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おかせかさねてき換気かんき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
おかせかさねてき換気かんき
治療ちりょうほう
機械きかいしき人工じんこう呼吸こきゅう使用しようしたおかせかさねてき換気かんきのためのセットアップ。最近さいきんではさらに小型こがたされている。
シノニム おかせかさねてきあつ換気かんき(Non-invasive positive pressure ventilation: NIPPV or NPPV)
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おかせかさねてき換気かんき(ひしんしゅうてきかんき、英語えいご: non invasive ventilation: NIV)とは、フェイスマスクはなマスクまたはヘルメットをとおしておこな呼吸こきゅう補助ほじょのことである。通常つうじょう酸素さんそくわえた空気くうきがマスクをとおしてあつ供給きょうきゅうされ、一般いっぱん圧力あつりょく呼吸こきゅう有無うむによって交互こうご変化へんかする。気管きかん挿管くちから気管きかんチューブとおす)を必要ひつようとせず、かおあたまにぴったりとフィットしたマスクで酸素さんそ供給きょうきゅうするため、「おかせかさねてき」とばれる。インターフェイスにかんしては類似るいじてんがあるが、NIVは、呼吸こきゅうサイクル全体ぜんたいとおして気道きどうあつ段階だんかい変化へんかのないCPAP療法りょうほう英語えいごばんとはことなる[1]。CPAP療法りょうほうでは換気かんきおこなわれないが、NIVをようするような病態びょうたいでNIVのかわりに時折ときおり使用しようされる[2]

おかせかさねてき換気かんきは、おおくの病態びょうたいとく慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん(COPD)に起因きいんする急性きゅうせい呼吸こきゅう不全ふぜん使用しようされる。おおくの研究けんきゅうにより、NIVの適切てきせつ使用しようによりおかせかさねてき換気かんき必要ひつようせいとその合併症がっぺいしょう減少げんしょうすることをしめされている。さらに、NIVは、慢性まんせい疾患しっかん結果けっか呼吸こきゅう独力どくりょくおこなえないひと長期ちょうきてき使用しようされることもある。

適応てきおう

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急性きゅうせい呼吸こきゅう不全ふぜんたいするNIVは、とく慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん(COPD)の重症じゅうしょう増悪ぞうあくおこなわれるれるが、急性きゅうせい代償だいしょうせい心不全しんふぜん英語えいごばんやその急性きゅうせい疾患しっかんにももちいられる[3]急性きゅうせい呼吸こきゅう不全ふぜんていした患者かんじゃなかには、在宅ざいたくでNIVを長期ちょうきてき使用しようつづけねばならないれいもある[2]

おかせかさねてき換気かんきは、おかせかさねてき換気かんき装置そうち設備せつび不足ふそくする可能かのうせいのある 新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう治療ちりょうにおいても提案ていあんされている[4] 。しかし、エアロゾル放出ほうしゅつする装着そうちゃく不良ふりょうのマスクのリスクにより、介護かいごしゃには、完全かんぜん防備ぼうびPPE装備そうび必要ひつようとなることがある[5]

急性きゅうせいおかせかさねてき人工じんこう呼吸こきゅうもっと一般いっぱんてき適応てきおうは、慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん急性きゅうせい増悪ぞうあく英語えいごばんである。通常つうじょう救急きゅうきゅう病棟びょうとうでNIVを開始かいしするかどうかは、薬物やくぶつ療法りょうほうネブライザー英語えいごばんによる気管支きかんし拡張かくちょうやく投与とうよ)にたいする初期しょき反応はんのう動脈血どうみゃくけつえきガス検査けんさ結果けっかによってまる。薬物やくぶつ療法りょうほうはい血液けつえきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ除去じょきょできない場合ばあい呼吸こきゅうせいアシドーシス英語えいごばん)、NIVの適応てきおうとなることがある。COPD患者かんじゃおおくは、代謝たいしゃせい代償だいしょうによって慢性まんせいてきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど上昇じょうしょうしているが、NIVの適応てきおうとなるのは、二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど急性きゅうせい上昇じょうしょうし、血液けつえき酸性さんせい上昇じょうしょう(pH<7.35)した場合ばあいのみである[6] 。 NIVを開始かいしできない酸性さんせいのレベルはないが、より重度じゅうどアシドーシスになると、NIVだけでは効果こうかがなく、機械きかい換気かんき必要ひつようとなるリスクがたかくなる[6]

