後手ごて

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後手ごて(ごて)とは、2人ふたり交互こうご着手ちゃくしゅするボードゲームにおいて、最初さいしょいち初手しょて)を着手ちゃくしゅするがわ先手せんて)のつぎいち(2め)を着手ちゃくしゅするがわ用語ようご後手ごて後手ごてばんともいう。

先後せんごこましょく先後せんご決定けってい方法ほうほうなどについては先手せんて参照さんしょう

将棋しょうぎこま対局たいきょくおこな場合ばあいには、こまとしたがわ対局たいきょくしゃ上手じょうず(うわて)、とされたがわ下手へた(したて)といい、こまはせずに上手じょうずからはじめる。同様どうように、囲碁いごでは、黒石くろいしかせたがわ上手じょうずいたがわ下手へたといい、しろ上手じょうずからはじめる。したがって、これらの場合ばあいは「後手ごて」とはわず「下手へた」という。

  • 囲碁いご用語ようご。ある対局たいきょくしゃ着手ちゃくしゅたいして相手あいてはなれた場所ばしょ着手ちゃくしゅ手抜てぬ)するとさき対局たいきょくしゃおおきなとくをする手段しゅだんのこ場合ばあいさき対局たいきょくしゃ着手ちゃくしゅ先手せんてという。「手抜てぬきする」ことを「く」ともいう。通常つうじょう先手せんてばれる着手ちゃくしゅをされた相手あいて手抜てぬきせずにさき対局たいきょくしゃとくをさせない着手ちゃくしゅおうじる。この着手ちゃくしゅ後手ごて(でける)という。いしるかられるかのたたかいなどの場合ばあいたがいにけずに相手あいて着手ちゃくしゅちかくに着手ちゃくしゅすることをかえ場合ばあいがあり、その最後さいご着手ちゃくしゅを「後手ごてく」という。また、その最後さいご着手ちゃくしゅで「一段落いちだんらく」という。
  • 将棋しょうぎ用語ようご。ある局面きょくめんなんらかの不利益ふりえき王手おうて飛車ひしゃりなど)を回避かいひするためにけない場合ばあいに、それを回避かいひするための王手おうて回避かいひ飛車ひしゃりの回避かいひなど)がわった段階だんかいばんにぎっていないがわをいう。なお、後手ごてになってしまうことを「後手ごてく」という。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]