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象牙ぞうげしつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

象牙ぞうげしつ(ぞうげしつ、Dentin)は主体しゅたいをなす[1]かた組織そしきである。エナメルしつセメントしつ歯髄しずいあいだにある[2]象牙ぞうげ細胞さいぼうによりつくられる[3]。エナメルしつよりやわらかいため、う蝕象牙ぞうげしつまでたっしたのち急速きゅうそく進行しんこうする。

組成そせい

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70%が無機質むきしつ[4]ヒドロキシアパタイト[4])、20%が有機物ゆうきぶつ[4]にかわげん繊維せんいコラーゲン繊維せんい[4]にかわばらせいタンパク質たんぱくしつ)、10%が水分すいぶんである。エナメルしつよりは硬度こうどひくく、[4]モース硬度こうどは5~6である。

構造こうぞう

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象牙ぞうげしつ全体ぜんたい象牙ぞうげ細管さいかんというかんはしっている[5]。これは、象牙ぞうげ細胞さいぼう突起とっきなかふくんでおり[5]象牙ぞうげしつ形成けいせいならびに形成けいせい維持いじおこなう。象牙ぞうげ細管さいかん直径ちょっけいは0.8~2.2マイクロメートルである。

形成けいせい

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象牙ぞうげ細胞さいぼう萌出もえで象牙ぞうげしつ歯髄しずい境界きょうかい存在そんざいしており、必要ひつようなときに歯髄しずい腔壁に象牙ぞうげしつ形成けいせいすることができる。歯根しこん完成かんせいまでにつくられる象牙ぞうげしつ原生げんせい象牙ぞうげしつ[6]だいいち象牙ぞうげしつ[6]歯根しこん完成かんせいつくられる象牙ぞうげしつだい象牙ぞうげしつ[6][5]という。また、う蝕ひとしにより刺激しげきけたときつくられる象牙ぞうげしつだいさん象牙ぞうげしつ修復しゅうふく象牙ぞうげしつ[6][5]び、正常せいじょう状態じょうたいつくられるだい象牙ぞうげしつ生理せいりてきだい象牙ぞうげしつ[6][5]び、両者りょうしゃ区別くべつすることもある。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 久米川くめかわ, p.10
  2. ^ 久米川くめかわ, pp.10-11
  3. ^ 岩久いわひさ, p.7
  4. ^ a b c d e 中塚なかつか, p.68
  5. ^ a b c d e 中塚なかつか, p.69
  6. ^ a b c d e 久米川くめかわ, p.11

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 保存ほぞん修復しゅうふくがく21』監修かんしゅう 岩久いわひさ正明まさあき河野こうのあつし千田せんだあきら田上たうえ順次じゅんじ改訂かいていばんだい1さつ)、永末ながすえ書店しょてん、2002ねん3がつ30にちISBN 4-8160-1114-5 
  • 久米川くめかわただしこのみ前田まえだ憲彦のりひこ ちょだい1しょう 総論そうろん」、赤井あかい三千男みちお へん解剖かいぼうがく入門にゅうもん』(だい1はんだい6さつ医歯薬出版いしやくしゅっぱん東京とうきょう文京ぶんきょう、2000ねん10がつ31にち、1-27ぺーじISBN 4-263-40572-2 
  • 中塚なかつか敏弘としひろ口腔こうくう解剖かいぼうがくサイドリーダー -歯科しかのためのあたま頚部けいぶ解剖かいぼうがく口腔こうくう解剖かいぼうがくようせつ-』(だい1はんだい4さつがくけん書院しょいん東京とうきょう文京ぶんきょうISBN 4-7624-0106-4 

関連かんれん項目こうもく

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