炭酸たんさんガスナルコーシス

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気管支きかんし拡張かくちょうしょう炭酸たんさんガスナルコーシス(英名えいめいはacute hypercapnic respiratory failure :AHRF、「急性きゅうせいだか炭酸たんさんガスしょうせい呼吸こきゅう不全ふぜん」)英語えいごばんこすことがあり、COPDの場合ばあい同様どうようにNIVが使用しようされることがある[2]。これはとくはら疾患しっかん嚢胞のうほうせい線維せんいしょうである場合ばあいである[2]嚢胞のうほうせい線維せんいしょうはまた、大量たいりょう喀痰かくたん英語えいごばんしょうじるため、専門せんもんてき理学りがく療法りょうほう補助ほじょ必要ひつようとなることがあり、喀痰かくたん除去じょきょするためにmini-tracheostomy挿入そうにゅう必要ひつようとなることもある[2]

胸壁きょうへき変形へんけい神経しんけいすじ疾患しっかんのある患者かんじゃでは、アシドーシスをこしていなくても、ちゅうCO2濃度のうど上昇じょうしょうしていればNIVが開始かいしされることがある[2]神経しんけいすじ疾患しっかんでは、呼吸こきゅう補助ほじょ必要ひつようせい判断はんだんするために、肺活量はいかつりょう測定そくていされる[2]

肥満ひまんせいてい換気かんき症候群しょうこうぐん(Obesity hypoventilation syndrome: OHS)英語えいごばんも、急性きゅうせい炭酸たんさんガスナルコーシスをこすことがある。この場合ばあい緊急きんきゅうでNIVを開始かいしする基準きじゅんはCOPDの基準きじゅんpH低下ていか、CO2上昇じょうしょう)と同様どうようであるが、pHが正常せいじょうであるにもかかわらず入院にゅういん患者かんじゃにNIVを開始かいしするシナリオもある。すなわち、にちちゅうかたぶけねむり睡眠すいみん呼吸こきゅう障害しょうがい、および/またはみぎ心不全しんふぜん徴候ちょうこうがある場合ばあいなどである[2]

代償だいしょうせい心不全しんふぜんによる急性きゅうせいこころはらせいはい水腫すいしゅでは、エビデンスしつひくいが、NIVとCPAP英語えいごばん両方りょうほう死亡しぼうリスクが低下ていかし、気管きかん挿管必要ひつようせい減少げんしょうすることが研究けんきゅうしめされている[6][7] 。いずれも病院びょういんぜん救護きゅうごおこなうのもいかもしれない[6]

急性きゅうせい重症じゅうしょう喘息ぜんそく英語えいごばんは、「致命ちめいてき喘息ぜんそく(near-fatal asthma)」とばれる炭酸たんさんガスナルコーシスをこすことがある。機械きかい換気かんき必要ひつようとするリスクがたかいこの状況じょうきょうにおいて、NIVが有効ゆうこうかどうかについてのエビデンスはかぎられている。そのため、専門せんもんのガイドラインは明確めいかく推奨すいしょうおこなっておらず[6][8]、NIVは、さらなる喘息ぜんそく悪化あっかただちに管理かんりできる集中しゅうちゅう治療ちりょうしつでのみ使用しようするか[8]、まったく使用しようしないことが示唆しさされている[2]慢性まんせい喘息ぜんそく患者かんじゃなかには、COPDに気道きどう疾患しっかん発症はっしょうするものもおり、そのような状況じょうきょうではNIVが使用しようされることがある[2][6]

だい手術しゅじゅつ呼吸こきゅう不全ふぜん発症はっしょうすることがある。回復かいふくにはNIVを使用しようしてもよい。[6]集中しゅうちゅう治療ちりょうしつ人工じんこう呼吸こきゅうけ、抜管さい挿管のリスクがたかいとかんがえられる患者かんじゃでは、これを予防よぼうするためにNIVが使用しようされることがある。しかし、呼吸こきゅう不全ふぜん発症はっしょうした場合ばあいは、この治療ちりょうのためにNIVよりも機械きかい換気かんき再開さいかいすることが推奨すいしょうされる[6]炭酸たんさんガスナルコーシスのために人工じんこう呼吸こきゅうけた患者かんじゃでは、離床りしょう促進そくしんするためにNIVを使用しようしてよい[6]

