鉄拳てっけん2

鉄拳てっけん2

ジャンル	対戦たいせん型がた格闘かくとうゲーム
対応たいおう機種きしゅ	SYSTEM11[AC] PlayStation[PS] PlayStation 2 ゲームアーカイブス[GA] FOMA 903iシリーズ Zeebo
開発元かいはつもと	ナムコ
発売はつばい元もと	ナムコ
デザイナー	石井いしい精一せいいち
シリーズ	鉄拳てっけんシリーズ
人数にんずう	1 - 2人ふたり（対戦たいせん）
メディア	[PS]：CD-ROM
発売はつばい日び	[AC]：1995年ねん8月がつ [PS]：1996年ねん3月29日にち [GA]：2006年ねん11月22日にち [Zeebo]：2009年ねん10月8日にち
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう） ESRB：T（13歳さい以上いじょう）
コンテンツ アイコン	暴力ぼうりょく
売上うりあげ本数ほんすう	[PS]：137万まん本ほん（出荷しゅっか）

『鉄拳てっけん2』（Tekken2）は、1995年ねんに稼働かどうしたナムコ（後ごのバンダイナムコエンターテインメント）の対戦たいせん格闘かくとうゲーム。鉄拳てっけんシリーズの第だい2作さく目め。『コミックゲーメスト』において式田しきだ典のり史しによる漫画まんが版ばんも連載れんさいされた。SEX MACHINEGUNSの楽曲がっきょく、『TEKKEN II』との関連かんれん性せいは特とくにない。

製品せいひん

• アーケード版ばん：1995年ねん8月がつ稼働かどう開始かいし（SYSTEM11）
• アーケード版ばん Ver.B：1995年ねん10月稼働かどう開始かいし（SYSTEM11）
• PlayStation版ばん：1996年ねん3月29日にち発売はつばい
• PlayStation 2版はん：2005年ねん3月31日にち発売はつばいの『鉄拳てっけん5』に収録しゅうろく
• ゲームアーカイブス版ばん:2006年ねん11月22日にち配信はいしん
• FOMA903i用ようメガアプリ:2006年ねん11月2日にち配信はいしん開始かいし
• Zeebo版ばん：2009年ねん10月8日にちブラジルにて配信はいしん

特徴とくちょう

デフォルト状態じょうたいで使用しようできるプレイヤーキャラクターは、新しんキャラクター「風間かざま準じゅん」と「レイ・ウーロン」の2名めいを加くわえた10名めい。そして一いち八はちに代かわり平八へいはちがデフォルトキャラクターに入はいり、入いれ替かわりで一いち八はちがボスキャラクターに移動いどうした。また、本ほん作さくから稼働かどう時間じかんの経過けいかとともに中ちゅうボスやラストボスとして登場とうじょうするキャラクターが使用しよう可能かのうとなる「タイムリリースシステム」が正式せいしきに採用さいよう。タイムリリースキャラクターが一人ひとりでも解禁かいきんされると、デモ画面がめん中ちゅうに現在げんざい使用しよう可能かのうなキャラクターと人数にんずうが表示ひょうじされるようになり、キャラクター選択せんたく画面がめんにおいても、画面がめん外がいにも選択せんたくできるキャラクターが存在そんざいし選えらべることを示しめす矢印やじるしが表示ひょうじされる。新規しんきに追加ついかされたキャラクターも、額がくからビームを出だす「デビル」やその対たいとなる「エンジェル」、ボクシンググローブをはめたカンガルー「ロジャー」など、前作ぜんさくよりも色いろモノキャラクターが増ふえ、総勢そうぜい23（別人べつじんだがコスチューム違ちがいという扱あつかいの同どう性能せいのうの2Pキャラクターを含ふくめると25）キャラクターになった。アーケード版ばんではバランスを調整ちょうせいしたVer.Bが後のちに稼働かどう。

キャラクターのモデリングでは、前作ぜんさく『鉄拳てっけん』は手足てあしを大おおきく強調きょうちょうした造形ぞうけいだったのに対たいし、本ほん作さくは通常つうじょうの人間にんげんの体形たいけいに近ちかいバランスになった。また、前作ぜんさくでは当時とうじとしても比較的ひかくてき滑なめらかな質感しつかんでモデリングされていたが、その分ぶん、一見いっけんしてキャラクターが3D描画びょうがされていることが伝つたわりづらかったことから、本ほん作さくではポリゴンにフラットシェーディングを施ほどこすことで、あえて特有とくゆうの角かく張はりを強調きょうちょうし3Dらしさを前面ぜんめんに押おし出だすという方式ほうしきが取とられた。

