急戦きゅうせん

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急戦きゅうせん(きゅうせん)とは、将棋しょうぎで、早はやいうちから相手あいてを攻せめること。逆ぎゃくに双方そうほうが守まもりをがっちり固かためてから戦たたかいを起おこす持久じきゅう戦せんもあるが、この両者りょうしゃには明確めいかくな基準きじゅんはない。

相手あいてが守まもりを固かためる前まえに攻せめられる利点りてんがある分ぶん、自分じぶんの守まもりも固かためられないという欠点けってんがある。そのため、短たん手数てかずで終おわる場合ばあいが多おおい。囲がこいも、短たん手数てかずでできる、あまり固かたいとは言いい難がたい囲がこいで戦たたかう。

急戦きゅうせんの戦法せんぽう

次つぎに急戦きゅうせんの戦法せんぽうの具体ぐたい例れいを挙あげる。

• 対抗たいこう型がた居きょ飛車ひしゃの戦法せんぽうにおける急戦きゅうせん・居きょ飛車ひしゃ舟ぶね囲がこい急戦きゅうせん（山田やまだ定跡じょうせき等ひとし）ほか
• 藤井ふじいシステム、左ひだり金きんを左側ひだりがわにあがる急戦きゅうせん向むかい飛車ひしゃ、玉たま頭あたま銀ぎんなど、振ふり飛車ひしゃからの急きゅう戦法せんぽう
• 棒ぼう銀ぎん（原始げんし棒ぼう銀ぎんほか）、早はや繰くり銀ぎん、角かく換がわり▲4五ご桂かつらなど
• 急戦きゅうせん矢倉やぐら（右みぎ四よん間あいだ飛車ひしゃ・阿久津あくつ流りゅう急戦きゅうせん矢倉やぐら・カニカニ銀ぎんなど）
• 横よこ歩ふ取とり（横よこ歩ふ取とり8五ご飛ひ・横よこ歩ふ取とり4五ご角かく・相あい横よこ歩ふ取とりなど）
• 早はや石田いしだ（新しん石田いしだ流りゅう）
• 相あい掛かかり戦たたかえ（塚田つかだスペシャル、相そう腰掛こしかけ銀ぎんでのガッチャン銀ぎんほか）
• 英えい春はる流りゅうかまいたち戦法せんぽう、19手て定跡じょうせきなど
• ゴキゲン中ちゅう飛車ひしゃおよび対たい▲5八はち金きん右みぎ超ちょう急戦きゅうせん、超ちょう速そく3七なな銀ぎんなど

急戦きゅうせんに用もちいられる囲がこい

次つぎに急戦きゅうせんで用もちいられる囲がこいの一いち例れいを挙あげる。しかし、ほとんど「囲がこい」の域いきまで達たっさず攻せめるので、囲がこいと言いわれるものは少すくない。

• elmo囲がこい
• イチゴ囲がこい
• 矢倉やくら囲がこいのうち兜かぶと矢倉やぐら、半はん兜かぶと、銀ぎん矢倉やぐら、へこみ矢倉やくら、菊水きくすい矢倉やぐらなど
• 舟ふね囲がこい →(発展はってん)菱ひし囲かこい、箱入はこいり娘むすめ
• カニ囲がこい
• 中原なかはら囲がこい
• 中ちゅう住すまい
• 壁かべ囲がこい
• 金きむ無双むそう

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