長期ちょうき/在宅ざいたく

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重症じゅうしょうのCOPDでは、NIVの長期ちょうき使用しよう在宅ざいたくNIV)が適応てきおうとなることがある[9]。2021ねんコクランレビューでは、おかせかさねてき換気かんき長期ちょうき使用しようにちちゅうこう炭酸たんさんガスしょう改善かいぜんすることがしめされている。さらに、安定あんていした慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかんでは、生存せいぞんりつ改善かいぜんされるようであり、健康けんこう関連かんれんQOL短期たんきてき利益りえきがあるかもしれない[10]

在宅ざいたくNIVは、神経しんけいすじ疾患しっかん胸壁きょうへき変形へんけいのあるひとにも適応てきおうとなることがある[2]

肥満ひまんてい換気かんき症候群しょうこうぐんひとは、おおくの場合ばあい初期しょき治療ちりょうでNIVを必要ひつようとするが、おおくはCPAP療法りょうほうえることができる[2]アメリカ胸部きょうぶ学会がっかい(American Thoracic Society: ATS)英語えいごばん米国べいこく胸部きょうぶ学会がっかい(ATS)の臨床りんしょう診療しんりょうガイドラインでは、退院たいいんにNIVを実施じっしし、外来がいらいでさらに睡眠すいみん検査けんさによる評価ひょうかおこなうことが推奨すいしょうされている[11]あつ換気かんき治療ちりょう開始かいしかんして、ATSのガイドラインでは、閉塞へいそくせい睡眠すいみん呼吸こきゅう症候群しょうこうぐん(obstructive sleep apnea: OSA)英語えいごばん(OSAや関連かんれん疾患しっかん)の可能かのうせい調査ちょうさされる患者かんじゃには、OHSを同定どうていし、治療ちりょう適応てきおう決定けっていするために、動脈血どうみゃくけつ二酸化炭素にさんかたんそ可能かのうせいたか場合ばあい)または静脈じょうみゃくじゅう炭酸たんさんしお可能かのうせい中等ちゅうとう場合ばあい)の測定そくてい実施じっしすることを推奨すいしょうしている。重症じゅうしょうのOSAとOHSの両方りょうほうゆうする患者かんじゃでは、CPAPによる初期しょき治療ちりょう推奨すいしょうされるが、NIVよりもCPAPを支持しじする研究けんきゅうしつひく[11]重症じゅうしょうのOSAもゆうしていないOHS患者かんじゃの30%では、NIVのほうがより効果こうかてきである可能かのうせいがあるが、費用ひよう医療いりょう資源しげんようする[11]。OSAとOHSの両方りょうほうゆうする患者かんじゃでは、CPAPのアドヒアランス良好りょうこうであるにもかかわらずCPAPにたいする反応はんのうわる場合ばあい、NIVへの適応てきおうとなる可能かのうせいがある[12]

運動うんどうニューロン疾患しっかんたとえばすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう)の患者かんじゃは、病気びょうき経過けいかちゅう在宅ざいたくNIVを必要ひつようとすることがある。英国えいこくのガイドラインでは、呼吸こきゅう機能きのう評価ひょうか運動うんどうニューロン疾患しっかんしゅうがくてき管理かんり一部いちぶであると規定きていされている[13]

用語ようご

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NIVを説明せつめいするために、医学いがく文献ぶんけんではおおくの用語ようご使つかわれてきた。おかせかさねてきあつ換気かんき(non-invasive positive pressure ventilation: NPPVまたはNIPPV)というより正式せいしき名称めいしょうは、いまでは非常ひじょうにまれとなったかげあつ人工じんこう呼吸こきゅう英語えいごばん通称つうしょうてつはい」)と区別くべつするために使つかわれてきた。BiPAP/BIPAP(Bilevel Positive Airway Pressureのりゃく)という消費しょうひめいも、レスピロニクスしゃ英語えいごばん製造せいぞうした初期しょきのNIV装置そうちにちなんで、ある程度ていど人気にんきはくしていたが、現在げんざいではその使用しよう推奨すいしょうされていない[14]

歴史れきし

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おかせかさねてき換気かんきは1940年代ねんだいから様々さまざま適応てきおう使用しようされてきたが、慢性まんせい呼吸こきゅう障害しょうがいたいする現在げんざい使用しようは、1980年代ねんだい慢性まんせい呼吸こきゅう筋力きんりょく低下ていか患者かんじゃたいして、1990年代ねんだいには集中しゅうちゅう治療ちりょうしつやその急性きゅうせい治療ちりょう環境かんきょうにおいて急性きゅうせい呼吸こきゅう不全ふぜんたいしてしょうじたものである[14][15]

