうとはことなり、ゲーム総数そうすうには明確めいかく定義ていぎがない。ゲームのサイズは合法ごうほうしゅかずおおくの棋譜きふ平均へいきん手数てかずからもとめられているが、平均へいきん手数てかずすうわるだけで算出さんしゅつ結果けっかなんけたわるため、数学すうがくてきにはあまり根拠こんきょがないという指摘してきがある[35]
  7. ^ ただし、これらの知見ちけんはそのまえからプロ棋士きしによる研究けんきゅうなどですでられており、コンピュータによってはじめてあきらかになったものではない。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 江戸えど時代じだい囲碁いごほん文化ぶんか遺産いさん詳解しょうかい日本棋院にほんきいん 1996ねん
  • 水口みずぐち藤雄ふじお囲碁いご文化ぶんか起源きげん伝説でんせつからヒカルのまで (スーパーブックス) 』日本棋院にほんきいん 2001ねん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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