バージョンB

アーケード版ばんの初期しょきバージョンでは準じゅんに致命ちめい的てきなハメ技わざ（永久えいきゅうコンボ）が見みつかり、デフォルトキャラクターをペクに入いれ替かえて準じゅんを使用しよう不能ふのうにする店舗てんぽが続出ぞくしゅつしたため、稼働かどうから2か月げつ後ごにハメ対策たいさくを施ほどこしたVer.Bがリリースされた。ハメ対策たいさく以外いがいでも細こまかい調整ちょうせいや仕様しよう変更へんこうが行おこなわれている。

初期しょきバージョンとの主おもな違ちがいは以下いかの通とおり。

• ハメ技わざの排除はいじょ
• 硬直こうちょく時間じかんやダメージの微ほろ調整ちょうせい
• タイムリリースキャラクターの解放かいほう条件じょうけんを一定いっていプレイ回数かいすう毎ごとから一定いってい稼働かどう時間じかん毎ごとに変更へんこう
• 中ちゅうボスに新しん技わざを追加ついか
• タイトル画面がめんの変更へんこう（タイトルロゴにカズヤの顔かおのアップが入はいっている）
• 勝かち星ぼしを表あらわすランプが赤色あかいろから緑色みどりいろに変更へんこう
• デモ画面がめんで戦たたかっているキャラクターが2Pコスチュームになっている

Ver.Bは最初さいしょからタイムリリースキャラクターのワンとアーマーキングが解放かいほうされた状態じょうたいで出荷しゅっかされた。またVer.Bでは隠かくしコマンドの入力にゅうりょくで全ぜんタイムリリースキャラクターを一斉いっせい解放かいほうさせることが可能かのうだった。

PS版ばんは基本きほん的てきにこのVer.B準拠じゅんきょで移植いしょくされている。

移植いしょく版ばん

PS版ばん

アーケード版ばんからおよそ半年はんとし後ご、Ver.Bを基もとに様々さまざまな追加ついか要素ようそを加くわえて家庭かてい用ように移植いしょくされた。中なかでも「プラクティスモード」はタイミングが難むずかしい「10連れんコンボ」を音おととタイミングを表示ひょうじさせることで練習れんしゅうすることができるようになっている。また、「サバイバルモード」、「チームバトルモード」なども追加ついかされている。裏うら技わざとしてデカ頭あたまモード、主観しゅかん視点してんモードなどポリゴンであることを生いかしたモードも用意よういされている。

グラフィックの変化へんかは一見いっけんした程度ていどではわかりにくいが、PS版ばんはテクスチャあたりで使用しようされている色いろ数すうがアーケード版ばんの256色しょくから16色しょくに減げん色しょくされている。また、アーケード版ばんから一部いちぶキャラクターボイスが変更へんこう、削除さくじょされた。

アーケード版ばんではタイムリリースだったキャラクターは、中ちゅうボス全ぜん10人にんは対応たいおうするそれぞれのデフォルトキャラクターでアーケードモードをクリアで、ボスの三島みしま一八かずやは前述ぜんじゅつの中なかボスを全すべて出現しゅつげんさせた状態じょうたいでその中なかボスのうちいずれか1人ひとりでアーケードモードをクリアで、最終さいしゅうボスのデビルカズヤ（とエンジェル）は一いち八はちでアーケードモードをクリア、エキストラキャラクターのロジャー&アレックスは使用しようキャラクターは問とわず、アーケードモードの3人にん目めでグレイト勝がち（体力たいりょくを僅わずかに残のこして相手あいてをKO）することで次つぎの4人にん目めに必かならず登場とうじょうするロジャーかアレックスを倒たおすことで（クリアの必要ひつようはない）、それぞれ使用しよう可能かのうになる。また、中ちゅうボスを全員ぜんいん出現しゅつげんさせると、タイトル画面がめんがロゴに一いち八はちの顔かおが入はいったVer. B準拠じゅんきょのものに変化へんか。さらに、PS版ばんオリジナルの要素ようそとして、全ぜんキャラクターを使用しよう可能かのうにすると、アーケード版ばんではCPU専用せんようだったタキシードコスチュームの一いち八はちが使用しよう可能かのうになる（性能せいのうは通常つうじょうの一いち八はちと同様どうよう）。