2000ねん以降いこう急性きゅうせいのNIVは急性きゅうせい呼吸こきゅう不全ふぜんとくにCOPD患者かんじゃ治療ちりょうにおいて、集中しゅうちゅう治療ちりょうしつだけではなく一般いっぱん病棟びょうとうふくめてひろ使用しようされるようになった。一方いっぽう英国えいこくでは、公的こうてき調査ちょうさ期間きかんNCEPOD英語えいごばんによる2017ねん報告ほうこくしょで、患者かんじゃへのしつたかいケアの提供ていきょう広範こうはん問題もんだいがあることが判明はんめいしている[16]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ “Biphasic positive airway pressure (BIPAP)--a new mode of ventilatory support”. European Journal of Anaesthesiology 11 (1): 37–42. (January 1994). PMID 8143712. 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l “BTS/ICS guideline for the ventilatory management of acute hypercapnic respiratory failure in adults”. Thorax 71 (Suppl 2): ii1–i35. (April 2016). doi:10.1136/thoraxjnl-2015-208209. PMID 26976648. 
  3. ^ “Non-invasive ventilation in acute respiratory failure”. Lancet 374 (9685): 250–259. (July 2009). doi:10.1016/S0140-6736(09)60496-7. PMC 7138083. PMID 19616722. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7138083/. 
  4. ^ “Non-invasive ventilation versus mechanical ventilation in hypoxemic patients with COVID-19”. Infection 49 (5): 989–997. (October 2021). doi:10.1007/s15010-021-01633-6. PMC 8179090. PMID 34089483. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8179090/. 
  5. ^ “Care for Critically Ill Patients With COVID-19”. JAMA 323 (15): 1499–1500. (April 2020). doi:10.1001/jama.2020.3633. PMID 32159735. 
  6. ^ a b c d e f g h i “Official ERS/ATS clinical practice guidelines: noninvasive ventilation for acute respiratory failure”. The European Respiratory Journal 50 (2): 1602426. (August 2017). doi:10.1183/13993003.02426-2016. PMID 28860265. 
  7. ^ “Non-invasive positive pressure ventilation (CPAP or bilevel NPPV) for cardiogenic pulmonary oedema”. The Cochrane Database of Systematic Reviews 2019 (4): CD005351. (April 2019). doi:10.1002/14651858.CD005351.pub4. PMC 6449889. PMID 30950507. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6449889/. 
  8. ^ a b SIGN guideline 158: British guideline on the management of asthma”. Scottish Intercollegiate Guideline Network (SIGN). BTS/SIGN. 2019ねん8がつ15にち閲覧えつらん
  9. ^ “Practical Insight to Monitor Home NIV in COPD Patients”. Copd 14 (4): 401–410. (August 2017). doi:10.1080/15412555.2017.1298583. PMID 28339316. 
  10. ^ “Chronic non-invasive ventilation for chronic obstructive pulmonary disease”. The Cochrane Database of Systematic Reviews 2021 (8): CD002878. (August 2021). doi:10.1002/14651858.cd002878.pub3. PMC 8407093. PMID 34368950. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8407093/. 
  11. ^ a b c “Evaluation and Management of Obesity Hypoventilation Syndrome. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline”. American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine 200 (3): e6–e24. (August 2019). doi:10.1164/rccm.201905-1071ST. PMC 6680300. PMID 31368798. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6680300/. 
  12. ^ “Obesity hypoventilation syndrome”. European Respiratory Review 28 (151): 180097. (March 2019). doi:10.1183/16000617.0097-2018. PMC 9491327. PMID 30872398. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9491327/. 
  13. ^ Motor neurone disease: assessment and management”. National Institute for Health and Clinical Excellence. NICE (2016ねん2がつ). 2017ねん7がつ19にち閲覧えつらん
  14. ^ a b “History and epidemiology of noninvasive ventilation in the acute-care setting”. Respiratory Care 54 (1): 40–52. (January 2009). PMID 19111105. 
  15. ^ Rittayamai, N; Grieco, DL; Brochard, L (September 2022). “Noninvasive respiratory support in intensive care medicine.”. Intensive Care Medicine 48 (9): 1211–1214. doi:10.1007/s00134-022-06762-6. PMC 9244137. PMID 35759009. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9244137/. 
  16. ^ “Inspiring Change: a report on acute non-invasive ventilation”. British Journal of Hospital Medicine (London, England) 78 (9): 497–502. (September 2017). doi:10.12968/hmed.2017.78.9.497. PMID 28898156. http://www.ncepod.org.uk/2017niv.html.