(Translated by https://www.hiragana.jp/)
右玉 - Wikipedia コンテンツにスキップ

みぎだま

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
987654321 
         いち
         
         さん
         よん
        
   ろく
 かくぎんぎんかつら  なな
  きむ きむたま   はち
こうかつら     こうきゅう
987654321 
         いち
         
         さん
         よん
        
  ろく
 ぎんきむ ぎんかつら  なな
  きむかく  たま  はち
こうかつら     こうきゅう

みぎだま(みぎぎょく、えい: Right hand King)は、将棋しょうぎ戦法せんぽうひと[1]きょ飛車ひしゃでありながら、玉将ぎょくしょうもまた右側みぎがわ配置はいちする作戦さくせん

概要がいよう[編集へんしゅう]

相手あいてきょ飛車ひしゃんできた場合ばあいたまひだりかこうと相手あいて攻撃こうげき正面しょうめんからけることになる。しかしたまみぎにあれば相手あいて攻撃こうげきからとおく、攻撃こうげき効果こうかちいさくすることができる。「そのみぎだまれい」のように左翼さよくがこいを構築こうちくした場合ばあいたま左翼さよくうつすとかんがえて相手あいてもそこに攻撃こうげきおこなうこともおおいため、そのみをくず有効ゆうこうえる。

一見いっけんたま接近せっきんすべからず」という格言かくげんはんするようであるが、みぎだまみのすきがなく、めることもできてバランスがよい。たとえば相手あいて左翼さよくからめてきたときに4、2よん飛車ひしゃかくかつら相手あいてたまあたまへカウンター攻撃こうげきねらう。場合ばあいによっては左翼さよくからの攻撃こうげきたいして飛車ひしゃってそなえることもできる。

タイトルせんでは2016ねん羽生はぶ善治よしはる王位おういせんななばん勝負しょうぶだい6きょくにおいてかくわりせん後手ごてばん採用さいようしている[2]。そのときは下記かき紹介しょうかいする羽生はぶしきみぎだまとはことなって△7たま6きんがたかまえている。

一方いっぽうみぎだまへの対策たいさくれいとして、陽動ようどう飛車ひしゃ地下鉄ちかてつ飛車ひしゃがあり、阿久津あくつ主税ちから菊水きくすい矢倉やぐらからぎんかんむりえるのが有力ゆうりょくであるとべている。神谷かみや広志ひろし『マイナビ将棋しょうぎBOOKS だれわなかったみぎだまやぶかた』(2019ねん)によると、かく交換こうかんみぎだまには先手せんてみぎだまへの地下鉄ちかてつ飛車ひしゃ(△4さんきんひだり~△3たま~△2ぎん~△3さんかつら~△1こうがた)、穴熊あなぐま速攻そっこうはやめの▲3どう▲4かつら)が、後手ごて矢倉やぐらでのみぎだまでは▲4ななぎんがたと▲4ろくぎんがたが、そのでは強引ごういん穴熊あなぐまちょう持久じきゅうせん穴熊あなぐま(▲7きゅうたまがたひだり美濃みの矢倉やくら穴熊あなぐまビッグ4)、菊水きくすい矢倉やくらかくを▲5ななっててからミレニアムぎんかんむり移行いこうしての持久じきゅうせんはやめの△8に▲5ななぎん~▲3ななかつらがた)、急戦きゅうせんがた矢倉やくらがこはやぎん)、ちょう急戦きゅうせんがた急戦きゅうせん矢倉やぐら)などのかたしめしている。さらに下記かき糸谷いとたにりゅうたいする飛車ひしゃでは先手せんてよんあいだ飛車ひしゃちゅう飛車ひしゃ紹介しょうかい四間しけん飛車ひしゃではひだりぎん腰掛こしかけぎんにして6すじからの交換こうかんからの速攻そっこうや、7すじ飛車ひしゃってのかたちゅう飛車ひしゃでは5すじ位取くらいどちゅう飛車ひしゃで6すじ交換こうかんや7すじや8すじ飛車ひしゃってのたたかかた紹介しょうかいしている。

みぎだま戦法せんぽう種類しゅるい[編集へんしゅう]

糸谷いとたにりゅうみぎだま[編集へんしゅう]

糸谷いとたに哲郎てつろう考案こうあんした。たい飛車ひしゃとくたいゴキゲンちゅう飛車ひしゃ)に使用しようされており、たまみずか中央ちゅうおうまもり、飛車ひしゃ場合ばあいによっては左辺さへんもちいて飛車ひしゃたまあたまめる。ふるくはなだはちすあきら採用さいようれいがあるという。かまえは先手せんてばん場合ばあい▲4ななぎん~▲3ななかつら~▲3はちきん~▲4はちたま~▲2きゅう~▲5はちきん~▲7ななかつら~▲9ななかくがたとする。

羽生はぶしきみぎだま[編集へんしゅう]

かくわり後手ごてばんにおいて7きん6たまがたかまえる戦法せんぽうである。7きんがたみぎだまともばれ、おもかくわりはやあやつぎんたいしてもちいられる。2019ねん羽生はぶ善治よしはる採用さいようし、好成績こうせいせきのこした。元々もともと将棋しょうぎソフトが愛用あいようしていた作戦さくせんとしてもられていた。

セカステみぎだま[編集へんしゅう]

かくわり腰掛こしかぎんで、先手せんてばんとしたら▲5ろくぎん~▲4ななきん~▲4はちたまかたちかまえるみぎだま将棋しょうぎ倶楽部くらぶ24の強豪きょうごう「SecondStage」が愛用あいようしていたため、こうばれる。昭和しょうわ年代ねんだいでは内藤ないとう国雄くにおあいかり飛車ひしゃさき交換こうかんがた腰掛こしかけぎんでよく採用さいようしていた。展開てんかいによって先手せんてばんならば6すじ飛車ひしゃ移動いどうして反撃はんげきする。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Kawasaki, Tomohide (2013). HIDETCHI Japanese-English SHOGI Dictionary. Nekomado. p. 94. ISBN 9784905225089 
  2. ^ 2016.9.12~13・王位おういせんななばん勝負しょうぶだい6きょく携帯けいたい中継ちゅうけい王位おういせん中継ちゅうけいブログほか)

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]