追分節おいわけぶし考こう

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追分節おいわけぶし考こう（おいわけぶしこう）は、柴田しばた南みなみ雄つよしが1973年ねんに作曲さっきょくした合唱がっしょうのためのシアター・ピースである。

作曲さっきょく・初演しょえん

東京とうきょう混声こんせい合唱がっしょう団だんの指揮しき者しゃである田中たなか信昭のぶあきから、「日本にっぽん民謡みんようの素材そざいだけで合唱がっしょう曲きょくを」という依頼いらいを受うけ、1973年ねんの8月がつから10月がつにかけて作曲さっきょく、11月15日にちに田中たなか信昭のぶあき指揮しき、東京とうきょう混声こんせい合唱がっしょう団だんによって初演しょえんされた。

作品さくひんの内容ないよう

この作品さくひんにはスコア（総譜そうふ）が存在そんざいせず、楽譜がくふには演奏えんそうされる「素材そざい」のみが記しるされている。素材そざいは以下いかのものがある。

上原うえはら六ろく四よん郎ろう「俗楽ぞくがく旋律せんりつ考こう」の一部いちぶの朗読ろうどく（女声じょせい）と、それに対たいする奇声きせいによる抗議こうぎ（男声だんせい）
ユニゾンで歌うたわれる追分節おいわけぶし（男声だんせい）と、その背景はいけいをなす和声わせいや旋律せんりつ断片だんぺん（女声じょせい）
ユニゾンで歌うたわれる信濃追分しなのおいわけ（女声じょせい）
尺八しゃくはちによって演奏えんそうされる追分節おいわけぶし

指揮しき者しゃはこれらをその場ばで構成こうせいし、歌うたい手てないし尺せき八はち奏者そうしゃに指示しじを出だし演奏えんそうさせることによって、音楽おんがくを作つくっていく。

男声だんせいおよび尺八しゃくはち奏者そうしゃは舞台ぶたいではなく客席きゃくせきの外そとや客席きゃくせき内ないを歩あるきながら演奏えんそうし、またき手きての周囲しゅういに音源おんげんが拡散かくさん・移動いどうするように演奏えんそうする。ステージと客席きゃくせきは一体化いったいかし、場内じょうない全体ぜんたいが音おとで満みたされることとなる。

編成へんせい

混声こんせい合唱がっしょう、尺八しゃくはち（1人ひとり～数すう人にん）

演奏えんそう時間じかん

上記じょうきのような作品さくひんのため、指揮しき者しゃや状況じょうきょうによって、演奏えんそうの様相ようそうは大おおきく変かわるものであり演奏えんそう時間じかんも一定いっていしないが、おおよそ8分ふん弱じゃくから20分ふん前後ぜんこう。

演奏えんそう

東京とうきょう混声こんせい合唱がっしょう団だんにより、初演しょえん以来いらい今日きょうに至いたるまで頻繁ひんぱんに演奏えんそうされ、その回数かいすうは国内外こくないがいあわせて2000を超こえるともいわれる。

また日本にっぽんのアマチュア合唱がっしょう団だんにも、しばしば取とり上あげられている。

外部がいぶリンク

追分節おいわけぶし考こう no.41

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