金きむ立たち戦法せんぽう

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△持もち駒ごま なし

9	8	7	6	5	4	3	2	1
香こう	桂かつら	銀ぎん	金きむ		金きむ		桂かつら	香こう	一いち
		王おう		飛ひ					二に
	歩ふ	歩ふ	歩ふ		銀ぎん	角かく	歩ふ	歩ふ	三さん
歩ふ				歩ふ	歩ふ	歩ふ			四よん
							歩ふ		五ご
歩ふ		歩ふ		歩ふ		歩ふ			六ろく
	歩ふ		歩ふ	金きむ	歩ふ			歩ふ	七なな
	角かく	玉たま			銀ぎん		飛ひ		八はち
香こう	桂かつら	銀ぎん	金きむ				桂かつら	香こう	九きゅう

▲持もち駒ごま なし
図ず　金きむ立たち戦法せんぽうの例れい

金きむ立たち戦法せんぽう（きんたちせんぽう）は、将棋しょうぎの戦法せんぽうの一ひとつ。

将棋しょうぎの対局たいきょくで先手せんて番ばんであると右みぎ金きんを▲5八はち金きんから5七なな金きんと5七ななの位置いちに繰くり出だして攻せめる戦法せんぽうの総称そうしょう。このため5七なな金きん戦法せんぽうとも呼よばれているが、後手ごて番ばんならば△5三さん金きんになる。

代表だいひょう的てきな戦法せんぽうに、対たい中ちゅう飛車ひしゃに用もちいる4六ろく金きん戦法せんぽうがある。

その他たの金かね立だち戦法せんぽうは以下いかのものがある。

対たい玉だま頭あたま銀ぎん

△持もち駒ごま なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1   香こう 桂かつら 銀ぎん 金きむ 王おう 金きむ   桂かつら 香こう 一いち             飛ひ     二に 歩ふ 歩ふ 歩ふ 歩ふ     角かく 歩ふ 歩ふ 三さん         歩ふ 歩ふ 歩ふ     四よん       銀ぎん       歩ふ   五ご     歩ふ   歩ふ   歩ふ     六ろく 歩ふ 歩ふ   歩ふ 金きむ 歩ふ     歩ふ 七なな   角かく 玉たま 銀ぎん   銀ぎん   飛ひ   八はち 香こう 桂かつら   金きむ       桂かつら 香こう 九きゅう ▲持もち駒ごま なし 図ずは▲5七なな金きんまで

△持もち駒ごま なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1   香こう 桂かつら 銀ぎん 金きむ   金きむ   桂かつら 香こう 一いち       王おう   飛ひ       二に 歩ふ 歩ふ 歩ふ 歩ふ 歩ふ   角かく 歩ふ 歩ふ 三さん         銀ぎん 歩ふ 歩ふ     四よん               歩ふ   五ご     歩ふ   歩ふ   歩ふ     六ろく 歩ふ 歩ふ   歩ふ   歩ふ     歩ふ 七なな   角かく 玉たま   金きむ 銀ぎん   飛ひ   八はち 香こう 桂かつら 銀ぎん 金きむ       桂かつら 香こう 九きゅう ▲持もち駒ごま なし 図ずは△5四よん銀ぎんまで

△持もち駒ごま なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1   香こう 桂かつら 銀ぎん 金きむ 王おう 金きむ   桂かつら 香こう 一いち   飛ひ               二に 歩ふ 歩ふ 歩ふ 歩ふ     角かく 歩ふ 歩ふ 三さん         歩ふ 歩ふ 歩ふ     四よん       銀ぎん       歩ふ   五ご     歩ふ   歩ふ     飛ひ   六ろく 歩ふ 歩ふ   歩ふ   歩ふ 歩ふ   歩ふ 七なな   角かく 玉たま   金きむ 銀ぎん       八はち 香こう 桂かつら 銀ぎん 金きむ       桂かつら 香こう 九きゅう ▲持もち駒ごま なし 図ずは▲2六ろく飛ひまで

