馬うま原はら文彦ふみひこ

まはらふみひこ 馬うま原はら 文彦ふみひこ
生誕せいたん	1941年ねん??月つき??日ひ 日本にっぽん・熊本くまもと県けん
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん校こう	札幌医科大学さっぽろいかだいがく
職業しょくぎょう	医師いし
著名ちょめいな実績じっせき	日本にっぽん紅べに斑むら熱ねつの発見はっけん(1984年ねん)
受賞じゅしょう	日本にっぽん医師いし会かい最高さいこう優ゆう功こう賞しょう(1989年ねん)、第だい43回かい小島こじま三郎さぶろう記念きねん文化ぶんか賞しょう(2007年ねん)、第だい63回かい保健ほけん文化ぶんか賞しょう(2011年ねん)

馬うま原はら 文彦ふみひこ（まはら ふみひこ、1941年ねん - ）は、日本にっぽんの医師いし。日本にっぽん紅べに斑むら熱ねつの発見はっけん者しゃ。

概要がいよう

熊本くまもと県けんで7人にん兄妹きょうだいの6番目ばんめの子ことして生うまれ、人吉ひとよし市しの小学校しょうがっこうを終おえると東京とうきょうに出でた。北海道ほっかいどうで医師いしをする兄あにのところに遊あそびに行いくにつれ、北海道ほっかいどうを憧あこがれるようになり、札幌医科大学さっぽろいかだいがくに入学にゅうがくした。卒業そつぎょう後ごは外科げか（主任しゅにん教授きょうじゅは和田わだ寿郎としお）に入局にゅうきょくし心臓しんぞう外科げか医いとして腕うでを磨みがいた。東京とうきょうの杏林大学きょうりんだいがくに心臓しんぞう外科げかを新設しんせつする際さいに和田わだ寿郎としお一門いちもんから派遣はけんされて同どう大学だいがくに赴任ふにんした。徳島とくしま県けんの無む医い地区ちくからの開業かいぎょう要請ようせいがあり、元々もともと地域ちいき医療いりょうを志こころざしていたこともあり、1980年ねん徳島とくしま県けん阿南あなん市しで馬原まばる医院いいんを開院かいいんした。80年ねんの歴史れきしに幕まくを下おろしたダニの民間みんかん研究けんきゅう施設しせつの大原おおはら研究所けんきゅうじょ（福島ふくしま市し）の活動かつどうと人材じんざいを受うけ継ついで、2012年ねんに馬原まばるアカリ医学いがく研究所けんきゅうじょを開設かいせつした。

日本にっぽん紅べに斑むら熱ねつの発見はっけん

1984年ねん、発疹はっしんと発熱はつねつがある63歳さい女性じょせい(1例れい目め)が来院らいいんし入院にゅういん加療かりょうとなった。そろそろ退院たいいんしようかと考かんがえた2週しゅう目めに、「山やまでダニに刺さされてから発熱はつねつした」という発疹はっしんと発熱はつねつと刺さし口こう（かさぶた）がある69歳さい女性じょせい(2例れい目め)が来院らいいんした。1例れい目めの人ひとに話はなしを聞きいてみると、2例れい目めの人ひとと同おなじ山やまに入山にゅうざんしていた。阿南あなん医師いし会かい病院びょういんに臨床りんしょう写真しゃしんと検査けんさを持もちこんでの各科かっかの医師いしとディスカッションしたところ、ツツガムシ病びょうと推測すいそくされた。そこで古典こてん的てきなリケッチアの血清けっせい検査けんさであるワイル・フェリックス反応はんのう検査けんさをしてみたところ、ツツガムシ病びょうならばOX-K反はん応おうが陽性ようせいになるところが、1例れい目めで（のちに2例れい目めも)OX-2反応はんのうが陽性ようせいを示しめした。当時とうじの日本にっぽんにはOX-2陽性ようせいを示しめすリケッチア感染かんせん症しょうは知しられていなかった。さらに翌月よくげつ、発疹はっしんと発熱はつねつと刺さし口こうのある3例れい目めの患者かんじゃが来院らいいんし、最もっとも重症じゅうしょうな症例しょうれいだった。こうなっては究明きゅうめいしないといけないと考かんがえて、国立こくりつ予防よぼう衛生えいせい研究所けんきゅうじょ（現げん国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょ)に感染かんせん患者かんじゃの血清けっせいを送おくり検査けんさを依頼いらいし、日本にっぽん初はつの紅べに斑むら熱ねつリケッチア感染かんせん症しょうであることが判明はんめいした。1987年ねんに日本にっぽん紅べに斑むら熱ねつと命名めいめいした。