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まめなえ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
まめなえ(とうみょう)
(えんどうるい) トウミョウ 茎葉けいよう せい[1]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 112 kJ (27 kcal)
4.0 g
食物しょくもつ繊維せんい 3.3 g
0.4 g
3.8 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(43%)
340 µg
(38%)
4100 µg
チアミン (B1)
(21%)
0.24 mg
リボフラビン (B2)
(23%)
0.27 mg
ナイアシン (B3)
(7%)
1.1 mg
パントテンさん (B5)
(16%)
0.80 mg
ビタミンB6
(15%)
0.19 mg
葉酸ようさん (B9)
(23%)
91 µg
ビタミンC
(95%)
79 mg
ビタミンE
(22%)
3.3 mg
ビタミンK
(267%)
280 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
7 mg
カリウム
(7%)
350 mg
カルシウム
(3%)
34 mg
マグネシウム
(6%)
22 mg
リン
(9%)
61 mg
鉄分てつぶん
(8%)
1.0 mg
亜鉛あえん
(4%)
0.4 mg
どう
(4%)
0.08 mg
マンガン
(53%)
1.11 mg
成分せいぶん
水分すいぶん 90.9 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.2 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 3.1 g

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[2]
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

まめなえ(とうみょう、ドウミャオ)はエンドウ若菜わかな本場ほんばである中国ちゅうごくでは、おおきく成長せいちょうしたエンドウのわかくき先端せんたんんだもので、中華ちゅうか料理りょうり高級こうきゅう食材しょくざいだったが、日本にっぽん市場いちばではおもみずこう栽培さいばい発芽はつがさせたスプラウト状態じょうたいのエンドウが根付ねつき、またはカットされて販売はんばいされている[3]特有とくゆう風味ふうみがあり、βべーた-カロテンをはじめとするビタミンるい豊富ほうふなのが特徴とくちょう[3]英語えいごはSnow peas leaf[3]学名がくめいPisum sativum L.。

歴史れきし

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まめなえとしてエンドウの若菜わかなべるようになったのは中国ちゅうごくで、収穫しゅうかくされるりょう時期じきかぎられるため、一部いちぶ高貴こうきひとやお正月しょうがつなどの特別とくべつなときにしかくち出来できない希少きしょうひんであった。日本にっぽんまめなえ登場とうじょうするのは1970年代ねんだいにちちゅう国交こっこう回復かいふく以降いこうである。1995ねんごろから、植物しょくぶつ工場こうじょうまめ発芽はつがさせた状態じょうたいまめなえ栽培さいばいされるようになると、年間ねんかんとおして安定あんてい生産せいさん可能かのうとなり、一般いっぱん野菜やさいとして家庭かていにも浸透しんとうするようになった。とく2008ねんリーマン・ショック以後いごまめなえ需要じゅよう急速きゅうそくびている。

栄養えいよう

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まめなえは、しょく100グラム (g) あたりの熱量ねつりょうが31キロカロリー (lcal) で[3]βべーた-カロテンを100 gたり4700マイクログラム (μみゅーg) と豊富ほうふふくむ。これはホウレンソウ100 gたりのβべーた-カロテンりょう4200 μみゅーgのやく1.119ばい相当そうとうする。そのにもビタミンEビタミンK葉酸ようさんビタミンC豊富ほうふで、βべーた-カロテンをふくめたこれらの栄養えいよう成分せいぶん一般いっぱんてき緑色みどりいろぶつ野菜やさい(ホウレンソウ、小松菜こまつな春菊しゅんぎくニラ)の含有がんゆうりょう上回うわまわる。

かた

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ほのかなエンドウまめかおりと甘味あまみ、シャキシャキとしたしょくかん特長とくちょうあぶらとの相性あいしょうがよく、風味ふうみしょくかんかしていたぶつもっといている[3]。さっとでたのちスープもの[3]なまドレッシングをかけてサラダにも使つかわれる[3]アクすくないため、したゆでとう必要ひつようはなく、そのままいた料理りょうり使つかったり、電子でんしレンジで加熱かねつしておひたしなどにも使つかえる。

さい収穫しゅうかく

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いた状態じょうたい販売はんばいされていることがおおく、その場合ばあいしょくったのち部分ぶぶんを、ざらとなるあさ容器ようきなどにれ、みずにひたしてあかるい日陰ひかげくとわきびてさい収穫しゅうかくできる[3]まめからちかいところにわきが2ほんほどあるので、さい収穫しゅうかくしたい場合ばあいはこれらのわきのこるようにるとよい。ぶし栽培さいばい条件じょうけんにもよるが10日とおかから2週間しゅうかん前後ぜんこうくきが20 cmくらいにさい成長せいちょうする。ただしわきまめ自体じたい養分ようぶん使つかたし、雑菌ざっきん繁殖はんしょくするなどのトラブルもしょうじやすいため、3かい以降いこうさい収穫しゅうかくはうまくいかないことがおおい。まめ発芽はつがには酸素さんそ必要ひつようなのでざらにはまめみずをかぶらない程度ていど給水きゅうすいし、最低さいていでも1にちに1みずえるのがコツである。なお、製品せいひんによっては、パッケージにさい収穫しゅうかく方法ほうほうかれている[4]

栽培さいばい

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現在げんざい日本にっぽんもっと流通りゅうつうしているきのまめなえ植物しょくぶつ工場こうじょうみずこう栽培さいばいされる。そのため、農薬のうやく一切いっさい使つかわずに栽培さいばいできる。また、天候てんこう左右さゆうされず安定あんていてき栽培さいばい可能かのうで、ぶつ野菜やさい価格かかく高騰こうとうした場合ばあいにも通常つうじょうわらない価格かかく品質ひんしつ流通りゅうつうする。2011ねん11月には山梨やまなしけんきたもり国内こくない最大さいだいまめなえ専用せんよう植物しょくぶつ工場こうじょうができた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 日本にっぽん食品しょくひん標準ひょうじゅん成分せいぶんひょう2015年版ねんばんななてい”. 文部もんぶ科学かがくしょう. 2017ねん1がつ28にち閲覧えつらん
  2. ^ 日本人にっぽんじん食事しょくじ摂取せっしゅ基準きじゅん(2015年版ねんばん)」策定さくてい検討けんとうかい報告ほうこくしょ』(レポート)厚生こうせい労働省ろうどうしょう健康けんこうきょくがん対策たいさく健康けんこう増進ぞうしん栄養えいよう指導室しどうしつ、2014ねん3がつhttps://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114399.pdf2017ねん1がつ28にち閲覧えつらん 
  3. ^ a b c d e f g h 主婦しゅふ友社ともしゃ 2011, p. 243.
  4. ^ 身近みぢかもの栽培さいばい採集さいしゅうして発見はっけんした「まめなえ永久えいきゅうループ」とは”. DIAMOND online (2020ねん5がつ22にち). 2020ねん5がつ22にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 主婦しゅふ友社ともしゃ へん野菜やさいまるごとだい図鑑ずかん る!べる!そだてる!』主婦しゅふ友社ともしゃ、2011ねん2がつ20日はつかISBN 978-4-07-273608-1 

外部がいぶリンク

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