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養護ようご教諭きょうゆ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

養護ようご教諭きょうゆ(ようごきょうゆ)とは、学校がっこううち養護ようごをつかさどる教員きょういんのことである。やしなえきょう(ようきょう)とりゃくされることや、保健ほけんしつ先生せんせい(ほけんしつのせんせい)などと通称つうしょうされることがおおい。

概要がいよう[編集へんしゅう]

養護ようご教諭きょうゆ通例つうれい保健ほけんしつなどに常駐じょうちゅうし、学校がっこうないにおけるざい学生がくせい幼児ようじ児童じどう生徒せいと)の怪我けが疾病しっぺいひとし応急おうきゅう処置しょちおこなったり、健康けんこう診断しんだん健康けんこう観察かんさつとうとおして、ざい学生がくせい心身しんしん健康けんこうてのひら学校がっこう職員しょくいんである。応急おうきゅう処置しょちほどこしたさいは、医療いりょう機関きかん受診じゅしん必要ひつよう有無うむ判断はんだんおこなう。女性じょせい養護ようご教諭きょうゆおおいが、男性だんせい養護ようご教諭きょうゆもいる。

また、保健ほけん主事しゅじてられ、学校がっこうにおける保健ほけんかんする事項じこう管理かんりにあたることがおおい。保健ほけん主事しゅじとしては、健康けんこう診断しんだん水質すいしつ検査けんさ照度しょうど検査けんさ空気くうき検査けんさなどの環境かんきょう衛生えいせい調査ちょうさ保健ほけん衛生えいせい知識ちしき普及ふきゅう啓発けいはつ教育きょういく、その学校がっこう保健ほけんかんする業務ぎょうむ計画けいかく実施じっしおこなう。このため、おおくの場合ばあいは、養護ようご学校がっこう保健ほけん全般ぜんぱん担当たんとうし、その職務しょくむ多岐たきわたる。

養護ようご教諭きょうゆ正規せいき教員きょういんであり、養護ようご教諭きょうゆ教員きょういん免許めんきょじょう普通ふつう免許めんきょじょうゆうしていなければならない。なお、養護ようご教諭きょうゆ職務しょくむたすけるしょくとして養護ようご助教諭じょきょうゆというしょくもあり、養護ようご助教諭じょきょうゆ臨時りんじ免許めんきょじょうゆうするものだけがこのしょくくことができる。また、保健ほけん資格しかくゆうしている場合ばあいには、文部もんぶ科学かがく省令しょうれいさだめる4科目かもく8単位たんい単位たんいることにより養護ようご教諭きょうゆしゅ免許めんきょじょう授与じゅよけることができる。ちなみに、養護ようご教諭きょうゆには、特別とくべつ免許めんきょじょうもうけられていない。 臨時りんじ採用さいよう場合ばあい、「臨時りんじ養護ようご教諭きょうゆ」、「臨時りんじ養護ようご講師こうし」、「臨時りんじ講師こうし(養護ようご担当たんとう)」とうしょうされる。

養護ようご教諭きょうゆおこな授業じゅぎょう[編集へんしゅう]

養護ようご教諭きょうゆは、教諭きょうゆことなり、通常つうじょう授業じゅぎょうおこなわない。しかし、学級がっきゅう担任たんにん保健ほけん体育たいいく教科きょうか担任たんにんなどとの相談そうだん協力きょうりょくのもと、健康けんこう教育きょういく性教育せいきょういくなどの保健ほけん指導しどう保健ほけん学習がくしゅうおこなうことがある。養護ようご教諭きょうゆ保健ほけんについて専門せんもんてき立場たちばにあり、日頃ひごろから幼児ようじ児童じどう生徒せいと保健ほけんめんから把握はあくしているので、養護ようご教諭きょうゆ授業じゅぎょうおこなうことにはおおきな意義いぎがあるといわれる。積極せっきょくてき授業じゅぎょうおこな養護ようご教諭きょうゆもいるが、この場合ばあい授業じゅぎょうおこなっているあいだ保健ほけんしつけることとなり、傷病しょうびょうしゃへの応急おうきゅう処置しょちとう対応たいおう出来できなくなる。

また、教育きょういく職員しょくいん免許めんきょほう昭和しょうわ24ねん法律ほうりつだい147ごう)の附則ふそくだい15こうにより、3ねん以上いじょう養護ようご教諭きょうゆとして勤務きんむしたことがあるものは、当分とうぶんあいだ、その勤務きんむする学校がっこう幼稚園ようちえんまたは認定にんていこどもえんのぞく)において、保健ほけん教科きょうか領域りょういきかか事項じこう小学校しょうがっこうまたは特別とくべつ支援しえん学校がっこう小学しょうがくにあつては、体育たいいく教科きょうか領域りょういき一部いちぶかか事項じこう文部もんぶ科学かがく省令しょうれいさだめるもの)の教授きょうじゅ担任たんにんする教諭きょうゆまたは講師こうしとなることができる。 しかし、養護ようご教諭きょうゆおこなった授業じゅぎょうたいしての評価ひょうか評定ひょうじょうをつけることについての議論ぎろんおこなわれている。養護ようご教諭きょうゆは「評価ひょうか評定ひょうじょうおこなわない教員きょういん」であり、授業じゅぎょうとうでの評価ひょうかかかわるストレスをめるとしても機能きのうしている「保健ほけんしつ先生せんせい」が評価ひょうかおこなうことに抵抗ていこうおぼえるとする意見いけんがある一方いっぽう授業じゅぎょうおこなうならばそれにともな評価ひょうか当然とうぜんおこなわれなければならないとする意見いけんもある[よう出典しゅってん]。また、ぶしによっての新聞しんぶんしたり、毎月まいつき保健ほけん注意ちゅういなども発布はっぷする。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]