各かくデフォルトキャラクター（およびペク）のステージBGMは家庭かてい用よう向むけのリミックスバージョン（アレンジ版ばん）が追加ついかされ、アーケード版ばんで使用しようされていたオリジナル版ばんBGMは設定せってい画面がめんから選択せんたくできる。アーケード版ばんでは一いち八はちとデビルカズヤのステージBGMは同おなじ曲きょくだったが、アレンジ選択せんたく時じのみデビルカズヤ用ようの新あたらしい曲きょくが流ながれる。またアーケード版ばんではペク以外いがいの中なかボスキャラクターに個別こべつの曲きょくがなく、対戦たいせん時じも全すべて中ちゅうボスのステージBGMが流用りゅうようされていたが、PS版ばんでは前作ぜんさく『鉄拳てっけん』の各かくステージBGMが各かくキャラクターに割わり当あてられている（前作ぜんさくのベネチアステージのBGMのみ未み採用さいようで未み収録しゅうろく）。

PS版ばんのBGMは全すべてCD-XA規格きかくで収録しゅうろくされているが、PS版ばんエンディング曲きょく "Landscape Under The Ghost - KAMINANO" だけは、サウンド担当たんとう者しゃの「音質おんしつを落おとしたくない」というこだわりからCD-DA音声おんせいで収録しゅうろくされている。なおエンディング曲きょくの歌詞かしは大和言葉やまとことばに聞きこえるような架空かくう言語げんごで作つくられており和訳わやくも存在そんざいする。歌うたっているのは白石しらいし玲子れいこ。

本ほん作さくはPS用ようゲームソフトとしては初はつのミリオンセラーを達成たっせいした。

2006年ねん11月22日にちよりゲームアーカイブスにて配信はいしん開始かいし（当初とうしょはPlayStation Portableのみ対応たいおう、2007年ねん4月がつ25日にちよりPlayStation 3に追加ついか対応たいおう）。

PS2版はん

2005年ねん3月31日にちに発売はつばいされた『鉄拳てっけん5』の「アーケードヒストリーモード」に『鉄拳てっけん』、『鉄拳てっけん3』と一緒いっしょにアーケード版ばん『鉄拳てっけん2 Ver.B』の完全かんぜん移植いしょく版ばんが収録しゅうろくされている。あくまでもAC版ばんの完全かんぜん移植いしょくのため、PS版ばんの追加ついか要素ようそは収録しゅうろくされていない。なお、タイムリリースキャラクターは最初さいしょから全員ぜんいん解禁かいきんされている。

ストーリー

前ぜん大会たいかいより2年ねん、三島みしま財閥ざいばつ頭首とうしゅとなった三島みしま一八かずやが「The king of iron fist tournament 2」を開催かいさい。前回ぜんかいの出場しゅつじょう者しゃに加くわえ、世界せかい各地かくちから新あらたな強者きょうしゃたちが名乗なのりを上あげた。一いち八はちの目的もくてきは、私設しせつ部隊ぶたいの強化きょうかと、前ぜん大会たいかいのあとで崖がけから投なげ落おとして死しんだはずの前ぜん頭首とうしゅ・平八へいはちをおびきだすことにあった。

登場とうじょう人物じんぶつ

詳細しょうさいは「鉄拳てっけんの登場とうじょう人物じんぶつ」を参照さんしょう

デフォルトキャラクター 三島みしま平八へいはち（みしま へいはち） 風間かざま準じゅん（かざま じゅん） 雷かみなり武たけ龍りゅう（レイ・ウーロン） ポール・フェニックス マーシャル・ロウ ニーナ・ウィリアムズ キング ジャック-2（ジャックツー） 吉よし光ひかり（よしみつ） ミシェール・チャン ボスキャラクター 三島みしま一八かずや（みしま かずや）

中ちゅうボスキャラクター 李り超ちょう狼おおかみ（リー・チャオラン） 王おう椋むく雷かみなり（ワン・ジンレイ） ブルース・アーヴィン クマ 白頭山はくとうさん（ペク・トー・サン） アンナ・ウィリアムズ アーマーキング プロトタイプ・ジャック 州しゅう光こう（くにみつ） 巌いわお竜りゅう（がんりゅう） 最終さいしゅうボスキャラクター デビル / エンジェル

条件じょうけんを満みたすことで追加ついかされるキャラクター

• ロジャー / アレックス

トリビア

• 『鉄拳てっけん2』は当初とうしょはブルースとレイが新しんキャラクターとして開発かいはつされていた。しかも当初とうしょはレイが「ジュン」の名前なまえで日本人にっぽんじん刑事けいじの設定せっていであった。それとは別べつに、韓国かんこく市場いちば向むけにペクが平行へいこうして開発かいはつされていた。しかし営業えいぎょうサイドより新しんキャラクターの一人ひとりを「初心者しょしんしゃでも簡単かんたんに技わざが出だせる」「女性じょせいキャラクター」にして欲ほしいという話はなしが出でて、それで新あらたに日本人にっぽんじん女性じょせいキャラクターが作成さくせいされ、「ジュン」の名前なまえが日本人にっぽんじん女性じょせいキャラクターに引ひき継つがれて、レイは香港ほんこん国際こくさい警察けいさつのキャラクターに設定せってい変更へんこうされた。そしてブルースは調整ちょうせい不十分ふじゅうぶんのまま中ちゅうボスに回まわされた。『ザ・プレイステーション』にはAC版ばん『鉄拳てっけん2』制作せいさく中ちゅうの写真しゃしんとして、準じゅんがBRUCE、レイがJUNのキャラクター名めいで表示ひょうじされている写真しゃしんが掲載けいさいされている。
• 前作ぜんさくのPS版ばんには起動きどう時じに『ギャラガ』を遊あそべたが、本ほん作さくもPS版ばんにおいて、当初とうしょは起動きどう時じのローディング中ちゅうに遊あそべるおまけとして『スターブレード』が収録しゅうろくされる予定よていだった。しかしながら開発かいはつ技術ぎじゅつの向上こうじょうからロード時間じかんが短みじかくなり、凝こったミニゲームを入いれたのではただでさえ余裕よゆうのないスケジュールがさらに圧迫あっぱくされる上うえに、かえって起動きどうに時間じかんがかかり本末転倒ほんまつてんとうになることから没ぼつ案あんとなった。『ザ・プレイステーション』のムック本ほんでもある公式こうしき攻略こうりゃく本ほんの『鉄拳てっけん2 パーフェクトガイド』掲載けいさいのインタビューによると、「本来ほんらいのゲーム部分ぶぶんの完成かんせい度どを上あげずしてどうする」と開発かいはつ部ぶ内ないで声こえがかかっていたという。
• 前述ぜんじゅつの通とおり、本ほん作さく『2』では『スターブレード』の収録しゅうろくが見送みおくられたが、2005年ねん発売はつばいのPS2版はん『鉄拳てっけん5』にてこの案あんが掘ほり起おこされて急遽きゅうきょ採用さいようされることになり、晴はれて収録しゅうろくされた。さらに、『5』の本編ほんぺんである条件じょうけんを満みたすと、完全かんぜん版ばんまで遊あそべるようになる。
• アーケード版ばんではラストボス（タキシード姿すがた）の一いち八はちと、プレイヤーキャラクターとして使つかえる一いち八はちは、性能せいのうはまったく同一どういつだが、内部ないぶ処理しょり的てきにはキャラクタースロットが分わかれており別べつキャラクター扱あつかいになっている。
• アーケード版ばんでもPS版ばんのタイムアタックモード同様どうよう、クリアタイムが記録きろくされランキング上じょうで集計しゅうけいされるが、設定せっていが固定こていされている後者こうしゃと異ことなり基板きばん上じょうで設定せってい変更へんこうが可能かのうなことも考慮こうりょして、初期しょき設定せっていの「2本ほん先取せんしゅ」から変更へんこうされている状態じょうたいで全面ぜんめんクリア、タイムがランクインした場合ばあい、タイムの末尾まつびであるコンマ秒びょう2桁けたの真後まうしろに、試合しあいの先取せんしゅ本数ほんすうの数かずが小ちいさい数字すうじで表記ひょうきされる（例れい：1本ほん先取せんしゅなら「（コンマ秒びょう2桁けた）¹」、3本ほん先取せんしゅなら「（コンマ秒びょう2桁けた）³」）。これは前作ぜんさく『鉄拳てっけん』のアーケード版ばんとPS版ばんや次回じかい作さく『鉄拳てっけん3』のアーケード版ばんでも同様どうよう。

外部がいぶリンク

• 鉄拳てっけん2（Playstation版ばん）公式こうしきサイト
• 鉄拳てっけん5内ないアーケードヒストリーモード紹介しょうかいページ
• 鉄拳てっけん 公式こうしきサイト