銭函ぜにばこ天狗山てんぐやま

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
銭函ぜにばこ天狗山てんぐやま
銭函天狗山の頂上付近から石狩湾を見下ろした眺め
銭函ぜにばこ天狗山てんぐやま頂上ちょうじょう付近ふきんから石狩湾いしかりわん見下みおろしたなが
標高ひょうこう 536.7 m
所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん 北海道ほっかいどう小樽おたる
位置いち 北緯ほくい4307ふん16.9びょう 東経とうけい14109ふん46.1びょう / 北緯ほくい43.121361 東経とうけい141.162806 / 43.121361; 141.162806
銭函天狗山の位置(日本内)
銭函天狗山
銭函ぜにばこ天狗山てんぐやま位置いち
プロジェクト やま
テンプレートを表示ひょうじ

銭函ぜにばこ天狗山てんぐやま(ぜにばこてんぐやま)は北海道ほっかいどう小樽おたる見晴みはるまち位置いちする、標高ひょうこう536.7mのやまである。

正式せいしき名称めいしょう天狗山てんぐやまだが、定山渓じょうざんけい天狗岳てんぐだけ小樽おたる中心ちゅうしん天狗山てんぐやま朝里あさり天狗岳てんぐだけとなど区別くべつするために銭函ぜにばこ天狗山てんぐやまばれ、山頂さんちょう標識ひょうしきもこちらになっている。りゃくしてぜにてんばれることもある。さんとう三角さんかくてん基準きじゅんてんめい天狗山てんぐやま

登山とざんコース[編集へんしゅう]

国道こくどう5ごうすすぜにはこ市街しがいはいる。小樽おたる商工しょうこう信用組合しんようくみあい横道よこみちがり、札幌さっぽろみどりはなかい看板かんばんきょくがりどうなりにすすみ、たりまでくるまはしらすとぜにてん登山とざんどう看板かんばんがある。ここから登山とざんがスタートする。登山とざんこうからしばらくとぜにてん山荘さんそうがあり、そこを横目よこめにさらにすすむとさわ地形ちけいとなり傾斜けいしゃきびしくなり尾根おねる。尾根おねからはゴルフじょうがみえる。尾根おね比較的ひかくてききゅうのぼりをすすみ、かたばれるいわかべ基部きぶまでたどりく。ここから頂上ちょうじょうへはまわんでのぼることができる。初心者しょしんしゃでも1あいだはん程度ていどのぼれる手軽てがるやまであるが、頂上ちょうじょう想像そうぞう以上いじょうっており、眼下がんかにはえが石狩湾いしかりわん一望いちぼうできる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

過去かこ文献ぶんけんでこのやま言及げんきゅうしているのは、安政あんせい4ねん(1857ねん)、玉虫たまむしひだり太夫たゆうによる『入北にゅうほく』で、「ぜにばこ 漁家りょうけれんのきにしんりょうアリ。ただし天狗山てんぐやま丸山まるやまなにレモとどまつかえでシ。」とある。どう時期じきえがかれた賀田よした帯刀たいとう錦絵にしきえにも天狗山てんぐやま文字もじ確認かくにんできる。入植にゅうしょく当初とうしょから和人わじんによってこのばれていたことがうかがえる。

また安政あんせい3ねん(1856ねん)、松浦まつうら武四郎たけしろうによる『竹四郎たけしろうまわりうら日記にっき』のスケッチには天狗山てんぐやま位置いちワサリカフララチ名前なまえられている。これが銭函ぜにばこ天狗山てんぐやまアイヌ名称めいしょうだった可能かのうせいがある。

明治めいじ42ねん(1909ねん)に天狗山てんぐやま一帯いったい北海道ほっかいどう造林ぞうりん合資ごうし会社かいしゃ植林しょくりん事業じぎょう開始かいしした。その事業じぎょう王子おうじ木材もくざい緑化りょくかがれ現在げんざいいたっている。

昭和しょうわ初頭しょとうからやまスキーできるやまとしてしたしまれており、昭和しょうわ50ねん(1975ねん)には山麓さんろくのタカノスだい地産ちさんゴルフじょう(チサンC.C.)がひらかれ、また山頂さんちょうまでの登山とざんルートも整備せいびされており、レジャーのためにおとずれるひとおおやまとなっている。