玉たま頭あたま銀ぎんに対たいしては、四よん間あいだ飛車ひしゃ△5四よん銀ぎん型がたであれば▲5五ご歩ほから▲3五ご歩ほなどの対策たいさくがあるが、上うえ図ずのように三さん間あいだ飛車ひしゃ△5三さん銀ぎん型がたで△6四よん銀ぎん～6五ご銀ぎんと繰くり出だせば、前述ぜんじゅつの5五ご歩ほや3五ご歩ほが効きかない。したがってこのとき居きょ飛車ひしゃの対策たいさくとして、この△6五ご銀ぎんに対たいしては▲5七なな金きんとし、以下いか△7六ろく銀ぎんであると▲6六ろく金きん△8五ご銀ぎん▲7五ご金きん△7四よん銀ぎん▲同どう金かね△同どう歩ふ▲4三さん銀ぎんなどがある。途中とちゅう△7四よん銀ぎんに代かえて△9四よん銀ぎんであると▲9六ろく歩ほ△8四よん歩ほに▲8四よん金きんとし、以下いか△8二に飛ひ▲9四よん金きん△同どう歩ふ▲7七なな銀ぎんである。ただし、飛車ひしゃを振ふらずに居い飛車ひしゃで構かまえて △5三さん銀ぎん型がたで△6四よん銀ぎん～6五ご銀ぎんと繰くり出だすと、前述ぜんじゅつの△8五ご銀ぎん▲7五ご金きんには今度こんどは△8四よん歩ほがある。また▲3六ろく歩ほから▲3五ご歩ほ△同どう歩ふ▲3八はち飛ひの間あいだに後手ごての△8四よん歩ほ～8五ご歩ほが間まに合あう。したがって今度こんどは図ずのように▲2六ろく飛ひと浮ういて、以下いか△7六ろく銀ぎんであると▲5五ご歩ほ△6五ご銀ぎん▲7七なな桂かつら△7四よん銀ぎん▲5四よん歩ほなど。

カニカニ金きん

△持もち駒ごま なし

9	8	7	6	5	4	3	2	1
香こう	桂かつら				王おう		桂かつら	香こう	一いち
	飛ひ		銀ぎん		銀ぎん	金きむ	角かく		二に
歩ふ			歩ふ	金きむ	歩ふ		歩ふ	歩ふ	三さん
	歩ふ	歩ふ		歩ふ		歩ふ			四よん
									五ご
		歩ふ		歩ふ		歩ふ	歩ふ		六ろく
歩ふ	歩ふ	銀ぎん	歩ふ		歩ふ			歩ふ	七なな
	角かく	金きむ		金きむ	銀ぎん		飛ひ		八はち
香こう	桂かつら		玉たま				桂かつら	香こう	九きゅう

▲持もち駒ごま なし
図ずは△5三さん金きんまで
カニカニ金きん基本きほん図ず

児玉こだま孝一こういちが、先手せんて矢倉やぐらに対たいして仕掛しかける急戦きゅうせん矢倉やぐらで、カニカニ金きんは児玉こだまの得意とくい戦法せんぽうカニカニ銀ぎんになぞられて名付なづけられている。児玉こだまはカニカニ銀ぎんとは違ちがって後手ごて番ばんで活用かつようしており、指さしはじめた当初とうしょは連敗れんぱい続つづきであったが徐々じょじょに勝かちはじめていった。指さし方かたは図ずのように矢倉やぐら模様もようから右みぎ金きんを5三さんに繰くり出だしてから△5五ご歩ほ▲同どう歩ふに△6四よん金きんではなく△4四よん金きんとして、△5五ご金きん～5四よん金きんと構かまえるイメージで中央ちゅうおうを制圧せいあつする。

外部がいぶリンク

• カニカニ金きん 日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいコラム